社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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熱意熱血熱量激熱!!王道ヒーロー物語 『僕のヒーローアカデミア』 堀越耕平

僕のヒーローアカデミア1巻

僕のヒーローアカデミア 堀越耕平

HAHAHAHAHA

買っちまったぜー

いやそりゃ買うだろー



ジャンプが送るど真ん中ヒーロー物語

何の能力も持たない最弱主人公が、それでも最高のヒーローを目指す成長譚です


…と書くと、何かもう手垢がつきまくって新しさのある作品なんか出てこないような感じなんですが
出てきましたよ本作が

意識してアメコミ風の雰囲気を取り入れつつ、ヒーローとしての矜持を突き詰めつつ、
そして一直線な主人公の頼もしさと危うさと強さを弱さを描く


ヒーローなんてシンプルなものをテーマにしたマンガで、まだこんな面白く仕上げることの出来る人がいたんですね


作者堀越先生にとってはジャンプでの連載3作目にあたるこの作品
過去2作はいずれも打ち切りとなった堀越先生にとっては、あるいは最後のチャンスだったかもしれません

その運命を決める作品に選んだのは、もうずっと前に読切として描いたテーマでした

練り直して、描き直して、連載までこぎつけたら

これがまさかの怒涛の熱量を誇っていたわけですよ





無能力だからと否定され続けてきた夢を、憧れのヒーローその人が断言してくれて


君はヒーローになれる






養成学校の入試が上手くいかなかったと思っていたら、隠された秘密の合格基準があったりして



きれい事!?上等さ!

ここが君のヒーローアカデミア





そのシーンだけの画像じゃなかなか伝わらないかもしれませんが、相当な熱量を帯びているんですよ

この熱さだけでも読む価値があると思えるほど


本作の上手いのは、主人公をただの無能力者にとどまらせるのではなく
かと言って、気づいていなかった資質が実はあったというわけでもなく
力の獲得の仕方と、本人の成長の必要性を絶妙なバランスで描いていることにあります

ヒーローを目指すなら無能力のままではいられない
しかし、実は隠されていた才能があったとかそんなことでは凡百の普通なマンガとさほど変わらない

そこで本作が採ったのは、「力を譲渡される」というものでした

圧倒的力を持った憧れのヒーローからその心意気を認められて、自らの後継者として見初められる
そして体を鍛えて鍛えて鍛えてやっとのことで、譲り受ける力を納められる程度の肉体を作り上げた

しかしようやく納まっただけのその力は、1度発動させるだけで腕も脚もバキバキになってしまうほどの超負荷

使えば圧倒的だけど、反動も凄まじいという諸刃の力

そんな力をどうやって体に馴染ませていくか、どうやってさらなる強靭な体を作り上げていくか
それは主人公の成長とほぼ同義的に進んでいくこととなり、精神的な成長を視覚的に肉体的能力の表れとして見ることが出来るのです

そして迫り来る力を譲渡してくれた憧れのヒーローの活動限界

主人公の成長よりもおそらく限界のほうが早く訪れるだろうと思われるその緊張感は
見ているこちらの気分も見事にハラハラさせてくれます


ヒーローになると口で言うのは簡単でも、実際やろうとすれば、やるべきことも乗り越えるべきことも山より高くあることでしょう



最高のヒーローになるまで



1人の少年が「最高のヒーロー」になるまでの物語

そこには、どれほどの苦難とどれほどの栄光が待ち受けているのでしょうか


素直に先を期待して、読んでいくこととしましょう








 




COMMENT▼

No Subject

買いますよねコレは!

アメコミ要素を日本の漫画に上手く落とし込んだ本作。ショットにもあるこのセリフが凄い好きです。
「命を賭して綺麗事を実践するお仕事」
ヒーローを職業にしてのこの言葉は正論ドストライク。端的に全てを表した名言に他なりません。
そして描かれる主人公の見せ方がまた魅せてくれます。
最小限の犠牲で最大限の力を出した能力テスト。2巻に収録されるあの船上での機転。
そして何より、能力譲渡に必要だった体作りの流れなど今思い返してみればw良い演出です。

…連載初期の自分よ、ちょっとソコの裏路地入ろうか……

No Subject

ヒーローアカデミア僕も好きですよ( ̄∀ ̄)
確かに最初の頃は普通でしたけどw

まさかここまでアツくなるとはw

No Subject

連載初期に「なんかこれ・・・タイバニくさい・・・」とか思っててマジすいませんでした!!

いまや現ジャンプ連載作品で一番の楽しみです。

アシにフジヤさん

他のアシさんも画力高いですけど、この方中でも群抜いて上手くないですか?
バラけ具合まで描かれた髪とそのベタツヤ、頭部の輪郭と目鼻立ちに眼鏡で切っても崩れてない目。
全身スーツ越しでもしっかり大きいと分かる胸部(描かれた「F」の僅かな崩れでしっかり表現)。
ししゃも型のふくらはぎに、文字で隠れていて見え難いですが膝頭もしっかり描写が成されてます。
吹き出しがあって見えない腰周りは細すぎな気はしますけど…
ちょっとrexelさん、着目して感想聞かせて。私の感覚変じゃないよねぇ?

おお、刷数が少なかったのか何やら難民が続出しているようですが無事に買えましたか!

ちょうど31HEROESや劇場版タイバニを見て自分の中で良い具合にヒーロー熱が高まっているときに、そしてなによりオーマガ以来待ちわびた堀越先生の連載だったので連載前から楽しみにしていました。
(バルジ?知らない子ですね…)
1話でワートリの修のような「持たざる者の戦い」を期待していただけに2話で能力を手に入れたときは「えぇ〜…」と思ったものですが、能力を持ちながらも今まさに持たざる者の闘いをやっているので大満足です。
いきなり強い力を手に入れて無双されるのも食傷気味でアレですが、無能力のままというのも少年マンガ的に物足りないので今考えてみるといい采配でしたね。

本編以外にもキャラプロフに裏話、裏表紙のMt.レディの広告(+尻!)にカバー裏の初期設定と単行本ならではの要素もいっぱいでたしかな満足!(作品が違う
そういえばこの巻でのかっちゃんはまだDQNですが、まさかこのかっちゃんがまだマシだったと思う日が来ようとは思いませんでしたww
かっちゃんが初期案のままじゃなくてよかった…

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。
コミックス感想にこんだけコメント来るのって珍しいなw

いやでも、この作品だからなんでしょう。
始まった初期は若干の心配を感じさせながらも、読んでいくに連れて不思議な面白さと
圧倒的な熱さを醸しだしてくれたこのマンガ。

火ノ丸相撲とは異なる方向での王道少年漫画ですね。
コミックスでのおまけの充実ぶりからは、堀越先生がほんとに楽しんで描いている様子が
伝わってきます。

堀越先生がずっと描きたかったものがこれだったとしたら、前2作がなかなかうまく行かなかったのも
無理からぬことといえるかもしれません。


>フジヤさん
確かにこの中では一番うまい人ですね。
きっと、だからこそ真ん中に配置されているんだと思いますが。

他のキャラたちは、例えればNEXTの新人さんと同じくらいのレベルですが
フジヤさんだけ連載作家に並ぶような画力のように思えます。
腰のあたりは確かに細いようですが、胸部より上をこれだけ描けるのは
確かな実量ではないかと。

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