社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ジャンプ新連載作品 2度目の表紙&巻頭カラー達成速度ランキング!

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さて本記事は、新連載作品において第1話の次に表紙&巻頭カラーとなったのが第何話だったのか
その速さをランキング形式にして見てみようというものです

表紙&巻頭カラーと言えば、名実ともに雑誌の顔になるものであり、それを任されるということは
それだけの人気があり、かつ編集部から期待・プッシュされている作品だと言うことができます

ジャンプの新連載作品においては、連載開始時に表紙と巻頭カラーで大々的に宣伝され、
その後順調に連載を1年間続けることができると1周年記念として再び表紙&巻頭カラーでお祝いされるというのがパターン
そんで、同時にキャラ人気投票企画が実施される…という感じですよね

表紙によって売上が変わるとさえ言われる中にあって、恒例となる1周年記念を待たずに表紙&巻頭カラーというのは
それだけの人気と読者を獲得しているわけであり、編集部からも期待されているということが言えるでしょう

じゃあその快挙を実際にやってのけたのはどんな作品なのか、そしてそれはどのくらいの速さ(=話数)だったのか
そんなことを調べてみたくなりました




 

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異世界で再び頂点を目指して…… 元・世界1位のサブキャラ育成日記

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元・世界1位のサブキャラ育成日記~廃プレイヤー、異世界を攻略中!~

異世界ものです


今俺が超続きを待ってる作品の1つです

マンガ版から入って好きになった作品ですが、勢い余って原作小説まで買ってしまいました
その上さらに、なろうで連載中の原作も追いかけております

そのくらい気に入っているわけですよ


コミックウォーカーで第1話を読んだのが、この作品とのファーストコンタクトでした

この第1話がね
何を隠そう衝撃的だったんです

何がって

完璧だったんですよ


異世界転生俺最強系の話として、第1話の出来がこれ以上ないほど完璧に突き刺さったんです

この第1話だけで俺はこの作品の買いを決めました

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元・世界1位のサブキャラ育成日記 ~廃プレイヤー、異世界を攻略中!~ 無料漫画詳細 - 無料コミック ComicWalker


では何をそんだけ気に入ったのか、説明していきましょう


まずは設定をさらっと

・主人公は、あるVRMMORPGにて世界ランキングで不動の1位を誇っていた
・主人公は世界1位という頂点に最大最高の誇りを持っており、このゲームに人生の全てを注いでいた
・ゆえに、食うのも寝るのも最低限のみ、もちろん仕事もすることなく、ゲーム内の世界1位は現実においては無職の引きこもり27歳だった
・そのゲームが、突然クラックされたことにより、主人公含むトッププレーヤーたちのアカウントが破壊され、復旧不可能となった
・文字通りこのゲームに人生の全部を注ぎ込んでいた主人公は、失われた世界1位のポジションを嘆いてあっさり自殺した
・だが気がついたら、そこはゲーム内世界だった

基本的にはどの作品にもよく見られる内容を踏襲した設定ですね
異世界は異世界でも、自分がよく知っているゲームの世界であるとか
主人公は現実では無職の引きこもりだったとか

しかし、だからこそ第1話の光り方が半端ないことになっているんですよ

なぜなら、転生した先の世界の描き方が非常にしっかりしていることで、
ゲーム内世界に転生という事実に主人公が抱く望外の喜びを、読者も一緒になって感じられるようになっているからです

自殺した先にたどり着いたのがゲーム内の世界であることに気づいた時、主人公はもちろん喜びます
自分が極めまくったゲームの世界に転生したわけですから嬉しくないわけがありません

そこが街の大通りの真ん中であることも忘れて、号泣しながらガッツポーズをしながら激しく動き回って、
「ありえないはずの夢が叶った」ことに一人で大騒ぎ

そしたら、店先で騒いで迷惑なのでと衛兵に通報されます

世界1位という頂点の立場であったはずの主人公は、威力業務妨害の疑いで騎士団詰め所に連行されて事情聴取
「食料品店の前で奇声を上げて踊っていたそうだがなぜだ?」と聞かれ、「つい我を忘れて……すみません」と謝罪
「別にお店に迷惑を掛けるつもりはなくて……」と情けなさ丸出し

転生したからって大喜びしていたら、迷惑だからと普通に連行されて事情聴取される
転生の喜びとあまりに落差のあるこの出来事によって、主人公はここがゲーム内の世界であると同時にしかし「きちんとした社会」でもあるのだなと感じることになります

