社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ニセコイ 来週の展開を二軸マトリックス的に考える

2014年ジャンプ10_1

花火の上がる夏祭りの屋台通りの中で、とうとう春ちゃんが楽にか核心を突く質問をぶつけた今週の引き


次週の展開は、色んな意味で物語上非常に重大な意味を持つことになるために
読んだ直後からずっと戦々恐々としているわけですが


少しでも落ち着くために、考えられる次週の展開をちょっくら検証してみようと思い至りました


方法はタイトルにも書きましたマトリックス的手法


今週の引きに対する来週の展開について

「春ちゃんの問いに楽がYESと答えるか否か」

「春ちゃんは楽をめぐるラブコメに参加するのか否か」
という2つの軸から考えてみたいと思うわけです

この場合、可能性としては4つのパターンが出てくることになります
それを1つずつ見ていってみましょう






1.楽が「そうだよ」と返事をして、春ちゃんも楽にアタックを始める



楽がYESと答えて、春ちゃんが楽をめぐるラブコメに参加するパターンです

これが物語の上で一番懸念している展開ですね

春ちゃんが憧ればかりをひたすら増大させてきた「王子様」が楽であったことを理解し、
また楽に対しても悪くない感情を抱き始めていることから
すっかり楽への恋愛感情を深めて、楽をめぐるラブコメに完全参加する形です


春ちゃん登場時からこの展開をずっと心配していました

もうこれ以上楽を好きになるヒロインが増えても話がごちゃごちゃするだけなこと

そもそも楽の本命のメインヒロインとして小野寺さんがおり、
作品としてのメインヒロインに千棘というキャラがいる中で
小野寺さんの妹という立場のヒロインが加わってくることに、面白くなりそうな意義が見いだせないこと

が、理由でした


その心配に反して、何かにつけて楽に対する春ちゃんのフラグが重ねられてきて
結果、その到達点として1人ヒロインが増えてしまうという


難しいことを何も考えずに、今までの流れを単純に追ってくると最初にたどり着く選択肢でしょう




2.楽が「違うよ」と答えて、春ちゃんは楽にアタックを始めない



楽がNOと答え、春ちゃんは楽をめぐるラブコメに不参加というパターンです


「あなたが私の憧れ続けた王子様なの?」との問いに「いいえ」と答えるわけですから
その後春ちゃんが楽にアプローチしないことも別に不自然ではありません


ただし、その質問を発するまでに春ちゃんの中に抱かれていた確信的な直感だけは
不自然なまま残ることになります

それは作者の都合ということで、読者は覚えていながらもキャラは忘れた形になるのか
あるいは春ちゃん自身もあの時の確信は何だったのかと僅かな疑念を残しつつも、それはそれとして
楽と接していくのか

いずれにしても、この場合春ちゃんが今後物語でどんな位置づけのキャラになっていくのかは
さっぱり読めないですね
小野寺さんを応援する側になるのかどうかも含めて、全く未知の展開です





3.楽が「違うよ」と答え、春ちゃんは楽にアタックを始める



楽がNOと答えたのに、春ちゃんは楽をめぐるラブコメに参加するパターンです

口で違うと言われても、自分の中に確信があったことでその直感を信じて
楽に対して本気になる、といった感情動線になるでしょうか


2.のパターンとどっちが不自然でしょう

どっちもどっちのような


それでいてこの場合は春ちゃんの扱いがさらに難しくなること必至です

なぜなら、質問の否定はそのうち再度おなじ質問をぶつける展開の伏線となるものであり
そのうちやってくることになるだろう春ちゃんのターンの中で、何度も使える定型の展開となり得るからです

それは「約束の女の子」設定と同じように、発覚してしまえばそこで物語が途切れる恐れを孕んだ危険な設定

ということは、いいところを必ずボールや電話に邪魔されていた初期の小野寺さんパターンが
春ちゃんでも使えてしまうというリサイクルが可能となり、
ただでさえ本筋が進まないっつってぐだぐだ感のある展開が
さらにマンネリ化してしまう危険さえあると考えられるのです

その上、一度楽が「王子様であることを否定している」という事実が
春ちゃんに「自分に対して脈が無いんじゃないか」という疑念以上の諦めまで抱かせる可能性もあり、
感情の機微を描いていくのは極めて難しくなることでしょう




4.楽が「そうだよ」と答えて、春ちゃんは楽にアタックをしない



憧れ続けた王子様とはあなたですかと聞いて、相手がYESと答えたのに
春ちゃんはその相手にアタックをしないというパターン


これが、一番望ましい展開です


感情動線としては、楽の人間性を誤解していたことを自覚した春ちゃんが
お姉ちゃんの好きな人で、お姉ちゃんを好きな人という楽を認め、
自身の淡い恋心を抑えこんで2人を応援することを決める…というものになるでしょうか


