社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ジャンプNEXT2014年Vol.2 感想

ジャンプNEXT2014年Vol.2 感想


アンケが…
アンケがっ…!!

切手不要…だと…!?


またずいぶん思い切ったことをしたなあ


しかし、確かにNEXTでやるのはちょうどいいかもしれないですね
ジャンプ本誌でやると編集部の経済的負担も上がるし、ノイズハガキも増えるでしょうが
NEXTなら、そもそもNEXTを買うくらいの人はそれなりのレベルでの
ジャンプ好きということになるんですね

つまりNEXTを買うこと自体が踏み絵のようになると

そして、NEXTでもアンケ出そうなんて気になる人は
さらにジャンプ好きということになるわけで
切手の負担がなければ出してみようと思う人もいくらか増えることでしょう

アンケ回収率を上げつつ、ノイズはできるだけ減らせるいい方法かもしれません
やるな編集部



というわけでアンケ順
宇宙観光シーアーク
RED HIT GIRL
文殊史郎兄弟


最も主人公や登場人物が魅力的だった作品:宇宙観光シーアーク
最も絵が好きだった作品:RED HIT GIRL
最もストーリーが面白かった作品:宇宙観光シーアーク
「週刊少年ジャンプ」で連載で読んでみたい作品:宇宙観光シーアーク
もう一度読切りで読んでみたい作品:マシンドクター
同じ漫画家の違う作品を読んでみたいと思った作品:文殊史郎兄弟
読みやすかった作品:べるぜバブ番外編、ブラック・クローバー、六畳間の魔女、宇宙観光シーアーク
読みにくかった作品:JACK DOCK DIAPER
読まなかった作品:Gカップ優秀作品



宇宙観光シーアーク 戸塚慶文

トレジャー新人漫画賞準入選にして、同時にその投稿作の掲載も決定した作品ですね

一体どんな作品なのかと地味に楽しみにしていたんですが





これが投稿作っておいどんだけレベル高いんだこの人




マジか

これが投稿作?


普通に本誌読み切りでもいけるレベルだよ?
マジでマジなんですか



主役となるベレイとブラッド
この2人のキャラ性がとにかくはっきりしてていいんですよ

一番はやはり、2人ともにやたら小気味良くて爽やかなことでしょうか


笑顔で年齢を偽ってみたり
久々のお客に営業スマイルを振りまいてみたり
ライバル会社に悪態をついてみたり

自分とこの観光船の入り口を身長で削っちゃってみたり
年齢偽装に真顔でツッコミを入れてみたり

まーとにかく彼らのキャラが見ていて心地いいんです


世界観もまた、割と楽しみにできそうなことになっています
宇宙海賊時代が終わって宇宙観光が流行りとなった時代を舞台にして、
「宇宙の観光」の演出がなかなかにいい感じに仕上がっているんですよ

名所をめぐって、見て触れて楽しむという「観光」の表現が特にいいですね

日常に普通に溶け込んでいるものとして理解していることをマンガにしようとする時
大体はその理解不足や描写不足に陥りがちなんですが、この作者は「観光」をしっかり理解されているようです

今回のツアーテーマが恋愛成就だったことで、2つの星状雲惑星が合わさってハート型になった「ハートミスト」とか
別々の場所で発生した彗星がたまたま出逢って、ぶつかることなくひたすら連れ立って飛んでいる「夫婦彗星」とか
それはそれはロマンチックな名所や名物がよく演出されています

こうされると、他の名物も見たくなってしまうんですよね
恋愛成就ツアーの他に作中で言及されたツアーは、宇宙遺産10連発とか宇宙B級グルメなどがありました

いったいどんなものが出てくるのかちょっと見てみたい…

そうした「広がり」を感じさせるのと同時に、世界観の「深さ」を感じさせているのが
宇宙海賊の要素ですね

メインキャラの2人もまたかつてはそうだったというのは設定として自然なものですが
彼らがその頃の時代を否定して、平和になった今を大切にしているというのが
キャラである彼らにも深みを与えていました


