社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ぼくたちは勉強ができないのメインヒロインを察した2017年週刊少年ジャンプ32号感想その2

2017年週刊少年ジャンプ32号感想その2

今週は火曜までに書けてよかったぜ…


・鬼滅の刃
・ぼくたちは勉強ができない
・シューダン!
・食戟のソーマ
・Dr.STONE


鬼滅の刃

沈んだように見える親父の背中
きっと気のせいではないんでしょうね

先週の扉は、罵声を放つ親父に対して、炭治郎と千寿郎2人が言葉を失っている様子でしたが
今週のこれは、もう聞けなくなってしまった言葉を待っているものなのでしょう

それは、もちろん自分より先に逝ってしまった息子の言葉であり、死に別れた妻の言葉であり、
さらには炎柱としての立場を誇らしく思わせる自分の言葉であったり周囲の言葉であったりするのでしょう

失われた言葉という点において、何やら先週と今週の扉は対比的になっていると解釈できそうです


そしてそれは、手記にも当てはまっているようです

開いたページはズタズタに破れ、裂かれて、とても読めない状態でした

歴代炎柱の手記もまた、そこに記されていた言葉が失われてしまったわけですね


しかしそれでも、冷静さを取り戻した炭治郎は揺らがない

やることは結局変わらないのだと
辛くても辛くても、少しずつ前に進むしかないのだと

ここからは、言葉が失われていない状態となるわけですね

「もっともっと鍛錬して、煉獄さんのような強い柱に必ずなります」

自分への約束として、はっきりと宣言してみせた炭治郎
涙目で言ってるのがもう…


捻くれて罵声ばかり言い放つ親父ではなく、煉獄さんの弟千寿郎と訃報のショックを分かち合えたことで
炭治郎はすっかり落ち着きを取り戻したようですね

あるいは弟っていう属性の千寿郎を前にして、炭治郎の長男力がそうさせたのでしょうか

ズタズタになっている手記の修復や、その他の本をあたって調べてみることを約束してくれた千寿郎
どれだけ稽古をしても刀の色が変わらなかったというのは割と衝撃でしたが、
剣の才に恵まれなかったものがほとんどという隠は、こういう人たちの集まりなんでしょうか


そういえば、父親の横暴を黙って我慢していた今までの千寿郎も、言葉を失った状態と言えるでしょうか
それが今回炭治郎と話して、炭治郎と同じように自分の今後を明言したことで気持ちが変わり、
炭治郎が届けた煉獄さんの遺言を父に伝えられたのは、この親子にとって失われた言葉が戻ってきた瞬間となるのでしょうね

だから、酒を飲もうとした手が止まる
情けない父親だと思われていただろうという思い込みが態度を悪くしていたのが、自分を気遣う言葉を遺して逝った息子に涙が止まらない

親父が捻くれてしまった理由は描かれませんでしたが、それでもこの最後の涙を見る限り、大丈夫っぽいと思えてしまいますね


日の呼吸についても親父が言ってたこと以上の手がかりは得られませんでした
鍛錬を続けるという炭治郎の気持ちは間違ってはいませんが、具体的にどうするんでしょうかねこっから

今回はこれで内容が完全に切れてしまってるので、次回の始まりがさっぱり予測できません

修行編なら修行編でも構いませんが、誰に稽古をつけてもらうのかというのが微妙なんですよね

しのぶさんなら俺としても全速力で歓迎しますが、彼女は蟲柱
水の呼吸を使う炭治郎にどこまで稽古をつけられるかは未知数です
だからって、水柱の義勇さんは口下手ですから教えるとかには向いてなさそうです

じゃあ本来の師匠である鱗滝さん…ってのも、今さらあの小屋に戻るか?っていう…

日の呼吸かもしれないヒノカミ神楽の呼吸をちゃんと扱えるようになるために鍛錬するというのが、何をどうすることを指すのかが今いちって感じなんですね

日の呼吸の詳細がわからない以上は、水の呼吸で強くなるしかないんでしょうから



鬼と化した37歳と鍛錬を続けたら強くなれるでしょうか(;^ω^)

包丁2本頭にぶっ刺して、あれは完全に鬼の角じゃないですかw
そんで鬼ごっことかもう絶対狙ってるよね吾峠先生

夜明けまで追っかけてくるとか完全に鬼仕様です


途中の「俺が頭突します」「それは止めたほうがいいです」も結構なシュールギャグでしたけど、
この37歳は鉄板キャラですねw


ぼくたちは勉強ができない

コミックス爆売れ記念ということでセンターカラーだそうな

何かえらく完成度の高いカラーだなおい

レギュラーヒロイン4人が全員集合
赤を基調としたカラーリング
その赤に映える色としての黒色ドレスを全員が違うデザインで身に纏い
しかし本編のメインキャラとなる先生だけは、赤にも黒にも対極の色となる白のソファに座らせて目立たせた上に
4人の中でただ1人カクテルグラスを持っていることで、大人っぽさと特別感を醸し出している…

という

これはなかなかの扉デザインですね

髪の色が1人だけ浮いてる文系娘とワイングラスの中身を気にしてる理系娘は、1枚絵としてはポージングが上手くいってない感じすらあるのに
手の角度も脚の組み方も完璧な先生と、しっかりカメラ目線でなおかつソファに腕を置いてるうるかは見事にキマっています

つまりメインヒロインはこの2人か…


ということで、今回は先生のお話でした

猫を助けようとして脚捻って…っていう流れは、家に行くことになる理由付けとしてまあテンプレ通りだなと思いましたが
そこから家に上がることになる理由として、ドア閉めた途端にものすごい音が聞こえて後は静寂っていうのがちょっと上手いと思いました

実際に起こり得るかどうかとかは関係なく、この展開じゃあそりゃドア開けるわw
主人公もしっかり迷った後で意を決してますから、読んでる感じとしては無理のない印象に仕上がっていたように思います


そっからは、会話の字面だけ見ると怪しい関係に見える展開というのもベタでいいですね


ときに、「出して」の意味を教科書でもお金でもない方で理解した人は挙手してください
言い換えると、「出して」って言われた主人公の解釈がお金だったことが意外だった人です

いるよな?俺だけじゃないよな?


じゃあ「もう我慢できません」のオチをトイレだと思った人は挙手
こっちは絶対いるよね?
片付けとは思わないよね?


で、えーと今回の一番の肝はもちろん先生の過去話だと思うんですけども

ちょっと解釈に迷ったので皆さんの意見も聞きたいなーと思っております


10代後半から20代前半という短い選手寿命
その限られた期間をフィギュアスケートに捧げたことを先生は後悔しているという描写ですよねこれは

それによって至った結論が、「才ある道こそを進むべきである」というものであるわけですよね
だから才能と逆の志望をしている2人に批判的であるのだと

そんで、今は教師をやってる彼女


えーと、先生はフィギュアスケートの才能が自分にはなかったと思ってるんでしょうか、それともあったと思ってるんでしょうか

いくつも優勝トロフィーがあったところからすれば才能があると思っていたように見えますが、
でもスケートをやってたことを後悔してるフシがあるのは、今となっては自分に才能はなかったと認識してるってことなんでしょうか

その上で教師をやってるのは、先生が本来やりたかったのは教職だったってことなんでしょうか
その辺がよくわからないんですけども…



……



あ、ひょっとして、学生の頃の先生はフィギュアの道に進むことを熱望していたけれども、
先生の指導者だった人はそれを良しとせず、教師とか監督とかの「誰かに物事を教える立場」の才能があるって言い聞かせてたってことですかね

天才的選手と名監督が必ずしも一致しないように、凡人選手とヘボ監督も必ずしも同じではないって感じで

才能があるかどうかは別として、かつての先生は周囲の反対を押し切ってフィギュアの道を進んだのに、願った結果を出せなかった
そのために、結局今は、その時周りから「向いてる」と言われていた教師の仕事をしているってことでいいんでしょうか

つまり今の仕事を先生は前向きな気持でやってるわけではないのだと
でも主人公は今回しっかりその先生の適性に助けられて、勉強が捗ったのだと

つまり、生徒たちからいい先生だと思われれば思われるほどに、彼女は辛くなるのだとすれば
これはかなり救われて欲しいヒロインですね


それにしてもなるほど

確かにこれは平行線ですわ
フローリングの床線と足の向きで平行を示すわかりやすさがとってもいいと思います

上手いキャラ構成を持ってきましたね筒井先生


さすがメインヒロインの一角ですわ


シューダン!

初っ端むくれ顔のナナセちゃんが可愛い…
ぶさパンダの髪留めが涙目になっとるw


前回の引きからちょっと時間は経ったところから始まった今回

鴨志田くんは完全に拗らせているのだということがよく分かる内容でした
小学生にしてすでにここまでの域に達しているとは、彼はかなりの見所があるやつですね(;^ω^)

このまんま中学高校と進んでいけば、それはそれは立派な陰キャができあがることでしょう

まあしかし、彼に限ってはその心配はないのでしょうね

なぜならこれから始まる大会の試合後には、彼はナナセちゃんに惚れてしまうからです

これはもう鉄板の展開ですよ
さんざん見下してきたナナセちゃんを見直すだけでなく、サッカーしてる時のカッコよさと普段の可愛らしさに
一発でやられてしまうでしょう

そして、そんなナナセちゃんと順調に幼馴染を築いてるソウシにやたら嫉妬して、今まで以上にきつくあたることでしょうw


そうなれば、トイレで宣戦布告したのも「お前らそういう関係なのか」とか疑ったりして

ソウシとナナセちゃんの間に、男女関係を意識させるorそういう関係の存在を知らせることになる奴として機能することになるのではないでしょうか

これは俄然楽しみにしていいかもしれない…


食戟のソーマ

女木島先輩の回想

北海道に来ていながら創真のオファーを蹴ったのは、別に進級試験に関わるつもりがなかったからでした
「わかってる、待ってろ」って電話で話してたのは、北海道のラーメン屋たちだったわけですね

しかし諦めない創真の姿に、とうとう折れてくれた…というのが真相だったようです


この説得の過程で創真が口にした「自由」というフレーズ
えりな様も「料理人たちは自由でありたいのだ」と感じていましたが、このフレーズがセントラルと創真たちの違いを示すキーワードなのでしょう

とは言え、そこだけに注目しているとその裏にある本当の違いを見落としそうになる気がしますが…

ここはちょっとね
栗うさぎさんとこの感想を読むと、創真の言う「自由な皿」とは異なる部分での創真たちとセントラルとの違いに気づけるんじゃないかと

この違いは、おそらく今後の勝敗にも関わってくるものとなるでしょう

その辺についてさらに思ってることがあるので、近いうちに考察書けたらいいな…


Dr.STONE

ちょろいと言われてたクロムは既にこの場にいたということで、テンポよく話が進んでくれました

しかし、千空と同じように科学を駆使する奴だったというのは意外でしたね
千空ほどの知識がないのは当然としても、おそらくは好奇心だけであそこまでの品々を集め、それを保管する倉庫まで自作したというのは
かなりすごいことだと思います