物語の展開、キャラの心情、作者の構成力

色々と勘案した上で、このパターンが一番いいと思うのです


理想を言えば、春ちゃんが楽に恋心のようなものを抱くことなく
最初から小野寺さんと楽の間を取り持つようなポジションになることが希望だったんですが
ことここに至ってはそれはもう無理です

なので、次善の策としてこのパターン


「春ちゃんが最初から身を引く」という展開ですね


これが一番すべてが丸く収まるのです


なぜなら、上でも書きましたがそもそも楽の本命は春ちゃんではなくその姉である小野寺さんなのです

春ちゃん相手の時は、小野寺さんといる時と比べ物にならないほど冷静でイケメンで頼りがいのある男なのです


小野寺さんと一緒だと、動揺しまくりでビビりまくりでヘタレですが


この決定的な態度の違いが示しているように、楽は春ちゃんのことをほとんど意識していないのです
これでは春ちゃんが楽にアタックしたとしても勝ち目は薄いでしょう

報われないことが初めからわかっている恋ならば、むしろヒロイン自ら身を引いたほうが
ヒロインの傷も読者の傷も浅くて済むわけです


もちろん、姉妹で同じ人を好きになって…という修羅場可能性もなくなることになりますし
小野寺さんにとっては恋を本気で応援してくれる人が1人増えることになり(身を引いたならば当然姉を応援する側になるでしょう)
小野寺さんが春ちゃんの真意に気づくかどうかにかかわらず、美しき姉妹愛さえ描くことができるのです


…ただ、そんなことをメリットとして色々とあげつらっても
1人の少女が恋心を自ら諦めた、という事実は変わりません
それもおそらく春ちゃんにとっては初恋だったことでしょう

ヒロインの幸せを望みながら、ヒロインが自ら恋を諦める展開がいいというのは
自分でもおかしなことだとわかっています


だから春ちゃんには楽を好きになって欲しくはなかった


初登場時からひたすらずっと春ちゃんが恋する展開を忌避していた理由の本質は、ここにありました


それだけに今週の展開はショックでショックで仕方ありませんでした


実際に来週どんな展開になるかはわかりませんが、どのパターンになったとしても
春ちゃんが楽と「いい仲」になることはおそらくないでしょう


どうか、春ちゃんにとって幸せな日々が少しでも続きますように…






COMMENT▼

No Subject

パターン1は「心底望んでないですが」作品としてありえる展開。
ですが2と3は作品そのものが終わるでしょう。ファンも多くが離れると思います。
残る4のパターンですが、これに進むと今度は楽が最終的に小咲を選ばなくなったとき、
楽がホント最低になります。最終的に小咲と一緒になれば春は良い義妹に落ち着くでしょうが。
となると、小咲を選ばない選択をした際に少しでも緩和させるために一度付き合う→破局をするのがベスト。
しかもお互い「なんか上手くいかないね」と納得の上でです。
その後、友達以上恋人未満に戻れば、キッカケ次第で他ヒロイン及び元サヤどちらにも進めます。
仕切り直しが出来るのです。楽が気持ちの上でフリーになる分、現状より良いかも知れません。

と長々語ってしまいましたがどうでしょう?ww

No Subject

5でしたwwてかよくよく考えたら、これ以上もこれ以下もないというベストチョイスなルートでした(>_<)キャラをつかんで深く考察すればおそらくこの選択肢しかあり得なかったかもしれませんが、今回は結果的にrexelさんの予想の斜め上を行く展開だったと言わざるを得ませんww
ラグエルが述べた4の楽が最低なルートもこれで通らずに済みますね(^o^)/

ラグエルさん

↑すみません!間違えて呼び捨てしてしまいましたm(__)m

No Subject

よほど気になってたのかなんなのか…夜中に目が醒めたww
そして古味先生、どうも済みませんでした(平身低頭)

読んで、そうかこのルートあったか!ともう脱帽でしたわ。なんてベストルート!!

>だいまおーさんへ
呼び捨ての件、全く以って気にしてませんよ。なんなら今後それでもいいですw
にしても、書き込み早いですねぇw

Re: No Subject

どうも。
こんな考察記事を書いておきながら、見事に予想を外しましたrexelです。
だいまおーさん
ラグエルさん

マトリックスのパターンとしては2.だったわけですが
その後が予想できてない部分でしたね。
むしろ4.の展開をたどったというべきか。


「違うよ」という答えを聞いてもその不自然さが逆に確定的で
お姉ちゃんにもさりげなく聞いてみることで「やっぱり」と思う。

だから「アタックを始めない」

違うよという答えを聞いて、逆説的にそうであることを確信して
だから諦めようとする。

非常に綺麗な流れでした。
今週はたまに不自然なことも多い本作にあって、屈指の良回と言えるでしょう。

ここまでの決意を春ちゃんにさせたわけですから、次回は間違いなく小野寺さんのターンのはず。
それも春ちゃんという協力者付きです。
小野寺さんの可愛さもですが、それに加えて
真意を隠して健気に振る舞おうとする春ちゃんの様子にも注目したいですね。

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