社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

04<< 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 >>06

ラブラッシュ!の心情描写が秀逸だった2016年週刊少年ジャンプ41号感想その1

2016年週刊少年ジャンプ41号感想その1

次回のこち亀最終回号は土曜発売ですね
次号予告が結構なことになっていますが、そんな号に載っちゃうことになった金未来杯作品は幸運なのか不運なのか…


今週のアンケ順
レッドスプライト
背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~
ラブラッシュ!




レッドスプライト

見事な第3話でした…

ここまでやってくれるとはね
今週も迷うことなくの1位です

エデニア国最高指導者への落とし前がこういう形だったのは、充分期待に応えてくれるものでした

サクッと倒しちゃうかなとも思いましたが、どうやら敵の実力はそれなりのものを持っている様子
最高指導者本人も戦える力を持っているとなれば、やはり奴がラスボスとなるのでしょう

それに対して、自らも同じく最高指導者を名乗ることで真正面から当てつけの演説をかましてやったタツ
前回の胡散臭い演説との対比ですね

何がいいって、モノが気づいたようにこれはまだ居場所の分からない仲間たちへの宣言でもあることですね

今から助けに行く
必ず助け出す
だからもう少しだけ耐えて待っていて欲しいと

モノがそうだったように、ひたすら悲観と絶望の中で命を啜られているのだろう彼らに、希望を与える言葉

エデニア国への宣戦布告とともに仲間たちへの救出宣言だった演説
作戦として非常に見事です

放送塔を占拠したり、飛行船を見せるタイミングだったり、これみよがしに掲げた刀を避雷針みたいにして撤退したり
第1話での最初の登場からここまで隙の無い作戦でした

これタツが1人で考えたんでしょうかね
雷髄の訓練とともに、来るべき日に向けての下調べと行動計画

すべて1人でやったのだとしたらかなりのポテンシャルですけども…
今さら参謀みたいな相方がいるとも思えないので1人でやったのかな


おとぎ話のような理想国家を名乗り、赤い雷の名に相応しく空に拠点を置いた彼ら
奴隷たちの中には多少の反感を持っている者もいるようですが、そういう奴らも自らに魅せてこその大将の器と言えるでしょう

操艦っ娘はしっかり従ってくれるようですし、それだけで何か読み心地が段違いなのである

あとは、エデニア兵の中にもアシさんじゃなく屋宜先生が描いてる人がいましたね
タツが砲弾とともに船へ帰った時には顔のアップまで描かれていた女兵

彼女もレギュラーキャラなんでしょうかね
何となく、屋宜先生デビュー作『IRON CURTAIN』のレニー少尉と雰囲気が似てるんですけども

いや、むしろこの作品自体が『IRON CURTAIN』のリメイク的なところがあったりするんでしょうか
兵士たちの中にエデニア体制へ疑問を持つ人がいてもおかしくありませんし、あんな国の体制なら
兵隊同士の密告も普通なんでしょうから、そういうのはまさに『IRON CURTAIN』と同じ状況です

違うのは、主人公が同じ兵士ではないことですけども

ひょっとしたらそういう視点で見てみるのも、本作に対する屋宜先生の思い入れが垣間見えるところかもしれませんね


背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~

うーむ
なかなか順位が上がってきませんな

今回も応援票で2位です

「何でも出来そう」な予感に包まれて、気分が乗りまくったリオ先輩に
同じく気合が入った部長もまた、言葉を伝えました

相手に配慮して本音を我慢することも大事だが、どうしてもそれは嫌だとはっきり言うのも必要なこと
すなわち貴女以外に自分のパートナーはありえないのだと

リオ先輩の言うとおり、タイミングとしてはものすごく卑怯ですけどw

それでも偽らざる部長の本音
それが困るからって、決勝のこの場まで来て手を取らないわけにはいきませんから
踊り出すのは仕方ないこと

後輩からの思いがけない言葉で最高潮の気持ちになったところに伝える言葉としては、
部長のそれはリオ先輩に惑いを生ませるものになったわけですが…

この悩みの表情が原因で評点をわずかでも失ったとしたら、とってももったいないことですね

それでも部長はこのタイミングで言わないと、もう後がないと悟った

引け目を抱いていた友達に指摘され、後輩に教えられ、励まされて、
涙がこらえきれないくらいに嬉しくなったリオ先輩

その気持ちのまま踊りきって本当に優勝出来たとしたら、それはそれは見事な有終の美だったことでしょう
あの咲本さんを抑えて優勝出来たんだから、才能がないわけ無いなんていくら言っても、リオ先輩の中ではもうやり切った感しかなかったことでしょう

だからこそ、この決勝をリスタートの場としてその先へも目を向けてもらうために、今言うしかなかった
秋子先輩が「何かできないか」と悩んだ末に自分の気持ちを伝えたことが、こうした形で彼らのカップル存続の可能性に繋がったわけです


あとは、決勝の結果次第

聞こえてしまった咲本さんは、それでも堂々として
手抜きなんかしてくれるはずもなく

本当の本気の勝負の決勝

金龍院先輩や宮大工くん、御木くんたちがそこにどれだけ食い込んでくるかも見ものですね


ラブラッシュ!