ていうか、復活した直後の千空が知識に基づいてやってたこととほとんど同じなんですよね
違いは知識があったかなかったかってことだけで、行動のパターンは同じなのです

調べまくる、試しまくるを実行していた千空の幼少期
クロムもまた、試しまくることで炎色反応や静電気を発見したのでしょう

調べまくる…には本とかが必要ですが、そういうのが村に残ってるのかどうかですね


大樹のような大雑把なキャラでありながら、科学への興味は千空と同じくらいありそうなクロム
同志を見つけたって顔の千空がいい表情になってるじゃないですか

同時に、科学知識への探究心や知的好奇心の否定が根本的に不可能であることを実感しているのも実に清々しい感情です
それはつまり力で統べようとする司の敗北がすでに決定しているのと同じ感覚であるわけですからね


しかしクロムがこういうキャラだったとすると、コハクちゃんに千空が科学知識を教えて助手っぽくする展開はなさそうですね
それはそれで惜しいな…

単なる村の案内役と、近辺探索時の武力担当っていうかつての司の下位互換みたいな形でしかコハクちゃんが協力できないとかってなると
せっかくのヒロイン枠として非常にもったいないですね

「元からツンツンだがな」って言ってる時の横顔がやたら可愛いコハクちゃん
ぜひとも彼女に活躍の場を増やしてほしいものです


 




火ノ丸相撲があまりに美しかった2017年週刊少年ジャンプ32号感想その1

2017年週刊少年ジャンプ32号感想その1

今週のアンケは超悩みました…


アンケ順
ゆらぎ荘の幽奈さん
火ノ丸相撲
腹ペコのマリー




ゆらぎ荘の幽奈さん

今週の1位は応援票です
例の騒ぎに対してミウラ先生への応援を込めまして、今週号の1位は本作だと日曜日から決めておりました
…が、火ノ丸相撲と超悩みました


かるら編に続くバレンタイン編が完結し、話としては一応一区切りとなった中で、今週の内容は日常回のようなものでした

裏の池が凍ってるからスケートしようとはなかなかに短絡的な発想なんですけど、それでも楽しめたのは
多分幽奈のせいかな…?


いや、本作における俺の推しヒロインは基本的には千紗希ちゃんなんですけどもね
氷の上に乗ってぷるぷるしてる幽奈が何かやったらと可愛くってですね

prprしてる幽奈を俺はprprしたい気持ちになりました

動けません~~の姿が超かわいいのである…
やっべ

モノクロで見ても可愛いとか思ったのに、カラーページで見たらさらに大変なことになっておりました
くっそこれはミウラ先生に完全にやられましたね

そこから滑り方を教えるために手を取って、っていう流れも見事
雲雀が手つなぎに即反応してるのがいいですね


でも狭霧への優越感ですぐ気にならなくなっちゃってるのはいいのかそれで


狭霧は狭霧で、未経験故に滑れなかったのは最初だけで、コツを掴んだら難なく滑れるようになったようです
このセンスの塊感には、雲雀がSHIT!な感じになってしまうのがよくわかります

最初はコガラシくんを巻き込んでトリプル顔騎アクセル(違)とかやってたのにねえ…


しかし今週の本作においてMVPがこゆずであることは間違いないでしょう

フィギュアスケートらしい衣装の用意から、スケートシューズまで葉っぱ術で出しちゃうとは見事

この衣装、カラーページで見ると結構キレイなことになってますよ

雲雀が、水色と白の衣装で
狭霧は星空のような濃紺と薄紫の
そんで幽奈は上下ともピンクがかった真紅の衣装になっております

これは綺麗ですな

さりげにコガラシくんも男子スケーターのスーツみたいな格好になってるのがね
小さくしか描かれてないのに完全に似合ってるんだこれが
さすがジャンプ屈指のイケメン主人公ですわ



で、ラストは冒頭でしっかり布石が敷かれていた氷の崩壊が発動
傾いた氷でジャンプしたような形になってしまった3人娘のスケートシューズがコガラシくんに向かっていく…ってコマを見た瞬間に
オチが読めました

…と、思ったんですけど違うっぽいのかな


スケートシューズも葉っぱ術で作ったものですから、危ないっつってそれを解除したら一緒に衣装の方も解除しちゃってみんなで全裸になった
っていうオチになるんだと思ったんですけど、よく見ると新たに葉っぱを飛ばしてますよね

さらに上から術をかぶせて全裸にしたってことでしょうか

それはなんかくどいような
いや結局結果は同じですから別にいいんですけどもね

それよりも、雲雀がコガラシくんのコガラシくんに逆イナバウアーを決めてるように見えるのが気になるのは俺だけでしょうか


ミウラ先生、その調子でこれからも頑張ってください


火ノ丸相撲

アンケ1位は日曜から決めてた…と言いつつ、実はかなりぐらついたのがこれでした
こんだけ泣ける内容なんだから、1位当たり前だろ…って今日1日悩んでました

結局ミウラ先生応援に決めたわけですが、それがなければ迷わず1位にしていたことでしょう


いやもう感極まりすぎるだろこれは…

感慨深いとかそういうレベルじゃあありません
まさしく万感の思いを込めてってやつですよ


先週発動した鬼丸必殺の下手投げ鬼車
久世はそのまま投げ倒されて、行司の手はしっかりと火ノ丸を指し、勝者を宣言してくれました

あの瞬間に至るまでのページをめくる緊張感と言ったら

相撲という競技の性質もあってなのか、川田先生は素直に主人公たちを勝たせてくれる人じゃないですからねえ
ほんとに勝ちか?ほんとか?ってずっと疑ってしまいました


それと、勝敗の決まる直前の一瞬に、目が合う2人の胸中ですよ

2人のあの表情をいちいち言葉にして説明しようなんてのは野暮の極みですし、言語化できるものとも思えませんのでここには書きません
2人にしかわからないやり取りがあの一瞬にあっただろうと、それだけ感じ取れば充分でしょう


そして勝者宣言の瞬間の見開きですよ
桐仁が誰より力強く喜んでるのがグッと来るんだ…

その後のページでも、周りで一番泣いてるのは桐仁じゃないですか
かーちゃんのことまで思って泣いてくれてるわけですよ
良い奴だなこいつ…!


しかし大歓声に包まれる周囲に対して、当の本人たちは極めて静かでした

投げ倒した久世に、手を差し出して礼を尽くす火ノ丸
天王寺に勝った時にはガッツポーズしてしまってましたからね
今さらそれを繰り返すようでは、この感激に濁りを生みますから当然の描写でしょう


そして息子の負けた姿を見る大和国親方
俺の予測は正しかったと思って良さそうですね

「いずれ負けを知るべきだと思っていた」というのは、すなわちそれが「生き方」に繋がるものであるからでしょう
「負けてどうするか」が「生き方」であると考えている親方にとって、「生き方」との言葉を口にしながら未だ無敗の息子は危ういと感じるところがあったのでしょうね

しかし今日ようやく負けることが出来た
それも、自分が負かしたことに折れずに再び相見えた火ノ丸に負かされた

「生き方とは負けてどうするかである」との考えをまさに体現した火ノ丸は、最初の敗北を知った息子にとっては自分もまた折れられない理由になるはずだと考えているのでしょう

問われたのはそれぞれの「生き方」
俺の予測通りの意味を親方のセリフに見出すことが出来ますね

ていうかあの内容は、勝負が始まる前の予想ではなく、勝敗を決したものって解釈で今週の感想の一部として書いてたほうがよかったかな…?



行司の掛け声を持って、完全に勝負を終えた2人
敗者たる久世はそのまま土俵を去り、勝者はそこに残る

ここまで来ることが出来た、いや連れてきてもらった人たちに最大限の感謝を抱きつつ、小さな小さな可能性だった夢への第一歩が繋がったことに土俵の上だとわかっていながら涙を止められない火ノ丸

そりゃあそうですよ

いや、久世にとうとう勝てたっていう達成感だけじゃないですよ

火ノ丸の特性は今まで描かれてきたように何と言っても「心」ですからね
その「心」には、ありがたくて、嬉しくて、それはもう色んな気持ちが次々沸き起こっているはずですから
「心」が流す涙を火ノ丸が理性で止められるはずはないんですよ

何よりも強く「心」を持っていたからこそ、ここまで連れてきてくれる人たちに巡り会えたわけですから
その「心」にあふれてくる涙がそう簡単に止まるはずはないのです


磨かれ、恵まれ、支えられた
何と美しい言葉でしょうか

国技に相応しい言葉の美しさと言っていいでしょう


そして、最後の最後に出された今回のサブタイは、「了」

決着などというありふれた安易な選択ではありませんでした

終わりを意味する古典的単語
これもまた、国技としての相撲を意識した表現のように思えます



これまでの集大成、その完成回として見事な美しさを持った内容でした


腹ペコのマリー

引き続き応援票です

ていうか今回で打ち切りじゃなかった…
よかった…

ちょっとビクビクしながら読んでましたよ

あぶねえあぶねえ…


ケイドロも終わって、教会の存続も許されて、ってことで先週までの内容を全部なかったことにした感じの冒頭
これは俺の恋の物語だっていう宣言らしく、今回はお互いが相手をデートに誘うかどうかで緊張しまくってる内容となりました

そうそう
こういうのでいいんですよ

不良相手にケイドロとか要らないんです
バトルラブコメって銘打ったからって、変にバトル入れようとしなくていいんですよ
こーゆーのでいいんです

でも先週元の体に戻った事実自体は生きてるってことで、顔はぬいぐるみで体はタイガという状態になってるそうな

これは…事態悪化しとる…のか?
好転してるのか?