そうなると、宇宙海賊をやめて彼らがツアー会社を始めた理由とか
かつての時代のさなかにどんなことを考えていたのかということが気になってくるのが人情で
「連載で読みたい」に迷わずつけてしまうことになるのです

細部での惜しい描写としては、彼らのツアー会社に客としてやってきたカップル2人が
「なぜ宇宙観光をしようと思ったのか」というのが描かれなかったことですね

予約もなしに観光を頼めるところなんて他にない、との理由からベレイたちのツアー会社「シーアーク」を
訪れているのですが、そこまでして宇宙観光に行きたかった理由は何だったのかと


途中で、皇子だった男のほうを連れ戻そうとする大臣が彼女が財産目当てだなんてことを言い出すシーンがあるので
その辺りの理由と関係があるのかと思ってしまって、ベレイたちが見せてくれる「観光」に感動する2人に
素直に入り込めなかったのです

結果としては2人とも普通に愛し合ってたんですけれども

些細なことではありましたが、指摘しておくべきかなと思った欠点でした


しかし総じて見れば完成度が非常に高いことは間違いないので
この作品をもっと詰めていってもらって、ぜひ連載で読みたいですね


RED HIT GIRL 斎藤勁吾

今回のNEXTではアンケ2位にする作品にやたら迷ったんですけども
結局これになりました

理由は…説明が非常に難しいんですが

勢い…かな


1つには、赤ずきん少女ステラが可愛かったこと
2つ目に、主役の彼女とラスボスとなる男が兄妹な関係だったこと

無双する少女というのは割とポピュラーなキャラですが
彼女と相対するラスボスがその兄貴というのが何か新鮮でした

いや、それ自体もポピュラーなんでしょうけれども
見せ方なんですかね、何か新しさを感じてしまったんです

おそらく、お互いのお互いに対する感情にその理由があるかなと思うんですが

ステラの場合は、父親がやっとの思いで開発した超人化の薬を、父を殺した奪った兄への怒り
兄貴の場合は、自分の主義に反対する妹を倒そうとしながらも妹への何がしかの情もあるという

主人公とラスボスの奇妙な関係と言うんでしょうか
それが何だか新鮮な印象を生んでくれていたのです

加えて、ステラがやたら明るく脅迫的なのも彼女の悲しみを感じさせるというか

兄貴が父を殺して去っていくのを目の当たりにした幼い彼女が
どれだけの決意で残っていた試作の薬を飲んで超人化したのか

兄貴が創ったマフィア組織を相手に1人で戦いを挑んで
寝てる間も襲われる中で、どれほどの覚悟を秘めて日々を送っているのか

常に狙われていながらあっけらかんと楽しそうな笑顔の裏にある感情
そんなことに想像を巡らせてしまうんですね


それでも連載で読みたいとまでは感じなかった、というのが正直なところではありますが…
絵は好きな方なので、女の子を強調する感じでもいけるかもしれないですね


文殊史郎兄弟 吾峠呼世晴

トレジャー新人漫画賞にて、異質異様な作品で佳作を受賞した『過狩り狩り』
その作者の作品ってんでこいつも地味に期待しておりました

確かな資質は明らかなる異才… 『過狩り狩り』 吾峠呼世晴

最大の特徴である「異質なセンス」が変わってないようでよかったです

センターカラーの扉絵からして異様さ全開ですからね







主人公と思しき男が口に当てている手元から、ムカデのような虫が這い出ている構図
一瞬で気持ち悪さを感じさせる見事な扉です

その周りにも蜘蛛やら蛾やらが配置されていて、悍ましさに溢れるカラーになっております

虫に塗れて気持ち悪いこんな扉をよくカラーで載せようと思ったな…

それだけ作者のセンスがトガリまくっていて、そのことに編集部も期待しているということなんでしょうか


しかし、受賞作に比べればその特異さは抑えられているようにも感じました

気持ちの悪い虫を戦闘に使役する殺し屋の兄妹と彼らに父親の復讐を依頼する少女
作品の雰囲気によってその関係も異様な感じを受けますが、殺し屋の主人公と依頼人の少女とは
実はよくあるパターンですよね

