社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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レッドスプライトの読み方がわかってきたかもしれない2016年週刊少年ジャンプ50号感想その1

2016年週刊少年ジャンプ50号感想その1

何だかすごく久しぶりに記事を書いている気がする…


今週のアンケ順
レッドスプライト
鬼滅の刃
特別読み切り 天使にエールを





レッドスプライト

前回の最後で「今生の別れ」とか書いてあるもんだから普通に戸惑っていたんですけど、
当然のことながらそんなことはありませんでした

ブラフにしてもちょっとひどくね?


最後の最後まで抗い抜くつもりで国に残ったアルフレッドでしたが、意外と早く劣勢になってしまいましたね
そうじゃないとタツが登場するタイミングがないんで仕方ないと言えば仕方ないんですけども

雷髄兵士が多くやって来た戦場での秘密兵器は、先日貴族から奪ったあの剣ですかね
規格外の出力を誇るモノにまさしくうってつけの武器と言えるでしょう

避雷針弾目掛けて電流を放とうとするモノの顔が何と妖艶なことでしょう
どちらかと言うと大人しめで控え目ってイメージがあったんですけど、一度武器を手にするとこんな好戦的な面もあったのか?

敵をいたぶることに快楽さえ覚えているかのような瞳じゃないか…

あるいは、無邪気な破壊と言ったほうが近かったり…?


モノサンダーを軸として、次々にクルセイダーズと戦車を攻撃不能にしていく策はタツが考えたんですかね
1話の決起の時からそうですけども、この作戦立案能力と遂行能力は目を見張るものがありますなあ


でも別にアルフレッドには言っててもよかったんじゃね?
敵を騙すにはまず味方からってアレか

お前たちまでここで死ぬ気かと問うアルフレッドに、そんな気は毛頭ないと応じるタツ
戦って勝てばそれでいいのだと

まあぶっちゃけそうなのです
少年マンガとしては最も自然に浮かんでくる解決法であり対処法であるはずの「戦って勝つ」という対応が
このナルビオン編では描かれてこなかったんですよね


今回の明かされ方を見る限りでは特にそれほど大きな意味はなかったように思えますが…

女王も将軍もエデニアには勝てないことを前提とした話ばかりで、タツがやって来た時さえもそれは変わりませんでした
タツもタツで、じゃあ俺達が一緒に戦うからそれなら勝てるはず、なんてことを言い出すわけでもなく

ナルビオンの兵士たちの中にはタツたちの協力を期待した者もいたようですが、目の前の出来事のみを解釈する大人の態度で
あっさり軽く見られて


こういうの、少年マンガ、ジャンプマンガとして読んでいこうとすると何となく違和感だったんですよねえ
ただ、本作の世界観に即して考えてみると、実は単純な理由だったのかもしれません

エデニアは国であり、ナルビオンも国であり、マゴニアもまた建国を宣言した国であること

であるならば、それぞれの国の事情に必要以上に踏み込まないのは1つの礼儀であり、
要請もなければ理由もないのに無責任な希望を持たせて協力することもよろしくないのだと

