社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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2015年ジャンプシステムへの期待と展望

新年に際して何か…と思って考えてたんですけど、
去年を振り返る的な企画しか思いつきませんでした

でも過去よりも未来に思いを馳せようかなと思いまして、昨年1年間の出来事を踏まえて
今年のジャンプに望むこと、期待することを書いてみようかなと


で、ぼーっと物思いに耽ってみた結果、変革の兆しを見せていたジャンプシステムについて
思うことが浮かんできました



 










アンケートの変更


一番気になるのは、1か月間だけおそらく試験的に実施されたと思われるアンケのスタイル変更
これを本運用して欲しいと思いますよね

面白かった作品を順に3つ、それに加えて読んだ作品全てにチェックを入れる


この変化にどんな意味を見出すことができるかについては、当時考察したこの記事にまとめております

ジャンプと読者が近づく日 アンケート内容の変化とその意義を考える


要約して言えば、「読んだ作品へのチェック」とは、単純に読まれている作品であるということと
面白かった3つの作品に対する説得力という意味で、打ち切りへの判断に大きく影響することになる
という内容です


試験的実施によって実際にどんな結果になったのか
1か月4週分ではサンプルが足りなかったんじゃないかとも思っているんですけど、
それでも分析を行って何らかの傾向は見えたのではないか

だとするなら、そこから1年後となる今年の春くらいには本決まりとしての変化が何かあってもいいのではないか
先日のNEXTでは「面白かった作品」に書ける数が4つに増えてましたけど、それだけでなく
もっと根本的な変化

そんなことを望んでいます


掲載される作品の質について


アンケートとは違って、ジャンプシステムとは間接的な関係になろうかと思いますが
それでも「望むこと」としてあえて書いておきたいことです

特に先日発売のNEXTがちょっとレベルが低かったから思ったことでもあるんですが、読み切り作品の質といいますか

以前のNEXTにも、明らかにこれは…という作品はありました


どんな風に拙いかと言えば、大きなものから些細なものまで明らかに担当が指摘できるようなレベルの粗が
そのままになっている作品が割とあったように思うんですね

おそらくは、修正に次ぐ修正で締め切りに間に合わないからと、もうそのまま提出しろというような
担当公認のようなものもあったのだろうと推測していますが

細かい部分には目をつぶってとにかく掲載させてナマの反応に触れさせたほうが
担当と2人で話し合いしてるよりも遥かに多くのものを得られるという判断はもちろんわかります

ですから、色んな拙い部分があるとしてもまず掲載することを優先させる、というのは
そういう方針として尊重されるべきものといえるでしょう

NEXTの刊行ペースが増えたのも、読み切りの掲載枠を増やすためなのでしょうし

ですが、それが結果として掲載される作品のレベル低下を招いているとしたら考えものです
載せることを優先した結果、掲載ハードルが下がりすぎてしまうこと
もちろん編集部もわかっているところだろうと思いますが、そうなれば
読者自体がいなくなってしまってどれだけ載せても反応がもらえないという結果になります

そのため「掲載させて反応を得るために多少のことは目をつぶる」ことと「拙すぎるので載せない」ことの
バランス取りが現状のNEXTにおける最大の課題であるのでしょう



そんな中で、掲載作品のレベルを下げる方に作用してしまっているのが、グランドトレジャー賞です

毎月のトレジャー賞において、通常は誌面掲載権のない佳作作品に対して
最も高評価となった作品はグランドトレジャー賞として増刊掲載を確約するというこの措置

たぶん今一番うまくいってないのがこれではないかと


毎回必ず受賞作を決定するというトレジャー賞において、その中からさらに最もよかったものには
NEXTでの掲載が約束されるというこの規定

それはつまり、毎月必ずNEXTへの掲載が決まる作品が1つ登場してくることを意味します
投稿されてきた作品群が全体としてどんなに低いレベルものであっても、基本的には
受賞の最も下である「佳作」の作品が1つは決まり、そしてその1つがそのまま「グランドトレジャー賞」と
なるわけですね

まあいつだったか「受賞作なし」って時が1回あったような記憶があるんですけど
きっと集まった作品たちのレベルがあまりにも低かったのでしょう

それでも「毎回必ず受賞作を決める」と銘打ってやってる以上、そんな例外的なことを何回もやれるわけもないので
多少レベルが低いと思っても1つは佳作を決めなければならず、つまり増刊に載せる作品を1つ決める必要が
どうしてもあるということになるんですね