尖った作者のセンスと、それをマイルドに感じさせるためのテンプレ的な構成の混合
バランスを取る意味ではこの作品にテンプレ要素があることは重要と言えます


それでもしっかり強調されている作者独特のセンス
一番は、「静けさ」でしょうね

ピアノを好む殺し屋兄弟の兄が感じさせる、穏やかさと静けさ

少女の心音を気に入って依頼を引き受け、ひたすらピアノを弾いていたいと語る彼の佇まいは
冷静というより凍っているようで、しかし確かな核を持った静寂を纏っていました

その静けさが、父の死を悲しみ、犯人を憎悪する少女の悲痛を強調するのです
犯人への復讐を殺し屋に依頼しておきながら、確かにそれが果たされたことをニュースで知って
「あんたの生き死になんてどうでもいい、お父さんを返してよ」と泣き叫ぶ彼女の様子は
異様さに溢れるこのマンガの中にあって「ごく普通」の人間の姿でした

このバランスというか「普通と異質の混ぜ具合」がちょうどいいですね


どうしても尖った方向へ進む作者のセンスを担当が抑えつつ「普通」を混ぜ込むことができるなら
今までにない新しい境地の作品を生み出せる可能性があるでしょう

この人の別の作品を読みたいのはそういう理由ですね
今回の作品も期待を裏切らない出来ではありましたが、背景の粗さや戦闘アクションが若干分かり難いとか
そうした欠点もあったので、センスの前提となるべき「表現技術」を洗練させた作品を読みたいですね


巻頭カラー べるぜバブ番外編

本誌では連載を終了した作品が、NEXTで番外編連載という何かよくわからない初の試みが始まりました
番外編って連載するものじゃないだろ…

本誌の最終回では男鹿達卒業しましたが、番外編では時間軸を戻して
あの最終バトル後から始まっていくんですね

カラーページでいきなりヒルダさんがおっぱい揉まれたりするあたりは
さすがそういうあざとさは忘れてないのね、って感じです

その直後のページでは1ページ4段ぶち抜きでヒルダさんの立ち絵があったりとか
何このヒルダさん完全メインヒロイン扱い

葵ちゃんはどうした…


魔界アイテムによる幼児化で、ヒルダさんの姿を引っ張るあたりからしても
扱いが違いすぎるんですけど

でも7歳くらいになったという姿に、あんまり普段との変化を感じられなかったのは残念でした
幼児化した体型のことを言われてしゅんとなってるヒルダさんはすごい可愛かったんですけども

「本誌で取りこぼした話を描いていく」というこの番外編連載
どのくらい続くのかはわかりませんが、バトルとかじゃなく彼らのドタバタを
ぐだぐだと描いてくれるのは意外と合ってるかもしれませんね