おお…
前回の話だけ見たら心配な感じでしたが、今回は上手に収めてくれましたね

キス婚約は「そういう文化」ってだけであっさり済まされてしまいましたが、
サキュバスちゃんの心情描写がとっても秀逸だったじゃないですか

サキュバス族として落ちこぼれ的な立場だった自分が、レイジくんの勇気を見て頑張りたいって思えたこと
イケメン遺伝子ではなく、好きな人に対するレイジくんの姿勢に胸打たれて、
あんな風になりたい、あんな人と一緒に頑張りたいと思ったこと

途中で自己否定の結論に至ったりもしましたが、レイジくんの下手くそな励ましが
もう一度彼女を後押しする

ここまで来て、ここまでされて、ここまでしてもらって、それでも何も出来ないなら自分は本当の臆病者
そんなことにはなりたくないから、だから精一杯の勇気で伝える言葉


いいじゃないですか
いいじゃないですか

噛んじゃったのもいい味出してるじゃないですか

これこそが、前作『E-ROBOT』で主役2人の名前となっていた愛と勇気ですね


こんな表情で好きと言われたら、ドキッとしないはずが無いですよ

だからレイジくんに胸の高鳴りがあったのは仕方ないことなのです
しかしそれでも、自分には別の好きな人がいる

レイジくんが告白を断る場面を描かなかったのも正解でしょう
それ自体は読者にはわかりきっていることですからね


しかしそれよりも上手かったのは、エリスが今後また登場することがあるのかどうか
そこをぼかした終わり方になっていたことですよ

勇気を出せたことで一歩前に進むことができた彼女はとっても晴れやかな顔をしていました
ラストのコマなんてすごく綺麗に終わっていて、これが長期連載作品で描かれていたら
1つの恋の決着として確かな演出になっていたものです

しかし、本作はまだまだ第4話
この先彼女が再登場する可能性は普通に残っているのです

ここまで描いたヒロインですから、これで終わりとするのはもったいない
でも1つの恋物語としてはとっても綺麗に決着がついている

その絶妙な加減が、彼女の再登場を諦めさせないくらいの感じになっているのです
これは山本先生絶妙なバランス感覚ですよ


4話目にして2度目の告白シーンを描いたことも特徴的と言えるでしょう

愛の猛攻と冠した作品で、少年誌で描けるラブとしては最も盛り上がる場面の1つとなる告白
主人公の告白に続いて、主人公への告白を描く

どちらの告白も、迷い悩んだ末に勇気を振り絞った美しい場面でした

愛情を畳み掛けるように表現していくとは、タイトルに恥じない作劇です
素晴らしいですね

まあだからといって多用するのはいわゆるインフレみたいな感じになってしまうので厳禁ですが…


前回はどうなることかと思いましたが、安心しました


 




COMMENT▼

No Subject

・スプライト
3話目までの流れは完璧と言って差し支えないと思います。
短すぎず長すぎず、どっしりと腰を置いたプロローグ。看板化するかはまだ未知数ですが…

・背すピン
掲載位置が危ない割に、中身は全くそんな気配がない。心配は杞憂では?
WJのここ最近の打ち切り傾向は駆け足型でこれから型ではないので、
それを鑑みても心配し始めるのは「この大会終了後」で大丈夫だと思います。

・ラブ猛
ほんと良い略称が浮かばないな。あ、ブッシュは100%ネタですw
推し掛けるモン娘たちを「納得いく形で振り続ける」という路線でいくのだとすると、
タイトル的にはピッタリですが傾向としてはマンネリ化が早いので注意が必要。
諦めの悪いモン娘、受け入れないモン娘など多様化させるのが必須でしょう。
まあこんな指摘はそれこそ時期尚早なんですけどねw

・ネバーランド
恐らく感想書かれないと思うのでコチラで。
面白い!が掲載紙間違えちゃっただろコレ!
果たしてWJ誌上で生き延びれるかどうか…この題材と作者なら30巻越え狙える代物ですよ。

・マイサーモン
こっちも勇み足で。
「進化」っていうなよそれを!

