社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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べるぜバブ 最近の展開に関する若干の考察

べるぜバブ 最近の展開に関する若干の考察
-もしかして田村先生迷っていませんか-


なんか「若干の考察」ってフレーズが
やたら便利な気がしてきた今日この頃


数週前から古市無双が続いているべるぜバブですが
なんか田村先生が今後の展開を考えあぐねているのかなと
いう気がしています

焔王やベヘモット34柱師団とのバトルが終わってからは
神崎の家に遊びに行ったり修学旅行に行ったり
遊園地に行ったり金持ち学校に行ってみたり

普通に面白く読めてはいるのですが
なんかこう、物語の展開に核がないというか
目指しているところがぼんやりしているというか
方向性が見出せないのです

「立派な魔王の親になる」という目標が
あるにはあるのでしょうが、それが何をどうすることなのかは
さっぱりわからないまま

そもそも焔王たちとの戦いが始まったのも
何だか唐突でした
ベル坊と同じ理由で兄貴も魔界からやってきて
手柄争いでお互いの勢力を巻き込んで大喧嘩

コミックス6巻の焔王登場あたりから換算すると
戦いが終わってヒルダの記憶喪失騒動を迎える16巻まで
実に2年近いシリーズだったわけですが
それが物語にどんな影響を及ぼしたのか

言い換えればどれだけ物語を深め世界観を深め
また主人公の行動理念や目標にどんな変化があったのか

敵グループの中に、実は他とは違う考え方と理由で
動いていたようなキャラがいたわけでもなく
シリーズを経て新しい強大な敵が登場したわけでもなく
単にいきなり現れた相手に挑まれたケンカに
頑張って修行して強くなって勝利したという
ただそれだけのシリーズだったと言ってしまっても
過言ではないようなそんな感じなのです

「自分が親だからベル坊が人間を滅ぼすことはない」
と男鹿が宣言した場面は途中でありました
このマンガ的には作品の根幹に関わる重大な場面だったでしょう

しかし、元々ベル坊は「人間を滅ぼせ」と言われて魔界から
使わされてきたことを踏まえると
「自分が親としてそんなことはさせん」と言い切るには
決定的に見落とされている義務があると思うのです

その命令を発した魔王に翻意させることです

討ち取るのか説得するのか手段はともかく
その命令を撤回させることが必要です
そうしなければ、しびれをきらした魔王が自分で乗り込んでくる
可能性も残されており、いくら人間滅ぼすのはさせないと言っていても
意味はないと思うのです

しかし実際にそれをやろうとしてしまうことは
すなわちこの作品が終わってしまうことに繋がります
なぜなら命令の撤回は第1話の出会いの否定であり
ベル坊が人間界にいる理由がなくなってしまうからです

この辺りのところを現状では
「魔王が適当だから」ということで
どうにかごまかしていますが
そろそろ限界がくるのではないかという気がします

その理由が最初に書いたように
最近の展開から田村先生の迷いが感じられることです
個性が育ってきたキャラ達をどうにか動かすことで
連載1回1回を乗り切ってはいるのですが
結局やっている内容が単なるドタバタに終始しており
作品の軸としての物語は何ら進んでいないのです

古市無双における34柱師団のリサイクルも
同じ文脈で考えることができると思います
バトルが終わった後せっかくそれなりに
設定を作り込んだキャラ達を
今後の話の中でどう動かしていくのか
どう関わらせていくのかが田村先生の中で
さっぱり見えていないのではないでしょうか

魔王の絵に始まって姫川の過去と婚約者が出てきた
前シリーズが終わった次の回
どんな話が始まるのかと実は密かに期待していました
単純にこのマンガが楽しみだったこともありますが
ここまで述べてきたような理由からです
どんなシリーズが始まるのかと
それはこのマンガのストーリーにおいて
どう位置づけられそうなものなのかと

…フタを開けてみれば前シリーズの終了時
最後のコマでただのオチのように出てきたティッシュによる
ドタバタでした

最後のコマにちょろっと出てきたようなアイテムが
ここまでクローズアップされる
型にはまらない作風として
長所といえば長所なのかもしれませんが
それでも不自然さは残ります

古市無双が終わったら次はどんな話が始まるのか
多少の心配とともに楽しみにしたいと思います









ちょっくら強引にでも
邦枝先輩とヒルダと男鹿のラブコメにしちゃってもいいんj


 




COMMENT▼

No title

あなた、いったい何者ですか((((;゜Д゜))))))))

毎日このブログをなるほどなぁと感心しながら読んでます。

若干の考察に限らず、普通の感想でも一つ一つの漫画のものすごく奥深くを読み取っている気がします。

僕が普通に漫画を読んでいて何も感じなかった場所でも社会の毒を読んでると、確かにそうかもしれない…と思わされます。

まるで編集者。

高校生の僕ですが尊敬してしまいました。

Re: No title

コメントと、あと過分なお褒めの言葉ありがとうございます。
読んでて嬉し恥ずかしみたいな気持ちになっちゃいましたw

何者と言われても、ジャンプ好きな単なる変態としか。
同じように私も、マンガの感想を書き込んでいくブログを読んで
何回も驚かされ、感動したことがあるので
自分もそうなりたいなと思っているだけです。

その根底にあるのは、もっとそのマンガを楽しみたいという気持ち。
気づかなかった描写や仕掛けを、結構作者は色々と仕込んでいますので
そこに気づくことができれば自分も面白いし、作者も嬉しいと思いますので。

ただまあ私なんぞよりももっと深い洞察をもってマンガを読んでる人が
いっぱいいます。
少しでもその人達に近づくことを目指して、
日夜修行をしているのです。マンガを読んでw

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