おそらく、男鹿をめぐるヒルダさんと葵ちゃんの三角関係も触れられるのでしょう
ベストカップルコンテスト以来の面白さを期待したいと思います


六畳間の魔女 安原宏和

前回掲載以来苦杯を嘗め続けてきた…って担当の紹介にあるもんですから
前回っていつだと思ったら2011年春のNEXTに読み切りが載ってました

3年前とはなかなか間があきましたなあ

ネームを出してはボツられ出してはボツられ…の繰り返しだったのなら
確かに苦杯ばっかり嘗めていたと言っていいでしょうね

で、それをどうにか乗り越えて掲載にこぎつけた最新作はというと…


何でしょうこのラノベはw


出会った少女は魔法使いで魔界の姫で
その上実は知らないうちに自分は力を移植されていて…とか


何たるラノベっぽさでしょう


いやそのせいでやたら読みやすくもあったんですけども


ジャンプ的なテンプレではなくラノベのテンプレのような要素を組み上げて
マンガにしたというのはジャンプマンガとしてはある意味新しいのかもしれませんが

ラノベ的要素をジャンプがどう料理できそうかというのをあまり感じられなかったのが残念ですね

ラノベ的な描き方を否定はしませんが、ジャンプマンガとしてそれをやっていこうとするのに
可能性があんまり感じられなかったことはこの作品の欠点と言えるでしょう


無双王子 伊澤拳斗

この人も以前に読み切りを載せていますね
NEXT2014年冬号なので割と最近です

ひたすらマヨネーズ食ってる自信満々な少年ボクサーの話でした


今回も格闘がテーマになってるみたいですけども、まあ大変だなこれは…


最新技術によって格ゲーの中に自ら入り込んだ形で戦闘訓練を積んだことで
何かものすごい強くなってしまった主人公というのはハッタリも効いてて悪くはないと思うんです

格ゲーで訓練したからって、普通ならありえないような格ゲーの技を使えるのもいいでしょう
その上で波動拳の構えをとっちゃうのも、「出せんの!?」っていう読者の気持ちを誘うものとして
非常に有効であるでしょう

しかし、それで面白いかどうかと言われると違うんですよねえ


前作でもそうでしたけども

主人公に恐怖感がないんですよね

格闘というテーマを選択するからにはもちろん「格闘」という要素が大好きな人なんでしょう
で、その中で主人公にするキャラが自信に満ち溢れまくってて
それはそれは手におえない程の強さを持っている

バトル物とかそんなのでは主人公が最初から最強っていうのもありなのかもしれませんけど
格闘ものとしてはちょっと良くないんじゃないかとも思うんですよね

なぜなら、格闘家にとって「最強」ってのは目指すべきものであるのと同時に到達してはいけないもの
だと思うからです


男のプライドや本能から最強を目指すのは、格闘家としては当然のことでしょう
しかし実際に最強に到達してしまっては、もうそれ以上の高みがないことになってしまうのですよね

誰と戦っても自分より弱いとなれば、格闘家にとってこれ以上つまらないことはないでしょう

だから最強とは目指すべきものでありながら達してはいけないものでもある


ちょうど、マユリ様の言う科学者にとっての「完璧」と同じような感じですね


で、恐怖感の話に戻ると
最強を自負して自認して自覚する主人公は、どんな相手に対しても自信満々な態度で接します
時にそれは傲慢にすらなりますが、それだと「最強」に対して格闘家の抱える矛盾を理解していないように
感じるんですね

もちろん、どんな相手に対しても自分のほうが強いとの態度で接するのは
格闘家のプライドであることもわかりますが

ならばその一方で「相手のほうが強いかもしれない」との恐怖や不安に耐えようとする姿も
描いてもらわないと、「最強」に到達してしまうことの虚しさに気づいていない奴になってしまって
頭悪そうに思えてしまうのです

自分の力に浮かれて溺れて自惚れているような奴に見えてしまうんです
主人公がそんな風じゃマンガが面白くはならないでしょう

最強を目指すのが誇りや本能ならば、自分より強い奴がいる可能性も同じく本能で感じていていいはずなのです
相手の前ではそんな様子を見せなくても、読者には見せる必要があるのではないでしょうか
じゃないとキャラが浅くなるんです


…という視点で見た時、このマンガは格闘を素材としていながら格闘マンガではないことに気がつきますね
主人公にとって格闘は自分の経営する軍事会社の仕事をこなすための手段であって、別に生きがいではなさそうです
格ゲーはもともと好きなのかもしれませんが

