社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ニセコイ 楽が小野寺さんを好きな理由が描かれなければならない場面を妄想する

コメント欄から着想を得た妄想記事です

昨日「楽が小野寺さんを好きな理由が描かれない限りは…」なんていう記事を書いておいて
今日はまるで正反対のようなことを言い出す内容となっております


もしも2人がくっつくことになったとして、そこに想定される「1つの心配」
それを乗り越えるためには、ひょっとしたら「楽が小野寺さんを好きな理由」が描かれる必要があるのではないか
というお話です









楽が小野寺さんを好きな理由


小野寺さんが楽を好きな理由は、既に明らかになっていますね
ニセコイ 4大ヒロインの中で小野寺さんだけ恋心の性質が違う気がする


楽の持つ生来の優しさ
どんな人にもつい優しく接してしまって、人の喜びを自分のことのように喜べるという誠実さ
そんな楽に小野寺さんは惹かれているのでした


じゃあ楽の方はどうでしょう

昨日の記事でもさんざん触れましたが、楽が小野寺さんに惹かれている理由はこれまでのところ描かれておりません
なので本稿における内容は推測にしかならないのですが


実は楽も小野寺さんと同じ理由なのかなーと思うんですよ


つまり、小野寺さんの持つ生来の優しさと誠実さに惹かれているのではないかということです

どういうことかというと、小野寺さんもまた楽と同じようにどんな人にも優しく接し、
人の喜びを自分のことのように喜べる、そんな女の子なんですね



先日の記事のコメント欄でm氏が指摘していたように、修学旅行の遅刻の理由が楽と同じ人助けだったり
転校騒ぎで思い悩む千棘の力になってあげてと楽に助言して、るりちゃんに呆れられたり
初期には、どんな人にも「優しく絆創膏をあげたりする」なんてことも描かれていました

すなわち小野寺さんも、楽と同じ飾らない優しさを持っているんですね
つまり2人の内面はよく似ているということができるでしょう

象徴的なのが、中学時代
高校受験の合格発表後、寒空の下で話をするのに互いに互いの寒さを気遣い合った結果
「1つの長いマフラーを2人で首に巻く」というバカップル状態になってたりしました

これはお互いの優しさが、実は両想いな2人に対してうまいこと作用したという意味で格別のシーンですが
楽と小野寺さんそれぞれの持つ優しさが同質のものであることを象徴的に示しているとも言えるものでしょう


だとすれば、小野寺さんが楽を好きな理由は、そのまま楽が小野寺さんを好きな理由としても理解できるのではないでしょうか


そんな2人がもしもくっついたなら


で、そんな2人がもし付き合うことになったなら

互いに最上の優しい心を持つ2人が互いの優しさに惹かれてくっついた時、どんなことになるでしょうか


もちろん大歓声がわくと思うんですが、少し冷静になって考えてみると、そこには必然的にある懸念が発生しますね

何かといえば、誰も彼もに優しくしてしまうことが、愛情に疑念を抱かせてしまうということです

これは、ちょっと想像すればすぐに分かることであるでしょう

たとえば、待ち合わせに「お爺ちゃんを道案内していた」という理由で遅れてきちゃうわけですよ
たとえば、2人で一緒にいるときに急に変な方向に動いていったと思ったら荷物運びを手伝おうとしてたりしちゃうわけですよ


これは、別に楽と小野寺さんのどちらがすぐそうした行動に出やすいかといったことではありません

どちらであってもやってしまう行動であるでしょうし、それに対して疑念を抱いてしまうのも2人とも可能性があることなのです

ただしここでの疑念とは、「相手はほんとうに自分を好きなのか」という疑念だけを意味するものではありません
「そういう優しさに惹かれて好きになったはずなのに、嫌な気持ちになってしまうのは本当は自分は」と自身の気持ちに対して
抱いてしまう疑惑も含むものです

そしてこの疑惑と疑念は、楽であっても小野寺さんであっても抱いてしまう可能性があるもの

どちらかと言えば、相手を疑うよりも自分の気持ちを疑うことのほうがこの2人は可能性高そうです
しかしそのほうが実は事態が厄介になるんですよね

相手に対する疑念よりも自分に対するそれがどんどん膨らんでいくほうが、「もうだめだな/だめだね」という結論に至る確率が
高いからです

そうした意味でいくと、楽と小野寺さんにとってはともに片想いをしている今の状態こそが最も居心地のいい関係である、という
切ない結論さえ導くことができます


こうしたことが、小野寺さんと楽がくっつくことによって想像される1つの心配事です

ミジンコ並の恋愛経験を持つ俺ですが、そのくらいは想像できます


楽の片想いが全くぶれていないため、そこから小野寺さん以外のヒロインへルートを向けさせようとすれば
こうした方法くらいしかないように考える向きもありました

とは言え、これまでの積み重ねや、ハタラコでの夫婦的信頼感を見る限り、その程度の疑念で2人の仲が揺らぐというのも
真実味に欠けるような気がします

長い期間を掛けてじっくりと醸成されてきたであろう2人の感情が、少々のすれ違いや勘違いでぐらつくとも思えないからです


むしろ、そんな葛藤を克服して、「変わらず誰にでも優しいけれども、でも一番はお互いの存在である」という境地に
2人が成長していく様子が見たい

その過程の中に、自分が相手を好きになった理由が語られる必然性があると思います


疑惑によって、より思い悩んでいるのがどちらであったとしても
「そんなことない」って面と向かって明言すること

そこで自分の感情の真実性をわかってもらうには、「なぜ好きなのか」が力いっぱい語られる必要があるでしょう
それによってこそ、言われたほうはその愛情の存在を改めて実感できるからですね

