社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ニセコイ・ToLOVEるとの2つの相違点から浮かぶE-ROBOTに欠けているもの

アイ1


今回の考察は今週より新連載が始まりました『E−ROBOT』です

考察として取り上げるのは、今までの作品の中でも最速でしょうかw


テーマは、先駆作品となる『ニセコイ』および『ToLOVEる』との相違点を考えること

ラブやギャグ、エロというあたりにおいて近い位置にいると思われる先駆作品と比較した時
E−ROBOTは果たしてどうなのかということを考えてみました



 










ラッキースケベ


ニセコイではそれほど頻繁に発生するものではないので
これはToLOVEるとの相違点といえるものですが、決定的な違いと言ってもいいほどの部分です


ToLOVEるにおけるエロいシーンとは、ラッキースケベが起こった時か
またはそうでなければ、女子更衣室や女湯などのシーンに限られます

ラッキースケベの中心となるのは、必ず主人公のリトであり、他の脇役やモブ男子に
それが起こることはありません

この点は作者の長谷見・矢吹両先生が当初より一貫して気を配っているところですね


対してE−ROBOTの場合、モブにもラッキースケベが起こるのです
起こるというより、ヒロインが自らやってあげるというべきでしょうか

数々のエロさを兼ね備えた美少女ロボットであるアイが、その機能を駆使して相手に立ち向かう際
自らの身体を使ったエロシーンを見せつけることにより攻撃とするというコンセプト

第1話でこそ、太ももスリーパーホールドや股間を晒しての踵落としは避けられていましたが
読み切りでは存分にやっていました

ある意味ではここが最大の違いといえるかもしれません

ToLOVEるにおいては読者の感情移入の対象となる主人公のみにラッキースケベを限定しているのに対し
E−ROBOTではそんなことはなく、むしろアイが立ち向かおうとするモブのような敵の方に
主人公よりも多く起こりそうなこと

どちらが作品を面白く感じさせてくれるかといえば、もちろんToLOVEるの方でしょう
モブに発生するエロいシーンとは読者からすれば「ただエロそうなシーン」というだけであり
そこに何らの感情も伴わないのです

それはすなわち、アイの身体をどんなに肉感的にどんなに艶かしく描こうとも
何の気持ちも起こってこない読者からすれば「フーン』というだけのものとなって
作者の頑張りが一向に読者の評価として現れてこない結果を招くことになりかねないのです

これが主人公だけに起こるものであれば、読者の受ける印象はまるで違うものとなります
「そういう作品」であることを好意的に受け止め、物理的にありえない動きが発生したとしても
「そういう作品」だからと暖かく迎えられることになります

しかし、主人公にもモブにもそんなシーンを振りまくことは、
逆に「それだけの作品」であることを読者に感じさせてしまい、作者の一番描きたいものが全く人気として
評価されてこずに、結果描写のインフレとなって、行き着く先は打ち切り
そんな最悪のシナリオが見えても来るのです


この1つ目の違いに付随しているのが、2つ目の違いです


主人公とヒロインの関係性


ToLOVEるにおいては、主人公リトとヒロインララの関係は
ララが一方的に言い出したことではありましたが、婚約者でした

当初は利用しようと思っていたリトにすっかり惚れてしまったため
四六時中ベタベタしようとするララという構図によって、「2人がよく一緒にいる理由」が
しっかり描写されていたのです

ニセコイにおいては、楽と千棘のニセの恋人設定がそれに当たります
互いの実家同士の抗争を避けるために、恋人を演じること

周りにバレないように必死に演じようとすることで、ここでも2人がよく一緒にいる理由が
しっかり描写されることになっていました


対してE−ROBOTの場合、2話で示される可能性はありますが、
ユウキとアイとの間にそういった関係はありません

ただ親父が作ったロボットを押しつけられた、というものであり
互いに互いを信頼できる奴だと認めたかのような場面はありましたが
それはただ仲が深まったというだけのものであり、特筆するような関係性ではないのです

突き詰めて言えば、ここで必要なのはヒロインから主人公への訴求性です

ヒロインが主人公に対してずっと注目していること
あるいはヒロインの行動原理の大部分を主人公が占めていること

それがあることで、2人の関係性を明確に描いていくことが可能となるわけです


E−ROBOTの場合、第1話の限りではそれがないように思えるんですね

ヒロインとなるアイの目的は、世界をエロで救うこと
それはそれはまあぼんやりとした目的ですが、問題は、これがどう主人公と関わるものなのかということです

単にアイのお助け何でも屋のような活動を手伝うだけなら、別に誰でも構わないものです
そうではなくて、なぜアイはユウキとその目的に向かっていこうとするのか
そこが必要なんですね

ただ単に自分を開発した博士の息子で信頼できるから、というのではちょっと足りません
そんな中途半端な理由を持ってくるくらいなら、いっそ前から好きだったから、くらいの
直接的な理由が欲しいところです

あるいは、後付でもいいので、ユウキの体質だか遺伝子だかに世界の運命に関わるぶっ飛んだ秘密が隠されていて…
なんてことなら、アイがユウキに積極的に関わろうとする理由が出来上がります

その体質の改善方法が、興奮させることによって何たらかんたらとか理屈付けをすれば
アイが頑張って身体を張るシーンも違って見えてくるでしょう


ヒロインが主人公にこだわる明確な理由は示されず、たまにラッキースケベはありつつも
基本的にはただモブ相手のエロシーンを発揮する補助ばかりやっている……なんてのは
まあ想像しただけで何か変ですね