じゃあなぜ彼はその会社の経営を行い、最新技術を駆使した訓練を長くやり続けたのか
正義感を理由にするのでは弱いんですよね

ちょっとまとまらなくなってきましたが、そのへんの作り込みが甘いような気がするのですね


神代捜査 芥見下々

色々と設定を練り込んでいるようですが、要するに能力バトルものですね

固有のアイテムを自由に発動・召喚することのできる能力バトル
それ以上でも以下でもないような感じです

キャラも舞台もそのために作られていて、描きたかったのは能力バトルなのか?と疑問に
思ってしまう程

主人公の真の能力が明かされた時には結構な意外性を感じたりもしましたが、
言い換えるとつまりそれだけというか

神という能力者と神器というアイテムの設定はいいんですが
やっていることは特殊能力を悪用する奴と同じ能力でそいつを捕まえようとする主人公たちのバトル

すっごいぶっちゃけて言えば、前回のNEXTにおける問題作「隠しコマンド課」と
中身は同じなんですね

もちろんあれよりは遥かに高いレベルの作品ですが
上位互換ですね

その能力設定が最大のポイントである本作品で、それがどう面白さに活かされていくのかは
あんまり期待させられませんでした

小奇麗にまとまっているだけに、単純過ぎる内容が逆にもったいないです
世界観とかキャラとか、どこかに深さを感じさせるものが欲しかったですね


それと…
作者が好きな言葉なのか知りませんが、ちょいちょい使われている「粋」って表現が
タトゥーによる能力バトルマンガを思い出させて仕方なかったのは俺だけでしょうか


磯部磯兵衛物語~犬はつらいよ~

番外編って連載するものじゃないだろその2

週刊連載しながら隔月発行のNEXTにも番外編描けってなんという働き過ぎ…

まるでSQで月間連載しながらSQ19にも毎回番外編を載せるToLOVEるのようである

まさか…仲間先生は矢吹神の域まで達しつつあるというのか…?



内容は磯兵衛家に居候するお犬様のお話

犬猿の仲ワロタ

今回は猿のほうがいい味出してたかもしれませんね
お犬様の語りを聞いてどんどん変わってく表情が何とも

リアルな猿の顔と浮世絵調の猿顔の落差がすげえw

それまでの流れと全然関係ないのに
「名前はまだない」
のオチがやたら秀逸なんですけど

仲間先生マジで腕上げてきてる…


ブラック・クローバー 田畠裕基

金未来杯で優勝して連載にこぎつけながら、あえなく打ち切りとなってしまった
『HUNGRY JOKER』の田畠先生が帰ってきました

前作の記事にも書いたように、だいぶ応援している人なので
この読み切りも楽しみにしていたんですよ

それでも夢の第一歩… 『HUNGRY JOKER』 田畠裕基



主人公と相棒と敵役の顔が変わってねえw



いや厳密にはそれなりに描き分けされてるんでしょうけど
キャラデザの系統がまるっきり一緒だよwww

いいのかそれで…

ストーリー自体も劣等主人公が根性と絆で力に目覚めるというテンプレを沿うもので
ぶっちゃけそんなに新鮮味はなかったんですけれども

贔屓目で見ておきたいのが正直な気持ちだったりして

贔屓したいので「別の作品を読みたい」につけようとも思ったんですが
でも作品読了後の期待度は文珠史郎の方が高かった…


袋とじ

ハイキュー!!

何か袋とじの常連になってますなあ

今回は及川の登場
リアルに販売されたグッズを持ってくるとか卑怯だろw

普通に描かれてるキャラたちと実写なグッズがえっらい違和感なんですけどw

そして変なあだ名にも全然動じない及川すげえw


ニセコイ

風ちゃんww
正体まだわかんないのに番外編には登場してくるのかw

そして間違いなくこの娘は春ちゃんに友情以上の感情を発情している…

本編を読んでいても間違いないとは思っていましたが
それ番外編でネタにしていいのか…?


SOUL CATCHER(S)

今回のNEXTでの一番の問題作がこれなのである…


なにこれどう言うことなの

マジでわからないんですけど


音を一切排除した音楽マンガってのはいいとしましょう
番外編での演出の試みとしてはありと思いますが…

でも内容がわけわかんないよ!


1人うずくまってる神峰に刻阪が声をかけて連れだして
打樋先輩と音羽先輩が認めてくれて
奏馬先輩とカスミン先輩が受け入れてくれて
弦野がライバル認定してくれて
邑楽先輩と御器谷先輩が協力してくれて

神峰は嬉しそうな顔になって…


このへんまでは、物語の今までを違う形で見せてくれているのかなと思えたんですが
こっからがおかしくなっていくんですね

色々と良くしてくれる恩返しにって、神峰が何か壁登りアスレチックの上にある金賞のトロフィーを
取りに行こうとするという

物語を厳密に解釈すれば、金賞を目指すのは神峰にとって恩返しのところから出てきた気持ちではないんですが
まあこれもわかるとしましょう

壁登りはそこにたどり着くための困難を象徴したものとして、これも理解できるとしましょう







で、壁から落ちそうになった神峰を助けようとした御器谷先輩が
神峰の身体を抱えたまま一緒に後ろに倒れて、そのままジャーマンスープレックス…



って…え?

