社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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神海英雄先生新連載 その原点と源泉を考えてみた

ようやく明日ジャンプ発売日ですね

合併号だとほんとに長く感じるものです


その明日のジャンプから新連載が始まるマンガ


神海英雄先生の『SOUL CATCHER(S)』


結構期待できる作品じゃないかと思っていまして
第1話を見る前に振り返っておきたくなりました


読切りから連載作へ発展したこの作品

初登場はジャンプNEXT2012年秋号の読切りでした


同名タイトルのこの作品です








神海英雄1



連載化にあたって設定にどの程度の追加や変更があるかは分かりませんが
核となる部分はもちろん変わらないでしょう


「心の状態が見える」という主人公の能力と


神海英雄2






怒ってるとか悲しんでるとか心の状態が分かっても
それをどうにもできないことに悩んでいた主人公が巡り会った「心を掴む手」という現象


神海英雄3





この「心を掴む手」という発想は、神海先生のさらに前の作品から移植されたものです


それが赤マルジャンプ2005年春号掲載の『Heart Catcher』

商品の実演販売員をテーマにした作品で、凄腕の販売員が見事な商品紹介をやりきった瞬間に
見ていたお客の心を掴む様子が「手」として表現されていました






神海英雄4



感動して心を掴まれることを、そうする「手」があるものとして描く発想はなかなか斬新でしたが
いかんせん実演販売員というテーマが少年マンガとしてはあまりに馴染みが無く
共感を得られにくいものでした

しかしそれを、「音楽」による感動として表現するものとして持ってきたことで
一気にわかりやすい設定になったのです


さらにそこに加えられたのが、新たな設定要素としての「心の状態が見える」能力
感動を表す「手」に掴まれた心がどうなったのかまで可視化するこの能力によって
色んな心の状態をさらにわかりやすく描くことが可能になりました

「心の状態」を可視化するのは、その感情から簡単に想像できるわかりやすい見た目が必要になりますが
この読切りでの描き方や、前連載作『LIGHT WING』のセンスを考えると
今のところそんなに心配は要らないかなーと思ったり



そしてもう1つ触れたいのは、「なぜ吹奏楽だったのか」ということです

「心を掴む手」
「心の状態が見える能力」

色んなテーマの作品に応用できそうな設定ですが
神海先生はそれを吹奏楽という分野で表現しました

吹奏楽、音楽というものに神海先生がどんな思い入れを持っているかは分かりませんが
もともとそういうテーマを描きたかったのかなと言う想像を持っています

なぜかといえば、吹奏楽をテーマにした読切りも以前に描かれていたからです


それがこれ











神海英雄5



赤マルジャンプ2004年夏号掲載の『アンサンブル』

いがみ合ってどうしても演奏の足並みが揃わない2人のキャラが
ケンカをしながら最後には解り合って素晴らしい演奏をやってのけるという

まあ吹奏楽を扱ったものとしては普通の内容の作品です


しかし、デビュー作として描いた作品であれば
そのテーマにはそれなりの思い入れがあると考えられるのは自然なことでしょう

デビュー作開始の前のページに掲載されていた作者紹介によれば
神海先生は吹奏楽部に入っていたことがあったそうな




神海英雄6



趣味が作曲とサックスとか、なぜにマンガ家なのかと思ってしまいそうですがw

しかし巻末コメントを見ると、音楽をテーマにした作品でデビューできたことに
大いに喜びを感じられており、やはり、音楽とか吹奏楽とかに
深い思い入れがあるようです




神海英雄7

音楽漫画でデビュー出来るとは、人生最大の喜びです。
是非ご感想を!!!!




それほどの思い入れがある作品で再びジャンプの連載を勝ち取れたことは
神海先生にとって大きな大きなチャンスと言えるでしょう

読切りを見る限りでは作品の出来も悪くないはずですので
大いに期待して良さそうです


ただし、この読切りが掲載された当時に私はこんなことをレビューとして書いていました


>「吹奏楽のマンガ」の一要素として心の状態が見えるという能力設定があるのか
>「心の状態が見える能力を持った主人公」の生き様の舞台として吹奏楽があるのか

>これらは似ているようでいて全く別の作品になるものです

ジャンプネクスト2012年AUTUMN号 感想より


ここについてはやはり気になる部分ですね

特に考えずに、あえてどちらでもよいような描き方もできないことはないと思いますが
それだと話が散らかってしまいそうになるのが心配です


どのあたりに重心を置いてこの作品を連載で描いていくのか
明日のジャンプを楽しみにしましょう



[タグ] SOULCATCHER(S)




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