社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ついにカップルが誕生したノンストップラブコメ! 『実は私は』第10巻

実は私は10巻

実は私は 第10巻

アホっ娘秘密系ラブコメの最新巻
とうとう二桁まで来ましたか

記念すべき二桁到達巻の表紙は、1巻と同じヒロイン
10巻到達の記念の意味ももちろんあるのでしょうが、しかし収録されている話もまた
彼女が表紙に登場していることを当然とする内容でした


奇しくも修学旅行にて急展開を見せるというどっかの当番ヒロイン制ラブコメと似た流れとなっている本作
いや、先に修学旅行行ったのはこっちなんですけど

その夜、ヒロインの1人から浜辺に呼び出されて告白をされるという衝撃の引きで前巻は終わっていました


ここから本当に告白しちゃうのがジャンプと明確に違うところなんですかね

告白に至る流れを、多少のギャグも交えつつ、しかしちゃんと緊張も動揺も葛藤もしっかり描いた上で見せることで
飽きさせないながらも、その心情を確かなものとして感じさせる作りになっています


ここからの怒涛の展開も実に見事

ラブとコメディのうち、「ラブ」の方における急展開に対して
「コメディ」の要素が緩急をつける役割を果たしており、先程と同様に高い読みやすさが確保されています

それだけでなく、「コメディ」の中身も「ラブ」の急展開に応じてぶっ飛んだ内容となっているために
通常ならばギャグの面白さを引き立てるドタバタ感が、「ラブ」に対しては焦燥感を生み出すことになっており
主人公朝陽の「何をどうしたらいいのか全然わからない感じ」が実によく感じられるのです


コメディにおけるドタバタ感を、ラブにおける焦燥感に昇華させるとはなかなかの演出と構成であるといえるでしょう


今作においては、増田先生の構成力の高さを感じることが度々ありましたが
今巻でもそれがしっかりと発揮されていることが、そうした演出を可能としているのでしょう


2度のセルフトレースにはなかなかに舌を巻きましたよ

1度目は、トレースしたシーンがその直前の回だったこともあってコメディ寄りになっていましたが
(むしろそのせいで、元になったそのシーンの本気度を作者自ら減じさせているor茶化していると感じた人もいるかもしれませんが)

2度目のほうは、第1巻からのトレースでした
コマ割りや構図は若干違っているようですが、セリフの流れは殆ど同じ

「あんがとな」の吹き出しに小さく「行ってくるわ」と書かれているところまで同じという確信犯(誤用


加えて、1人のヒロインの号泣と、そのセリフを彩った字体の変化

号泣する表情は、本当に胸に来るものがあって
泣きながらつぶやくセリフを表現した字体は、普段使われないものであることが「本音」を感じさせます

増田先生の表現力とともに、写植した担当編集の字体を選ぶセンスも窺えたこのシーンは
もう本当に見事という他ありませんでした



そんなすったもんだの結果、主人公にとうとう彼女ができたという展開になってしまいました
でもその次の回を見る限り話が終わりそうにないのが何か気になるといえば気になるんですが


1つの「決着」というか「区切り」というか、そういったものができてしまった物語において
さらにどんな話が紡がれていくことになるのか

次巻はそこに注目してみたいですね











[タグ] ラブコメ




COMMENT▼

No Subject

天丼ネタが大好きな増田先生が禁じ手を用いた巻でしたw
rexelさん言うところのセルフトレース。普通はこんなんやったら台無しも良いとこ。
ですが私は減じませんでしたね。やっちゃダメだろ!!wwと笑いましたが元ネタの良さは変わらず。
あ、因みにオマケ1コマ漫画加えたら2つではなく3つですよw

この漫画の終わり時は記念日となる日の帰り道で朝陽本人が口にしてます。「一緒に卒業しよう」と。
奇しくもここがじつわたに置けるターニングポイントに当たります。
で…だ…何となく連絡取り合ってんじゃないかな?と思いました。古味先生と。特に理由はなく何となく。

…実はこの巻で一つ伏線があります。繋がるのは次々巻冒頭話。でもまあ、気付くかもなアレはw

No Subject

10巻到達&TVアニメ化決定、めでたいですね(^^)
盛り上がりもノンストップ♪

>怒涛の展開
「ラブ」がクライマックスの中でも「コメ」を疎かにしない徹底ぶりが素晴らしいですよね(^^)
“セルフトレース”の上手さも、単行本で続けて読むと一層際立って感じました。

>字体を選ぶセンス
字体の点は読み返して初めて意識しましたが、あのセリフと表情は心に響きますね。
漫画ならではの演出、見事だと思います(^^)

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。

セルフトレースは、マジで禁じ手でしたねえ。
1度目が直後の話としてきているから、2回目もわかりやすく、かつコミックスで読む人にもわかるように収録されているのがありがたいです。

修学旅行での急展開って、何で似たような感じになってんだ?と思いましたが、ほんとに連絡取り合ってたらどうしようw


そういえばアニメ化の話に全然触れてなかった…
このタイミングでアニメ化でこんな話ということは、やはりまだまだ物語は続いてくということなんですね。

付き合うようになったその後のラブコメも楽しみにさせてもらいましょう。

No Subject

4/8に11巻出ますよ。
で、名探偵マーニーに木々津先生の新作も同じ日に出ますよ。

「兄妹~少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿」

期待通りに面白かったので薦めます。

Re: No Subject

情報どうもです。
しっかり予約しておりました。

木々津先生のも出るんですか…
それは気づいてませんでしたね。

ググったら出てきた試し読みでは、あの独特の雰囲気は健在だったようなので読んでみますか。

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