社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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食戟のソーマ 美作に作る料理を明かした創真の狙いを考える


考えてみたら単純な話なのかなあと思いつつ、記事にしてみました


創真のライバルでもあったタクミを卑劣とも言えるようなやり方で敗北させた美作

その美作に対して、静かな怒りを見せた創真は
持ちかけられた食戟に応じたばかりか、自分の作る料理を先に教えるという行動に出ました


大切にしている業物の包丁と、自身の料理人人生まで賭けた上での勝負に対して
その運命を委ねることになる料理を事前に相手に教える

普通に考えればありえない行動であり、それでなくとも相手は得意料理もないが
おそらく不得意料理もないと思われるコピー料理の美作という男

調理予定の品を先に教えてしまうことは、その品のコピーを十分に可能としてしまうわけで
論理的に考えれば全く不合理な行動のように思えます


しかし、実はこれによって創真のほうが有利になったとしたらどうでしょう


同時に、それによって創真が美作に勝ったとしても、美作に負けたタクミの格が落ちない流れをも
可能とする展開となったとしたらどうでしょう


一見不可解に思える創真の行動には、実は、自身のプライドと実力とタクミへの信頼に裏打ちされた
確固とした意図があったと考えられるのです



[タグ] 食戟のソーマ









創真有利の可能性



1つずつ説明していきましょう


まずは、作るつもりの品を先に明かしてしまうことによってこの勝負がどうなるのか、ということですが


料理をコピーされるという事態のリスクを最小限に抑えることができるんですよ


病的なまでのストーキングによって相手の情報を徹底的に調べつくし、その上で思考パターンまで理解し、
把握してしまう美作という男に対して、自らの情報を奥深く隠そうとしてしまっては
作る料理を考える労力に加えて秘匿のための労力が増えることになります

さらに、どんなに隠そうとしても「もしもバレていたら」という不安もよぎってしまえば
どれほどの品を考えついたところで「万が一」の懸念によって自滅してしまう可能性もあります


しかし、逆に自ら作る料理を明かしてしまえば、後はその料理に対する工夫の問題になるのです

つまり、目の前の品を基準、あるいはスタートとして
そこにさらなる味を求めてどんな工夫や仕込みを凝らすのかが問われるだけになるんですよ

それは、相手の作る品と調理法を予想した上で、さらにそれを凌駕するアレンジを入れてくる美作のやり方と
ある意味では同じものです

が、実際には「この品に対してどんな風に手を加えるか」というところに
勝敗の分かれ目を絞ったことになるわけで

言い換えれば、対決テーマの変更なんですねこれは

「洋食のメイン」というテーマのもとでどんな品にどんな工夫を加えるか、ではなく
「ビーフシチュー」というテーマで、どんな仕込みを入れてくるのかという内容に
勝負を変えてしまっているんですよ

そうすれば、後はその品に対するアレンジの問題です
どうすればより美味くなるかを追求することで、その先に勝利が見えてくる

もちろん美作は、創真がどんなアレンジを施そうとしているのかも探ろうとしてくるでしょう
しかし、探ったところで基準となる元の品は同じなのですから
自分のやろうとしているアレンジの上を行かれなければ負けることはないわけです

アレンジの方法についてはどんな方向に味を深めるかというところで、複数の方向性があるのでしょう
しかし、自分が決めた1つの方向に対するアレンジを探って突き止めて、それを上回ろうとするなら
同じ方向性での別のアレンジを探さなくてはなりません

そして創真には、自分が行うアレンジ以上にできることはないという確信と自信がある


あるいはそんなことをせずとも、もしも創真が自分の行うアレンジの決定を遅くすればするほど
美作にとってはその対抗策を考える時間が少なくなる、というタクミとは逆の現象に見舞われるのです


これが、先に作る品を明かすことによって創真が有利になる可能性の理由です


創真勝利後のタクミの格



次に、タクミの格についてですよ

美作という男に対してあれだけの惨敗を喫してしまったタクミ
創真が美作に勝ってしまえば、その実力差が間接的に示されることとなってしまって
創真とタクミとのライバル関係はもはや維持できなくなってしまうという懸念なんですが

まあ当然ありえることですね

というか、バトルマンガなどでカマセとして主人公のライバル的なキャラが負けてしまった悪役を
主人公が倒してしまえばどうしても起こってくる宿命的な課題なんですが

このマンガのこの流れの場合は、言うほど心配する必要はないかと思うんですよ


その理由は、時間です

何の時間かって、美作への対抗策を考える時間ですよ


上述したように、作る料理を先に教えてしまうことによって
暗に勝負のテーマは変わってしまいました

で、勝敗の基準は互いにどんなアレンジを仕込んでくるかということになるわけですが


勝負のその場でコピー料理に気づいたことで、タクミにはせいぜい10分くらいしかなかった考える時間が
対戦カードの決まったその場で品を明かした創真には1週間もあるわけです

これだけの時間的余裕があれば、もちろん創真なら何らかの奇抜なアレンジを思いついたりすることでしょう

ビーフシチューという限られた品に対するアレンジ
どのくらいの選択肢があるのか素人にはさっぱりわかりませんが、創真なら大体の手段が見えてきたりするのでしょう
その中からどれが一番いいかを選択し、試してみる

そのための時間が1週間もあるというのは、色々試す期間としてはちょうどいいくらいのものでしょう

そしてそれは、創真が認めたタクミも同様です

調理が始まってから美作の料理スタイルを知り、自分の料理をコピーされていた上に
異なる工夫まで仕込まれていたとなればそりゃ動揺して当然で
その上それへの対処策を考えようにも、調理段取りの都合で使える時間は10分程度しかなかったという
絶望的な状況で負けてしまったタクミですが