個別感想記事ではここまでまとまらなかったので書けませんでしたが、
こうして整理してみると、割と欠点だらけのような感じでもありますね

期待していた分だけハードルが上がっているのかもしれませんが…



ともあれ、勝負の2話目でどんな内容が来るのかをひとまず待つことにしましょう

COMMENT▼

No Subject

率直に申しまして、考察するには1話だけでは情報が足りなさすぎです。
空想、予想理想妄想に類するものと捉え、以下の私のもソレとして読んで下さいw

エロ:ToLOVEるやニセコイにおけるエロと違い、エロボットのエロは「コメディの手段」です。
立ち位置が180℃違うので比べる事自体が間違い。目指すのは「エロい」ではなく「エロ可愛い」
ToLOVEるのノリで同じことをやったらと想像してみて下さい。同様なエロさは感じましたか?
私だったら「エロの無駄遣い」と思ってしまいますね。エロとコメディのバランスが悪すぎます。

関係性:アイとユウキの間にラブは不要です。ロボットの基本原理に挙げられる「献身」がベスト。
男女問わず、愛が芽生えればエロはそこ一点に注がれます。それは世界平和の理想とは真逆。
アイが持つべき愛は「博愛精神」です。「恋情」を持ってはアイの存在そのものを脅かします。
他人に課せられた命を自己の願いへと昇華させる過程を描くのがこの作品の目指す道だと思います。

上二つを纏めて簡単に言うとアイはヒロインではなくアイドルの立ち位置。
それをヒロインと括っているからrexelさんの中で違和感が生じているのではないでしょうか?
博愛精神を持つアイと、親愛と信頼で協力するユウキ。その関係性は良いと思いませんか?

ついでに…ラブを持って来たいのならアイとヒカリのダブルヒロインで取り合うのではなく
アイが親愛と献身でもってユウキとヒカリを近付ける役割を担う方が収まりが良いです。
基本パターンは「近付く→エロ兵装発動→半歩後退」になるでしょう。

一部修正

トラブルのノリで→トラブルのノリで矢吹先生が

違和感→危機感

少し前から楽しみに閲覧させていただいています。
ここ書き込むのはこれが初めてになります。

ここ最近の、本作品に対する記事への熱量が気になり投稿した次第です。
別の方も仰る通り、この作品を語るには余りに話数が少なすぎるのは承知でしょうが、殆ど最後までの方向性が固まっている他作品を引き合いに出し、「欠陥」を見いだす、というのはどうにも…
期待の裏返しというのはわかりますが、読み手からしたら不快感を抱くものでした。

ある個人の感想記事と割り切ってしまえない私の稚拙さもありますが、今回目についてしまったことをお伝えさせていただきました。
最後になりますが、毎週の更新楽しみにしています。

No Subject

細かい事は良く分からんが、ラグエルさんに1票


お二人とも指摘してますが、まだ1話目ですよ(^^;
流石に早過ぎだと思いますw




なお、個人的にこの作品は興味が湧きません(まだ1話目だし)

No Subject

これは本当に考察したかった事柄ですか?毎日更新するために無無理やりひねり出してはいませんか?もしそうだとしたら批判が起こる原因はそれだと思います。書く事がなかったら更新はお休みしていただいて、その分コメント返信に費やしてはいかがでしょうか?

コメント返信への返信でお尋ねします。

週一で返信されている事を考慮して、コメント返信への返信は極力控えているのですが、
もしかしてあった方が宜しいですか?返信への意欲が湧かない理由の一つかなとか思いまして…
以前、記事の更新に力を入れたいと仰ってましたから多分に考え過ぎかなとも思いますがw

これの返信内容に困るようでしたら
「NO=スルー」
で対応して下さい。それと、YESと答えても「少し増やす程度で我慢します」からご安心をw

余計なお世話でしかない話

返信は要らないです。こんな考え方もあるんだなと思っていただければ幸い。


週のどこか一日で纏めて返信するよりも「一日の終わりに少し時間を割いて返信する」の方が、
意外と楽だったりしますよきっと。週に1~2時間作るのではなく毎日10~20分時間を作るんです。
私は仕事で良くそうしてます。急ぎでない仕事を就業の最後に少しやっておく。
そうするとその仕事が急に必要になったり別の急務が割り込んできても慌てずに済みます。
仕事の休憩時間に目を通して「ああ返そうかこう返そうかと巡らせる」と云う手も有効でしょう。
返信が苦痛だと云うなら休憩の妨げになりますが、そうでないならリラックスの手段にもなります。
そうしてリラックス出来たなら仕事の能率も上がります。超集中は実は能率悪くするのでね(ニヤリ)

毎日10分、一週間で1時間10分。「返信日」が無くなるので記事がもう一つ書けます。
「休肝日」ならぬ「休更新日」を設けちゃうのもアリ!返信は「日課」にしといて記事をですがw

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。


やはり考察なんてことをするには速すぎましたね…
不快感まで抱かせてしまったとは申し訳ないです、ゆぐなぎさん。

個別感想記事での返信に書いた「作品として見ているか、山本先生のプロセスとして見ているか」の違いが
ここでも出てしまったみたいですね。

それが皆さんに色んな違和感を生じさせてしまった原因ではないかと…。

明言しておきますが、本記事は「更新するためだけに更新した記事」では断じてありません。
山本先生の目指すものと、それに対する俺の見解や考えをまとめたくて書いた記事です。
考えが早くまとまっていれば、水曜日に更新したかったと思っていたくらいです。

更新のためだけに書いた記事、とまで感じさせてしまったのは非常に衝撃でした。
自分では全くそんな意図はなく、まだ1話目、ということを除けばいつもの考察記事のつもりでしたので。



それから、更新と返信のバランスというか、頻度というか、その辺りについては考えたいと思います。

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