社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ジャンプアンケートシステムにおける矛盾を考える

今週アイアンナイトにアンケを入れる時に思ったことなんですけど

作品自体は好きなんですが、今の展開はちょっと…と思ってるんですよね
で、そう思いつつもアンケ入れることって、
編集部にとっては「今の展開で大丈夫」って思っちゃう理由になったりするのかなあと


振り返れば、今まで好きな作品にアンケ入れることを躊躇うことは
時たまあったんですが、それがなぜかはよくわからないままでした

それが今週アイアンナイトにアンケ入れようとした時にふと思ったことで
気がついたんですよ


つまりそれは、作品に対する支持と、展開に対する支持の違いというか矛盾というか

好きな作品であってもアンケを入れないことがある
まあこれは普通のことというか、わからないことはないことですよね

多くの人はアンケを出すという行動自体を起こしませんし
アンケ出してる俺みたいな奴でも、毎週同じ作品にアンケ書いてるわけじゃありませんし


だからこそ、アンケが大量に入ってくる作品を編集部は「支持されてる作品」として評価して
カラーページなり表紙なりといった待遇を行うわけです

ここに、今回俺が感じた矛盾の原因が潜んでいそうな気がします


すなわち、どういう理由や気持ちでアンケが入っているのか、ということが考慮されていないということです


アンケとして聞かれる基本的な質問はずっと前から変わっていません

「今週のジャンプの中で面白かったものを順に3つ書いてください」ってなもの


ここで高順位で、かつ多くの票が入った作品が人気作品として扱われることになるんですが
この質問の聞き方に問題がありそうだと思うのです


面白かったものを順に、と聞かれれば、普通に答えれば好きな作品かどうかではなく
その週で面白い回だと思った作品たちがそこに並ぶことになります
(好きじゃない作品をアンケに書くほど面白いと思うことがあるかどうかはアレですが)

つまりそれは、作品そのものというより展開に対する支持不支持を表すものではないかという気がするのです


しかしそのアンケを受け取った編集部では、往々にしてアンケが多く入っている作品ほど人気と判断する
つまり、読者がアンケを書いた時点では展開に対する評価だったはずが
編集部が見た時には作品自体の支持不支持という解釈に変わってしまっているんですね

だから、全然票が入らなくなると作品の人気がないということになって打ち切られてしまう
だから、作品が打ち切られないためには展開に関わらずアンケを入れろという理屈が生まれてくることとなり
実際に当ブログでもそうした内容の記事を書いたことがあります

ジャンプのアンケートを出すべきたった1つの理由


しかし、アンケに書いてある質問文は「面白いと思ったものを順に」なんですね
要するに展開に対する評価を聞くものです

それが、編集部に行くと作品そのものに対する評価として解釈され
多く票が入っている作品が多く支持を得ていると判断されます

で、さらにここでおかしなことになるのが、多く支持を得ている作品はそのまま支持を受け続けたいから
今の展開や方針でそのまま行けばいい、という判断になってしまうことです

票が入っている=作品が支持されている=今の展開でOK
という方程式がどこからか発生しているのですね

読者がアンケを書いた時点では、票を入れている=展開を支持する
だったはずなのに、です

結局結論は同じなように見えるんですが、途中に作品としての評価が入ってしまうことは
同じなように見える結論の持つ意味を少しだけ変容させてしまいます

打ち切りか否かという形で作品の行く末が決まってしまうことです


編集部としては作品の人気を計るものが何かしらないと困るわけですから
それをアンケートシステムとして運用しているのだということはよくわかります(ネットアンケもやれという議論とかは別にして)

しかし、作品に対する支持と今の展開に対する支持を同列に捉えてしまいかねない現状のシステムは
やはり欠陥があるのではないかと思うのです

それこそが、俺が今回アンケ書くのを躊躇った内容ですね

すなわち、作品は支持しているけれど今の展開に対しては支持をしていない、というもの

作品は好きですから打ち切られたくないのでアンケは出したいと思います
アンケ入らないと打ち切りの危機が高まってしまいますから

しかし、だからって今の展開を支持しているわけではないのです
アンケが入ったからって、一応人気だと解釈されて今の方向性を今後も続けろ、という判断になってしまうのは
俺はちょっとイヤなのです