お店にも改めて謝って、気を取り直した主人公
彼が転生したのは、かつて世界1位だったメインキャラではなく「セカンド」と名付けたサブキャラの姿でした
課金アバターによる超美形な顔立ちと、結構な額の所持金があるものの、倉庫キャラだったことで経験値はゼロ

しかしその超美形な顔立ちが周囲の女性の目を引き、宿屋の受付嬢まで照れさせる
ネトゲキャラのアバターが美形なのは普通のことですが、「きちんとした社会」の中での美形は普通に注目される
主人公はここでもまた、「ゲーム内だが社会のなかでもある」ことを感じ取ります
同時に、イケメンとして自分が注目されている事実に快感すら覚えていました

そして彼は考えます

ここは自分がかつて世界1位だったゲーム内の世界
しかし同時に社会生活も普通に営まれているきちんとした世界

ならば

自分の持つこのゲーム世界に関する知識と技術と経験は、どれほどの価値を持つ情報だろうか

「ネトゲで世界1位になっても意味がない」
「働け」
「現実を見ろ」
世界1位と言ってもリアルではただの無職だった今までの自分
周りから言われ続けた正論とそれに対する全ての不満がここではまるごとひっくり返る

だったら


決めた俺



決めた

また世界1位になろう――



これですよ


この「始めよう――」感がね
すごく気に入ったのです

ボーイミーツガールからの「始まる――」でもなく
何か伝説の剣とかを見つけて「始まった――」でもなく
状況を把握した主人公が能動的に「じゃあ始めよう――」っていうこの感じ

異世界転生の物語でありながら、同時に絶望を経た後の再起を図る物語でもある

異世界漫画も少年漫画もどっちも大好きな俺としては、完璧に好きな第1話だったのです

読み終えた特
見開きの主人公と表情と完全に同じ顔をしておりました

決めた

この漫画買おう――
みたいなw


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今は何か特別期間として4話くらいまで公開されてるようです
いつもは「第1話その1」っつって1話の前半だけが常時公開されていて、後半部分は見れないのです

絶対もったいないよ、編集部
第1話は常時公開してたほうが絶対いいよ


 




2022年週刊少年ジャンプ8号感想

ジャンプ感想ってどうやって書いてたっけ……?


アンケ順
高校生家族
ウィッチウォッチ
僕とロボコ


・アヤシモン
・ドロンドロロン
・守れ!しゅごまる
・PPPPPP



高校生家族


なかなか応援している作品です
そろそろコミックス買ってもいいんじゃないかという気にもなってきました

学校行事と家族の話を上手に絡めて描いてくるなあと思っているのですが、
しかし親父の登場頻度がやけに多いのは仕方ないんですかね
どうしても親父をメインにしたほうが話を作りやすいように見えます

このバレー部大会編とか、全然主人公出てきてない(;^ω^)
それでも面白く読めるのは、親父に感情移入してしまえるほど俺もおっさんになったからなんでしょうか

ウィッチウォッチ


この作品も安定していると言うか、毎週毎週よくこんなおもしろシチュエーションを作ってくるなあと感心しております
スケットダンスの時よりもさらに激しいですよね
「魔法」という設定のおかげで作中のフィクションラインが明らかに違うせいなのでしょう

男4人が四角くなった今回の話
「マインクラフトみたいになってる!」とツッコまれてますが、やったことがなくてわからない俺涙目
どっちかというとレゴブロックのほうがまだ馴染みある

でも四角になった4人を箱に入れて持っていこうってところは結構気に入りましたよ
ピッタリ過ぎるってところでクスリとして、顔と顔くっつけんな!で吹き出しました
そして90度曲げるでもうダメ

90度とか言ってもすごい首に悪そうでw
何なら回し方によっちゃ首折れるんじゃない?って思ったら、モノ扱いの到達点のようでこの辺の数ページすごく好きでしたw


僕とロボコ


この作品も連載開始時とえらい印象が変わりましたね
『斉木楠雄のΨ難』で麻生先生が実践していた「とにかく読者を不快にさせないギャグ」を、本作も徹底していることがよくわかります
その縛りでよくこれだけ毎週描けるわ……と感心しております