彼だって創真と同じように、コピー料理という美作のスタイルを知った上で
1週間も時間があれば、どうやれば勝てるかなんてことはきっと考えつくはずでしょう

つまり、創真が美作に勝つことは、創真とタクミの単純な実力差を示すのではなく
単なる試合の順番と、時間的な余裕の有無によるという理由を示すことで
タクミの格落ちは防ぐことができるのではないかと思うわけです
(負けたタクミと勝った創真という単純に印象的な部分は置いといて)




創真が100本すべての道具を要求した意図



美作との勝負に対する創真の注目すべき言動としてはもう1つ、タクミのメッザルーナ以外にも
99本の調理道具を要求したことも挙げられますね


単純な見方としては、タクミの敵討ちであり、さらに99人の学生の敵討ちとして、と
考えられるわけですが


まあそんな単純な話ではないだろうなーとも思うんですよ

創真がそんなことを要求した理由を想像するとすれば1つ


道具を美作に奪われた奴らを安心させるためかなーって


コピー料理で負けていった学生たちは、おそらく全員が全員納得の行かないまま勝負の場を後にしただろうと
想像できます

だからこそ、その不納得感を作り出した張本人である美作に勝った自分が全ての道具を持っているとなれば
まだ気持ちも違うだろう、と

そして、取り返したければいつでも自分は勝負に応じる…と、しておけば
美作に負けてなお潰れなかったタフな奴は挑んでくるでしょう

おそらくはその最初の相手となるのがタクミかなあとか思うわけですが


ですから、創真が美作に勝ってメッザルーナを美作から奪ったとして
それをタクミに渡すようなことはたぶんないだろうなーって思っております
完全なる想像というかもはや願望の域ですけれども

さらに妄想するなら、メッザルーナ以外の99本の中には
創真の料理にとっても役立つものもあるんじゃないかとも思ったり

で、美作から取り返したからって創真もいきなりそれらを自分の道具として使うことは
多分無いと思うんですが、元々の所有者から「もう料理の道は諦めたからそれは自由に使ってもらっていいよ」
とか言われたりして…

あるいは何かの課題や勝負でピンチの時に、その道具による調理法に助けられたりとかして…



そんな妄想



…ちょっとやり過ぎな感もしてきたので、今回の記事はこの辺にしときましょう

COMMENT▼

No Subject

自分はもっと単純に考えてます。ソーマが作る料理を教えたのは早かれ遅かれ知られてしまうから隠しても無駄と言う事、さらには美作にアレンジする時間をハンデとして与え自分はリスクを負った上で圧倒的に勝利する事によって、料理人としての格の違いを見せつける事が目的だと思います。ソーマの性格上、自分が有利になったりやり易くしたりが目的ではないと思います。
99本の包丁を取り返す理由はタクミだけを贔屓するのではなく、今目の前にいない99人にもそれぞれの包丁に対する思い入れがあるはずなので、全員の思い入れのある包丁を平等に一手に取り返す事が目的だと思います。

No Subject

ネタバラシが絶対的な自信から出た発言なのは疑うことも無いでしょう。
創真が美作に抱いた哀れみが何か?ここが結構重要な気がします。

■創真有利の可能性
対決テーマの変更、この落とし所に美作を引き摺り込んだってワケですね?これは納得!
美作が裏があると深読みしすぎて自滅する可能性も考えられますね。

■タクミの格
言ってしまえば…
1.料理に美作が付け入る隙があった。
2.動揺、対抗時間、どちらも上記1がなければ関係ない。
つまり、最初の時点で美作に劣っていたとなります。
これ自体も格堕ちの原因にはなりますが、その効果といえば弱い。
創真が取り返した暁にどういう言動をするかでタクミの(品)格が決定します。

■創真が100
単純に美作の心を折りに来てるのではないでしょうか?
模倣行為を完膚なきまでに潰して、礎の褒章も全て奪い、まっさらにして更生させる腹かなと。
で、元の持ち主が来たら素直に返しちゃいそうな気がするんですよね。
故にタクミには、食戟で取り返すからそれまで預かっててくれと言う展開を望みます。

No Subject

僕には良く分かりませんwwwwwwwwww

続きが楽しみw

No Subject

まあ料理のメニューを創真が明かしたとして
それを美作がすんなり信じるとは思えないので
結局奴は調べることにはなるんじゃないだろうか
それにビーフシチューだとは分かってもどんなビーフシチューを作るのかとなると別の問題だろうし
とはいえこれで美作はいくらか動揺することになるのかもしれない
創真のいうことを信じるのかそれともなのかと
そもそもどこまで信じればいいのかともいえるだろうし
全く同じビーフシチューなのかそれともなのかと

包丁の一件に関しては
単純に美作のやってることが料理人への冒とくだからなんだと思いますね
料理人に取って包丁は命と言えるものだと聞いたことがあるので
その包丁を奪うのはやはり侮辱だろうと
それだけじゃなくその奪った包丁も使われるではなくおそらく飾られているだけでしょう
それはやはり料理人としては許せないことなのではないだろうか

だからこそ料理人というものをかけられるほどのものなんじゃないかなあと

ただ包丁を創真が取り返すとしてもタクミはまず素直に受け取らないのは間違いないでしょう
彼のプライドが許さないだろうし

食戟を挑むにしても今すぐにはならないのも確かだろうし
ただこれによって創真とタクミがいつか戦うことになるのは必然になるような気がします

そしてタクミはあの包丁と離れることでより成長すると思います

Re: No Subject

今見ると、記事の書き方があんまりよくなかったですね。

創真の狙いを考える、とした割に
中身は創真の狙いというより作者の企図を推測したような感じになってたかな?

そしてそのせいで存分に考えすぎたふいんきになってるかな?

皆さん仰ってるように、もっとシンプルな感じでもよさそうですね。

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