オチそれでいいの?

助けようとしたところから綺麗に技がキマっちゃったことにウケればいいの?
無音でそこまで作ってきた象徴的な流れはどうしたらいいの?



…神海先生のセンスについていけなかった番外編でした

心の風景を視覚化する人のセンスはやはり圧倒的なのか…



マシンドクター 熊田拓也

トレジャー出身の方ですね

準入選2本佳作3本、うち2本が読み切り掲載まで決定しちゃった豊作の回で
読み切り掲載とはならなかった作品『8と96』の作者さんです

当ブログでのレビューはこちら
豊作の影に霞んだ資質… 『8と96』 熊田拓也


機械の描き方がえらく上手だった受賞作
この作品も機械で攻めてきましたね

機械を描くのが好きな方でしょうか


近未来、人は便利な生活を求めて身体を機械と入れ替えるようになった…という世界観
機械を描きまくるいい設定ですが、それにしては決定的な欠点が

主人公が出会う少年たちです
4人とも確かに身体が機械にされていると見た目でわかるんですが
彼らがそれによってどんな便利さを得たのかがわからないんです

そのせいで、ひと目で分かる機械化された身体の異形さが目立ってしまっているんですね

シンプルな仲の良い兄弟、家族としての彼らの姿を描こうとした時
そうした「異形」の要素が強調されてしまうことはよろしくないのではないかと

特に、アイリスですよ

顔だけが生首のようにあって足も腕も胴もない見た目
機械と体を入れ替えたってレベルじゃねーぞ

顔だけは普通に美少女なので、その機械ボディとのギャップというより格差がひどいんです
彼女もどんな便利さを求めてそんな身体にしたのかは描かれません


兄弟と言っても血のつながりはなく、居場所がなくなれば施設に行くしか無い彼ら
あるいは、それぞれの事情によって望まない身体の機械化をしたのかもしれませんが
それも想像するより他にない部分です
一言くらい触れるだけでも違っていたんじゃないかなーと思いますが


アイリスに関しては作者の意図もあるのでしょう
「家族」の危機に自分の無力を嘆く彼女に、「医者」である主人公が施した処置

身体を機械化するようになった時代の「医者」とは機械ボディをいじくることのできる職業という
ことになるんですが

それによって改造を施された彼女は、実に凛とした姿で悪党たちの前に現れて
圧倒的な力でそいつらをねじ伏せました

その見せ場の姿をよりカッコよく演出するために、改造前の彼女の姿を「マイナス」の状態に
していたというのが作者の意図としてあったと思われるのです

その狙いはまあ成功しているといえば成功しているんですが
それでも改造前のあの姿はちょっとやり過ぎというか…


特撮ヒーローが好きな主人公が、優しい人に強くなってほしいと言ったのは
キャラの深さとしていい部分でした

改造を施す前のアイリスに、「強い力を手に入れるとはどういうことか」を説明するのに
「ずっと優しいままでいなきゃなりませんよ」と諭したのも、今まであまりなかった描き方で
非常にいいと思います

冷たい機械の身体に温かい人の心

機械が好きな作者が描きたかったものはきっとこれなのでしょう

こいつをアンケ2位に書くか迷ったんですが、前述の欠点が気になってしまったために
結局外してしまいました

が、描きたいものがはっきりしている人は応援したい気持ちになります
機械をカッコよく描くだけじゃなく、女の子はしっかり可愛く描ける方ですし
次の作品にも期待が持てそうです


マモルくん疾走参上登場中 有馬陽平

好きな娘の隣の席になりたければ拳で奪え、なんていう決まりの学校を舞台に繰り広げられる
男たちの戦い

その発想はすごくいいと思うんですけども、活かしきれてなかった印象です

何人相手でも男たちを倒せば、そいつの席を奪うことが出来て
結果、そいつの隣の席だった女の子の隣を確保できる

でも、女の子側には拒否権がある…


…じゃ、結局席はどうなんの?


