社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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デラの優しさとたまこの絆が光る… たまこまーけっと最終話

たまこまーけっと12話_1

たまこまーけっと 最終話 「今年もまた暮れてった」



ついに完結


チョイちゃんの登場以降
ちょこちょことそれらしい描写が重ねられてきていたお后候補の話

デラの目的が語られた時点から、たまこがそうなのかなーという予感があったとはいえ
それでも前々回から急に始まったとの印象も拭えません


あるいはその動揺というか戸惑いは
お后候補と告げられたたまこ本人やその周囲が浮き足立っているのと同じなのでしょうか

構成をわざと急にすることでキャラたちの動揺と視聴者の感情を多少なりシンクロさせたとでも
いうのでしょうか



そんなたまこのアップカットに注目して見た最終話

これまでは、どちらかと言えば楽観的で深く考えない一面が表情にも表れていたような気がしますが
今回はさすがに戸惑いと不安を隠せないでいますね


そんな落ち着かない時に
ふと訪れた商店街の静寂


何のことはなく、王子の歓迎をうさ湯でやっていただけだったのですが
心情の不安定なたまこの中ではお母さんが倒れたあの日と重なりました


急に家まで走り出して
普段と変わらない家族の様子にほっとしているのを見て
それに気づいたみどりちゃん

抱きつこうと駆け寄りましたがデラの方が一歩早かった


このシーン


ここからが、今作の中でデラが一番優しかった場面です



私の胸で、羽を休めるがよい


ところで娘、お前はどう思っているのだ
色々と、思うところがあるだろう?
少し、聞かせてはもらえんか?




「その頃」を知っているみどりちゃんよりも早くたまこに抱きつき
「自分の胸で泣け」と言い放ったデラ


たまこが幾らか落ち着きを取り戻したのを見て
「今の気持ちを聞かせてくれ」と語りかけたデラ


みどりちゃんもかんなちゃんも史織ちゃんも
もち蔵も豆大も
きっとみんなみんな聞きたくて聞けずにいたたまこの気持ち


デラだからこのタイミングで問い掛けることができました


問い掛けたのがデラだったから、たまこも口を開くことができました



今まで11話かけて描かれてきたこの絆が大いに光っています







たまこまーけっと12話_2


だからこそ、自分の今までを振り返って
「うさぎ山商店街大好き」を改めて感じているたまこに

王子の后など「させられない」とデラは決めたのです



まるで結婚式に乗り込んで略奪愛を決めるかの如く
「ちょっと待ったあーー!!」
と叫んだデラ


デラが何を話しに行ったと思ったのか
さらに「ちょっと待ったあーー!」をかぶせたたまこ


性格が違うようで思考パターンが似ている…
というわけでもないんでしょうが、これはわざとの構成ですよね








たまこまーけっと12話_3



たまやを去る直前
チョイちゃんが自分の首のリングに手を触れたのはどういう意味なんだぜ

あのリングの下に実はチョイちゃんもホクロがあったとか
そんなことじゃあるまいな


そして幕引きへの流れは
これもわざとテンプレのような展開になっていますね


「ここは温かいな」と素直な感謝を口にした後に
ひっそりと姿を消したデラ


懸命に探して見つけられないたまこ


もち蔵が誕生日プレゼントと言って持ってきた中に
偶然紛れ込んでいたデラ


そして再会



デラが花屋で急に眠り出す不自然さから考えて
ベッタベタなオチだと分かっていてわざとこんな終わり方にしていますね




終わってみると、少女が世界の優しさを実感する物語だったのかなあと言う気がします

ほとんど自覚のないまま温かい人に囲まれて暮らしてきた少女が
「周りの中の自分」
「周りに助けられている自分」
「周りを助けることもある自分」

みたいな

デラの存在はそんな少女の日常に、普段と違った刺激を与えるものだったのでしょう
そのデラを受け入れた時、少女は1つ大人の階段を上り
一層世界を好きになるのですね





アニメーション製作会社のオリジナルアニメということで
始まる前から期待も高い作品でしたが
終わってみれば個人的にはその期待に恥じないアニメだったと思います

毎回よく楽しませてもらいました


一番好きだったのはやはり
たまこと史織ちゃんが友達になった第3話ですかね

アニメを見て鳥肌をたてたのは久々のことでした



それにしてもこんなほのぼのアニメがたった1クールとはもったいない感じです

2期を望むと言うよりも、2クールくらいあってもよかったんじゃないかと



何はともあれ、お疲れ様でした




 




COMMENT▼

No Subject

最終的には「たまこ×王子」でも「たまこ×もち蔵」でも「たまこ×みどり」でもなく、「たまこ×デラ」の物語でしたねw
デラさんの抱擁→疾走→土下座にシビれました(^^)