あれ、俺さっきも感心してたな

始まって2コマ目でさらっとコミックスの宣伝する上手さ
うっすら描かれてますけど、実際にアマゾンとかで見たら、コミックス表紙のパクリ具合がすごいのである
その吹き出しを読んでいく視線の最後のところに「6巻発売中!」のアオリが来ているのはもちろん計算なのでしょうね

漫画が増えて本棚が足りなくなってきたという今回の話は、ジャンプのための本棚を注文していた俺には
かなり目を引く導入でした

本棚買う(金がある)なら漫画買っちゃうもんなあというつぶやきもすごくわかる
まあ俺の場合は電子版にしてしまったのですが

謎のDIY本棚は、一瞬でも便利かもしれないと思ってしまった俺
特技は引きこもることですから、こういう本棚があれば散歩しようという気が1ミリくらいは起きるかもなと

しかし今回一番よかったのは、突然通りかかる専門家の独自解釈ですね
何かすごくこういうの好きです

自分で考えた謎の物体に、何かもっともらしく聞こえる解釈を加えていくというのは
実はすごく高度なテクニックではないでしょうか
そういえば『斉木』でも似たような場面ありましたね
あれも好きでした

オチが「本棚です」となるのも、しっかり天丼になっていて上手いなあと思わされます
インパクトには欠けますが、綺麗にまとまったなと

でも気になるのは、いちいちすべての新作家具に謎の顔を描かなければならなかったのか、というところですね
いや悪い意味で言っているのではないのですが、あの謎の顔は妙に存在感があるなーと


アヤシモン


ここからは新連載作品に少し触れていきましょうか

妖怪ものでバディものなただかぶりの1つである本作ですが、今の所最も生き残る可能性が高いかなと感じております

主人公の単純な行動原理には、読んでいて全く濁りを生むことがなくスッキリした感じがします
特に1話2話を読んだときには最初期のチェンソーマンを思い出したんですよね
戦闘能力は高いが頭は悪く、煩悩と欲望には弱いという主人公の造形が似ているなと

そこに過去のジャンプ主人公たちへのリスペクトを抱きながら、自分もまた主人公たろうとするマルオの姿は
とっても真っ直ぐな主人公のように見えます

 強いやつが現れて、メッタメタにされる
 そこからが始まり
とか相当な熱さじゃないですか

強敵に打ちのめされてからが話の本番、みたいなのって
間違いなくジャンプ漫画の王道ですよ

単なる戦闘狂ではない、少年の心を持った主人公としては非常にいいのではないかと

 勝ちたいわけじゃない
 負けたくない
ってのもいいですよね
着順を決めないかけっことかへのアンチテーゼとしてもいい感じに聞こえます

9話でのセンターカラー
楽しみにしていいんじゃないでしょうか


ドロンドロロン


で、だだかぶりの2つ目がこちらですね

本作の主人公もまた、先程と同様真っ直ぐな主人公として描かれています
『アヤシモン』がチェンソーマンに近いなら、こちらは炭治郎に近いと言えますかね

家族を殺された悲しみを背負いながら、とにかく人のためにあろうとする性格は
少年漫画の主人公としては正しい姿であるでしょう

それはいいのですが……
何だろう、何か今ひとつ馴染めないんですよね

線が太い気がするとかヒロインが可愛くないとかそういうのと別に、何か足りない気がしています
何だろう?


守れ!しゅごまる


これが一番あぶないかなーという印象です

恋するワンピース以外でも伊原大貴先生の作品は読み切りで登場したりしてきましたが、
今作はちょっとギャグがスベってる印象が強いです

しゅごまるのキャラが合わないのかな…?
吹いたギャグもあるにはありますが、全体としてはパッとしきれていない感が大きいというか


PPPPPP


最も感想に困るのがこいつですね

見るメディアで音を表現する作品
SOUL CATCHER(S)とか、SQのこの音とまれとかありますが
音を視覚的に表現するために、とても演出に凝る必要があるのがこの手の作品の宿命です

本作もそれに漏れず、独特のタッチで表現してくれているのですが
ぶっちゃけて俺追いつけていないというのが正直なところです

やたら壮大な感じがして、どうしたものかと
まだ作品に入りきれていないせいでしょうか、繰り広げられる見開きでの演出とかを前にして
「おお……!」じゃなくて「お…おう……」みたいになっています

やばいですね
新しくなるジャンプに俺がついていけなくなっているような気さえしてきます


 