そうした形で、ナルビオン王国とマゴニア国との「外交」が形成されていたと見ることが出来ないでしょうか

両者を繋いでいたのはもちろんアルフレッドです
だから、今回タツが強引に語った協力理由もアルフレッドを出発点とするものでした

だけど戦う理由はそれだけじゃないですね

「小さい女の子見捨てたら男じゃないな」

やっと本音を言い合えたことで壁がなくなった2人に共通していた感情
目の前で女の子が1人死にそうになっているのを見捨てるなんてできるはずがないのだと

少年の頃の関係に戻った2人がともに抱く少年らしい感情
まさしく少年マンガの風景です

大人ぶる少年を主人公とする本作においては、大人としての言動と子供らしい態度と、
その描き分けに注目して読んでいくと非常に楽しめるかもしれませんね


で、引きに登場してきたのは神経型のスピードを捉えていたという遺灰兵士
少年マンガらしい謎の強敵の登場です

ここからは、国と国の戦争と、兵士と兵士の戦闘とが入り乱れることになるでしょう
それはもちろん「大人」を描く部分に入るものです

ナルビオン編に限らず、今後どんな展開でも戦いの場面は基本的に
「大将タツ」や「国家マゴニア」としての「大人」の部分にあたるものとなるのでしょう

しかしその中に、子供も大人も関係ない「男と男の勝負」が混ざったりし始めると、また1つ面白くなるかもしれません


とはいえ、まあまずは遺灰兵士という奴らの説明と、雷髄人間との違いからですかね


鬼滅の刃

北区先輩の感想のお陰で、本作の扉絵には他の作品よりも特に注目しているんですけども

ガチ戦闘中の本編に対して禰豆子ちゃんとのほのぼのカットということで、これは…と思っていたら
思いもよらない形で禰豆子ちゃんが登場しました

炭治郎を庇って斬られるために出てくるなんて痛すぎるだろ…

鬼に変わっても、箱の中にいても、どんな状態でも案じる気持ちは変わらない
その発露としての「身代わり」に鬼が感動して震えたと言ってのけました

累が欲していたのは絆
本物の絆を欲しがるのは、鬼と化す前の生き方が関係しているんでしょうか

しかしその絆の手に入れ方が完全に間違っていることが、炭治郎の逆鱗に触れる
ましてや禰豆子ちゃんがその焦点となったことで、完全に炭治郎のスイッチが入りました

折れた刀を握りしめながら、それでも「先にお前の頸を斬る」と断言するとはかっこいい主人公です

しかし、そこで明かされる十二鬼月の正体は「下伍」
単純に12個の番号がついてるのかと思ってましたけど違うっぽいか?
数字が若いほうが強いのか後になるほど強いのか

十刃とか十傑とかみたいに、シンプルな番号制で若いほどヤバイというのだとわかりやすいんですけども

そういえば、鼓を打ってた元十二鬼月のアイツは、下陸でしたね
下があるなら上もありそうなもんですけど、たとえば数字は1~6までで、
さらに1つの数字が上下で格付けされていて全部で十二ってことなんでしょうかね

次の問題は数字が多いのと少ないのとどっちが強いのかということですが、
「元下陸」相手に炭治郎が勝てたことからすると、下陸のが弱くて十二鬼月としては最も格下ということになります
とすると、下伍は下から3番目

主人公が最初に遭遇する敵の番号持ちとしてはちょうどいいくらいと言えるでしょうか
ほんとに数字が12まであるなら、いきなり5と遭うのは早すぎじゃね?とか思ったんですけど、
こういうことだとしたらむしろ妥当な感じです

読者にとっては、先週のアオリが余計なネタばらしになっていたので「ああ…うん…やっぱりそうなんですか」って感じなんですけど
あの父親を十二鬼月と思っていただろう炭治郎にとっては意外な事実のはずですが果たして



伊之助の前に現れた富岡義勇は、父親の方を秒殺してついでに伊之助は縄で縛って、さっさと次に逝ってしまいました
伊之助を縛り上げる速さとか、説教を言いつつも歩くのが早すぎて伊之助には聞こえてなかったりとか
柱の実力を演出するのにすごくテンポの良い見せ方をしてますね
これは地味に凄いことじゃないでしょうか

まあ富岡義勇としてはそれどころじゃないんでしょうけどもね
十二鬼月がいると言われてやって来たのに、見つけた鬼は手応えなしだったわけですから
これで任務終了なわけがない、と

十二鬼月の話の時に伊之助の口から炭治郎の名前が出ましたが、義勇は無反応でした
あれ、と思って1話を見返したら別にあの時炭治郎は名乗ったりしてなかったようです

つまり直に会うまでわかんないのか
禰豆子ちゃんの名前だけは炭治郎が連呼していたから覚えてるかもしれませんけど

「下伍」の十二鬼月相手に炭治郎はどこまで踏ん張れるか
「下伍」の十二鬼月相手に柱はどれほど戦えるのか

炭治郎と義勇が再会した時には、「突破」して「受け継ぐ」ものの話も聞きたいところですが…


特別読み切り 天使にエールを 宮島京平

携帯やらPCやらモニターやら色んなものが連続して壊れているという葦原先生
とうとう体調まで壊してしまったそうな
いや笑えないんですけど…

マジで体休めてください…


そんで代わりに載った読み切りなんですが、代原にしてはレベル高いですね
ていうか宮島京平先生って今まで本誌にも何度か読み切り載せてる期待の新人さんじゃないですか

確かトレジャー出身の方ですが、一部にコアなファンがいる割になかなか芽が出ないという不遇の人という認識がありますけども

俺でも絵を見て一発で「宮島先生じゃん」とわかったくらいですから、玄人さんはなおさらでしょう


…で、これがですね

割りと気に入ってしまいました
ぶっちゃけ普通に予告されてたもう1個の読み切りの方より好きですわ

展開もキャラも非常にわかりやすかった上に、新鮮さも感じられました

おそらくその原因は、主人公のガリ勉くんではなくヒロインの少女のみに感情移入できるように作られていたからではないでしょうか

人気絶頂のアイドルが突然引退したと思ったら、自分のクラスに転校してきて、あろうことか勉強教えてとか頼まれる
うんと言ったらお部屋に招待されて2人きりでのお勉強会が始まる…