で、本来ならジャンプ漫画家志望者を煽って投稿作品を増やすための措置であるこれらの規定が
なかなかうまくいってないんじゃないかと思うんですよ

受賞作が佳作1つだけって回が割と多いんですよ
つまりそれがそのままグランドトレジャー賞になってるんですけど

まあそんな毎回飛び抜けたような作品があるわけもないのでしょうから、どうしてもやむを得ず決めた作品が
載ってしまってる感が否めないというか

「投稿作としては確かに評価できる」が、「掲載作としてはまだもう少し」、という感じが
結構あるんです

『宇宙観光シーアーク』は投稿作なのにクソ面白かったなと思ったら、あれは佳作じゃなく準入選でした


で、グランドトレジャー賞の作品がどうしても誌面のレベルを下げる方に働いてしまうなら
それ以外の「担当としっかり練った作品」はもう少しちゃんとしたものを載せてほしいかな…って

それでも「掲載を優先」するという方針についてはそれはそれでいいと思いますが…


ただし、連載の可否に関する部分ではまだ一線を守ってほしいとも思います

読み切りとして掲載するよりも連載のほうがさらにダイレクトに反応が返ってきて
作者の鍛錬になるという理屈はわかりますが、それはまださすがにちょっと…という感じです

きっと連載による読者の反応によって成長できる作家と思い悩んでしまう作家とに二極化したり
成長できる作家の方の中でも著しく変化した人が、意外と面白い展開を描き始めた頃に
打ち切りが発動されてしまったりして、ジャンプシステムに対する疑問を余計に煽ってしまいそうなのです



まあ俺のこんな意見にも色々と賛否あるでしょうが、ただ作品を読んでいくばかりではなく
ジャンプ自体の姿の変化も追いかけて行きたいなというところから浮かんできたものでした


もっと考えこんだら、他にもまだ何か出てきそうなんですけど
とりあえずこのくらい

あと冨樫先生ェ…


※関連記事
ジャンプと読者がさらに近づく日 「少年ジャンプ」にどんな不満がありますか?

それならNEXTにこそアンケートの変更が必要なはずである

COMMENT▼

No Subject

私の変革希望案を出すとキリないしジャンプでなくなっちゃうと思うのでw

・アンケの変更
 読んだ作品にチェックは今後も読み続けたい作品にチェックでも良いかも知れませんね。
 露骨な言い方ですが、連載継続の声を集めて判断材料にするならコッチのが正確に取れそう。

・作品の質
 漫画の体を成しているのならレベル低くてもいいんじゃないかなと私は思います。
 で、グランドトレジャー賞が上手く機能していないって点に付いては全く同感です。
 掲載確約は悪手でしたね。値する作品が無い時は無いで良かった。

・作家の二極化
 寧ろ推奨。厳しい言い方ですが、読者の批評で失意や迷走する方はどの道早々に行き詰まります。
 好評は熱意に、不評は反省に、そこへ作家を導くのも担当の仕事だと思います。
 そうして二極化が進めば数こそ減れど質は上がり、そしてそれが後続の起爆剤や教材となる。

No Subject

うん?富樫先生なんか有りました?(・ω・`)
ずっと休んでるぐらいしか知りませんけど。

僕はジャンプ本誌しか読まないのでにんともかんとも(←
まぁ本誌にも言える部分は有りますけど。
因みに僕は掲載されたら全部読みますけど。

Re: No Subject

コメントありがとうございます。

ひょっとしたら非難的なコメントがあったりするかなとちょっとビクビクしていたので、そうじゃなくてよかったです。

>今後も読み続けたい作品にチェック
判断材料とするための手段ならたしかにこれが一番ダイレクトではありますね。
直接的に過ぎるような気もしますが…

というかそんな項目にしてしまったら、「面白かった作品」を聞く意味が薄くなりそう?

>マンガの体をなしているか
きっとここの部分の是非が、人によって違いまくっていて、作家さんが悩む部分でもあるんでしょうね。
あるいは色んな批判を突き詰めていったらここに辿り着くという意味では真理かもしれませんけども。

>二極化
推奨されますか。
数が減って質が上がるという予測は、おそらく今編集部がやっていることと正反対ですよね。
毎月の受賞作決定と掲載作決定やNEXT刊行増は、明らかに数を増やそうとしているものですから。
あるいはそうして増えた数が標準化していくために二極化が必要ということにもなるんでしょうか。
担当さんの役目が重要というのはその通りですね。


冨樫先生は長期的に休むのか復活してくれるのかはっきりしてほしいなあというだけの意味ですよー。

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