体が一部でも戻ってきた意味では好転なんでしょうけど、原因も不明なままなら進展もしてないような…

あの顔と体でデートとか、マジ鷺宮さん不憫すぎるわw
どうやって隠すんだよ


デート先が博物館?かなんかのマリーアントワネット展ってのは上手いですね
現代らしさを失くさずに、上手に縦軸の手がかりを探れる展開です

それでいてデートだっつって緊張する2人と、何やら複雑なお顔のマリー

回想で出てきたあの少年が気になってたマリーは、同じ顔をした子孫のタイガも気になってるとかそういうことでしょうか

さあよーやくラブコメっぽくなってきました
ここから巻き返せますかねえ


 




シューダン!にニヤニヤさせられっぱなしの2017年週刊少年ジャンプ31号感想その2

2017年週刊少年ジャンプ31号感想その2

やはりジャンプ感想は火曜までに書いてしまうに限る
こんなに遅くなると自分でも何か嫌になる…


アンケ順
鬼滅の刃
ゆらぎ荘の幽奈さん
火ノ丸相撲


・食戟のソーマ
・Dr.STONE
・シューダン!
・腹ペコのマリー


ゆらぎ荘の幽奈さん

表紙&巻頭カラーで人気投票結果発表
1周年記念の時はなぜかセンターカラーだけの扱いでしたから、本作としてはようやくここまでたどり着いたという感じですね

おかげで買いにくい表紙になっておりますけどもw
電子版でよかったわーw

表紙に登場したのが幽奈と千紗希ちゃんに、狭霧とは意外な選択でした
ゆらぎ荘のメンツはみんな入ってくるんじゃないかとばかり思っていたんですが

『ジャンプの正しい作り方』によれば、若い作品が表紙を飾る時はどんな話なのかわかりやすいようなデザインを心がけるって話だったと記憶しております

それでいくと本作は、水着の女子と海辺で戯れる作品だということになるでしょうか

まあ、間違ってはいないですね

ていうか水着の女子が表紙にいるだけで「そういう作品」というのはわかってもらえるんでしょう


カラーページをふんだんに使っての肌色ショットはミウラ先生の細やかな配慮ですね
最近は落ち着いてた、って状態になってるはずのポルターガイストまで引っ張り出しての見開きカラーは
ミウラ先生渾身の出来なのでしょう

みんなして水着の上やら下やらが脱げていることで、カラーページの価値を最大に引き上げる
これぞミウラ先生の最強の御技です


気になる結果は、1位幽奈に2位千紗希ちゃんというダブルヒロインがワンツーフィニッシュを決めておりました

それはまあいいんですけど、コガラシくん6位ってのが意外です
実はコガラシくん1位ってこともひょっとしたらありえるんじゃないかと思っていただけに、6位というのは妙に低く感じました

コガラシくんのイケメンぶりは、それはそれは読者の中でも共通認識となっているだろうと思ってたからですね
この手の作品においては奇跡とも言えるような主人公1位って結果を、ひょっとしたら見せてくれるかもしれないと密かに期待する気持ちがあったんですが

さすがにそこまではなかったか…

ていうかコガラシくんより上のトップ5のうち、4人が「ど~ん!」な胸してるってどういうことだってばよw
わかりやすすぎるだろw

唯一そこから外れる朧は、愛人志望の積極性で食い込んだって感じなのでしょう

コガラシくんを明確に好きになった最初のヒロインなのに7位とかだった雲雀が悲しい…
四角関係の一角を担ってるのに

それにしても10位までが見事にメインキャラばかりで占められましたね
ゆらぎ荘のメンツに千紗希ちゃんまで加えて、レギュラーキャラばかりで10位までを占めたというのは
それだけ普段の話作りがしっかりキャラを好きにさせることのできる構成になっているということなのでしょう

コガラシくんをはじめとして、優しい奴らばっかりですからねえ


で、水着カラーだった巻頭から本編に移れば季節は2月でみんな長袖
チョコを携えてコガラシくんの帰りを今か今かと待っている幽奈の姿から始まりました

もちろんそこですんなり渡せるようでは話としてつまらないことになりますので邪魔が入って失敗が続くことになるんですが…


その失敗が全て誰かのためのものだったというのが、彼女らしいところです

渡せる時に渡せるようにと、ゆらぎ荘に帰ってきたその場で渡すつもりでいたのが
川に落ちて濡れた体のコガラシくんを見た途端にチョコのことなんかすっかり忘れてしまっていて

夕食の準備をしてる仲居さんと出くわせば、自然に手伝ってしまって

宴会が始まれば、みんなの楽しい気分を壊したくないからと言い出せなくなって

おそらくはミウラ先生わざとなのでしょうか
渡そうと思いながら躊躇してしまってひたすらチャンスを逃していた千紗希ちゃんとは対照的になっています

幽奈の場合、渡す気持ちはしっかり固まっていて後はタイミングだけだったのが何か上手くいかないという


でもそんな幽奈の困ってる様子に気がつけるコガラシくん

千紗希ちゃんから幽奈もチョコを用意していることを聞いていたとはいえ、自分にチョコを渡そうとして困っているんじゃと気がつけるとは、
何というイケメンの発想でしょうか

コガラシくんの気遣いに気がつける幽奈もお見事
こんな人だから好きになったのだと改めて実感してしまう

そこからほとんど悩むことなく渡すことができるのが、千紗希ちゃんとの違いですね
しかもホワイトチョコとか、茶色ばっかりのチョコの中で特別感のある中身になってるじゃないですか

ただなー
受け取ったコガラシくんのリアクションが少なかったのがもったいないよなー

ページ数の都合なのか、もらった直後のページでさっそくみんなと一緒にいて、その上全員からのチョコをテーブルに広げてる状態ってのは
何か「うーん」となってしまいました

幽奈へのリアクションがもうちょっとあってもよかったかなーって


ただ、チョコをもらいまくって戸惑ってるコガラシくんというのも新鮮な姿ではありましたね

雲雀から渡された時に照れてたのもそうですが、コガラシくんはコガラシくんで、普通の男子高校生であるということを思い出させてくれます

ラブコメの主人公として美少女に囲まれて暮らしてるコガラシくんは、霊力とか貧乏とかを除けば普通の男子であるわけですね
ただ中身がイケメンなだけで、普通の健全な男子なのです

そんなコガラシくんに、幽奈が無自覚に告白

何の狙いも打算もなく、自然に出てきた言葉であるゆえに本人さえも気がつかなかった言葉

それを聞いてしまったそれぞれの反応も面白いですね

特に雲雀とかるらは、ヤバイ顔になっております(;^ω^)


ライクの意味ですよとはとても信じられないくらいに真っ直ぐな瞳での言葉でしたが、ごまかせたんでしょうか
ラストのコマも、むしろコガラシくんの表情のほうが気になるんですけど…


火ノ丸相撲

今週のサブタイは尽力でした
これはまた意外なところから来ましたね

尽力というと何かこの熱量にはそぐわないようなイメージの単語ですが、
川田先生としては、読んで字のごとく「力を尽くす」との意味で使われているのでしょう

前回の「告白」は、火ノ丸と久世だけでなくレイナの視点も入ったものでしたが
今回の「尽力」は土俵上で激突する2人の視点に戻っていますね

久世は、火ノ丸の強さを実感し、認め、この男に勝つには今の自分では足りないのだと、父を超える決意を新たにするに至りました
火ノ丸は、限界を迎えた腕と体力を、それでも振り絞って勝ちを掴み取ろうとする、まさに鬼気迫る表情を見せて

展開が前回の勝負をなぞっているのはもちろんわざとでしょう

「強すぎる勝利への執念が見せた残酷な幻影」
今回は久世がそれを見ることになったわけですね

久世が渾身の勢いで繰り出した技を回避して火ノ丸が放ったのは鬼車

作中で最初に登場した火ノ丸の必殺技であり、火ノ丸を小学生横綱へと導いた必殺技であり、
回想が挟まれた「相撲の神様?んなもんワシがぶん投げてやるわ」の宣言はこの必殺技で石高金盛主将を投げ飛ばした直後のことでした

熱いですねえ


さらに、火ノ丸が自身の「体」のおかげで誰より相撲を楽しめたと感じているのもいいですね

これまでは、「体」が他に比べて劣っていることを自覚し、その代わりに「心」を燃やすことに必死になってきた火ノ丸ですが
ここに来てそれは、自分の「体」が劣っているわけではないことを認めるに至ったわけです

それは、「体」のさらなる向上と同時に「心」も最高の状態になったと言うことができるでしょう
だとすれば、あとは「技」の問題


その割に、繰り出されたのが夜叉墜ではなく鬼車だったというのが非常に意外な展開です
火ノ丸にとっては原点にあたるような技なのでしょうから、そのためですかね


次号予告のアオリには、とうとう「決着」の文字が確定的に使われました
すなわち次回のサブタイは「決着」となるのでしょうか
それともまた別の絶妙な単語がセレクトされてくるのでしょうか


勝つのはもちろん火ノ丸であろうというのが俺の予測です

今回久世が感じていた「ここまで追い込まれたことはなかった」とは、つまり「生き方」をここまで問われたことはなかったと言いかえることが出来ます
大和国の血を引くことを誇りとする彼にとって、これほどまで負けに近づいたことは今までなかったのだと

ならばこそ、本当に負けてしまった時にこそ久世の「生き方」が問われるのは明白でしょう
「負けてどうするかが生き方」であるのなら、負けてもなお最強の横綱の正統後継者であることを胸に抱いていられるか否か

プロ入りを果たそうとしている久世が、その「生き方」を、「心」を問われることになるわけですね

そしてそれは、どちらも火ノ丸が貫き通してきたものでもあります
だからこそ、ここで勝つのは火ノ丸であろうというのが、主人公特権とは無関係な展開予測


鬼丸国綱対草薙剣、再び その勝敗の行方 2017年週刊少年ジャンプ25号感想

2人の再戦が始まった時から書いてきたこの予測が当たるのかどうか
いよいよ次回ですね


食戟のソーマ

今回はあんまり書くことがないような回だったかな…

竜胆先輩と女木島先輩の調理を少し描きつつ、話のメインは女木島先輩が仲間に加わることになった経緯を回想するようです

一色先輩と久我先輩と美作には順調にOKもらえたのに、実は女木島先輩には速攻で拒否されてた創真
じゃあ女木島先輩は何しに北海道行ったんだろうってのが気になるところですが


後はアンさんですね

一口で酔っ払うとは格式ある執行官と思えない弱さですけども、酔うことでより舌の感覚が鋭敏になるとかいうよくわからない設定が出てきました
なにそれ?それって神の舌にどれくらい近づくの?

ていうかリアクションの幅を広げるために酔わせただけじゃなかったの?


とりあえずは、女木島先輩が加わるようになった過程から少しでも薊たち側の十傑の意図も推測できたりするようなら助かりますが…


Dr.STONE

センターカラーでもコハクちゃんは可愛いですね
うむ

杠よりコハクちゃんのが好みかもしれないな


どけられた大木の下から立ち上がって、もう1回先週の引きと同じセリフを言ってくれたコハクちゃん
これは読者をコハクちゃんに釘付けにしようとする作者の企みですね

しかし、「好きになった」というコハクちゃんの意図はラブではなくライクの方でした
まあ今はそれでもいいとしましょう

千空が色恋沙汰を不合理と考えているのも納得ですし
この方面はまあそのうち、ですね

ときに、恋愛脳って単語の意味が通じてるあたりはツッコんじゃいけないところですかね
40人くらいの小さな閉じられた村で暮らしてきた彼女たちに、自由恋愛の考え方があるというのも考えにくいですが
「最初の世代」の人の方針によってはそれが伝わってたりもするんでしょうか


しかし、40人も生存者がいることに驚きを隠せない千空
いつどうやって復活して、村を作るほどの社会性まで獲得したのでしょうか

村長的な人はいないんですかね


石鹸の泡にも驚いた村人を見て、「そのレベルね」と知識レベルを理解した千空は、ものすごい悪い顔になっております

司と同じパターンになってるのはきっとわざとなんででしょうね


コハクちゃんに戦闘を仕掛けられた司は、彼女が石化から復活したのではなく石化後の世代の人間であることを見抜いて
「いつでも統べられる」と認識していました

千空もまた、科学力のレベルを測ることで、彼らを比較的簡単に味方にできると考えました

思考パターンが大体同じなわけですね


ただし明確に違うのが、彼らに対して司が求めるのは「服従と恭順」であるのに対して
千空のそれは「協力と賛助」であることでしょう

別の言葉を使うと、彼らに対して司は受動的であることを求め、千空は能動的であることを求めているわけです

ちょろい奴からそれを求めていくっていうのが若干気になりますがw

恋愛脳って単語が通じるのもたいがいですけど、ちょろいって単語が普通に出てくるのも何か変だなw

別にちょろい奴からじゃなくても、千空なら誰からでもいけそうですね
病弱っていうコハクちゃんの姉者も、千空が普通に原因見抜いて治してしまいそうですし

ただ、「妖術師」として扱われてしまうと政事と祭事を一手に引き受ける感じで歴史は繰り返す的なことになりそうですが


シューダン!

