社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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鬼滅の刃が超絶きもいことになっていた2016年週刊少年ジャンプ44号感想その1

2016年週刊少年ジャンプ44号感想

連載が終わっても表紙に登場するこち亀
マジパねえわ


今週のアンケ順
斉木楠雄のΨ難
背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~
鬼滅の刃




斉木楠雄のΨ難

ワートリが休載で、どの作品が1位に来るかなーと思っていたらまさかのこれでした

しかし後悔はしておりません

今週の1位はこれしかないでしょう


実に正しいラブコメでした


照橋さんなんていう超絶美少女って設定のヒロインを登場させておきながら
こんなにも見事なラブコメを描いてくれるとは

麻生先生すげえ


いや、ていうか照橋さんと相卜がようやくまともに絡んだなってのがそもそもいいんですよ
相卜が斉木に惚れた時点でずーっと待ってた展開だったんです今回のこれは

照橋さんと斉木のラブコメに幅をもたせるために、もう1人斉木を好きなヒロインを登場させようとはずっと初期から試みられていましたが
実際のところそれが上手くいっていたかと言えば必ずしもそうではありませんでした

最初は夢原さんでしたが、アニメでも放送された通り修学旅行ですっかり海藤に惚れ込んでしまって
次には依舞が現れましたが、早々に照橋さんの下位互換として描かれることになり、恋のライバルとするには格が足りませんでした

そこで次に登場したのが、相卜命

斉木と同じく特殊能力を持つ彼女は、夢原さんの死相を救ったことをきっかけに斉木の超能力のことも知るに至って
やたら深く斉木に惚れ込むようになりました

照橋さんも特殊能力を持っているかの如き存在ですが、相卜もまた自覚的に能力を駆使するヒロイン
照橋さんほどの美貌はないにしても、斉木の超能力のことを知っているのは大きなアドバンテージとなります

それだけでなく、ギャルでありつつも他人のために積極的に能力を使おうとできるくらいに性格はまともで、
それでいて胸の戦闘力も大きく、「ガンガンいこうぜ」で斉木にアタックする相卜はおそらく読者ウケも悪くなかったと思われるのです

つまり相卜の登場により、照橋さんと斉木、相卜と言う形でようやく本格的な三角形が出来上がったのでした

であれば、次に必要なのはそのライバル同士となる2人の接触です

照橋さんと相卜
2人がそれぞれ顔を合わせて会話をして、互いにどんな印象を抱くのか
どちらかがどちらかの気持ちに気づいたりするのかどうか

そのあたりから話はどんどん広げていける可能性に満ちていました

その展開がなかなかやってこないなーと思っていたんですが、ようやく今週描かれたわけです

これが嬉しくないわけがない

なおかつ肝心の中身は、照橋さん視点で進めることで完璧美少女であるはずの彼女が次々に空回りすることになっており
好きな男のために一生懸命になる乙女の様子が見事に描かれていました

本当に素晴らしい

さらにはオチの部分も光りまくっていましたね

「それ完全に私じゃない!」ってすげえポジティブな解釈ですよwww
照橋さんのキャラとして間違ってないんですけど、その発想はなかったw

そりゃあ斉木もおふるわ…


しかし、これは照橋さんと斉木の間における1つの到達点のようにも感じられるわけですが
まさかこれでラブコメ成分がこれから薄まっていくというようなことはないでしょう

まだまだ相卜にも頑張ってもらいたいところですし

スイーツバイキングにわざわざ2時間かかる変身能力を使うよりも、相卜と一緒に行くほうが楽であるのは自明です
あとは照橋さんが斉木ママから美味しいコーヒーゼリーの作り方を習ったりしてもよし

まだまだ面白くできる余地は残っていますよ麻生先生
全身全霊で期待しております


背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~

見事でした…

ダンスカップルの間における美しい絆
それをまざまざと魅せつけてくれた回でした…

前回の引きの時点で、みのり嬢が金龍院先輩の身体を心配してリタイアを提案していることは予想できていましたが
それをこんな形で描いてくれるとは

こんなにも優しい思いやりとともに見せてくれるとは

思ってもいませんでした


みのりさん、とってもいい娘ですねえ

思い返せば、登場初期から金龍院先輩をずっとカッコいいとか恥ずかしげもなく言ってました
それは、2人の個性あるキャラ描写の1つとして理解していましたが、2人の絆がこんな形で紡がれていたことを知ると
また違って見えてきますね

第三の男と客席から呼ばれた彼に言った「一番かっこいいのは金龍院さん」という言葉は、紛れもなく彼女の本音であり、本心だった
あの回想からはそれが感じられます

さらに、そうした気持ちを抱くに至ったのは、回想のあの場面がきっかけや契機となったわけではないこと
みのりさんは、金龍院先輩が病弱だった頃から彼を憎からず思っていたことが窺えるのです