とか、あらすじだけ見るとどこにでもある凡百の作品なんですけども

徹底的にヒロインの女の子に焦点を当てる形で描かれているために、何だか妙に新鮮だったのです

アイドルという仕事に対する彼女の考え方
番組でのイジられ方に対する不満とそれへの前向きな対応
オチでは何となくフラグを匂わせるようなセリフまで言わせて

繰り返しますが展開自体はよくあるものなのに、何だか気に入らせてしまう力があった作品だったのです

何なんでしょう
おかげで代原にアンケ入れるという俺史上前代未聞の事態が起こってしまいました

だからって別に後悔はないんですけど、なんとも不思議な体験をしてしまった作品でした


 




COMMENT▼

No Subject

>前代未聞
別に良いんじゃないっすか?
心の赴くままに。

しかし葦原先生大丈夫か(^^;

>赤雷
子供って残酷だからね。
それに戦闘だからね。
仕方ないね。
遺灰兵士ってそう言う意味かorz

>鬼滅
番号についてはその通りだと思いますよ。
上下で分けて、若い程強いんじゃないかと僕も思ってます。
因みに、下六は正式メンバーが既に居ると予想。
あの鼓の鬼は元ですから。
しかし義勇さんクールやな(^ω^;)
まぁ戦闘の最中だし、しゃあないと思うが。

No Subject

・赤雷
このフェイクはあんまりすぎる。あの引きから今週も続いていて本気で混乱しました。

親戚とか暴論をゴリ押すのも大人を演じるタツらしさなのかもしれない。
アルフレッドに言わなかったのは反対されるからでしょうね。それと囮としての状態強化。
モノはもしかしたらアドレナリンジャンキーみたいな側面があるのかも。
最強戦艦で囮になった時に半笑いだったのも単純にアドレナリンがドバドバ出ていただけ?w
モノが女性でタツの充電時に苦痛に叫ぶ姿を見て興奮しているとかあったらいいのに…

・鬼滅
十二鬼月の序列は「上壱、下壱、上弐……」ではなく「上伍、上陸、下壱……」ではないかと。
前述の方だと並べてなんか納まりが悪いので。
でももしかしたら鬼殺隊の序列に似ている前述の方かも知れないとも思う。
みずのえ、みずのと等も陰陽での仕分け、上○、下○等も陰陽の仕分けで、
鬼殺隊の発足と鬼舞辻が実は相当に密接な因果関係にあったとか、普通に考えてそう。

・天使のエール
いやいやこれはアンケ入り当たり前でしょう。私だって入れますわこんな良作。

レッドスプライト
物凄いラスボス臭が……こっから綺麗に纏めるのかなあ

鬼滅の刃
下伍って多分下から五番目ってことじゃないですかね?
つまり八番目に強い十二鬼月みたいな
もしくは干支みたいに累くらい十二鬼月が後十一人いるとか

天使のエール
正直なんでこれが連載じゃないの?と不思議なレベル
最近の新連載も全体的にレベル高いから仕方ないのでしょうけど、これを連載しないのはちょっと編集部はご乱心だと思います

宮島先生には一刻も早く本誌の赤き竜20柱の一つになってほしいですね

天使にエールをのあのセリフ

志村けんだったか北野武だったかが良く似たことを言っていたのをふと思い出しました。
お笑い芸人には「笑わせる芸人と笑われる芸人がいる」
それを踏まえると舞は「誑かすアイドルではなく楽しませるアイドル」でありたいんですね。
それの表現が上手いから多少キツい性格部分も舞の純真を彩るパーツになっています。
この実力がありながら日の目を見ていないとか、不遇にもほどがありますね。

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。

>赤雷
モノの女性願望論が出るのは、きっと今週はフォールさんがどこにもいなかったからでしょうか。
毎週1カットか2カット登場しては、必ず妖艶さを振りまいてくれていたフォールさんが、今週は全く登場していませんでしたからね。
物足りないというか、大事なパーツが欠けているかのような感じでした。

>鬼滅
十二鬼月のランクは、ラグエルさんの説のが確かに収まり良さそうですね。
そうすると、今回の下伍は下から2番目か。元下陸が出てきた後ですから、順番としてはちょうどいいというところでしょうか。
ランクが1つ違うとどれくらい強さが違うのか、ランクはどうやったら上がるのか、今度気になるのはその辺ですね。

>天使
おお、皆さんも結構気に入られたようで。やっぱりヒロインがすごくキャラ出来上がってたのが大きいですよね。
これだけのキャラ造形が出来ながら大減圧会だったというのは何とももったいない限りです。アンケがたくさん入ったりした日には、磯兵衛現象が起こったりするでしょうか。

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