社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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食戟のソーマ 連載第1話に見る選抜決勝結果の必然性

長く続いた「選抜」シリーズですが、今週とうとう決勝戦の結果が発表されるに至りました

おそらくほとんどの人が予想していなかったであろう優勝者には、俺も驚かされた1人ですが

しかし、実は連載の第1話において、この結果を必然とするようなシーンがあったことに気づいた人は
どのくらいいるでしょうか


しかもそれは、「選抜」編終了後の新展開までも予想させるような伏線でもありました


※選抜決勝戦の結果のネタバレを含んでいるので、コミックス派の人は注意


[タグ] 食戟のソーマ



















審査結果と「いい料理人」


さて、発表された決勝戦審査結果
そこに名前を刻んだのは、香りの力で味の地平に挑戦する葉山アキラでした

その判定理由は
「最も料理人の顔が見えた料理であったこと」
「己の料理を最も深く追求した者」
「己の料理とは何かという問いに真に向き合った者」

それが葉山であるという判定が、今回の内容だったわけですが


しかし、実は連載第1話においてこんなことが言われていたんですね






いい料理人になるコツは

いいか創真…
いい料理人になるコツは…








すべてを捧げる女

自分の料理のすべてを捧げたいと思えるような

そんな女と出会うことだぜ――




これですよ

創真の父・才波城一郎
えりな様も憧れている彼の語るこの真実こそは、今回の決勝戦の結果の必然性を決めるものでした

今回決勝戦を戦った葉山・黒木場・創真の3人の中で、
これに最も近いところにいたのが、葉山だったからです

自分の料理のすべてを捧げたいと思えるような女と出会うこと

もちろん、葉山にとってのその人とは、彼が助手を務める汐見潤教授ですね

助手を務める教授を呼び捨てにしつつ、栽培しているスパイスへの水やりだの来客対応だのを
そつなくこなしている葉山

一見ぶっきらぼうな彼の態度の裏には、しかし確固たる信念とそして感謝と愛情が存在していました

今までの戦いの過程を振り返れば、葉山から汐見教授に対する確たる感情が何度か描かれた場面がありましたね






潤と俺のコンビは

誰が相手だろうと関係ねぇ
潤と俺のコンビは最強だって事を証明してやる――








俺は潤のために闘う

俺は
潤のために闘う



自分がよく尻拭いをさせられている相手に対して、しかし彼女のためにその力を発揮することを宣言する葉山
そこにどんな感情があったのか、それが今週描かれた回想でした

スラム街で生きていた自分を拾ってくれて、育て、道標となってくれた汐見教授
その限りない恩によって、葉山は彼女のために戦うことを決意していました

それは、まさに自分のすべてを捧げるほどの大いなる覚悟



思い浮かぶ笑顔


この一皿に俺のすべてを

彼女の笑顔を思い浮かべながら作っていたのは、決勝で勝負をかける一皿


まさしく、葉山にとっての汐見教授とは「自分の料理のすべてを捧げたいと思える女」だったのです


ならばこそ、この決勝で葉山が勝利を飾るのは必然的でした

対戦する黒木場もまた、友人以上に親しくしているアリス嬢という女性がいたとはいえ
彼の作る料理はあくまで相手を屈服させるために仕上げる自分のためのそれであり、
勝敗の決まるその瞬間における彼女の存在感はそれほど大きなものではなかったからです

そして、友達と呼べる女性はいても、葉山にとっての汐見教授・黒木場にとってのアリス嬢のような
特別に親しい人は誰もいない創真は論外で


葉山の回想が今週だった理由


そう考えると、葉山の回想が今週だった理由も何となく浮かんできます

すなわち、城一郎の語った「いい料理人になるコツ」をより印象づけるためですね


嫁対決としての意味合いを見ていたこの決勝戦
黒木場の品出し時にはアリス嬢との絆を示す回想が挟まれたのに対して
葉山の品出し時には特に何も描かれずに、彼の料理の凄さのみが示されて終わっていました

かと思えば、いよいよ審査結果の発表という時になって突然挿入される葉山と汐見教授の回想

はじめは、葉山の優勝に理由をつけるためのちょっと安易な構成とばかり感じてしまったのですが
実は、安易と思われてもこの構成にすることで鮮明に浮かび上がらせたかったものがあると考えられるのです

それがすなわち、葉山勝利の理由である「自分のすべてを捧げたいと思える女」の存在

葉山にとっての汐見教授をそんな人であると描くことで、城一郎の語ったあの真実を
如実に示したかったのだと思われるのです

そう考えると、ただ安易なように思えた今回の構成も意外と悪く無いと言えるでしょう

そこまでして強調したかった真実であるならば、これからの展開においても重要視することが必要なものであり
それは同時に、今後においての重大な鍵となるものだと考えられるためですね



…という以上の内容は、以下の北区の帰宅部さんの感想を合わせて読むことで
さらにわかりやすくなるでしょう

週刊少年ジャンプ(2015年09号)の感想 - 北区の帰宅部

いや、考察記事で書こうと思っていた内容が普通に触れられていたので「げっ」とかなったんですけど
「いいや書いてしまえ」ということで書いてしまいました

ただせっかくなので、そちらの感想記事も読んでもらえればということでリンク載せておきます

考察のネタをパクったというわけではないですよほんとですようそじゃないですよしんじてくださいおれはむじつだ





…はい

…そして、この鍵が示す選抜編終了後の新展開
それについては、次の記事で妄想考察してみましょう

食戟のソーマ 選抜編終了後の新展開におけるラブコメ強化の可能性


COMMENT▼

リンクありがとうございます

この手のネタが被るのは、話の信憑性が増すという効果もあるので全然アリだと思いますよ。
そもそも、通常のジャンプ感想記事の更新時間的にウチの方が「パクリではないんです」状態になる可能性は高いですからね。
今後似たネタ書いちゃうようなことがあったら、ご了承くださいw

No Subject

凄い説得力w
3人の中で「誰かのために」を実践していたのは確かに葉山だけでした。
今週の構成については「優勝者発表→回想→ガッツポーズ」のが良かったと思いますが、
この記事のおかげで結果には納得できました。

ただ料理(食事)は「命で命を繋ぐ行為」なので「必殺」を用いたのは非常に残念でした。

No Subject

なるほど言われてみればw
確かに創真には今そんな人が居ない・・・(^ω^;)

Re: リンクありがとうございます

皆様コメントありがとうございます。


今回の結果にこうした意味があったのなら、嫁対決としての真骨頂のような意味があったかなあと思いましたね。だからこそ、田所さんはじめ女性参加者は緒戦で軒並み敗退してしまったのかとまで思ったり。

いや、城一郎のあの論理はあくまで自分が男だからであるものですが、じゃあ女性の場合のコツはというのもどこかで誰かに言わせて欲しいとも思いますね。


>北区の帰宅部さん
…って何か呼びづらいな。やっぱ北区先輩でいいですか(;^ω^)

考察の内容自体は、月曜の仕事中にふと思いついたことだったんですが、その後感想を読んで「ありゃ書かれてる」となりました。信憑性を増すことができてるならいいんですが。

北区先輩の感想力には毎回唸りを上げたりしておりますので、被ったりするのはむしろ「俺もそのくらいになってきたのか」と喜ぶことにしようと思います。

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