今週もニヤニヤが止まらないのうwww

起きてきたら隣の家の女の子が普通に飯食ってるとか、知られたくなかった呼ばれ方を聞かれてしまうとか、
さらにその呼び方を気に入られてしまうとか

どう見ても順調に幼馴染

あーもうニヤニヤとニヨニヨが止まらんわー

女の子の幼馴染という存在に憧れる身としては、非常に理想的な展開ですねこれは


ソウシもソウシで、親から言われるのはNGなのにナナセちゃんだと許すとか…
ああもうちくしょうこのやろうばっきゃろう


順調に絶妙な関係を築きつつある2人ですが、サッカーの話題の時だけは最も自然体なんですね
呼ばれ方に「ぐぬぬ」ってなりつつも、話題がサッカーだと普通の顔して話すことが出来ています

あ、あとチームの話でもナチュラルですね
サッカーの話、チームの話をしている時が、2人が最も自然に接することのできる瞬間なのでしょう

それは、2人の最大の接点であり共通点であるというところでのみ自然体になれるということであり、
実際にはまだそこまで距離を縮めることが出来ていないということでもあるでしょう

距離を取ろうとしているのは主にソウシの方だと思いますけどもw
ナナセちゃんはいつでも普通ですからねえ


で、何か唐突に始まった学校での球技大会
男女混合ってことでナナセちゃんは当然のように男子たちに混じってサッカーをしていますが

サッカークラブでもライバルとなりうる新キャラが登場して、ナナセちゃんを煽り始めました


こいつはきっと、あとで死ぬほど苦労するやつですね


こういう悪態をつくキャラが出てくるのはジャンプのスポーツ漫画としては普通の展開で、横田先生の作品としては珍しいんですが…
小学生ってことを考えると、気になる女子にちょっかい出したりするのと同じものだと言えるでしょう

つまりは「男の中に女が一人」っていうナナセちゃんが気になって仕方ないことの裏返しなわけですね
気になってるなんて素直に言えないもんだから、嫌な態度をとることで自分の優位性を示しつつ気になってる弱みを見せないようにしていると

完全に小学生男子あるあるだわー
そして彼はソウシよりこじらせてるわー

何やら家庭に事情の有りそうなロク先生ならすぐに気づくんでしょうが、違う学校じゃどうしようもなし
ここはソウシが何かやってくれたりするんでしょうか


腹ペコのマリー

普通にタイガ復活してました
一時的なものではあったようですが、時間以外には特に制約もなく普通に動けて戦えるくらいに復活

マリーがずっと顔を描かれてない状態になってるのが気になりますが、それでも主人公が無双してるのは気持ちのいい展開でしたね

メタネタ全開だったのは田村先生らしさなのか、それともテコ入れのために開き直ってるのか…

でも間違ってないから困るのである
読者置いてけぼりってのはまあ確かにそうでしたしねえ
TS的な要素で始まっといて、せっかく女学園に来たのに不良相手にケイドロが始まるっていうわけの分からない展開

田村先生っぽいと言えばそうなんでしょうけど、冷静に考えるとおかしなところだらけでした


で、そんな意味不明なケイドロ編を主人公無双でさくっと終わらせて次回からようやくラブコメが本格化していってくれるんでしょうか


 




鬼滅の刃68話 日の呼吸をめぐる疑問と疑惑 2017年週刊少年ジャンプ31号感想その1

2017年週刊少年ジャンプ31号感想その1

ひとまず鬼滅の分だけ先に更新しますわ



鬼滅の刃

煉獄さんを罵倒する親父さんに、炭治郎は怒りをもって応じました
いつもの炭治郎なら穏やかに返事しそうですが、今の状態じゃそりゃそうだよなあ…

扉絵では千寿郎と2人して親父を哀れみなのか困惑なのか、微妙な表情で見つめていて
「言葉が死んでしまったかのように」っていうアオリは返答する言葉を失っていることの表現でしょうか

先週の引きで発された罵倒からさらに辛辣な罵詈雑言が続いたことには、炭治郎も我慢がならなかったようです

千寿郎が泣きそうな顔してるからねえ
炭治郎にはそれも怒りの一因なんでしょうね

しかし、炭治郎の耳飾りを見た途端、煉獄父の罵倒の矛先が炭治郎に変わりました

そこで初めて明かされる「日の呼吸」というものの存在
水とか風とか、エレメント的な名前を使う設定は多くの作品で色々ありますが、「日」ってエレメントを持ってきたのは結構斬新じゃないでしょうか

ていうか、これはなかなかに重大な設定が出てきましたね

ギャースカ言いながらも親父さんが一部説明してくれた内容をまとめると

・日の呼吸は全ての呼吸の元になっている
・日の呼吸は「始まりの呼吸」である
・日の呼吸の使い手は花札の耳飾りをしている
・日の呼吸は、他のすべての呼吸より優れている

こんな感じでしょうか


わざわざ「書いてあった」ってセリフまであるのは、親父さんのこの知識がすべて本で読んだことに因るからなんでしょうね
それが煉獄さんの言っていた歴代炎柱の手記なのでしょう

そしてさらに重要な情報が、日の呼吸に対する親父さんの劣等感ですよ

炭治郎を日の呼吸の使い手だと見るやいなや「バカにしているだろう」と飛びかかり、「調子にのるなよ」と凄む
この劣等感が、親父さんが戦う気をなくしてしまった原因だったりするんでしょうか

あるいは、この劣等感こそが炎の呼吸を火の呼吸と呼んではならない理由だったりもするんでしょうか

火の呼吸と日の呼吸
読みが同じになることで、勘違いや混同を起こしやすかったことは、火の呼吸を使う者たちの劣等感を余計に刺激したのかもしれません

だから、炎の呼吸と名を変えることで明確に区別しようとした
それが炎の呼吸を火の呼吸と呼んではならない理由なのではないでしょうか

だとしたら、火の呼吸は実在するんですね

煉獄さんが猗窩座に向かって自身の名を冠する奥義を放とうとした時に「火の呼吸 玖の型」と表記されていたのは誤植ではなく、
さらに今週の親父さんのセリフに「火も水も風も全て」と出てきたのも間違いではないということになるのでしょう

日の呼吸と区別できるように炎の呼吸と呼ばれていた可能性が出てきたと思います

手記を読んでいないはずの煉獄さんがなんで火の呼吸の存在を知ってて、その上型まで繰り出してるのかはアレですが


鬼舞辻が炭治郎の耳飾りに反応したのもこのためだと考えられますね

鬼舞辻が「始まりの鬼」で、日の呼吸は「始まりの呼吸」

最初に鬼となった自分を討つために生まれたのが日の呼吸だとしたら
そして日の呼吸が、鬼舞辻にまともにダメージを与えられるほど強い力を生み出すものだったとしたら

そりゃあ耳飾りをした炭治郎が気になって仕方ないでしょうね

なにせ「日」の呼吸ですからね

鬼は日光に弱い
それは最初から描かれていましたが、夜明けを前にした猗窩座がみっともなく逃げていく様子が先日描かれたばかりですね

そんで鬼殺隊が振るう刀は日輪刀と言われていて

さらに使うのが日の呼吸とくれば、鬼が苦手とするものばかりじゃないですか

「日」の文字が使われているだけで、今まで描かれてきたことと矛盾なく接合して何かすごく強そうに感じられます


しかし、日の呼吸がそんなに強そうな代物であることは、今の炭治郎にとっては逆に苦しみを増す原因でした

ヒノカミ神楽が日の神だったのなら、あれが日の呼吸であったのなら、日の呼吸がそんなに強い呼吸だったのなら、
どうしてあの時煉獄さんを助けられなかったのか

ヒノカミ神楽の呼吸を使っていれば、自分には煉獄さんを助けられる可能性があったんじゃないか
無理矢理にでも体を動かせば、鬼は取り逃がしたとしても煉獄さんは助けられたんじゃないのか

どうしてあの時、なんで自分はあの時
心のなかに繰り返し沸き起こってくる「たられば」に責められる炭治郎の様子は見ているだけで辛いですね

「なんでだ」を連呼する姿が痛々しいことのこの上ないのである…

煉獄さんを助ける戦力となれなかった無力感
自分の知っていた呼吸が実はすごいものだったとの事実は、その無力感を増大させるもので

ただでさえ打ちひしがれていた炭治郎は、無力感とやるせなさが爆発して親父さんに飛びかかってしまいました

炭治郎には珍しい八つ当たりの喧嘩ですよね
糞爺とか言っちゃってるし
普段の炭治郎なら絶対言わないセリフですよ


無力感にこれ以上ないほど苛まれている時
そこに追い打ちをかけられ、さらに調子にのるなよと威嚇される
自分が今どんな気持ちでいるのか全く知らないくせに適当なことを言うなと、そう思ってしまうのも仕方ないことでしょう

とは言え、煉獄父に飛びかかった理由がそれだけではないところにいつもの炭治郎らしさも残しています

あれだけ誇り高く、自分たちを守って戦い抜いてくれた煉獄さんを侮辱していること
その弟である千寿郎にまで強くあたり、ぶん殴ったこと

千寿郎が殴られたのを見てスイッチが入ってたのは、自分のためではなく他人のために怒れるいつもの炭治郎の姿です

耳飾りを見た煉獄父にいきなり組み伏せられた時も、背中の禰豆子ちゃんをかばってしっかり横向きになるように倒れていますし

だから、ひとしきり親父さんとガチンコやった後には「やってしまった」と冷静に反省できる
炭治郎は、1度怒ったからって怒りっぱなしにはしない男だからですね

まあ螺旋頭突きは確かにやり過ぎだと思いますけども
仮にも初対面の人だし(;^ω^)


落ち着いたことで千寿郎とようやくまともに話ができた炭治郎
石頭の頭突きを食らった親父さんは気絶しつつも、起きたらすぐ酒を買いにいける程度にはダメージが少なかったようです
さすが元柱…か?

