社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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モノクロはカラーを超えたか… 『黒子のバスケ』黄瀬の表情の演出

黒子のバスケ22巻_2




いつぞや書いた記事を覚えていらっしゃる方はどのくらいいますでしょうかね
ほとんど同じタイトルの記事をおよそ2年前に書いたことがあったんですが、今回はその続編の記事です

モノクロはカラーを超えたか…黒子のバスケ第22巻


材料となるのが、すでに連載は終了しました『黒子のバスケ』

全国大会準決勝にて誠凛高校と海常高校が激突した試合の終盤
劣勢となっていた海常高校が、覚悟を決めて脚を故障しているエース黄瀬を投入した第196話
ジャンプ本誌2013年6・7合併号では特別オールカラー回として掲載されたものでしたが、
その中の1コマが冒頭の画像、黄瀬の表情でした

脚の故障で1度は下げられながらも、次第に苦境に追い込まれていく仲間たちの様子を見て
いてもたってもいられなくなった黄瀬が、故障なんか無関係にただ気持ちだけで監督を説得して
再出場してくるという最高潮の終盤

ここから試合をひっくり返し、全てをかけて黒子や火神をねじ伏せるつもりで出てきたその表情は
相手を必ず叩き潰すという意思を含んだ闘志に満ちたものでした

この特別オールカラーは、コミックスでは再現されることなく、通常のモノクロ原稿で収録されることとなりましたが
実は意外にもそのほうがさらに黄瀬の迫力を倍増させていた…
というのが上記記事の概要だったんですが

そこに続編っつって何を付け加えるかといえば、つい先日ですね


この回がアニメ放送されたんですよ


現在アニメ第3期が絶賛放送中のこの作品
実は始まる前からこの回がどんな風に描かれるのかを楽しみにしていたんですが、
それがとうとう放送されてしまったんです



 







オールカラー時よりも、モノクロの時のほうが迫力も覚悟も数段上に感じられた黄瀬のあの表情は、
アニメではどうなっていたか
ついに放送された先日の話では、こうなっていました





剥き出しの闘志_アニメ

若干あっさり目…かな?

ある意味ではそれもしょうがないでしょう
マンガの方と違って、背景の存在がアニメでは大きな違いと言えます
演出として真っ黒や真っ白な背景にすることのできるマンガに対して、
アニメではそうした背景にすることが難しい側面があるわけですね

だから、表情から醸し出される雰囲気がどうしても和らげられてしまうのでしょう


せっかくなので、ここで3種類の画像を並べておきますかね

まずこれが冒頭にも載せたオールカラーでの表情


オールカラー回"




さらにこれが、コミックスでモノクロ収録となった表情

黒子のバスケ22巻_3




そしてこれが、アニメになった表情です

剥き出しの闘志_アニメ



当然ですが、ぱっと見た目でも微妙な違いがあります


あとの明確な違いは、汗ですね
オールカラーでもモノクロでも、マンガの方には汗が描かれていますが、アニメでは汗がありませんでした

しばらくベンチにいたことを考えると、汗が引いてしまっているのはおかしなことではありませんが
それによって「切羽詰まった感じ」が薄められているのも確かですね


それと顔の傾きも挙げられるでしょうか

マンガのほうではアゴを引いて、上目の表情のように見えるのに対して
アニメの方ではそこまでアゴを引いているようには感じません
あくまでナチュラルな角度というか

ていうか真ん中のモノクロ表情が一番アゴ引いてるように見える気がする
オールカラー画像とモノクロ画像は、彩色されているかどうかの違いだけのはずなんですけど…


いずれにしてもマンガのほうが「あえてその角度にしている」感があって、
より相手を睨みつけている感じになっていたんですよね
それが、アニメではそこまでの感じにはなっていなかったように見えました

それもそのはず


この時の黄瀬は火神の方を見ていなかったんです


これは意外な事実でした



オールカラーにしてもモノクロにしても、マンガのほうを見ての解釈では、「よう 待ってた…ぜ」と
声をかけながらその迫力に少したじろぐ火神という構図で、黄瀬は言葉ではなく睨みつけることによって
返事をしたのだと思っていたのです

しかし、アニメではそんな描写は一切なく

コートに入った黄瀬は、火神の方を一切向くことなく真っ直ぐチームメイトのもとに向かっていました
つまり火神の声掛けを完全に無視したわけです

代わりに、追い詰められている状況に対しての鬼気迫る顔を隠さないことで火神も改めて黄瀬を警戒した…
というのがここでの流れでした


ひょっとしたら藤巻先生は最初からそのつもりで描いていたのかもしれませんが、すごい新鮮な解釈というか描写でした
演出されていた効果はきっと想像していた通りだったはずですが、その流れは全く正反対だったとは…


これだからマンガもアニメもやめられない


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