隣の席になることを一度は認めた男が倒されて、後に違う男が座ろうとするんじゃ
女の子側からしたら不快なもんじゃないのか

だからこその拒否権なのかもしれないですけど、じゃあ結局男たちはやられ損だしやり損なのか

そこの詰めと練りが浅かったために、結局メイン部分はその設定とあんまり関係ないところで
話が転がっていて、面白さにそれほど繋がっている感じはなかったんですね

発想は悪くなかったはずなのにもったいない…


械人デストロイヤ 萩原れい枝

身体機械化&主人公と敵のラスボスが兄妹(姉弟?)という他作品とわりとかぶった読み切り

ただ…主人公に対するラスボスが完全に悪役なのかどうかが分かり難いのが違いでしょうか


回想では、自分の開発したアイテムの解き方を教えるくらい悪用への対策を取ってたのに
主人公は彼女が作った会社を全部潰すと断言してますし、その子会社幹部は
街を破壊した後に社長が作る建物を美しいと言って崇拝してます

植物が絶滅して機械ばかりになった世界で、回想では緑を取り戻したいと言ってた彼女が
街を壊して新たに建物を作ろうとするのかどうか
あるいはその建物は緑を取り戻すためのものなのか


その辺がよくわからないんですよね

で、これがわかんないのは結構致命的な欠点ではないかと
作品の根幹に関わる重大なところのはずなんですよね

そこが曖昧になっちゃったのは構成が不足していたんじゃないかと言わざるを得ない気がします


JACK DOCK DIAPER 山田ヤマオ

DIAPERってオムツのことか…

読みにくかった作品、につけたんですが
否定したいわけでもないんですよね

ただほんとに読みにくかったというか

これもトレジャーでの入賞から即掲載が決定した作品ですが
さーてどの辺が評価されたんでしょうね


始まりから結末に至るまでの流れは非常に自然な形で描けております
園児かって見た目の殺し屋みたいな仕事をしてる少年が
ある少女と出会って何かの感情を抱いて意識の変化を感じるという
端的に言ってしまえばよくありそうな話の内容なんですが

それをこれだけ劇的に描けたのは確かに資質に恵まれていると言えるでしょう

しかし、雰囲気を出そうとしすぎた結果
キャラとか前後の動きが分かり難くなってしまっています

雰囲気と流れを重視して説明を出来る限り削ったために
わかりやすさが極端に減ってしまっているような気がするんですね

雰囲気を出すためと言っても、もうちょっとくらいわかりやすさがあってよかったんじゃないかと思います

ただこれも投稿作のレベルじゃないことは確かでしょう
個人的にはどっちかといえばシーアークのほうが好きですけど


地上最強のX 巳コ柊

こちらもトレジャー受賞作

ボーイ・ミーツ・ガール的な要素を持っているのは、『JACK DOCK DIAPER』と同じですね

そして終わり方も同じです


2人の決意を見せて話を終わることで、「これから」を想像させる締め方なんですね

変にエピローグをとってつけるよりも読者の想像に任せるのは良い判断でしょう


本作品の場合は、少年と少女の出会いというより再会でしたね
ともに強力な超能力を有する2人

少年はそれを自覚して、強くなろうとした結果地球まで救ってしまったヒーローで
少女はそれを認めたくなくて、少年に対する贖罪を内に秘めた自称最弱の女の子となって


でも少年が、そんな彼女の気持ちを真っ直ぐな恋愛感情で解きほぐしていく姿は
なかなかに爽やかでした

絵柄と少女の後ろ向きな気持ちと真顔ばかりの少年から醸し出される無機質な全体の雰囲気
しかし、少女に真っ直ぐな愛情をぶつける少年の爽やかさがただ一点
作品内の明るい希望となっていました

欲を言えば、女の子のほうがもっと動揺したり照れたりといった中学生らしい反応を見せてくれると
少年の爽やかさとともに少女の初々しさが感じられて、より一点の明るさが強調されると思うんですが


雰囲気作りという点ではこの作品もなかなかに凝っていますね
俺はこっちの雰囲気のほうが好きかなー



食戟のソーマ 別腹

水原さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

またいいところをついてくれる番外編だな!