ここに、現在のジャンプシステムの抱える欠陥があるのではないかと


アンケートを打ち切りとなる作品を考える材料としながらも
票の入った作品に対して「今の展開でいい」との結論に行き着いてしまう解釈方法


そこでは、作品は好きだけど今の展開は好きじゃない、という声は想定されていないのです

打ち切りを考える一番の基準となるのなら、そのことは想定されていてもいいんじゃないかと思うのですが






アンケ到着後の編集部の解釈と判断については、割と妄想推測も入ってますので
もしかしたらどっか事実と違う部分があるかもしれませんけども
皆さんどうでしょう


 




COMMENT▼

No Subject

一人一人の気持ちを考えればそういう矛盾も考えられますが、実際は作品が支持されていても展開が面白くなければ必ず票数に表れると思います。解りやすく公式にすると、

作品の支持(今までの実績)1票+面白い展開1票=2票

ということです。今までの面白さで重ねてきたベースの票数はあっても展開が面白くなければ確実にいつもの週より少ないので、編集者は今の展開が面白くない事に気がつきます。仮に面白くない展開にテコ入れせずに放置したらベースの票数も失っていくことは当然編集者もわかっているはずです。
アンケート至上主義が未だに続いているのは、実際にはrexelさんが言われているような矛盾が起きないからだと思います。

No Subject

↑ちょっと訂正 矛盾が起きないというか矛盾による弊害は起こらないといった方が正しいかも。

No Subject

少し外れた感想ですが、矛盾というよりこだわりすぎてないかな?と思うことはあります。

だいまおーさんも仰ってますが、矛盾自体はあっても弊害は少ないという考えに私も同意です。
この展開はないな→アンケ外そう…と直結される方のが多いと思いますし…

ただ、伸びる作品伸ばせる作品を見極める事を全くしてない気がします。
アンケ至上主義なのですから当然の帰結ではあるのでしょう。
ですが、即戦力以外は認めないというスタイルの犠牲となった新人は数知れずいます。
その中でも力があって諦めなかった人が他誌で芽を出した例もあります。
最たるものは進撃の巨人。面白いので私も単行本買ってますが、絵は世辞籠めても下手です。
ですが、講談社に拾われて連載開始、破竹の勢いで人気を博しアニメ化も果たしました。
そしてrexelさんもご存知のはねバド!これも人気を博しています。
そして議題の発端となったアイアンナイト。ネット上での評価は高いです。
次期看板来た!と仰る方が私以外にも結構数見かけました。でも現状、危ない感じです。
今の安直な裏切り野郎の発生。担当か編集のテコ入れ臭が凄いするんですよね。
それまでの構成の仕方からみて明らかに異質な構成なんです。

大場つぐみ先生もそうですかね。ほぼ確定となったがもうひろし説。大バツ組の説。
見事リベンジを果たしたなと思います。
ダブルアーツもニセコイでリベンジ…いやこれは面目躍如かw

アンケ結果が掲載順に反映すると読者に浸透していることも矛盾発生を後押ししていると思います。
掲載位置が危ないから出そうという意識掛けが更なる混乱を呼んでいるのではないのかなと。


雑誌低迷期と言われる今だからこそ、いたずらに未来の漫画家を食い潰すことはしないで欲しい。
そう切に願います。

余談:思い込みもあるのでしょうが、他の3誌に比べて作者の描いてる!って思いが見えない。

Re: No Subject

コメントありがとうございます。
だいまおーさん
ラグエルさん

主張をしたかったというより、疑問を吐き出してみて反論が欲しかった記事だったので
お2人のコメントは非常にありがたかったです。

感じていた矛盾のようなものがありえないわけではない以上、
疑問が完全に解決できたわけではありませんが、それでもすっきりした気持ちになれました。
明日からのアンケートは、今までとは違う気持ちで考えることができそうです。