LOVERUSH!
もう略称じゃなく↑のようにラブライブっぽい横文字にするのはどうでしょう(提案)
エリスちゃんの告白のまとめ方はお上手でした
4話でヒロイン一人振るラブコメってスゴいなぁ

左門くんはサモナー
レベルMAXのてっしーがアルティメットまどかにしか見えなかった私は多分まどマギの見すぎwww

R・S(レッドスプライト)
D・S(ダーク・シュナイダー)みたいに略して見ました(笑)
3話までは凄まじいスピード感ですね
それでいて内容を詰め込んでいるのだから凄い、アイアンナイトからとても反省されていると思いますね

背すじをピン!と
リオ先輩頑張れ!
そして咲本さん土井垣はオネエじゃないよ!

打ちきりについて

今期は今週号を見るにとりあえずたくあんとこち亀が終了だと思うのでダンスが仮に危なくなるとしたら来期だと思います
多分新連載とダンス、左門が競うことになると思います
どっちにも終わってほしくないなあ

打ち切りについて(ラグエル版)

ここも「変革」の兆しが出てくるのではないでしょうか?
執行猶予期間の延長(数週間程度)とかあると思います。

ダーシュっぽく略すとなると「LOVE・RUSH」はL⇔Rになりますね。
いかん、解散したバンドだこれw

略してL・R……?

ゲームパッドですね分かります

No Subject

>レッドスプライト
あ、うん、続き期待で。

>ダンス部
先輩たち覚醒でもチャンピオン組が恐ろしい・・・(^^;

>ラブラッシュ
>そういう文化
だから皆さん言ってたでしょ。
そこまで深く考える必要無いってw
rexelさんは考え過ぎて心配性の類ですかw

>便乗してネバーランド
うん、何故こっち(WJ)来たw
チャンピオンとかYJとかの方が合いそうw
サンデーとマガジンは違う気がする。。。

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。

>ラッシュ
もう略称これでいい気がしてきた。
俺の考え過ぎはもう不治の病でしょうね。きっとこれからも「いやそこまで思いつめなくても…」と感じさせることがあるでしょうが、生暖かくツッコんでやってください。

>すじピン
考えすぎかどうかは別にして、こっちも心配しているという状態。短期的な視点で言えば、ぱいなっぷるさんの言う通りだと思いますが、果たしてどんなものか…。何年も前の読み切りから満を持してやっとこぎつけた連載ですし、次に来るマンガ1位にもなった作品を編集部がそう簡単に切るとは思えませんけども…

打ち切り執行期間の変化というのはどうでしょう…。俺にはそれほどのメリットが浮かんでこないですが、何かありますかね?

>ネバラ
略称これでどうでしょうw
全然感想書いてないのは、みなさん仰るようにジャンプっぽくないからですね。あえて分類するならデスノート系の作品として、真剣に考えたところでたぶん作者の頭には敵わんだろうなと思っているので、いっそ受け身でいようと思った作品です。読んではいますが、今のところそれほど入り込めてはいないのも正直なところです。

編集部的にはこの作品も満を持しての登場だったんじゃないかとも感じているのですけど。

>赤雷
略称これでどうでしょうその2。
中身云々よりも、略称のがむしろ返信のメインという。
今期の新連載はタイトルが打ちやすい分、略称に困ってしまいますな。

>マイサー
略してみたw
TOとかゲスガワラとか大天使ガワラとか、やたら語呂が良いテシガワラ推しが気に入りました。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK▼

http://sclpsn.blog.fc2.com/tb.php/1270-835a4e6e

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | ホーム | 

カレンダー+最終更新日

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

新着記事+関連エントリー

人気&オススメ記事1

タグクラウドとサーチ

プロフィール

rexel

Author:rexel
ジャンプ歴20年。ジャンプ最新号を読んでる時は、ゾーンに入ってると思う。

ジャンプヒロインズは俺の心のオアシスです。
中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。そして邑楽派。



コメント返信の方針を考え直し中。



ついったー。

RSS リーダー

月別記事アーカイブ

マンガ・アニメ系サイトリンク集

以下のリンクから他にもマンガやアニメについて記事のあるサイトをご覧頂けます。

○ブログランキング集

FC2Blog Ranking

にほんブログ村 漫画ブログ 週刊少年ジャンプへ

○姉妹サイト
ジャンプマンガの描き方教えます
○アンテナサイト
ジャンプ感想サイト更新チェック

○マンガが読めるサイト
ジャンプトレジャー新人漫画賞受賞作品一覧
絶版マンガ図書館

○マンガ・アニメ感想考察系サイト
(更新停止)
たらさいと
アスまんが
アニメな日々、漫画な月日
台風ゆめかたつ
つながりこそがせかいをつくる
現実逃避
 ┗サイト紹介
あまぐりころころ
働いて飯を食いジャンプを読む、ついでに漫画やアニメも見る

○毎週ジャンプ感想を読ませてもらっているサイト
決闘王F.Kのブログ
君と僕の歌う詩
楽しければよかろうのブログ
北区の帰宅部
 ┗サイト紹介

○マンガ作者サイト
内水庵
おさむ日誌(休止中)

最新画像一覧

カウンター