社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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田村隆平先生の描く女の子っていいよね!

田村隆平11 201027


可愛い女の子は正義です

ゆえに、可愛い女の子を描けるマンガ家さんも正義です


ということでね
久々にこの企画です

特定の作家さんをテーマに、その人の描く「ヒロイン」がどんな風に変化してきたのかを追いかけてみる企画

今回取り上げるのは


田村隆平先生です


デビュー作『べるぜバブ』がアニメにもなるほど人気を博したあの田村先生です

今まで何人もの作家さんたちを取り上げてきましたが、田村先生の描くヒロインたちもとっても可愛いんですよね

連載2作目となる『腹ペコのマリー』も始まったことですし、応援の意味も込めて
今までの田村ヒロインを見ていってみましょう


 








まず最初の女の子はこの人


田村隆平1

田村先生デビュー作『URA BEAT』より、女主人公である浦響子です

まあデビュー作っぽい感じですよね

黒髪はいいですけど、野暮ったい感じのメガネに何だか鼻も大きくて
これが主人公だなんてちょっと信じたくないような気さえしてきます

別の女性を見てみるとこんな感じ


田村隆平2



私立探偵である浦響子にストーカー被害の相談をしに来た女性です
これもまあ普通の女性って感じかな?

取り立てて特徴のないデザインはモブキャラっぽさを全面に出していて、それほど力を入れて描いてるようには見えないキャラです


主人公は野暮ったいメガネ探偵で、相談者も至って普通とくればどうしようかと思いましたが
実は主人公の浦響子

田村先生は彼女に主人公らしい見せ場を用意してくれていました
それがこれ





田村隆平3

超キメ顔の浦響子さん
件のストーカー本人と遭遇して、まさにバトって捕まえようとしているところに決め台詞を噛ました瞬間の大ゴマです

これ超上手くね?
これがデビュー作の大ゴマなんて信じられなくね?

このコマだけ他のページと完成度が段違いなんですよ

この作品、ジャンプ本誌2003年第45号に掲載されたもので
今からすると10年以上も前になるんですが

まさに田村先生らしい描き方になってるって感じですよね

ツリ目具合やら髪の艶ベタ具合やら、『べるぜバブ』の中に出てきてもおかしくないくらいのコマですよ
決めゴマだったことで、デビュー作の中でもここに一番力を入れたんでしょうか
それに相応しいだけの仕上がりになっていると言えます


だって最初の登場はこれですからね

田村隆平1


それが大ゴマではあんだけカッコよくなるとは
田村先生の画力の片鱗はすでにこの頃からあったということなのでしょう


で、このデビュー作の掲載から約1年近く後になる2004年赤マルジャンプ夏号に
読み切り2作目となる『ニライカナイより』が掲載となった田村先生

そこに登場するヒロインはこの娘でした



田村隆平4

南由希ちゃん

流れるような黒髪のヒロインですね

しかし、先程の決めゴマな浦響子に比べると少し線が太くなっているような感じがします

輪郭も若干角ばってるような…?

ただまあこれは冒頭の登場時のコマですからね
先程の法則で行くと、物語終盤、盛り上がりの場面ではまた段違いの完成度に…




田村隆平5

…なってるようななってないような

デビュー作の決めゴマほどのクオリティではないですね
タイトルを回収する場面という重要なシーンのはずですが、先程の決めゴマほどには気合が入っているようには見えません
掲載の締切があったために、あれほどの手をいれることができなかったのでしょうか

あるいは、ここは作中で最も力を込める場面ではなかったというのがあるでしょうかね
作中ではこのカットの前に、主人公のヒロインがついに訪れた「ニライカナイ」の場所と風景を示す大きな見開きがあります

この作品はそこにこそ最も作画の力を入れるべきであり、ヒロインの表情も手を抜いたものではないでしょうが
見開きに勝るものではなかったということでしょう

それでも、髪の毛のくしゃくしゃ具合とかトーンの影とか、印象的な表情に仕上げようとした跡は窺えます



続いては、またさらに約1年後
ジャンプ本誌2005年23号に掲載された読み切り『大宮ジェット』からこの娘です




田村隆平6

はるかちゃん
第一印象としては、とっても太いですね

いや、体型とかじゃなくて線がね

何かすっごい角ばってます
輪郭も全然丸くなくて、カクカクしてる
髪の毛も何か固そうな…

これがデビュー作のヒロインです、なら「まあそんな感じだよね」と納得できますが
3作目なんですよね

とってももったいないです

短編集に載ってる各作品に対する田村先生の一言コメによれば、この読み切りはGペンを使いこなすことにチャレンジしたものだそうな
そんで、諦めさせた作品でもあるそうな

少年漫画ならGペンだろというよくわからない思い込みのもとに使ってみた結果、全然うまく使えなかったらしいです
本来は線の強弱をつけるためのGペンで、どうしても線が太くなってしまうとはなかなかです