ようやく煉獄さんの弟に遺言を伝えることが出来たわけですが、親父さんへのそれはいつ伝えることができるんでしょうかね
手記の中身がどうやら予想外なことになっていることで、親父さんも炎柱だったのなら何か知りませんかっつって話をしようとする時に
合わせて伝える感じになるんでしょうか

さっきの今であの親父が話に応じてくれるかは怪しいですが…


しかし、親父さんには確信があるみたいな雰囲気なのが不思議ですよね

何って、日の呼吸の使い手が今でも存在しているっていう確信ですよ


おそらくは物語の根幹に関わる設定と思われるだけに、今まで全く登場してこなかった「日の呼吸」
ただそれにしても、他の隊士から一切それらしい話を聞くことがなかったというのも不思議なのです

一介の隊士ならまだしも、最高戦力の1人をやってるしのぶさんも知らないっぽいですしね

炎の呼吸を使いながらも手記を読まなかったために煉獄さんが知らないのなら、
他の柱たちも「日の呼吸」については全然知らないと考えられるでしょう

霞だったり、蛇だったり、恋だったり、しのぶさんも含めて、派生の呼吸であると言われてる柱なんかは
日の呼吸とか言われてもさっぱりなのでしょう

お館様はさすがに知ってそうですかね
あと珠世さんも何か知ってそうな気がします
鱗滝さんは知らんのかなー

ただ、今でもその使い手がいるとするなら、なぜ鬼殺隊にそいつがいないのかというのが単純に浮かんでくる疑問です
「始まりの呼吸」とか言うくらいなら、それを使う柱がいてもいいだろと

それがいないのは、日の呼吸とは継承が途絶えてしまった幻の呼吸であるからと考えることも出来ます

その割に、耳飾りを見た煉獄父が炭治郎を「日の呼吸」の使い手と即判断して、その存在に驚く素振りもなかったのは意外ですよね
「まさかまだ伝わっていたのか」とか、「本当に存在したのか」とか、そういうリアクションではなかったですからね

それはつまり、本を読んで知っただけの人にも実在が信じられるくらいのものであるということになるでしょう


それから気になる点はもう1つ

なぜ、火やら水やら風やらの呼吸が派生しなければならなかったのかということです

日の呼吸が最強の御技とか言われるほどのものならば、みんなその呼吸を会得すればよかったはずです
なのに、「猿真似」とか言って下位互換のような形で他の呼吸が派生してきたのはなぜなのかと

単純に考えるならば、会得が難しすぎてまともに使えるようになる奴が全然いなかったから
ちょっと難易度を落とした他の呼吸を作り出してそっちを覚えさせるようにした、とかでしょうか

「会得するのが少し楽な呼吸」として作り出された1つに火の呼吸があって
あの親父さんはそれを必死になって会得して柱にまでなった時に、真実を知ってしまって挫折した、とかって感じなんでしょうか

死んだ息子に対して言いまくった「才能のない奴」とか「何の価値もない」とかいうセリフは、おそらくかつて自分で自分に対して思ったことなのでしょう

命がけで修行を続けて、鬼たちと戦って、そして柱になって、努力が報われたと思ったところに、
「実はその呼吸はイージーモードでした」とか言われたとしたら、そりゃあ挫けてしまうのも無理はないように思えます


あるいは、日の呼吸を普段から使うのが、体に負荷がかかりすぎるからってことで、威力が落ちる代わりに負担も減らした呼吸が派生したとかでしょうか

炭治郎父の体が弱かったのはその負荷のせいで、さらに深読みするならお館様が余命短いくらい具合悪いのも実は日の呼吸を使っていたから…とか
深読みすぎ?


ともあれ、日の呼吸については色々と想像が尽きないですね
次回それがどこまで明かされるのか、楽しみにしておきましょう


 




Dr.STONEの新ヒロインに超期待したい2017年週刊少年ジャンプ30号感想その2

2017年週刊少年ジャンプ30号感想その2

ハンターはやっぱ無理でした
内容濃すぎw


・食戟のソーマ
・クロスアカウント
・Dr.STONE
・特別読み切り MISTERIA -怪奇コレクション-
・ゆらぎ荘の幽奈さん
・火ノ丸相撲
・ぼくたちは勉強ができない



食戟のソーマ

竜胆先輩の回でした

今まで食戟や審査の場には何度も登場しながらも、その実力はさっぱり明かされることのなかった彼女ですが
ようやく正体が明かされたわけですね

希少食材をメインとしてあらゆるものを食べようとする嗜好の持ち主が竜胆先輩であるようです

普通の美食からゲテモノまで、好奇心の向くままに何でも調理して食べてみようとする
その探究心と知識が第二席という地位まで繋がったのだと


さあそうすると

気になってくることがありますね


なぜ彼女は薊側なのかということです


美食を欲し、未知の食材を欲し、何か見つければ食わずにはいられないという彼女

司先輩が説明してくれた3つの顔の中で、美食の志向は薊と似たものを感じさせますが
残る2つはむしろ自由な料理人であることを望む創真たちの側に近いものと考えられます

それは、炙りゲソのピーナッツバター和えに代表されるような幸平親子のゲテモノ新作とも通じるところがあるでしょうし
「おぞましさの先にこそ美食の真髄がある」と語った貞塚とも共通するものはあるでしょう

貞塚もまたセントラルに反逆する側として進級試験に臨んでいましたから、反逆者2人と語り合える第二席ということになると
必ずしも薊の美食選民思想に100%乗っかっているとは言えないでしょう

薊が仙左衛門の前に現れた時、竜胆先輩が創真に対して「お前も一瞬で乗ってくるかも」と思っていたというのは
竜胆先輩自身創真との共通点を感じていることの証左と言えます

その竜胆先輩が薊に乗った理由は、今のところ「新しい波が来てるなら乗らないわけはない」といったセリフで本人の口から説明されていました

つまり、薊の思想に完全に共感しているわけではないとも考えられるわけですね

ならば、田所さんやタクミを不合格にする審査をしなかったように、薊の意に反する行動をとることは
竜胆先輩には今後もあり得るのではないでしょうか

たとえば、寝返りとかね

ルール上可能なのかってのは置いといてですね
創真たちの方が面白そうだと思ったら、竜胆先輩あっさり寝返ったりするんじゃないかなって思うことがあるんですよね

悪役側組織の一員とは思えないくらいに自由奔放、天真爛漫に描かれてますから、何かそんな展開もありえるのかなと思ってしまうのです

寝返りまでいかなくとも、「あたしの負けでいーや!」とか言い出すくらいありそう…とかね


それぞれのメンツがなぜ薊に賛同しているのか
あるいは、一色先輩や久我先輩とかにはなぜ最初から薊の接触がなかったのか
そのあたりも含めて、そろそろ描いて欲しい気がしますね


クロスアカウント

ダメダメだった1話に対して、2話目は空気になっていた…
きっと主人公が登場してる割合が減ってたからでしょう


そんで、主人公が登場してた冒頭よりもヒロイン側の説明だった後半のが読みやすかったのは、それはもう完全にテンプレだったからですね

絵の綺麗さと、ヒロインのデフォルメ顔の可愛さでごまかされそうになってしまいますが
やってることは超人気芸能人な美少女が実はオタッキーでしたという、もはや妄想のネタとしてもどうかという内容

こんな内容を今になってまだ描こうとしてくる勇気をむしろ褒めたくなってくるくらいです

ていうか2話目にして早くも感想が書けなくなってきたぞ…

もうこの作品は、まとめサイトとかで色々と指摘されている粗に納得できてしまうほど、クソ漫画と化している気もします
ていうかそこでボロクソ言われてるのを見てる方が、作品読んでるより面白かったりするという…

そこでまとめられてる次回予想の中に、「握手会でまたモブのキモオタが騒ぎ起こして主人公が何か割って入るんだろ」って
1話と同じ展開の予想がされていました

普通にありえそうだから困る…


Dr.STONE

新章ってむしろ今週の内容からのほうがそれっぽいな

サブタイ見た時には、「ほうほう琥珀の中に3000年前の文明の手がかりとかパーツでもあんのかな」とか思ったんですが
まさか新キャラの名前だったとは完全にスカされました

その上可愛いじゃないか可愛いじゃないか可愛いじゃないか


これは大変素晴らしいですね

自己紹介時の美しさと言ったらどうですか
これはなかなかに目を奪われてしまいましたよ

大木の下から現れた華奢な体と、お腹のロープが強調する攻撃力の高さ
そして、まっすぐ見据えた瞳で自分の名前と感情を口にする清々しさ

これは素晴らしい…



メタ的には、杠が司の側に行ってしまうことでいなくなるヒロイン枠を補うものであり、
同時に大樹のように「動ける」キャラでもあります
さらに、千空の知能とかぶらないために大樹のような「ものを知らない」キャラにもなっていますね

ただし、雑アタマではなく単純に科学的な知識を持たないだけという

どうやら3700年の間に千空よりも先に復活して、細々と家族や子孫を作ってきた者たちがいるようです
それもまた予想外の展開

これをラノベ的に言い換えると、文明が絶滅した世界で唯一科学知識を持ったチート主人公に野性的なヒロインが惚れるという感じでしょうか

さあこれは俄然盛り上がってきましたよ

まだラブかライクかは不確定ながら、好きになってしまったようだと言われてしかめっ面の千空
しかし、見えた光景だけで正確に状況を言い当てていた察しの良さからすると大樹のような雑アタマでもなさそうです

素直で理解力も高いとなれば、千空が教えれば教える分だけ知識を修得していくのではないでしょうか
そうすると、千空も彼女を見る目が変わったりするでしょう

うむ

色んな意味でこの娘は楽しみですね


特別読み切り MISTERIA -怪奇コレクション- 修行コウタ

確かトレジャー出身の方ですね
NEXTかGIGAかで読み切り見たことがありますが、とうとう本誌にも登場となったんですね

怪奇を好む主人公がその真相を追究していく…って話みたいですが、完成度はわりと高いと感じました

ただし、何かテンポが悪かったような気がします
途中が非常に読みづらかったというか

47ページもいらなかったんじゃ…とか、あるいは冒頭からその次にかけてもうちょっと削れたんじゃ…とか
そう思えてなりません

何だろう
視点キャラに全然入り込めなかったんですよね

ひたすらビビってるだけだったのがつまらなかったのか、別の理由があるのかは自分でもよくわかりませんが

主人公がぶっ飛んでる奴ですから視点キャラは必須です
しかしその視点キャラに入り込めないとなると、話自体に入り込めなくなってしまうので、要改善箇所ではないかと思います