2クール欲しかったというのは同感です。もし新作エピソードが観れるなら、続編よりもこの1年の合間を埋めるストーリーが観たいかも…
(そういう意味で、来週発売のノベライズ版には興味が^^)

チョイちゃんの首のリングの下にはまず間違いなく“しるし”があるんだと思いますけど、最後までストレートな描き方をしてくれないので観る側の解釈次第ですよね(^^;)
自分もお妃候補であるということを隠してたまこちゃんを推薦した、と考えると切ない話ですが…
チョイちゃん登場回を観直すと発見があるのかもと思いつつ、まだ観れてません;

Re: No Subject

コメントとトラックバックありがとうございます。
今さらですが、リンクに追加させていただきました。

何よりもデラのキャラクターが光っていたアニメでしたね。

序盤の頃は、どちらかといえば自分中心の側面が強く、周囲の感情にはあまり頓着せず
おだてられたらテンションが上がってしまうようなお調子者の印象でした。

それがいつのまにか、しっかり周りに心配りができて、たまに説得力のある言葉を言えるほどに
ちゃんとした「いい奴」になっていました。

話の展開によるキャラの成長というよりは、キャラ性の方向の変化、あるいは描き方の変化と
言った方が正しいかもしれませんが、それをここまで自然にやってのけたことは素直に感心します。

2クールあればこの辺りの変化ももっと丁寧に、もっと精緻に感じられたかもしれないですね。
どうしてもたまこが描写の中心になってしまう関係で
あんこのエピソードには感情移入がしづらいところもありましたし、やはり12話では
少なかった気持ちがあります。

チョイちゃんの首元にも実は印があったとしたら
次に気になるのは、なぜチョイちゃんでは后になれないのかと言うことですね。
何かそれと別の資格のようなものが必要で、それが足りないから
王子を好きな気持ちも印もあるのに、后にはなれないということだとしたら
一気に切ない展開になります。

とりあえずはチョイちゃんの登場部分を見直してみるところからですね。

No Subject

リンクありがとうございます♪
とても光栄です<(_ _)>

チョイちゃん登場の第7話…はまだ観れてませんが、rexelさんも触れられていた「波の音が聞こえない」にどういう意味が込められていたかですよね。
主従の関係が染みついてしまっているがゆえなのか、引け目のようなものがチョイちゃんにはあるように感じます。

単純に資格の問題なら慣習を破ることで解決も可能ですが(王子自身あまりしきたりに頓着してませんでしたし^^)、障害がチョイちゃん(の気持ち)の側にあるのならチョイちゃん自身がそれを克服するしか…
いずれにせよ、応援したいですね(^^)

Re: No Subject

コメント返信ありがとうございます。

とりあえず7話を見てみたのですが…

普通に見入ってしまって気がつけば終わっていたという罠

なんということでしょう。
どうやらチョイちゃんの首元にばかり注目して見続けるのは
非常なる困難があるようです。


しかしそこで1つ思ったのが、うさ湯の娘さんに惚れていた豆腐屋さんは
実は王子に惚れていながら想いを遂げられないことが「確定」しているチョイちゃんと
だぶっているんじゃないかと。

失恋した豆腐屋さんを見つめるチョイちゃんの眼差しは何だか意味ありげで
自分と重ねているかのようなそんな気がしたのです。

だからどうという結論はないんですけども。
7話を見返してそんなことを思いました。

No Subject

そうなんですよ、普通に見入ってしまいそうなんですよねw
なので時間の関係上まだ観れてません(^^;)

豆腐屋の富雄さんの件はその後のチョイちゃんの行動に影響を与えてそうですよね。
少なくともお妃候補にたまこちゃんを推した決断は、富雄さんの「幸せになって下さい」と重なります…

Re: No Subject

「いい占いをありがとう」
のシーンとか、実らない恋の姿をほんとに重ねているんじゃないかと思いましたね。

1つ気になっているのは、占いに来た豆腐屋さんのモジモジした様子から
即座に恋愛事かと察してあげられるくらいには理解を持っているチョイちゃんが
自分の恋心に対してどう思っているのかが、作中からなかなか感じ取れなかったことです。

これが恋心なのだと自覚していないことはないと思うのですが
だとすれば、やはりそれをこらえて后探しをしていた中での「波の音が聞こえない」だったとか

…考えれば考えるほどわからなくなってきましたw

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アニメ感想 『たまこまーけっと』最終回「今年もまた暮れてった」

これまでの話数表示に合わせるなら「最終回」ではなく「最終話」なのでは…?という野暮なツッコミはさておきw 『たまこまーけっと』最終回を観ました。 “4期連続で京都アニメ

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