ちょっと前から本誌の見開きで思わせぶりに告知されていた内容の正体が、ついに明かされましたね
ジャンププラスという電子マンガアプリのことだった模様で
今週号の感想を書いてる時はそんなアプリが出てきたことなど全然知らずにいたんですが
他所のサイトを巡っていて気がつきまして、早速インストールしてみました
先日大団円を迎えた『黒子のバスケ』番外編とか
『岸辺露伴は動かない』の最新話とか
叶恭弘先生の最新作とか
それはそれは見事なラインナップで、確かに楽しみなように思える作品がズラリと並んでいるわけですが
今ひとつ期待が持てない自分がいます
理由ははっきりしていました
変化の渦中にあると思われるジャンプシステムとの関係で考えてしまうからなんです
以前の記事でも触れたことがあるように、最近のジャンプはどうやら変化の兆しを見せております
最も象徴的だったのが1か月間のみ変更されたアンケートの中身とか
他にもNEXTのアンケートが切手不要になったとか
NEXTの刊行ペースが増えたとか
ここしばらく、従来ではおよそありえなかったような変化がジャンプに現れていました
そんな時に、次週予告の直前ページに意味ありげに登場してきた何かの告知
吹き出しの中が埋まるのを待ってみれば、「ジャンプを超える」ことを謳った新たな媒体の創設を宣言するものでした
そうするとどうしても、このジャンププラスという新媒体をジャンプシステムとの絡みで考えてしまうのです
それを助長するように、ジャンププラスが姿を表すことになった今週号のアンケートには
少年ジャンプに対する「不満」を聞く質問が載っていました
それなら明らかに、編集部はジャンプシステム変革における1つのステップ、ないし実験として
ジャンププラスを認識している面もあるのではないかと
…が、そう考えながらズラリと並んでいる掲載作品の一覧を見てみると
特に代わり映えのしないものばかりであることに気づくのです
掲載作品がどれも「ただ面白そうなマンガ」ばかりなんですよ
いや、面白そうなマンガばかりがあることはいいんですよ
ただそれが、ジャンプ的に面白そうなマンガばかりである、というのが気になるわけです
ジャンプシステム変革の一環であるのなら、その掲載作品一覧はおかしくないかと
他に何かないのかと
それでも1つ挙げるなら、「ジャンプの正しい作り方」という毎週のジャンプが出来るまでの過程を追った
ルポ漫画が連載されることは、読者にもっと深くジャンプのことを知ってもらう意味で
ジャンプシステム変革の一助となるものと考えることは出来そうですが
でもそれだけ…というか
i・ショウジョで乳首券が発行されていたりとか
ステルス交境曲の最終話完全版が載っていたりとか
ジャンプ本誌では出来ないことをやろうとしていることもわかるにはわかるんですけども
現時点ではどうしてもジャンプLIVEとの違いがよくわからないのが正直なところです
あるいは今からまだまだ色々と登場してくれば、そんな感覚は消えていくのでしょうか
あるいはジャンプルーキーとやらも関係しながら新たなベクトルを探すことになるのでしょうか
掲載作品のラインナップには期待しつつも、ジャンプ自体というところで考えると
現時点では今ひとつどうにも…というこの感覚
意識し過ぎでしょうか
顔触れを見ると、週間連載に着いて行けなかったり作風的にちょっとな方が多数いらっしゃいます。
穿った見方は多分にあると思いますが
本誌はムリだけど手放したくないから閉じ込めておく場所
としか私には思えません。早々に過疎る気もしてます。
これが週間ジャンプ連載陣のオマケ漫画を集めたものだったら良かったんですがね。
本誌に付け加えるって意味で「少年ジャンプ +」。