あとは画力が足りてないように思えたのも改善点でしょうか

見開きはものすごくよく描かれてることはわかるんですが、それ以外のところが何かごちゃごちゃしてる印象を受けました
女の子は可愛らしく描けてたと思いますが


視点キャラと総合的画力
俺が感じた課題はこの2つですかね


ゆらぎ荘の幽奈さん

バレンタイン②
予告通り千紗希ちゃんのターンでした

幽奈も一緒に作って、2人からの分として一緒に渡すんだろうと思っていたんですが、そんなことは全然なかったようです
先週の感想大外れジャマイカ(;^ω^)

普通にそれぞれ自分のを作って、普通にそれぞれで渡そうとしているとは
すると、幽奈を誘った千紗希ちゃんの意図は本当にただ味見役とかを買って出ただけだったのかな
ええ娘やな…

娘とその友達がチョコ作ってるのを見て、渡す相手から三角関係の事実(ホントは四角ですが)まで見抜く千紗希ママの洞察力ヤバイですね
しかも「青春ね」とか言って面白がってるしw

女子力モンスターの母ともなると、そんなことくらい一瞬で気がつけるのか…w


それぞれ、徹夜とかすることもなく普通に完成したらしい千紗希ちゃんと幽奈

幽奈がゆらぎ荘で渡すなら、千紗希ちゃんのチャンスは学校にいる時になるわけですが
そこは学年人気トップの彼女
男子たちが何かそわそわしているというめんどくさい状況のせいで、余計に渡しづらいことになっていました

しかし、ここで周りの状況と関係なく「渡しにくい」気持ちを別の側面から描いてくれたのが意外でした

知らない人であっても告白を断るというのは辛いものであること
コガラシくんの気持ちがまだわからない以上、そんな辛さを彼に感じさせる可能性のある告白はしたくないと思うこと

こういう気持ちの描写は今まであまり見たことがありませんでしたね
学園のマドンナ的ポジションのヒロインはどの作品にもいますが、こういう気持ちが描かれたヒロインって他にいるんでしょうか

告白されまくってきたからこそ感じてしまう消極性ですね
おそらく多くの読者にはそんな実体験はないでしょうが、そういう気持ちが起こりうること自体は想像できるでしょう

そういう形で相手を気遣える千紗希ちゃん
やっぱええ娘やな…


そんで、実際に渡すまでの葛藤もね
いじらしいですよね

まだチャンスはある、と学校から思い続けてとうとう帰り道の別れ際まで来てしまって、それすらもスルーしてしまって

いよいよ後がなくなってしまったことを自分で自分に言い聞かせて、勇気を絞り出すまでのあの過程がね
描写の分量としては数コマで終わってるものですが、それでも充分に震える勇気を感じ取ることが出来ました

滑って転んでチョコを川に落としそうになっちゃうのは、アクシデントとしては浅いものでしたが、
それでも躊躇なく飛び出してチョコを救出した後にそのまま川に落下できるコガラシくんがイケメンなのである

しかも、今日1日様子がおかしかったのを1度はそのままにしたものの、やっぱり心配になって話を聞いてみようとしたってのが男前な理由ですよね

普通の男子なら日付的な理由を想像できるわけで、だからこそ、コガラシくんは自分が訊いてしまっていい話なのかどうか迷っていたのだと考えられるでしょう
狭霧や雲雀から渡された時の新鮮なリアクションからすれば、千紗希ちゃんから渡されるなんてことはコガラシくんも想像していなかったと思われますからね


チョコを助けてもらった事実と、自分を気にかけてくれていた事実に嬉しくなった千紗希ちゃんが取った行動は、唐突のハグでした

うむ
さすがむっつりなヒロインですな

義理だからと言い張って渡すことが出来た千紗希ちゃん

雲雀は告白を邪魔されて
狭霧はド本命だと誤解されて
千紗希ちゃんは義理だと言って
それぞれ渡すことになりました

じゃあ幽奈の場合はどうなるでしょう

わざわざ巻頭カラーに合わせてるところからすると、何か話が動きそうな予感もあります
ひょっとしたら、あの占い師が再登場して幽奈の生前の話とかが急に出てきたり…?


火ノ丸相撲

今週のサブタイは告白でした

これはまた予想外なことを…


何が予想外って、主語が今までと違ってるじゃないですか

再びとか、相克とか、躍動とか、今までのサブタイは基本的に今戦っている2人を主語としたものでした
描かれているのが2人の激突なのですから当たり前なんですけど、そこに、主語の違うサブタイをあえてぶっ込んできたわけですよ

さらに、物語の初期にはわざと「女っ気」を抑える作劇と描写を心掛けていたと思われる本作
それは廻し1つ身につけただけのの男たちががっつりぶつかり合う相撲という競技の性質を踏まえて、「らしさ」を醸し出すための手法だったと考えられます

レイナが本格的に登場することとなった3巻以降には、初期のようなわかりやすい抑制は少なくなっていきますが
それでも、あえてレイナや千鶴子ちゃんの登場場面を増やすような描写は見られず、本作における女子の存在感は他の学園スポーツものに比べて明らかに少ないものとなっていました

それが、この最後の大一番において、いよいよ勝敗が決するかという大事な場面にわざわざ焦点が当てられたわけです
川田先生の演出意図を感じずにはいられない事実ですね


相撲に対して否定的なスタンスから始まったレイナというヒロインの立場
しかし、ヤンキーたちのトップを名乗っていた兄貴が相撲を始めたことで、見る目が少し変わっていきました

「見せてもらおうじゃないの…相撲の…あんたの値打ちってやつを…」
なんて言ってたレイナの集大成が、今週のあのセリフなんですね

本作における彼女の特異性は、火ノ丸が嫌いな上に相撲なんか興味なかった、という出発点と、
実際に相撲を取ることもなかったという事実にあります

すなわち、相撲という競技を体験して自分も実際に打ち込んでみることでどんどん好きになっていった佑真や國崎とは違って
レイナはただひたすら相撲を見続けることだけで今週のあのセリフまでたどり着いた人物なのですね

相撲も、それをやってる奴も、どうでもいい・嫌いだと思っていたところから、
兄をきっかけとしてひたすら見届け続け、ついには「火ノ丸の相撲が好きだ」と断言するほどになったこと

相撲も、力士も認めた一言です


かつて彼女が悪意を隠して審判を務めた火ノ丸と國崎の異種格闘技戦
レスリングのチャンピオンを相手に相撲という競技を宣伝した火ノ丸は、相撲部への勧誘をことごとく断られる現実を前に
あれだけの観客がいて1人の心も動かせないとは相撲に申し訳ねえ、と呟いていました

その言葉は直後に三ツ橋がやって来たことでかき消されるのですが、レイナはそこからさらに火ノ丸の相撲を見続けたことで
とうとうそれを認めるに至ったわけです

最初は頭ごなしに否定的なスタンスだったレイナでさえも認めてしまうほどに、輝かしい相撲

ここに、見る者の心を奪い、奮わせ、滾らせる力士として、火ノ丸の横綱相撲が成立したと言えるでしょう
それは同時に、火ノ丸の「生き方」を周囲も認めるに至ったということになるでしょう


ならば、久世の「生き方」についてはどうか

高校横綱の称号を手にして、大和国の息子との誇りを胸にして、角界入りを考えている久世にとっては
ここで火ノ丸に負けることはその「生き方」に傷をつけることに他なりません

だからこそ、今週のラストで、真に現実味を帯びた自分の敗北の可能性に衝撃を受けているわけですが、
もちろんこのまま素直に投げられるはずはないでしょう

久世の「生き方」もまた、周囲に認められているものではあるでしょうが
しかしそれは、単に公式戦無敗との事実が盛り上げているだけのものです

「生き方とは負けた時にこそ問われる」ということであるとするならば、ここで本当に火ノ丸に負けた時
それでも「大和国の息子」との誇りを抱き続けることができるかどうか

その問いを突きつけられることになるのではないでしょうか

それは、負けてもなお「横綱」として振る舞っていた天王寺のように
1度負けたとしても、それでも自分は最強の横綱の息子であるという誇りを持ち続けられるか否か


次回、さらに反撃に転じようとする久世に対して、火ノ丸の「生き方」がどう応じるか
その時にこそ決着の瞬間が訪れそうですね


ぼくたちは勉強ができない

おお…
確かに先週の感想コメ欄で指摘されたように、文系っ娘が戦線リタイアしているとはまだ言えないようです

2人で会話する場所の定着と、よろけて抱きつくイベントの発生
明らかにフラグを残す描写ですね

今は他2人のサポートと言うか、国語力による察しの良さを使って状況を動かしつつも
しかし今後どっちにも転べるようにしているのか…

これは筒井先生策士ですね


文系娘が気づかなかった眼鏡の度に、主人公が気づいたのはまあご都合というかご愛嬌というか、そんな感じでしょうか

察しが良いのがスキルなはずの文系娘が最後まで勘違いしたままだったのもまあ、許せる範囲でしょう

でも一番可愛いと思ったのが、ラストのアホ顔なうるかだったことは秘密にしておきたい…


 




鬼滅の刃が色々とやるせなかった2017年週刊少年ジャンプ30号感想その1

2017年週刊少年ジャンプ30号感想その1

ハンターの感想ってどうしようかな…


アンケ順
鬼滅の刃
シューダン!
腹ペコのマリー




鬼滅の刃

あまりにも衝撃的だった煉獄さんの死去を受けて、今週は一体どんな始まり方をするのかと思っていたら
まさかの鬼舞辻再登場でした

下弦を解体すると言ってた前回からまた姿と居場所を変えたようです
子供の姿でどっかの金持ちの養子に転がり込んだ模様
催眠的な能力でもあるんですかねえ

こうなると、炭治郎が最初に会った時に連れ立っていた妻と娘もこういう隠れ蓑の1つだったと考えて良さそうですね
最初は普通にあの一家の主人として暮らしているのかと思ったんですが
そんで、いずれ炭治郎が鬼舞辻と対峙した時に、彼女たちにとっての家族を奪うということへの葛藤があったりすんのかなとか

どうやらそんなことはなさそうです

おそらくは、新たな根城に居座る時点で用済みになった古い隠れ蓑の人間は喰ってしまうんでしょうから
あの親子はもう生きてはいないのでしょう

今回の冒頭で何やら盛り上がっていた金持ちたちもいずれ同じ運命をたどるのでしょうね

で、なぜに突然鬼舞辻かと思ったら、猗窩座が報告に来ていたのでした
太陽のない闇の中で堂々と姿を現し、煉獄さんが命と引き換えにつけたダメージもすっかり回復した状態なのがやるせないですね

しかしもっとやるせなかったのは、煉獄さんとの対峙がまるで「ついで」のような扱いだったことです
もともとの命令は「青い彼岸花を探せ」との内容だったようで、たまたま魘夢が負けた近くにいたことで「行って来い」となった話だったそうな