寝起きの水原さんがやたらエロい…
裸Yシャツ?にパンツ1枚て

四宮との変な関係も何かニヤニヤしてしまうのであるw

しかしこの卒業生ズは無駄に人気あるなw


総評

何か総評とか書いてみたりして

今回も全体のレベルはなかなかに高いことになっていました
NEXTでアンケに迷えるのはいいことだ…

刊行ペースが増えたことと、トレジャーでの即掲載作が増えたこととは
どう関係してるんですかね

どっちが先の判断なのかが気になるところです


しかし7月8月は連続になるんですか

隔月なら次は7月で、そうすると盆の合併号の時はないのかなーと思ってたんですが
そう来るんですね

すると、9月の発売がなくなるのかな?



 




COMMENT▼

No Subject

べるぜバブは自分としてはかなり好印象でした(^-^)
やっぱり本筋のストーリーに絡まない方が自由にできてべるぜバブの良さをいかんなく発揮でんだと思います。

No Subject

宇宙観光シーアーク。いやもう…このレベルの高さは期待の新人にも程があるだろ…
恐らくとんとん拍子で本誌に来るのでは?俄然楽しみです!

他に特に良かった作品は高感度順に…
「六畳間の魔女」
「RED HIT GIRL」「マシンドクター」
「マモルくん疾走参上登場中」
です。他の作品も悪くなかったレベルでしたが、今回は良作が多くて埋もれてしまった感が…
と云うか、今号はシーアークがインパクト強すぎw

「六畳間~」はラノベ全開の題材でしたが構成に無駄が無かったのを高評価しています。
あとミト可愛い。
「RED~」は主人公の赤ずきんことステラのキャラ性が実に立っていた事。
闇を抱えていながらも強く明るく逞しい。そしてさりげなく記者を助ける優しい性根。
あとステラ可愛い。
「マシンドクター」は構成の豊かさです。起承転結がハッキリしていないとも云えますが、
読み込むと波打つ感じに物語が展開しているのが分かります。
そして何より「8と96」でも上手かった心の闇、人の闇を垣間見せる演出力が決め手です。
アイリスの機械ボディが行き過ぎとありましたが、そこもまた味だと私は思います。
仮にアイリスが単にか弱い系ボディだったら、一気に陳腐になった気もしますし…
何より改造されたボディが非常に美しいので綺麗さ10倍増しです。
で、アイリス可愛い。
「マモルくん(後略)」は単純に私が好きだったけど打ち切られた作品に似ていたから。
土田健太先生の「ROCK ON!」です。読めば読むほど似ているw
デレたノエル可愛い。

何度も云います。今号はシーアークがレベルオカシイ。

Re: No Subject

だいまおーさんの仰る通り、べるぜバブはこういうノリのほうがウケてたんですよねえ。
終盤にかけてバトル的要素はありつつも、どうにかコメディっぽさも残しながら展開していましたが
やはりバランスが悪かったんでしょう。

キャラはすっかり立ってますからね。
しかし、彼らがドタバタやってるほうが面白いとなっては
ストーリーについてはあってないようなものになってしまいます。
作品としてはある意味致命的なことなので、番外編という形で描けるだけ描いていくのは
正解の手法なんでしょうね。

Re: No Subject

ねえ。
シーアークのレベルはありえない高さでしたね。
ラグエルさん

『ROCK ON!』とはまた懐かしいものを…
しかし、言われてみれば確かに似ているような。

それにしても、今回のNEXTヒロインズはラグエルさんの好みに結構合ってたみたいですねw

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ジャンプ歴21年。ジャンプ最新号を読んでる時は、ゾーンに入ってると思う。

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中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。



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