田村隆平7


うーむ
やっぱり太いですね

そんで輪郭も全然丸くない

女の子であることは何とかわかる程度というか

ヒロインとして読者を引きつける力があるかというと、そこまで大きなものはないように思えますね


さあそして、この次にようやくこのヒロインが登場します






田村隆平8

『べるぜバブ』ヒルダさんですよ

ジャンプ本誌2008年37・38合併号に金未来杯のエントリー作品として掲載された読み切りで
ヒルダさんが初登場した時のカットがこれです

やっぱり角ばってるなー

線の太さも今ひとつ解消されていないっぽいですね
ごつごつした感じで男用の描き方になってると言いますか

端正な顔立ちが特徴のヒルダさんが、初期にはこんな感じだったとはなかなか信じ難いものがあります



じゃあ同じように初期の葵ちゃんはどんな感じだったかというとこんなんでした





葵2巻

コミックス2巻から持ってきました

やっぱり何か固そう…
輪郭にも丸みは少ないですね

目つきが鋭くなっているのはそういう場面だからなんですが、それを差し引いてももうちょっと何とかしてほしかった感はあります


まあしかし登場当初なんてこんなもんなんでしょうかね

5年の連載を経たら、こうなってました




葵最終

NEXTに連載された番外編の中で、受験勉強をしている葵ちゃんです
メガネをかけていますが、しっかり彼女らしさは残っています

特にロングの黒髪が美しいですね

顔と体のバランスが若干おかしいような気がするのは俺の勘違いということにしましょう


だってこの表情が描けるんですから





スキだらけよ

ラブコメにおける1つのセリフとして、スキだらけ、という言葉が持つ破壊力を充分に表現してくれたこの表情

べるぜバブが正真正銘完結する直前の回ですが、相変わらず輪郭は少々角ばっています
しかしこれまで見てきたものほどには違和感を抱かないのは、それ以外の部分の完成度が高いからであるでしょう

色んな気持ちを含んだ瞳に、ふわり広がった髪の毛
1本1本がそれぞれいろいろな方向に動いているのが、彼女のサラサラな髪の毛を表現すると同時に
いろいろな方向に揺れている乙女心を表しています

これはかなりグッとくる表情です


じゃあ、連載が続いていくに従ってヒルダさんはどんな感じになったかと言えば…
こうでした




田村隆平9

お見事

2011年に短編集が発売された記念に描き下ろされた特別番外編の中で、料理をしようとしてエプロンを身につけるヒルダさん

ベル坊を子供として男鹿と夫婦役が露骨に意識されている中で、新妻的な雰囲気を強調できるエプロンを身につける仕草が
ここまでヒルダさんにハマるとは思いもしませんでしたよ

従来まではあった尖った感じが、ここからは殆どなくなっています
特に輪郭の中でも顎の部分にあったそれが、ここではすっかり鳴りを潜めていますね

じゃあもう一個






田村隆平10

古市が妄想したヒルダさん

ここでも角ばった感じはなくなっていますね
葵ちゃんの時にうっすら残っていたのは、どうしてもそんな感じになってしまうという田村先生のクセみたいなものがあるんでしょうか





田村隆平11 201027

カラーでもあんまり感じません

これは2010年27号のセンターカラー
六騎聖とバレー勝負するって時なので、割と初期の頃のものですが二大ヒロインを上手に描けていますね

そしてこのカラー扉は、ちょっとやらしさも感じさせてくれますね


ロングヘアの美少女が制服のネクタイをはだけてくれていて
隣の金髪美女はその谷間を思いっきり見せつけてくれているという…

かつてはシャワーシーンにコミックスでありえない修正をしてくれた田村先生

実は意外にサービスカットも得意だったりするんでしょうか


こんなのとか




田村隆平12

NEXTで連載されていた番外編の中で描かれた水着回
本編では頑なに(?)そういう回がなかったので、番外編でやってくれたことには色々と感無量だったことを覚えています