マンガでは可能だけどアニメでは不可能な表現・演出を考える


アニメというのはマンガを作っている側の人からすると1つの大きな到達点として節目を意味するものであるでしょう

それは、場面場面を切り取った瞬間をコマとしてつなげていくマンガに対して、
それらのつながりをもっとアクティブに示し、動きのあるものとして見せることのできるアニメが、
表現や演出の上でより優れた効果を持っていると思われるからですね

アニメになったことで原作の漫画が爆発的に売れるようになったという例はいくつかありますし、
実際にアニメになった自分の好きなシーンを見てその迫力に圧倒されたという人も多くいるでしょう。

しかしその逆、アニメよりも漫画で描かれていたときのほうが凄かった場面というのも当然あったことでしょう。
あるいはそれは、マンガだから可能だった演出・表現であり、アニメでは不可能なものだっということもあるでしょう。

原作漫画を思い出しながらアニメを見ているときに、「いやここは原作の表現のほうが凄かった」とか「あの表現はアニメでは確かにできないな」と思われた場面
本稿ではそれをいくつか紹介していきましょう


 

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美しいエンディングだった先生編 ぼくたちは勉強ができない第21巻




僕たちは勉強ができない 第21巻


読みました…

首を長くして待っていた期待に充分応えてくれる内容でした…


いや、もちろん本誌の方で1回読んでいるんですけどもね
こうして一つづきに読んでいくと、ぶつ切りで読んでいた本誌とはまた違った感覚がありますね


透明な青を基調として彩られた真冬先生を描いた表紙はなかなかに美しく仕上がっております

氷をモチーフとした背景と衣装、チョーカーに瞳の色、果ては作品名のロゴから作者名まで青系で統一されている中に
淡く流れる赤い髪が存在感を放つ

こーれは非常に凝ってますね

そして、それら赤と青をつなぐ色としての紫で示される「21 [x]=薄氷の女王編」というタイトルコール

うむ
実に美しい


それに真冬先生の纏うこの衣装、フィギュアスケート本番におけるドレスだとばかり思っていましたが
よく考えるとウエディングドレスを意識したものでもあるんでしょうか

フィギュアの衣装としてはスカートの丈が長いような気がする…とかちょっと思ったりして


だってねえ
5つのifの中で、結婚式が描かれたのは真冬先生だけですからね

告白からプロポーズまで描かれたルートはあれど、実際に式を挙げるところまで行ったのは真冬先生のみ
これは、学生ばかりのヒロインたちの中にあって、真冬先生が大人の女性という性質を持って登場してきたヒロインであるからでしょう
私生活は全く大人の女性に程遠いというツッコミは禁止


さて、実際の本編の流れとしては、いかにして真冬先生が成幸に惹かれていき、そして結ばれるのかという展開になっておりました
最初から好きがMAXだったうるかとは逆ですね

いや、惹かれていき、っていうのはちょっと違うか
惹かれていたことをどうやって自覚するようになるか、といった方が近いですかね

それでいくと、あの文化祭のエピソードは非常に上手くできていたと思います

これまでの真冬先生とのイベントにおいては、「失われた青春の再体験」というテーマがありましたが
教師の立場でそれをやるにあたっては、この内容はかなり巧妙にできていたと言えるでしょう

各出し物に対して、教師の役目としての見回りという建前で助っ人に入りまくる
出し物が上手くいくように補助するのも教師の役割でしょうから、発想として無理がありません

しかしその助っ人こそは、クラス一丸となって1つのことをやり遂げようとする青春時代につながるものであるというのもキレイな展開です

ただしそれだけなら「まあ良く出来てる」くらいで済んでしまったところ、かつての同級生たちまで登場させてくるという

いくら擬似的にそういう雰囲気を作ったとしても、やはり年の差は年の差として存在し、どこまでいっても教師と生徒であるという関係は変わらない
それを見越して、本当のクラスメイトたちを呼んでおくというのはお見事な采配でした

真冬先生のイベントに共通する「失われた青春の再体験」というテーマ
これをもう少し広く言い換えると、「過去の克服」という形になるでしょう

かつての教え子であるピアニスト日野さんが登場した時もそうだったように、真冬先生が「氷の女王」と呼ばれるようになったのは
すべて過去の失敗とそれへの後悔が原因となっていました

未来を目指して今を生きようとしていた学生のヒロインたちと異なり、大人の女性として登場した真冬先生にはまず過去が存在し、
それをどうにかしないことには未来につながらなかったわけです

