社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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打ち切りにめげず… どがしかでん!

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どがしかでん! 濱田浩輔


見てわかると思いますが、バスケマンガです

全2巻

偶然才能を見出された主人公が無理矢理部活に参加させられる…
という巻き込まれ系の始まり方をする作品ですが
ちょっと違っているのは、主人公がそのスポーツ(バスケ)を
中学時代からやっていて、万年補欠扱いだったものの
それでもバスケが好きだというもの

某アメフトマンガのように全く知らない競技に誘われたというものでは
ないのがミソです

つまり、自分に失望し、諦めかけていた主人公が、
積極的なバスケ部マネージャーに可能性を見出されたことで
再び希望を抱き始める…という
そんな主人公のひたむきさとがむしゃらさが
スポーツマンガらしい爽やかな印象を醸し出している
さわやか青春スポーツマンガでした

が、残念ながら打ち切られてしまいます

理由は明白でした
話の展開に関する構成の不足です

2話目で主人公のチーム内でのライバルと思しき新キャラと
その他同じ1年生のモブ
3話目でキャプテン含むレギュラーメンバーとしての上級生

既存キャラが定着しないうちに次々新しくキャラを出し続けたことで
読者には誰が誰だかわからないままになり
そのまま話が進んでいくという置いてけぼり状態になってしまったのです

しかも上級生達のキャラはやたら濃いというか変人ばかりでした

体育館の2階からコートに飛び降りてケツで着地するサングラス男がいたり
「コート上の指揮者(マエストロ)」という厨二っぽい異名を持っていたり

ただ、主人公のライバルにしろ上級生にしろ
部活のチーム内にはいて当然のキャラ達です
1話目で主人公と彼をめぐる環境の変化を描いたとして
2話目3話目でチームメイトを出すのがそんなにおかしいことではないという
言い分もあるでしょう

問題は出し方でした
すでに主人公の周りのキャラ達は読者に定着しているかのような前振りの下で
いかにも「魅力的で重要なキャラなんですよ」というような
思わせぶりな登場のさせ方だったために、「何かあるのか」と感じさせてしまい
読者が受け入れるに際して壁が1枚多くなってしまったのです

さらに、構成について言えばそれよりも大きな問題点がもう一つ
第1話で最初に主人公の才能に目をつけたのは、財閥のお嬢様で
バスケ部のマネージャーも務めるヒロインでした
しかし、その彼女が2話目以降ほとんど空気に近い存在になっているのです
才能を見出したのであればその後の練習を随時指導していくことで
読者にヒロインを定着させる展開に持って行くこができたはず
そこで彼女のヒロイン性を描くことが出来れば少なくともその人気で
打ち切りまでの猶予を長く得ることができたかもしれないのです
あるいは主人公とのラブコメという選択肢も出てくるはずでした

しかし、実際に練習を指導したのは同じ1年生のチームメイトです
それも、キャプテンに主人公の入部を認めさせるために行うという
上級生との3on3のためでした
マネージャーであるヒロインが連れてきて、1話目でそれなりの大騒動のあげく
主人公ももう一度バスケを、と思ったのに実はまだ入部が認められていない
これではヒロインの立場が何なのかさっぱりわかりません

結局このマンガでまともにバスケのプレーが描かれたのはこの3on3のみ
作中でちゃんとした試合が行われることはなかったのです

肝心の主人公を指導するヒロインの姿も、ようやく最終話で描かれたのみ
アメリカの西海岸で水着のヒロインと一緒に体力作りという練習風景

なぜもっと早くそれを描かなかったのか


…打ち切りはある意味で必然的な流れでした

ちなみに、「どがしかでん」というタイトルについて
連載当時から誰もがどういう意味なのかと疑問を持っていました
最終話の掲載されたジャンプでそれが明かされています

曰く
「いくらでも、どれだけでも」を意味する九州の方言「どがしこでん」に
「バスケしかない」の「しか」を混ぜた造語であるそうな

…わかるわけがねえ
作品の舞台が別に九州ってわけでもないのに

しかもこれが明かされたのは最終話の巻末コメントとかではありません
いつもジャンプの最後の方にある読者投稿コーナー「ジャンプ魂」(当時)です
その中の連載中マンガの没タイトルを考えよう、というコーナーで
このマンガがお題になり、正解とともに補足として添えられたものでした

…うん微妙(;^ω^)


さて、作者の濱田先生ですが
現在別のマンガをジャンプで絶賛連載しています
そう
これです


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メチャメチャ絵が上手くなってる!

もうそれに気づいた瞬間から濱田先生の努力が目に浮かび
一気に大好きな作家さんになりました
どがしかもパジャかのもどちらもコミックスを買いまして
たまに比べてみたりするのですが一目瞭然ですね
これだけ上手くなれるのかと
ほんとすごいです

その画力を活かした微エロラブコメ
コミックスではまさかの乳首券まで発行されています

どがしかでんの感想と紹介のはずが
なんか最後は違う感じになってしまいましたが

濱田先生
心から期待しています



[タグ] 濱田浩輔




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