最後の最後まで戦い抜いた煉獄さんの姿に泣かされまくった身としては、その煉獄さんの死が鬼の側ではこんなにも些細な出来事として扱われているのが歯がゆくてなりません

鬼が人間に勝つのは当然のこと
たかが柱を始末したから何だというのか

煉獄さんが命を燃やして見せてくれたあの背中が、「始末した」との事実だけで片付けられてしまうとは…

そして、煉獄さんが全身全霊をかけて敵わなかった猗窩座を、指の一本も触れずに追い詰める鬼舞辻の恐ろしさも忘れてはならないでしょう
全身を硬直させて、顔中から血を流している様はまるで煉獄さんの死に際と重なるかのよう

柱と上弦、柱と鬼舞辻
炭治郎と上弦、炭治郎と鬼舞辻

その力の差をまざまざと見せつける場面でもありました




肉体とともに心も負傷した炭治郎たちは、再び蝶屋敷に運び込まれていました

ここでまた蝶屋敷とは、しのぶさんやカナヲちゃんの再登場が期待されますので嬉しい展開ではあるのですが…

素直に喜べないのは炭治郎がどんな胸中でいるかを想像できるからですね


常中の呼吸を会得する特訓の時には弱音なんか一切言わなかった炭治郎が、煉獄さんの最期を目の前にして自分の無力感に潰されそうになったこと
煉獄さんの死から数日経ったであろう今でも、その無力感を払拭することは出来ないでいるようです

でも怪我が治る前から鍛錬しようとしてるのは、少しでも前向きになろうとしているからでしょうか
それとも、何かやっていないと不安で押し潰されそうだからと、現実から目を背けるための行動でしょうか

伊之助さえもギャン泣きしてたという中で、善逸が比較的落ち着いているのは上弦と戦う煉獄さんの生き様を直接には見ていないためでしょう
それでも、煉獄さんがどういう人であったのかは察していることで、炭治郎と伊之助の落ち込み方に理解を示しているのが彼の優しい一面ですね

しかし炭治郎は蝶屋敷を抜け出してしまったそうな

行き先は煉獄さんのお家
今際の際に預かった最期の言葉を、その家族に伝えようとするための行動のようです

鬼との戦いの場では戦力になれなかった自分が最後に煉獄さんにしてあげられることであるわけですから、
遺言の伝達を炭治郎が一刻も早く為そうとするのは当然の心理ですね

意外と深かったという腹の傷が癒えきってない状態で外を出歩いていれば、そりゃあ顔くらい真っ青になるでしょう
それでも早く伝えないといけないと思うから、炭治郎はいてもたってもいられない

しかし、ここで煉獄さんの死を鬼舞辻と同じように軽んじる人が登場しました

煉獄さんと同じく鬼殺隊・柱まで登りつめたという煉獄さんの父親
いつからか急にやる気を無くしてしまったらしい彼は、息子の最期の言葉を伝えに来たと言う炭治郎に息子を罵倒することで応じました

果たしてその真意はどこにあるのでしょうか
いつもの炭治郎ならその言葉の裏にある感情にも配慮した返事ができそうですが、
負傷で真っ青な上に煉獄さんを亡くしたショックからも立ち直れていない今は額面通りに受け取って言い返したりしてしまうのでしょうか

自分の家族については、自分1人だけ生き残ったことを責めたりするはずがないと信じていながらそれでも詫び続けている炭治郎
逆に、人を助けて亡くなった自分の家族に辛辣な物の言い方をする相手に対しては、どのように応じるのでしょう


今週のサブタイは「さがしもの」
それは、もちろん猗窩座が調べていたという鬼舞辻の命令「青い彼岸花」を指していることは明白でしょう
しかしそれとともに、すっかりやる気を無くして捻くれてしまったという煉獄父が何を求めているのかというところとも関わってきそうな気がします
あるいは、善逸がモノローグで言ってた「ずっと蹲っている人」なのかもしれません

もちろん炭治郎にも「さがしもの」はありますね
ヒノカミ神楽と鬼殺の呼吸の関係
歴代の炎柱が記したという手記を求めているのも、煉獄家を訪れた理由の1つであるはずですから

それからもう1つ

日輪刀ですよね


ヒノカミ神楽よりももっと先に探さないといけないものです

ていうか、先週までの段階では、猗窩座も刀はすぐに引っこ抜いてその辺に放り投げていくんだろうって思ってたんですよ
炭治郎本人が探すことは出来なくても、隠の人たちが見つけてくれるんだろうくらいに考えていました

そしたらまさかの展開ですよ

猗窩座、鬼舞辻の家まで持ってきてました
なぜに…?

刺さったまんま移動したとは思えませんから、どっかで引っこ抜いてから持ったままここまでやって来たわけですよね
なぜだ(;^ω^)

鬼舞辻の前に出る時は一応ちょっと置いといて、みたいな感じで木に刺さってましたけども

そんでどうなるのかと思ったら、見事にバラッバラにされてしまいました

刀身を折りまくっただけでなく、柄まで砕かれています

炭治郎…
これは37歳キレるよ…

早く探さないと
鋼鐵塚さんの怒りを鎮める方法を


あるいは、失った刀は炭治郎が今抱いている無力感の象徴だったりするんでしょうか
握る刃がないくらいに弱気になってしまったことの比喩なのでしょうか

ならば、刀を取り戻すことは炭治郎が前を向くきっかけになったりとか…


シューダン!

予想通り幼馴染が始まっている…!!

こーれはニヤニヤしますねえ

家が隣だったことで結局学校も同じだった模様
しかしクラスは違うあたりが、あくまでサッカークラブを舞台としていることの表れのようです

そんでイケメンなロクが、完全に「主人公の親友」ポジションですねえ
高校を舞台にした学園ラブコメにおける察しのいい親友ですね

それを小学生で描くとこんな感じなのか…

うちの姉ちゃんが言うところの後で死ぬほど苦労するやつだ、って言い方がもうね
いや、1話でも出てきましたけど、それが見事に当たってるのがよくわかります

持ち前の勘の良さと姉貴の教えをもとに主人公の背中を叩ける親友は、かなり貴重ですね
だからこそたいていの学園ラブコメにはその役割のキャラが配置されるんでしょうけども、
こうして小学生の立場で見せられると非常にわかりやすく感じることが出来ました

まず認めて、
それから普通にする

なるほどねえ

間違いなく俺も出来てなかったな…



でも、言われて素直にやれたソウシはいい子ですね

何で避けちゃったかといえば、「女の子」だと思ってしまったから

いや、わかりますよ
あのコマのナナセちゃんは確かに可愛かった

めっちゃ女の子でした

だってスカート履いてるんだもんよ…

砂埃にまみれて、めっちゃ飛んでヘディングとかしてたはずなのに、
学校で会ったら女子と喋りながらスカートとか履いてるって、それめっちゃ女の子やん?

そりゃあ一瞬ビビりますよ
俺だってビビる
たじろいで、見なかったフリとかすると思います

声かけられても聴こえないふり

ていうか街で知ってる人見かけても、未だに見てないふりして出くわさないように動きを変える俺は
ロクに言わせるともう手遅れなやつだったりするんでしょうか


自分の行動の原因をしっかり認めて、その上で「それは悪かったから謝るべきだ」と普通に考えることが出来たソウシ
ナナセちゃんは、一発殴って許すという男らしい応じ方をしてくれました


いいですね
いいですね

こんなんするから、またソウシがふと「女の子」を感じた瞬間にビビっちゃうんですよね
そんでまたロクに背中叩かれたりケツを蹴られたりするんですね


幼馴染の思い出として、数年後に思い返しては恥ずかしくなったり照れくさくなったりするような場面が順調に重ねられておりますな
実に素晴らしい…


腹ペコのマリー

ちょっと順位が芳しくないので、応援票的な3位です

先週感想書くつもりだったのに書けなかったっていう負い目もあったりして


先週の引きで、タイガのシルエットが出てきた時には「そんな読者には偽物確定な展開してどうすんだ」とか思ってたんですけども
よくよく考えたら、これはひょっとして本物かもしれないとか思ったんですよ

どういうことかというと、本物のタイガの体であるということです

「事態 悪化しとるやん」によって何処かへ消えてしまったタイガの体
体の行方はギャグ的に処理されていたのかと解釈していたんですが、実はどっかに残ってて、
そこに何かが乗り移ったりした状態で現れたのだとしたら、これはかなり話の本筋に触れる展開なのかもしれないと思ったんですよ

そんで、ちょっとワクテカしながら今週の展開を読んでみたら、マモルでしたというオチ…

オイコラとか思いながら「田村先生らしい…」とも感じましたが、ちょっと物足りなかったのも正直なところ…

だったはずが、まさか今週の引きの方こそ本命ということでいいんですかね
何か今度こそタイガの体っぽいですよ

しかし気になるのは、何やら聞こえてくる誰かの囁きが、マリーが捕まった時と鷺宮さんが危ない時と両方発動していることです
マリーの時だけとかならまだわかりやすいのに、鷺宮さんにも反応してるのはタイガの意識と関係がありそうな感じもします


さてさて
順位的にはこの勝負の中でもう少し設定を明かしつつ、決着と同時に打ち切りみたいなことも可能性がありますが
果たしてどんなんでしょう


 




シューダン!への期待感がさらに膨らんだ2017年週刊少年ジャンプ29号感想その2

2017年週刊少年ジャンプ29号感想その2

鬼滅の刃にエネルギー使いすぎて、他の作品の感想まで持たない…


アンケ順
鬼滅の刃
シューダン!
火ノ丸相撲


・新連載 クロスアカウント
・食戟のソーマ
・ゆらぎ荘の幽奈さん
・ポロの留学記



鬼滅の刃

追悼記事書きながら泣きまくって、書き終わってから読み返してまた泣いて、
そんで今日はこんなの見つけてまた泣いた

煉獄さん…


シューダン!