そして、その返事として、言われた方も「なぜ相手を好きになったのか」を話し始めることでしょう


ここに、「楽が小野寺さんを好きな理由」が描かれる可能性があるのではないかと

つまり、くっついてから起こりうる葛藤を乗り越えるための役割として登場してくることも想像できるかなーと思うわけです


そんな妄想

COMMENT▼

No Subject

相変わらず色々考えますねw

これだけ長い間醸成されたら、最初のきっかけとか何処が好きとかは意味を成さない気がしますけどどうなんでしょう(^ω^;)
でもそうですね、小野寺さん→楽と同じく、性格が好きって言いそうですけどw

皆さんの意見も聞きたい・・・

No Subject

どうして、楽さんが小野寺さんを好きな理由を気にする方がいるのか、私はむしろそれが不思議です。

2巻9話セッキンで、楽さんは
「小野寺は良い奴だよ 面倒見も人当たりも良いしな…
 おまけに美人で清楚で 可憐でおしとやかで 笑顔が素敵で…
 まさに理想の女の子像っつー…」
と千棘相手に力説しています。

5巻39話タイフウでは、
「…しかしやっぱ楽しいなぁ 小野寺と話すの…
 いっそのことこの時間が 永遠に続けばいいのに…」
と言っています。

自分の理想とする女の子がそばにいて、相性が良くて、そばにいて話をすると、それだけでもう時間が過ぎるのが惜しいほど楽しい。

もう、十分すぎるほどの理由だと思いますけれど?
これのどこに不満があるのか、それが不思議です。

ちなみに、小野寺さんも5巻44話のウミベデで、
「…楽しいなぁ なんか 一条君と話すと勝手に元気が出てくる —
 ああ… 好きだなぁー… やっぱり…
 もっと…一緒にいたいなぁ…
 この時間がずっとずっと続けばいいのに —…」
とタイフウの楽さんのモノローグと、対になるモノローグが描かれています。

二人がずっと一緒にいるところを、もっと見たいなぁ…

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。

160話も超えてなおぶれない楽の片想いだからこそ、その最初が気になるんですよね。
きっかけは他愛もない出来事だったとしても、それをひたすら抱き続けて、マリーのアピールにも全然惑わされることなくここまで来ているその想いの強さが感じられるからその出発点が気になるというか。


あとは、他ヒロインとの関係の都合で、ですよね。色々考察すればするほど小野寺さんエンドが九分九厘確定のように思えるんですが、じゃあ他のヒロインたちの扱いはどうするのかという。彼女たちが少しでもその事実を受け止められるように、「自分ではなく小野寺さんだった理由」はどうしても描かれる必要性が出てくるのではないか、というのが大きなところではないかと。

だから、不満ではないんです。1つは単なる興味と、もう1つは選ばれざる彼女たちへの同情です。

No Subject

おお、m氏との会話をこう拾っていただけるとは。
穴だらけの妄想も浮かばれるというものです。

ご指摘のとおりくっついた場合、楽も小咲に対する疑念を膨らませるだろう言えるんですが、なんというか、そのぅ・・・その手の恋愛の機微って男の方は気づかないことが多いじゃないですか。ましてやあの公式鈍感一条楽ならなおさらです。

現状が「くっついたら理想的なカップルに見える」以上くっついたっ場合に現実とのギャップに悩むんじゃないかなぁとか邪推してしまうんです。

まぁ、ジャンプラブコメでくっついた後ギクシャクさせるか、とか考えると可能性は低そうでしょうねぇ

いつも更新を楽しみに待たせて頂いています。

個人的な一般の恋愛観は、「ただ、なんとなく」が多くの理由であると思っているので、この手のラブコメの落とし処を読者が納得のいく形で作るのは大変だろうなと思います。
楽が小野寺さんになんとなく惹かれて、片想いを拗らせ、そのせいで他ヒロインとの恋愛に発展せず、最終的にとあるきっかけで結ばれ終了、という形でも僕は問題ないのですが、エンターテイメントとして許されないのが難しいところですね。

Re: No Subject

コメントありがとうございます。
xitongさん
ゆぐなぎさん

xitongさんとm氏とのやり取りのおかげで浮かんできた記事でしたが、お二人の意図したところにどの程度沿っていたかは未知数とか。ひょっとしたら焦点は違うところだったかもしれません。それでもお楽しみいただけたなら何よりです。

くっついた後の話はたぶんほとんど描かれることはないんでしょうから妄想にしかならないんですが、まあそんなに心配することもないだろうなあというのが本記事の趣旨でもありました。多少ぎくしゃくしても、この2人なら…という感じが普通にありますからね。

好きになったきっけけや理由というのも、きっと突き詰めれば「何となく」というものになるのでしょう。しかし、それで済ますにはあまりにも期間が長くなりすぎたのではないかという感覚があります。ラブコメマンガとして始まったことで、複数のヒロインたちが登場してあれやこれやと彼女たちなりのアプローチを試みる中でも全くぶれない楽の感情。ならばその原点はどこにあるのかということはやはり知りたくなってしまうものです。

どんな結末を迎えるにしても、作品としての納得性を持って描くのにはそれなりに時間を必要とするものですが、小野寺さんエンド以外のそれとなるには、今までかけてきた時間と描写の同等以上のものがなければ不自然だろうなあという感じが小野寺派であることを別にしても存在します。

理屈抜きで推しヒロインのエンディングを望んでやまない人にとっては、過程なんぞどうでもいいのかもしれませんが。

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ジャンプ歴21年。ジャンプ最新号を読んでる時は、ゾーンに入ってると思う。

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中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。



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