社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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作品からにじみ出る熱さは作者の本気の裏返しか… 『火ノ丸相撲』第2巻

火ノ丸相撲2巻

火ノ丸相撲 第2巻


もちろん買っておりますとも

相撲をテーマとした熱血王道スポ根マンガ
いや、スポ根というよりバトルマンガとしての側面が強いかもしれません

相撲という一般読者にはおそらく馴染みの薄いであろう競技を取り上げておきながら
その中身はジャンプにおける王道としてのバトル的側面を強調した緊張感あふれるシーンばかりが展開します

相撲という競技をただのスポーツと捉えるのではなく、
剥き出しの肉体のみでぶつかり合って勝敗を決めるという「シンプルなバトル」として描くこの作品には
だからこその緊張感と熱量が毎週のように漲りまくっているのです

相撲好きが嵩じて相撲マンガを描き始めた川田先生
ジャンプの王道がバトルマンガであるならば、相撲こそバトルであるという確信さえ
持っているかのよう


さて、「最初の国宝対決」を描いた予選が収録されている今巻


鬼丸国綱と三日月宗近という二振りの国宝が激突した取組は、物語序盤とは思えないほどの緊迫と緊張が
誌面からほとばしっていました


特に、仕切り前のあの見開きにはゾワッときましたよ

土俵から立ち上っているかのような火力か熱かによって、下からの光源に照らしだされる2人の姿

真剣で、そして本気


一枚絵としても見事な見開きだったといえるでしょう


で、そんな凄まじい熱さを誇ったシーンがプロローグの一部というのがまた凄いんですよ

大関部長と五條と、3人で日本一を目指す決意を固めた火ノ丸
相撲部が本格的に始動することになるまでの過程が、本作の序章でした

そこから始まる本章


まずは大会に出るために必要な人数を集めることから、それは始まりました


それともう1つ


ヒロインの存在ですよ



こちらの記事でベストショット集のカットの1つとして取り上げたレイナの姿
対比と演出が強調する彼女たちのヒロイン性… 今週のジャンプヒロインズベストショット集!

記事中に解説しているように、作中において川田先生が意図して「ヒロイン性」を強調したり薄めたりして描写していることが
よくわかるカットとなっております


男臭さにあふれるばかりとなる相撲マンガにおいて、ヒロインの存在は誌面にも雰囲気にもメリハリを付けるために
重要なものですが、それさえも明確な意図と計算のもとに空気感の醸成に努める川田先生の細やかさ

川田先生のこの作品にかける気持ちと愛情が窺えるようです



作者が1シーン1シーンを大事に丹精込めて描いていることがわかる作品でもあります



応援と期待
読者としてはもうそれしかないですね










 




COMMENT▼

No Subject

計算なのか偶然なのか、単行本収録の尺が綺麗なんですよね。
1巻が決勝トーナメント進出決定で締め。2巻がダチ高相撲部始動で締め。
本誌未読で買ってる人ならモヤモヤせずに次巻を楽しみに出来るのではないでしょうか?
何よりこの内容の濃さがやっぱり大きな魅力のひとつであることは疑い様もないでしょう。

本誌既読の自分が今巻一番驚いた部分。それは折り返しの作者コメントでした。
「大相撲見たら面白かった、相撲教室に通い始めた」ってファンレターが届いてるのか…
将来、日本人横綱が「自分のバイブルは火の丸です」とか言う未来が来たら面白い!

No Subject

読み切りの時はこんなにジャンプにハマる作品になるとは思いませんでしたw
あの頃は相撲なんて・・・て思ってましたよorz


>ラグエルさん
某囲碁漫画みたいなw

No Subject

あまり言及されないですけど、キャラクターの見た目がスタイリッシュってのも重要だと思うんです。

日本人が「力士」と聞いて思い浮かぶ「太っている、大銀杏」そんな描写を極力排除し、「マッシブ」な体系に描いていることも素直に燃えさせる一因担っているのではと思っています。

もし火の丸に感化された日本人横綱が生まれた川田さん本望だろうなぁ

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。

作者コメントは触れようと思っていて忘れてたところでした。

このマンガを読んで相撲を始めた人が実際にいるとは、何と凄いことでしょう。

「あれだけ観客がいながら一人の足も動かせんかったんか…」とつぶやいていた火ノ丸のセリフ。
作中では三ツ橋くんが、リアルでも相撲を始めた人が現れたとは、川田先生の胸中は如何程でしょうね。

火ノ丸が原点という横綱がもし生まれたら、川田先生にとってこんなに嬉しいことはないでしょう。

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