大増ページの2話目は、ひたすら部屋で喋ってるだけの内容でした

すげーな!
何がすごいって、それなのにしっかり面白く仕上がってることですよ

冒頭の練習が終わって解散するくだりはともかく、ソウシとナナセ2人の場面になってからの読みやすさと面白さよ…

ただ部屋で会話してるだけの場面だというのに、こんなに普通に読めるなんて横田先生マジすげえ


ちょっくら分析してみると、1つのポイントはナナセちゃんのモノローグが一切出てこないことにあるでしょう
相手の存在をひたすら意識して言動がおかしくなってしまうのはずっとソウシの側であり
ナナセちゃんの方は割と普通にしてるんですね

これは前作すじピンでも同様でした
ずっと土屋くん視点で話を進めつつ、わたりちゃんのモノローグは最後の最後まで出てこなかったことが、最終話の演出にもつながっていました

少年の側のモノローグばかりが描かれて、なおかつ言動が不自然になってしまうばかりになっている様子というのは
ジャンプのメイン読者層である小中学生たちに対する共感の訴求が著しく高いと言えるでしょう

もちろんそれは、モノローグの内容や不自然になってしまう言動の中身などが本当に「あるある」と思わせるものでなければなりませんが

それらをしっかり描くことのできる横田先生の作劇は、設定や特殊能力などに頼りがちになる新人さんたちの良いお手本とも言えるものですね



しかし、俺が今回アンケ2位とした理由はそんなことではありません

この2話目は、幼馴染の始まりなんですよ


隣の家に引っ越してきて、親同士が既に仲が良くって、同じサッカークラブに入っている間柄
これで通ってる小学校まで同じだったりした日にはさらに確定的ですが、このクラブの性質上そうとは限らないのでそれは置いておきましょう

それでも、サッカーを通した仲でありつつも家が隣という物理的距離の近さ故に接する機会も当然増えると思われるこの2人

小学6年という年齢において仲良くなった2人は、今後何かと一緒になる場面が出てくるのでしょう
それはもちろんサッカークラブが関係することだけでなく、互いの親の都合や事情であったり、みんなで遊びに行くことだったり

そうして小学校を卒業して、中学、高校とサッカーを続けていくのか、同じ学校に行くことになるのかというのは全くわかりませんが、
しかし小学生時代から3年も4年もそういう関係が続いたとなれば、高校生時分にはすっかり「幼馴染」と呼ぶに相応しい間柄となっているのではないでしょうか

幼馴染と聞いてぱっと浮かぶのは幼稚園や保育園から中学や高校までずっと一緒だったというような関係ですが
小学校6年生から仲良くなって、そのまま高校生になっても変わらず接しているような間柄なら、それも幼馴染と呼んでいいのではないかと思うのです

すなわちこの2話目は、今後2人が幼馴染という関係になっていくその最初の1シーンだったと捉えられるのではないか
そう思った時、本作に対する期待感が先週以上に膨らんだのです

これまで普通に描かれてきた主人公とその幼馴染といえば、既にそういう関係が出来上がった上で作品に登場してくるのが定番であり
どのようにして出会って、仲良くなっていったのかと言った過程は、回想で断片的に描かれるのが普通でした

しかし、小学校6年生という時に出会ったソウシとナナセちゃん

小学生の主人公のヒロインによる出会いと葛藤がこれから描かれていくとすれば、
それは通常の主人公とヒロインのドラマであると同時に、「2人が幼馴染という関係になっていく過程」となるのではないか

現時点で2人がそれぞれに「男女」を意識していない事実から導かれるその可能性が、俺の興味を捕らえて離さないのです

なぜって?
幼馴染同士のラブコメが大好物だからに決まってるでしょうが!


もうね
これは是非とも横田先生に長く描いて欲しい作品ですよ

…でもすじピンも描くだけ描ききったら長引かせずに完結させた横田先生
6年生って時期設定は、彼らの小学校卒業と同時に物語も終了って可能性も普通にありそうに思えてしまうのが切ない…


火ノ丸相撲

今週はタメ回だったかなーという印象ですね

「覚醒」なんてサブタイがついてた割には、仰々しさも迫力もほとんどないものでしたが
どういう意味であるのかはよく伝わりました

これまでを振り返れば、勝負の真っ只中にある土俵上で火ノ丸が笑顔を見せることの重大さはよくわかるからですね

そりゃあ沙田だって感慨深くもなりますよ

最初の対戦時には「何を笑っていやがる」なんて顔をされてたんですからね


天王寺との対戦時、「君ほど辛そうに相撲を取る奴もおらんよ」と指摘されていました
火ノ丸はそれでも、辛くともつまらないと思ったことは一度もないとの「心」で反撃していましたが

今回は、その辛さも何もかもひっくるめて相撲が好きで好きで楽しくてたまらないという気持ちに繋がっているわけですね

原点を思い出すことで力があふれてくることを覚醒と呼ぶなら、今週の内容はまさに「覚醒」であったでしょう


火ノ丸が原点を思い出し、久世もまた先週の内容で自分が相撲を取り始めた最初を思い返していました
両者それぞれの「生き方」へと繋がる部分は今回までで出尽くしたということになるでしょうか

ならば、次に問われるのはその「生き方」をどれだけ貫けるかということであるでしょう

そして、その点においては火ノ丸と久世に決定的な差があるということになるでしょう


「決着」のサブタイが使われる時は近そうですね


新連載 クロスアカウント 伊達恒大

ジャンプ史上稀に見るクソ漫画だった東京湾を作画していた伊達先生の新作ですね

ていうか久々に思い出したぜあのクソ漫画…


読み終えた第一印象としては、ミウラタダヒロ先生の『恋染紅葉』に近いイメージを抱いたんですが
しかしこちらはその劣等種ということができるでしょう

展開に無理がある…と言ったらそもそも設定が成り立たなくなりますが
ちょっとこの1話を見る限りではあんまり期待出来なさそうというのが正直な感想

不味い点を細かくあげつらっていこうとも思いましたが、このマンガにそこまでの労力をかけたい気持ちにならないので
もうひとまとめに「こりゃいかん」ということで率直な感想にしておきましょう


とは言え今後化ける可能性もなくはないんですが…

とりあえずは、メインヒロインは女優な自分を嫌がってるのに、主人公は映画で彼女を見て一目惚れした=女優の彼女を好きになった
っていうズレをどう描くのか、その辺ですね


食戟のソーマ

対戦カード3つのうち2つの対決テーマが決まった模様

竜胆先輩と女木島先輩がワニで、久我先輩と司先輩が緑茶

これはまたどんな品が出てくるのかさっぱり想像がつかないですなあ


美作の方だけ明かされてないのは、緒戦における女木島先輩的な扱いなんでしょうか
つまりは一切描写されることなくしれっと勝ってる、みたいな

1戦目は描写された2つの対決はどちらも勝利していて、描かれなかった対決も勝利していましたが
この2戦目は描写される2つの対決はどちらも負けて、描かれなかった方だけ勝ってる、とか

まさかそんな単純な構成にしてくるわけは…
ないよな?


食戟として対峙しているというのに、3年生3人のちょっと和やかな雰囲気は何か気に入りましたね
薊が来る前の関係というか、互いへの感情が特に変わっていない感じで

そうなると、なぜ彼らは薊に賛同する者としない者とに分かれたのか、その事情が気になってくるわけですが


あと、司先輩が2年生にして第一席になってたっていうのは結構な衝撃でした
薊と同じか…

まさか最初の選出時からいきなり一席とは思えませんが、1年の時は何席だったんでしょうね

そんで、ひょっとして竜胆先輩も同じように2年で二席になってたりするんですかね


ワニを捌こうとする時、すっかり捕食者の顔になってる竜胆先輩
第二席って立場で登場しておきながら、今まで食ってる姿しか描かれてきてない彼女の実力は完全に未知数です

どんな個性的な品を出してくれるのか、ちょっと楽しみだったりします


ゆらぎ荘の幽奈さん

電子版のカラーで見ると、扉絵がやたら煌めいております
今週センターカラーだったっけと普通に勘違いしましたw

狭霧と雲雀の従姉妹丼(違)な扉絵ですが、狭霧デカくね?
一緒に映ってる雲雀との対比で必要以上にそう感じてしまうのかもしれませんが、それを差し引いても何か狭霧デカイ気がします

何がってのは言うまでもないでしょうから言いませんよ


本編に入っても2人の全裸は続いているという実に優しい仕様
読者が彼女たちの肢体を舐め回すためのカットもそれぞれ用意されているのはミウラ先生の細かい配慮ですね

それを見てもやっぱり狭霧デカイ気がする…
肘ぐらいまであるんですけど
垂れ下がってるわけではないのにそんなとこまで肌色が来てるのは、相当な大きさではないでしょうか

デカさに俺が圧倒されているせいなのか、全身カットも雲雀より狭霧のほうがどことなくエロいのである

背中から腰にかけてのラインがやたら扇情てk…
いえ、なんでもありません

そんな胸囲の格差社会に生きる2人の会話はバレンタインでした

リアルの季節と作中が狂いまくっているのはもう今さらですね

先週の呑子さん回でさりげなくバレンタインの話が出ていましたからきっと今週はその内容なんだろうとは予想がついておりました
ラブコメの中でも屈指のイベントですからね

まず狭霧と雲雀のターンが描かれたのは、やはり幽奈と千紗希ちゃんがメインのダブルヒロインとの位置づけにあるからでしょう

2人が一緒にチョコを作ってるというのは、それぞれで渡すのが告白に近いものになってしまうというのが1つ
雲雀も誘われたのはそのためですね

そしてもう1つは、幽霊である幽奈を千紗希ちゃんが気遣ったというのがあるのではないかと思います
見えないけれど触れる幽霊として新機軸を開拓している幽奈ですが、料理となると「お供え」してもらわないと味がわからないという設定になっていました
ならば、1人でチョコを作るなんてのは土台不可能です

そこで千紗希ちゃんが協力することを言い出したのではないかと推測できますね

見えない千紗希ちゃんにとっては筆談による調理はかなり難しそうですが、そこは女子力モンスターと呼ばれる彼女
どうにでもカバーできそうに思えるから不思議です


…あ、狭霧と雲雀の話でしたね今週は

抱く想いは異なっていながらも、2人ともに懸命な姿を見せているのが何ともいじらしいですね

少しでも自分を意識してもらえるように
妥協した姿を見せたくないために

ただし結果から見ると、明確な恋愛感情を抱いていない狭霧のほうが雲雀よりも一歩リードした感じですね

ハート型+手作り+徹夜

どう見ても本命です本当に(ry


狭霧にあったのは雲雀の3倍でした

別に大きさの話ではありません




チョコを貰ったコガラシくんの反応がまんざらじゃなかったのも意外でしたね

これは、壮絶な幼少ゆえに誰かから手作りの食べ物をもらうなんて経験がなかったことによるものなのか、
それとも本当に「手作りチョコ」を意識したものだったのか

この手の作品における主人公が、ヒロインからチョコを貰ってこんな真っ赤になる反応を見せるなんて結構新鮮な展開だと思えました
これは次回のダブルヒロイン協力チョコに対する反応が興味深いですな


ポロの留学記

打ち切りでした…

しかしそれほど悲壮感のようなものがないのは、陰陽師編で何となくやりきった感じがあったからでしょう
俺はむしろあのシリーズの終了と同時に打ち切りだと思ってたくらいだったので、そこから数話続いてる方が意外でした

ハンター復活までの猶予みたいな感じだったんでしょうか

たぶん終わるんだろうとは思われながらも、前回までの展開からは終わる感じなんか全然ありませんでしたからね
それがいきなり今回数年後っつって典型的打ち切りパターンですから逆に驚きですよ

こどもの日4コマが超面白かったり、ルイカとの無自覚ラブコメがすごく新鮮だったり、
光るものがあった…というか割りと好きな方の作品ではありましたが、どうしても地力が足りなかったということなのでしょう

1話完結で色々試せたりして、初連載としてはある意味木村先生よりも経験値を得られたんじゃないかと思っております
次回作を楽しみにしております権平先生



 




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中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。



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