パレオ付きビキニな葵ちゃん
ヒルダさんと違って控えめな体つきですが、それでも綺麗な体をしていますね

腰やけに細くね?
くびれまくってる気が

触ったらすっごい柔らかそうな感じが見える…
ていうか触ってみたくなる…


後ろの変則黒ビキニな寧々さんは、葵ちゃんよりも少し攻撃力が高いでしょうか
ちょっとだけはみ出しているように見える右胸にどうしても視線が奪われます

しかし、水着回でのインパクトは何と言ってもやはりこの人でしょう





田村隆平13

ヒルダさん美しすぎワロタ

白ビキニがやたら似合っていますよ






田村隆平14

そして葵ちゃんと同じくらい腰は細いのに、攻撃力高すぎるだろ常識的に考えて

ビキニのブラ部分から感じられる重量感が半端ないです
ていうか谷間に魚を挟めるってどんだけ


巨乳っ娘の胸の谷間は四次元ポケットになっているという都市伝説は本当だったんですね



それにしても、ヒルダさんへの白の似合い方が尋常ではありませんね

普段は悪魔らしい黒の衣装に身を包んで、さらにはドSな性格のヒルダさんですけど、
実は純真や清純を象徴する白がとっても似合うんですね

こんな風にね




ヒルダさん白バニー

どうですかこれ
連載3周年を記念した巻頭カラーで、白いバニーガール姿を見せてくれたわけですが…

超似合っております

金髪の白バニーとかどんなレアヒロインだよ…


しかし、二大ヒロインの対となる葵ちゃんも負けてはいません
同じ記念カラーの反対側で、こんな格好になってくれていました




葵ちゃんスタンダードバニー

スタンダードな青のバニー衣装を身に纏って、眩しい笑顔の葵ちゃん
葵だから青い衣装なのかな…w

この姿もとっても似合っております

黒髪のロングヘアな美少女がバニーガール姿を見せてくれるとか、ご褒美以外の何物でもありません
その上、輝かしいばかりの笑顔の中にはわずかな照れも含まれており、「若干の頑張ってる感」も醸し出しているというのが
根は純粋で乙女な彼女の本心を感じさせてくれるようで、何というかもう抱きしめたい


実に見事なサービスカットです田村先生



はいそして

べるぜバブの連載が終わった後、田村先生は始まった新連載のプロトタイプとなる読み切りを掲載しておりました


そこに登場する「美少女」がこちら




2015年WJ0607_1 凛々しいタイガ

ジャンプ本誌2015年6・7合併号に読み切り掲載された『タイガー兄とドラゴン』

その主人公となるタイガです


何か秘伝の拳法の修行してたら、いつの間にか体が女になってたという主人公です

つまりTSです
主人公の名前も同じですから、きっと前身となる作品なのでしょう


中華風の髪型をしながら真剣な眼差しを見せる表情には、かつてあったような固さは微塵も感じられませんね

首にかかっている顔の影がちょっと強すぎるというか大きすぎるような感じはありますが、
まあ許容範囲と言っていいでしょう




2015年WJ0607_2 片乳ポロリでも凛々しいタイガ

サービスカットになるとこんな感じ

繰り返しますが中身は男なので、サービスカットと言うには躊躇いがありますが、
あくまで田村先生が描いた「女体」としては本稿の趣旨から外れるものではないでしょう

葵ちゃんよりもさらに控え目かもしれない小ぶりな胸を晒しつつも、元が男なことで怯むこともなく堂々と立つ

下からのアングルであることで、小ぶりな胸でも存在感をたくさん主張していて、「女である」ことの雰囲気を出しまくっております
なのにセリフでは全力で男を出しているという


TSが苦手な俺としては、この主人公には素直に萌えることができなかったわけですが
さて連載2作目のヒロインはどんな感じの女の子として描かれていくんでしょうかねえ



田村隆平先生にはこれからも期待しております


COMMENT▼

田村隆平先生の女の子の魅力

若干輪郭が角ばってるなあという指摘がありましたが、私はそれも肉感が出ていて大変素晴らしいと思いますよ

個人的にはべるぜバブではもう少しヒロインの比較的対象を出して欲しかったですね

ヒルダさんと葵ちゃんも良いですが、パー子とか諌ちゃん、林檎姉さん、美咲姉さんとか、出そうと思えば他にも出せたはず

田村隆平の女の子はデフォルメチックにどんどん可愛くなっているので、私も今後も期待したいと思ってます

No Subject

ベルゼ前半までは確かに顔の輪郭が鋭いですが、連載後期には完全に消化していますね。
それよりなにより、ちょいちょいある腕の細すぎ問題が未だにあることですね。
挙げられた画像では全身映った水着のヒルダ。極々稀にですがどうにも細くなっちゃう様子。
ではここで、見開きページ、マリー姿のタイガの右腕にご注目を
まだ気持ち細いです。気になるほどでは全くないですがよくよく見ると細いのが分かる。

No Subject

確かに腕が細い・・・

Re: 田村隆平先生の女の子の魅力

皆様コメントありがとうございます。

やっぱり、べるぜバブから他にもヒロインたち登場してもらうべきでしたかねえ。
諌冬ちゃんとかは画像用意しても良かったな…


腕の細さは言われてみたら確かにそうですね。クセでしょうか。

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