だからこその棄権の提案だった

何よりも大切なのは貴方自身だったから

そしてそう思っているのは自分だけではないから

目標や野望とともに、本当に大切なものを天秤にかけて、正しく判断できる彼女はとってもいい娘です

それを察し、素直に受け入れつつも、しかしプライドとして勝負からは降りてもフロアからは降りないことを選択した金龍院先輩の男気

脚も震えだして、もはやほとんど動けなくなった相手のために、今までで一番優しく供されるリード&フォロー
ここでは、リーダーとパートナーのどちらがリードをしていてどちらがフォローしているのかをあえてぼかしています

ぱっと見で考えれば、もう脚がまともに動かないような金龍院先輩がリードできるとは思えませんが
しかし、彼の立場はそれでもリーダー

体力の限界で女性に動かしてもらっているなどというのは「一番かっこいい金龍院さん」に相応しく無い故に
リードしているようでありつつ、リードされているみのりさん

金龍院先輩もまた、そんなみのりさんの気持ちを察して、無理のない範囲でリードを試みて

組み方も、今までならば金龍院先輩の背丈に合わせてみのりさんが身体を傾けるのが彼らのスタンダードでしたが
勝負するためのダンスではなくなった今はもうその必要もなくなった

互いに最も自然な姿勢で手を握って、ゆっくりと、少しずつ、ゆるやかに動くのみ

決勝の舞台で、無念なる展開を迎えながらも、それでも最後までやり切ろうとしている優勝候補の背中には
観客たちもライバルたちも畏敬を抱かざるを得なかったでしょう

競技ダンスが誰かを楽しませたり魅了したりするものであるとするならば、勝負から降りた彼らが
それでも観客から惜しみない拍手に包まれたことは、なお彼らのダンスが競技ダンスであったと言ってよいものでしょう


優勝候補の一角
その不本意なる展開として、それでもあまりに美しすぎる結末でした


ていうかもうこの2人は完全に付き合ってるよな?



で、そんなライバルの様子を横目で見つつ、打倒チャンピオンに燃える土井垣先輩たち

事前の打ち合わせも相談もないまま、ただアイコンタクトだけでやろうとしていること

ひょっとしてひょっとするとアレでしょうか
どいあやブースト…!?

…語呂わりいな(;^ω^)


鬼滅の刃

ぎゃああああああああああああああああああ

きいいめええええええええええええええええええええ!!!!



キモーイ!!!!

きもいよ!!!!!

まじきもいよ!!!!!!!

なにあれ!!!!

どうなってんの!?
あれも鬼なの!?

きーーもーーーーいーーーーーー!!!!!!



…はあ…はあ……


すみません、ちょっと落ち着きますね……



…はあ


いや、まじできもかった

炭治郎に張り合いながらもホワホワさせられることにいちいち反発する伊之助と
そんなことはお構いなしに伊之助の傷の程度や、助けられなかった仲間の遺骸に心痛める炭治郎の場面に
せっかくしんみりしていたのに

ようやく十二鬼月の存在が確定的になって、その血を奪うことで禰豆子ちゃんの人間回帰が大きく近づくかもしれないって
僅かな希望さえ見えてきたのに


表紙に善逸が出てきたから「おおやっとか」なんて呑気なことを思いながら読んでいったらまさかの展開でした

人面蜘蛛の時点でも割りと「うわあ…」って感じだったんですけど、それを布石にしてさらにとんでもないやつを登場させてくるとはね…

まじきもい…

ページめくったら1枚ぶち抜きで描かれたあの蜘蛛の姿よ…

きもいし悍ましいしきもいし

そして人間大のデカさってヤバすぎるだろ…

これは善逸でなくても逃げるわ
これは善逸逃げても格は下がらないわ

まじきめえ

あのページは吾峠先生渾身の1ページだったんではないでしょうか
ていうか吾峠先生は描きながら自分できもくはなかったのかな…

吾峠先生女性だって言う噂もあるんですけど、よくあんなの描ききったな

でもきめえって嫌悪感を読者に抱かせるためにあんだけガチな化物グモを描いたんでしょうから、
その意味ではしっかりその効果を果たしてるんですよね

だからアンケも3位に入れました
きめえとは思いつつ、作者がそれを意図して描いていることはよく分かるからですね

ただそうは言ってもきもいものはきもいんですが



果たして十二鬼月が家族の「父」にあたる鬼なのか
群れないはずの鬼が「家族」を称しているのはどういうことなのか
回想の中には確かに5人の鬼が登場していましたが、家族っぽさはあんまり感じられませんでしたよ

今の炭治郎がそう簡単に十二鬼月に勝てるとも思えませんが、その辺は富岡義勇から説明してくれたりするのかな?