そこに登場してきた本当のクライスメイトたちと、タイムカプセル

ぼっち孤独だったかつての真冬先生は、もちろんそれに参加していません
が、まさかの全員からの寄せ書きノートが一緒に入っているというのは、いい落とし方でした

いやこんないい奴らおらんやろ…
っていうくらいの優しい展開でしたね

こんなクラスばっかりだったらいじめとか絶対ないわなーって断言できるくらいですよ
でもこんないい奴らを前にしても、当時の真冬先生は臆病だったんだなというのがとても悲しい

それでも実は周りからこんなふうに思われていました、というのを明確にした寄せ書きノート

自分が勝手に怖がっていただけだったことを知り、さらに当時はおろか今でさえも自分と話したがっているクラスメイトたちを前にして、
ようやく真冬先生は失われた青春のかけらを取り戻したと言えるのでしょう

そこに大きな大きな役割を果たした成幸という男

「俺が親父なら、あなたをひとりにするようなタイムカプセルは埋めません」
そんなかっこいいことを言ってるわけじゃないのに、なかなかの決め台詞になっています

おかげで俺までキュンとしちゃいましたよ


こうしてついに真冬先生が気持ちを自覚してからは、展開が早くなりました
1巻に1ルートという制限があるんですから仕方ないといえば仕方ないところです

告白のシーンでは、定番の演出が入っていましたね
一般の固有名詞と相手の名前と、つぶやきの意味がどちらかわからないというアレです

成幸としてはどちらの意味だったのかは本人しかわかりませんが、
真冬先生の方はどちらとして受け取ったんでしょうかね

あるいは自分の名前の方だと勝手に決めることで、想いを告げるひと押しにしたとか
そういう解釈もありな気がします

まあどっちでもいいことですね

あなたと一緒なら間違ってもいい
そう思えたことがこの気持ちの素晴らしいところなのだから

勉強をテーマとし、試験という関門がある本作において、
「間違ってもいい」というのは実は大きな意味がありそうな表現です

特に真冬先生は、その間違いを許そうとせず、才能をもとに「間違わない道」へと生徒を導こうとしていた人です
かつての自分の間違いと同じことを生徒にさせないために、氷っていると言われるほど厳しいことを言い続けてきた人が
「この人となら間違ってもいい」と思える相手と出会えた

乗り越えた過去の行き先としてとってもキレイですね

そういえばどっかで聞いたことがあります
この人と一緒に幸せになりたい、ではなく
この人と一緒なら不幸になってもいい、と思える相手と結婚しろ、とかなんとか

つまり、そういうことですね


で、結婚式

先述したように、各ルートの中で実際に結婚式を上げる場面があるのは真冬先生のみです

それは、5つのルートの大トリとしての演出の意味もあったでしょうし、
同じく先述したように真冬先生のヒロインとしての属性に因るところもあるでしょう

だってヴェールとバージンロードの説明がね
過去を乗り越えて現在に至り、そして未来に向かおうとするっていうここまでの真冬先生のルート展開そのまんまですからね

もちろん説明されている内容自体は単に一般的なものではあるんですが、
ここではそんなふうに見たほうが物語として美しいように思えます

そんでその美しさに拍車をかけてくれるのが「平行線」の話ですよ

いやまじでこれは見事

登場初期の真冬先生と語らう中で登場したこの比喩は、フローリングの線と合わせた作画表現が秀逸なものでしたが
ルートの結末でこう持ってくるとは思ってもみませんでした

並んで、同じ方向を向いて、歩幅を合わせて進んでいく

平行線には、交わらないが常に隣り合っているという性質を持つ平行線
それをこんな形で回収してくるとは本当にキレイな展開です

まあこのあと2人はまぐわって…いや交わってしまうんでしょうけども


そして締めはもちろん真冬先生の史上最高の笑顔で

氷と呼ばれた女性が見せる温かな笑顔を「雪解け」と表現するのもなかなかにオサレです
つまり「春が来た」ってことですよね

ほんまやるやんけ筒井先生


もういろいろとまじでお見事です


筒井先生
いいもん見さしてもらいました…

ありがとうございました




 




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Author:rexel
ジャンプ歴21年。ジャンプ最新号を読んでる時は、ゾーンに入ってると思う。

今一番の推しは鬼滅の刃。次いでワートリ。

ジャンプヒロインズは俺の心のオアシスです。
中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。



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