社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ハッピーエンドを望むなら続編は期待しない方がいい、という気持ち

中二病でも恋がしたい!が第二期製作決定したとか

来期アニメは既に一度アニメが放送されている作品の続編がいくつかあるとか


そんなのを聞いていて、昔から何となく思っていたことが
ふと思い出されたのである




作品のキャラクター達を愛しているならば、続編を期待しない方がいいのではないか?


という感情だ



今の私が腹の底からこう思っているわけではないのだが
頭の片隅にいつもある感覚なのである




大抵の作品は、主人公と誰かが出会ったりとか戦ったりとかして
話が始まり、色々と大騒動を繰り広げた後
最終的には敵を倒してエンディング、という流れをとったりする


その中でのキャラクターの心情だったり決意だったりとか
あるいは世界観だったりとかが気に入ると好きな作品と言うことになって
最終回を迎えるのが残念に感じられ、ハッピーエンドに終わった後も
その続きを見たいと思ったりする


ここで、ちょっとした特別編のような感じで
最終回のその後が創られるだけならいい

しかし続編とか第2部の始動が決定した、みたいな形で
ある程度まとまった量で続きの物語が創られることとなった場合

往々にして発生するのは、最終回のその後を平和に暮らしていたキャラクター達が
何やら不穏な現象に襲われて「新たな敵」が登場したりする展開である


つまり

続編の結果、自分の好きなキャラクター達の平和な暮らしが脅かされることになるのだ


もちろん、それでもまた彼らキャラクター達は協力し合って団結し合って助け合って
その苦境を乗り切って、再びハッピーエンドを迎えるかもしれない


しかし、一度は手に入れたはずの平和で穏やかな暮らしを奪う者が現れる続編は
彼らからすれば「余計なこと」なのではないかという気がするのだ

最悪の場合、その続編の中で誰かが死んでしまうことさえあるのである

1度目のシリーズであれだけ無事に、あれだけ和やかに、そして喜ばしい形で迎えたエンディングが
続編によって覆されて、場合によってはそれがもう二度と元に戻らない可能性すらあり得るとしたら

第2期とか続編とかを望むのが、何だかキャラクター達に悪い気持ちになってしまうのだ



一番わかりやすいのが、ドラゴンボールだろう

ピッコロ大魔王を倒した後、夫婦となった悟空とチチは悟飯という子供にも恵まれて
パオズ山で平和に暮らしていたはずであった

しかし連載の展開によって、悟空の兄と名乗るサイヤ人が現れて悟空は死んでしまった


セルを倒した後、悟飯は穏やかに成長し、また悟天という第二子も生まれて
一家は悟飯を学者にするべく平和に毎日を送っていたはずであった
ベジータとブルマも一人息子がすくすくと成長し、クリリンと18号も仲睦まじく暮らしていた

しかし、それもまた本格的なシリーズの展開によって魔人ブウという強敵が現れて
地球どころか宇宙の存亡をめぐる戦いへと巻き込まれていくこととなった



つまり、ドラゴンボールという作品に限って言えば
本格的にバトルマンガと化して以降、キャラ達が平和に暮らしていたのは
シリーズとシリーズの間の「読者には描かれていない期間」ということになるのである


悟飯が金色の戦士とかグレートサイヤマンとかになったり
ビーデルに舞空術を教えたり
悟天とトランクスのガチバトルを微笑ましく感じたり

そんな魔人ブウ編の天下一武道会までが何となく好きなのは、
彼らの穏やかな日常にまだ近い部分だからではないかと勝手に思っているのだが


キャラ達が好きなはずが、続編の期待は彼らが困難に遭遇することを望んでしまうことと考えると
後ろめたさすら感じてしまうのである



もちろん、それは作品のジャンルにもよるだろう


何らかの敵と戦ってそれを打ち倒すことを主軸とするバトル系の作品ではなく

たとえばスポーツ系の作品であれば、強い相手と戦ってそれに勝つ、または大会で優勝することは
選手となるキャラ達の願いであり、そのための練習や試練はむしろ彼らの望むところと言える

大島司先生の『シュート!』がそれにあたるだろうか



あるいは、ほのぼのとした日常を描いていくような作品ならば
特に巨大な敵など登場することもなく、キャラ達の普段の生活ぶりが展開していくこととなり
この場合における続編の期待は、別にキャラ達を困難に陥れることとは全く繋がらないであろう

『GJ部』のような作品がそれにあたると言えるだろうか




実在しないフィクションのキャラに何を言っているんだと感じる人もいるだろう
あるいは、続編がなければ彼らの時間は止まったままだと考える人もいるだろう

それはそれで、確かにその通りと思う気持ちもあるのだが


しかし
ジャンルによるとはいえ、バトル系の作品も結構好きだったりする身としては

続編とか第2部とかを期待することに何だか躊躇してしまう気持ちが片隅にあるのである


 




COMMENT▼

No Subject

あれだけ綺麗に物語を閉じただけに一体何をやるの…?という懸念はありますが、それでも楽しみです(^^)>中二病2期

自分も作中キャラにかなり感情移入するタイプなので、「ある程度まとまった量で続きの物語が創られることとなった場合」のリスクについては大いに同感です。
『CITY HUNTER』なんて『ANGEL HEART』が描かれたことで“あんなコト”になってしまいましたもんね…(結局パラレルワールドという扱いになりましたが)
和月先生が『るろ剣』の続編を描かずに「キネマ版」を描くことにした経緯も根っこは同じ気がします。

『中二病~』はバトルものじゃないですし、(恐らくは)人が死ぬようなこともないジャンルの作品ですが、勇太と六花の恋に新たな障害が浮上してモヤモヤするような話が見たいかといえば…それはやっぱり「余計なこと」という気がしますね(^^;)
その辺りは京アニさんの匙加減次第なので、上手いこと「蛇足」と感じさせない楽しい「続編」を創ってくれるものと期待します(^^)

Re: No Subject

いつもコメントありがとうございます。
taraさん

私は原作を知らないままでアニメを見ていましたが、どうやら『中二病~』ではアニメにオリジナルキャラが登場して、原作ではいたはずのキャラが登場していなかったみたいですね。
そのあたりのキャラで2期を動かすのでしょうか。
整合性とか大丈夫なのかな?

あるいは、せっかく中二病という使いやすい設定があったのに
そこにシリアス要素を絡ませてしまったことで中二病を楽しめなくなった部分があったはずなので
2期はそこに注意して欲しい気もします。

2期が楽しみと言えば楽しみではあるんですが、彼らのあの日常をもっと見ていたいかと言われると
そんな若干の懸念があるので全力では「うん」と言えないのが正直なところです。

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『中二病でも恋がしたい!』2期に期待すること

TVアニメ『中二病でも恋がしたい!』の第2期制作が公式に発表されて、かれこれ半月… 告知があった直後に何も書くことができなかった代わりに、今思うことをつらつらと書いてみよう

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