 




COMMENT▼

No Subject

人面蜘蛛は本当に気味悪いですよね…。
子供の頃に読んでいた犬夜叉の人面蜘蛛でSAN値がガリガリ削られた思い出が今週号で蘇りました(^^;

紅茶さん、それはトラウマと言うんですよw

>鬼滅
あれね・・・なんか某うめずかずおみたいな。。。
いや、うん、これは逃げてもいいわw
しかし毒に感染したらしいですが薬とか有るんやろか。

>斉木
最後の「おっふ」はどっちだw
気になるぞw

夢に出そう。

 今週の『鬼滅の刃』にはどれだけ絶叫させられたことか・・・。

 吾峠先生の柔らかく丸みのある作画だったからなんとか持ち堪えられたものの、もしこれが佐伯先生の作画だったら一生レベルのトラウマになるところでした。(余談ですが佐伯先生はホラーも絶対イケると思うんですよね。扉の向こうからコンバンワの薊を見た時確信しました。)

 ユーモアだけに留まらない、吾峠先生の怪奇的センスの真骨頂を目の当たりにした感じです。

No Subject

今まで、自分はギャグセンスが光るバトル漫画という点で「鬼滅の刃」はBLEACHの後釜に座るの漫画かと思ってました。
しかし、今回のホラー描写と人体破壊の容赦のなさ、グロさ、そして他にない独特のセンスを考えると、この漫画って実はジョジョの系譜に当たる漫画だったんだなってようやく気が付きました。

よとこさん

ジョジョと言うより昔懐かしい巻来功士作品の流れと思います。
万人受けはしませんよねぇ…

No Subject

・斉木
三角関係の3つ目を担える格は、そのまま基本スペックの問題だったんでしょうね。
1.斉木が無理なく超能力バレしてしまうほどの超能力者
2.照橋さんと真逆に位置するキャラ設定(胸が大きい、ギャル、腹黒でないw)
3.良くも悪くも短絡的な思考(斉木の忠告を忘れて何度も話し掛けるなど)
スイーツバイキングを駆け引きに使いつつも「自分のためではなく斉木のため」なのが上手い。
夢原や衣舞だったら「照橋さん同様に自分のために」使っていた。相占の性格ならではです。
そしてこのスイーツバイキングのお誘いがまた良い伏線になってますね。
回数が増えれば目撃情報も必然と増える。これ自明の理

・背すピン
先週の感想で言った「静のダンスで魅せる」がこれです。披露するペアは外しましたが。
(……トリコのせいで「ペア」の単語に違和感を感じる…)
付き合っているというより婚約者なんじゃないですか?

・鬼滅
…………そんなに気持ち悪いか?もっとすごいキャラ色々と知ってるからかな?私は全くのスルーw
試しに画像載せたら阿鼻叫喚の坩堝になりそうだな、やめとこう。でもそれだと物足りないから想像おすそ分けw
あの大蜘蛛の体に端正な真顔が乗っている方がゾクッとしません?珠世辺りの…

僕はエログロ詳しくないので結構キモイなぁと思ったのですが、多分異形と美形ではベタ過ぎ&収まりが良過ぎで絵力に欠けるかと。髪の毛生えかけの赤ん坊の様な人面蜘蛛で正解だったかと思います(強いて言うなら、ベタですが顔と人格残ったまま殺してくれと頼む人面蜘蛛とかが一番エグそう)。

鬼滅の刃のエグい所というか特徴は、人間が壊れていく過程をきっちり描いてる所だと思うんです。完成品としてのグロキャラは画力も合わせて、まだまだ上がいますが、人間が身内を喰う鬼になって、記憶を失ってという風に壊れていく様を鬼毎に見せつけていく精神はなかなか稀有なものかと。
吾峠先生もそれを知っているからこそ、段階に分けた3人の蜘蛛への変化を描いたのでないかと思いました。

簡潔に

斉木
おっふ

背すじ
美乃梨さん良いわあ

鬼滅
みんなで畑を耕して悪夢から覚めましょう
(提案)

うぅむ…

異形+異形の方が普通と思う自分はやっぱり染まり過ぎてるからなんだろうか?w

最初に出てきた小さい人面蜘蛛を見たとき、トイ・ストーリー1でクソガキに改造された赤ちゃん人形の頭部とロボット?の玩具を思い出したのは私だけじゃないはず(^_^;

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。

鬼滅の人面蜘蛛がインパクト凄まじかったせいなのか、普段は登場されない方までもコメントを寄せていただいてるみたいですね。

あのキモさを考えれば、さもありなんというところですが。マジであれは凄い。あんなのを佐伯先生の端正なタッチで描かれたら違う意味でR18になりそうです。ていうかむしろ描いてる作者ご本人が途中で気分悪くなったりしないのかと心配するレベル。

平然としているどころかさらに想像を重ねようとするラグエルさんの性癖も心配です。

思い返せば、吾峠先生の受賞作は恐ろしさやおどろおどろしさ、おぞましさの主張が強い作品でしたね。炭治郎や善逸の台詞回しに光っているセンスが注目されていますけども、もともとの志向はそちらの方面にあったのかもしれません。
だとすれば、ジョジョと同じ路線という捉え方は一理あるかもしれませんね。ワートリのような「独特のセンス部門」とかで推されているようですが、そのセンスの目指す先はワートリとはだいぶ異なるところにありそうです。

鹿のさんの言うような意図があったのだとしたら、恐ろしさを感じさせる心理効果を充分計算して描いてることになりますしねえ。


>斉木
そういえば、照橋さんと斉木が文化祭の実行委員を一緒にやるって話はどこ逝ったんでしょうかね。すでにコミックスにも収録されてしまってるくらい前の内容になってしまってますが、麻生先生忘れてないよな…?

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中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。



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