作品の成長度合いを見切ることをしていないというラグエルさんの指摘も最もですね。
作家の成長についてはもちろん大いに手助けしているんでしょうが、
「作品」の成長についてはがくっと関心が薄くなる現行のシステム。

一長一短ではあるのでしょうけど、他誌に移って目が出た作家さんも多くいることを考えると
ずっとそのやり方を続けていくのも考えものじゃないかという気もしてきますね。

No Subject

連載を経験させるという利点ですが、ではそもそも経験とは何なのでしょうか?
・取り敢えずやらせてみて、短い期間でバッサリ切ってしまう。
・経過を見つつ、一つの作品を短いながらも綺麗に纏めさせる。
私は後者の方が経験値が多く得られると思います。ジャンプシステムは前者です。

先ず第一に、作者が昔から温めてきた題材はすぐやらせるべきではありません。
連載を継続出来るだけの力を付けてからやらせるべきです。
尤も、尾田先生の様に最初から充分な力があるのなら話は別ですが…

先ず、連載経験用として全3巻くらいで纏められる題材を挙げさせます。
掲載された読切をその尺に練り直させるでもいいです。
作品を生み出す発想力、プロットを中期的に纏める構成力、その2つを鍛えられます。
そして連載に入る。次第に画力も向上していくでしょう。作品構成力も上がっていくでしょう。
連載期間中にアンケ結果が出ることで読者の求めるものを見極める力も付くでしょう。
アンケ結果が「著しく」振るわない場合は打ち切りも致し方ありませんが。

そうして力を付け、それから温めてきた題材をやらせるのです。
誰だって、自分が温めてきた題材が尻すぼみで終わるのは望んでいないはずです。
だったら敢えて踏み止まらせ、力が付いてから練り直して世に出すことを選ばせるべきです。

まあ、ここまでやったらジャンプシステム崩壊ですけどねww
アンケは指針にはしても絶対にするべきではないんです。世の中絶対はないんですから。
アンケ優位主義とでも言いましょうかね、それくらいに留めるのが最適と思ってます。

No Subject

ジャンプのアンケシステムが嫌なら
最初からジャンプで描かなきゃいいんですよw

マクドで俺は高級フランス料理をお客さんにゆっくり
味わって欲しいんだ!って言ってるようなもんです
そんな客は最初からマクド来ないよ(´・ω・`)

だいたい商業誌で描くってことはその雑誌やその会社や
さらに従業員の家族の生活だって肩にかかってるんですよ
責任があるんです

自分の描きたいものを描きたいように描きたいだけ
描きたいのならば同人誌でも描いてろって話です

ジャンプのアンケシステムが絶対に
正しいなんてことは露ほども思いませんが

現状、少年誌の中で一番部数が売れてるんですから
弊害よりも広告収入含め見入りのほうが多いんでしょう
そもそも雑誌が廃刊になったら漫画家さんは収入源なくなっちゃうしね^^;

Re: No Subject

コメントありがとうございます。
ラグエルさん

理想…とまで言えるのかはわかりませんが、それがベターな方法ではありそうな気がしますね。
ただそこまでやったら間違いなくジャンプシステムは確かに崩壊ですね。

ジャンプシステムが崩壊するということはジャンプがジャンプでなくなるということに
なるでしょうか。

そこまで来ると、マンガ好きであることとジャンプ好きであることの違いというか
「なぜジャンプが好きなのか」というところに行き着いて、もっと根本的な部分を考えないと
いけないことになりそうです。

Re: No Subject

コメントありがとうございます。
さやかさん

ズバッとした意見をくださいまして、何か清々しいですw

要するに「望むようなシステムで連載漫画決めてる雑誌探してそこで描けよ/それ読めよ」ってことですね。
ものすごく正論でぐうの音も出ないんですが、それでもジャンプに対してそんなことを思っちゃうのは
ジャンプがそんな風になってほしいという願望の現れなんでしょう。

そんでそれは、なんで「ジャンプが好きなのか」ってところに行き着いちゃうという…

いい機会なので、いっぺんちゃんと考えてみますかねえ。

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