社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

03<< 123456789101112131415161718192021222324252627282930 >>05

結構期待が持てた新連載『ラブラッシュ!』第1話感想 2016年週刊少年ジャンプ38号

2016年週刊少年ジャンプ38号感想その1

なんとなく予感してましたけど、やっぱり単独感想になってしまいました

今週のアンケ順
新連載 ラブラッシュ!
背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~
ワールドトリガー



新連載 ラブラッシュ! 山本亮平

『E-ROBOT』が打ち切りとなった山本先生が、帰ってきました
NEXTで掲載した読み切りを練り直しての連載ですね

前作の打ち切り時はコミックスでもあまりにあっさりしていたのでどうなることかと思っていましたが
ちょっと安心しました

ちなみに読み切り時の感想はこちらです
ジャンプNEXT2015年Vol.5感想

おそらく基本的なコンセプトは変わっていないでしょう
「エロ」をいかに登場させるかというのではなく、そのブースターとしての「ラブ」に重点を置いた作品であるのだと思います

それ以外に幾つかの注目点を振り返るとすれば…


まず何と言っても画力が上がりまくっていますなあ
ココロちゃん初登場時の「光に包まれた優しい笑顔」とか、薄いトーンを絶妙に使って、神々しく仕上がっています
その神々しさはふんわり感にも通じており、「優しさ」や「癒やし」の表情として確かに感じられるようになっているんですね

それは羽を使ったふかふかベッドのシーンでも同じ
ココロちゃんの笑顔と相まって、「何か気持ちよさそう」とか普通に思ってしまいましたよ

シズクの方で行くと、デフォルメ顔が非常に可愛らしく描けていますね
つぶあん食べてる時の顔とか、「そういえば明日の誕生日会」の吹き出しの顔とか
基本的に無表情?というかニュートラルな態度っぽいこととのギャップになっていて、何やらとっても可愛いです

これは随分腕を上げましたねえ…

さらに、テンポもとっても良くなっているように思えます
一番目を引いたのが、「お腹すいた…」とか思ってるシズクの後ろで、ココロちゃんがレイジくんに好きなタイプを聞いてる場面

コマの後ろで質問の吹き出しと回答の吹き出しが連続した挙句に、
次のコマで「私全然当てはまらない!」とショックを受けるココロちゃんの顔アップ

こうした持って行き方は実に「ぽいな」と思ったのですよ
何というか、他のいろんな作品でも時々見る展開の仕方だな、と
だからそういうリズム感も出せるようになったんだなと思ってしまいました

後はやはり、ココロちゃんというキャラの描写力が光っていたことでしょう

男の中の男遺伝子…めんどくさいからイケメン遺伝子と呼びましょう
それに惹かれつつも、それだけでなくてレイジくんの中身に対しても「好き」を繰り返していたことは
単なるおてんば娘というだけにならない彼女の深みが確かに描けていたように思います

だから、「脈がなさすぎて辛い…」と嘆くレイジくんが
実はココロちゃんに対しても同じことをしていたという対比的事実が演出としてキマる

そして、そのカッコ悪さにちゃんと気がつけるレイジくんの性格も描写できる

あと、エロは抑えめ…なのかな?
エロ枠としてはすでにゆらぎ荘がありますから、そこに露骨に対抗しようとするのは無謀といえるでしょう
ならば、ほんの少し、エッセンスとして登場させる程度でもいいのかもしれませんね


第1話としては充分な勢いがあったのではないでしょうか
これは期待してみたいと思ったのでアンケ1位です


残念なところを1つ挙げるとすれば、ココロちゃんのお付きのクピコでしょうか
たぶん女の子だと思うんですけど、この娘はレイジくんに対して特段の反応を見せてなかったですね

イケメン遺伝子の設定的にそれはちょっとツメが甘いかなと思いました
構成の上でそのコマを削ったのかもしれませんが、多少でも反応しておかないと設定的におかしいかなと


まあその程度なんですけど


読み切りではシズクへの告白まで行きましたが、連載第1話ではその途中での引きとなりました
シズクがレイジくんを本当はどんな風に思っているのかというのは引っ張るんですかね

となると、当面の問題は2つでしょうか

1つは、見開きまで使ってあんだけ大人数で集まってきた人外少女たちの中から
どうやって「レギュラーキャラ」が決まるのかということです

さすがにあれだけの数の少女たちを順に描いていこうとするのでは無理がありますから
どこかでレギュラーキャラとして絞っていく必要が出てきます

その時にどんな基準が示されるか、ですね
イケメン遺伝子に惹かれてきた、というスタート地点はみんな同じでした
そこからどうやってレギュラーキャラという扱いに変化していくのか

1つには押しの強さでぐいぐい行くという方法があるでしょう
ココロちゃんがまずそれを実行したわけです
しかし、それだけにとどまらずに羽のブラッシングとかレイジくんの中身に対する好きとかを伝えることが
一定の存在感を示すことに繋がっていました

だとすれば、まずはそうやってぐいぐい行くことで強制的にフラグを1つだけ立ててしまうことが
基準の1つとして成立するでしょう

他にはどんなパターンを見せてくれるか、ですね


そしてもう1つは、レイジくんという主人公の描写です

ココロちゃんとかシズクとか、あるいはその他の少女たちとか
「ヒロイン」を魅力的に描くことについては、基本的にそれほどの心配は要らないんですよ

山本先生に限らず少年誌の作家さんたちにとっては、それは自明のことですから
そんなのは誰に言われなくてもやってくれると思うのです

問題は主人公ですよ

そんな魅力的なヒロインたちから次々好かれることになる主人公はどんな奴なのか、ということ
この描写が、実はヒロインたちの描写よりも遥かに重要だったりします

「主人公が超絶イケメン金持ちスポーツ万能とかっていう奴だったら、そいつに惹かれて群がるヒロインたちがバカに見える」
という法則が存在するために、大体のラブコメ主人公は平凡な奴が設定されるわけですが

だからといってことごとく平凡にしてしまえば、今度はヒロインたちが惹かれる理由がなくなってしまうんですよね

「これならヒロインたちが好きになっても仕方ない」と読者に思わせる主人公を描くこと
それは別に本作品に限らず必要なことですが、本作においては「イケメン遺伝子」というヒロインたちに好かれる時に
主人公の人間性を無関係にするものが設定されました

それによって、主人公の人間性を描くことは逆に一層重要になっているんですね
大体こういう時に描かれる主人公の性格としては、「誠実である」というのが多くありますが
それを描写するのが簡単ではないことは今までのいろんな作品を振り返れば分かることではないかと思います

まあ少なくとも、10年前に女の子たちと交わした約束を全然守ってない奴は誠実とは言い難いかもしれないですよね

とはいえ、それは山本先生も当然分かっているでしょう
読み切りでの描写やこの1話を見る限り、主人公を「普通のまともな性格」として描こうとしているのはよくわかりますから


なので、結構期待を持って読めました
今からコミックスが楽しみですな


 




COMMENT▼

掴みとしては悪くはないが……

個人的にはまだ評価の段階ではないと思うこのラブラッシュです
とりあえずコンセプトとしてはシズクちゃんとココロちゃん、それ以外にも他の種族の女の子との絡みを上手く見せれるかが今作の大事な部分になると思います
なので評価するのはヒロインがもう2~3人出た時に主人公がどんな立ち振舞いするのかが分かった時が良いと個人的には思います
個人的には男の中の男遺伝子と言うくらいですから、ダークシュナイダーばりの包容力に期待したい感じはします

際にハッキリ言っちゃってるしw

主人公の重要性を語りだしてからコレ遠回しに「アレ」絡めてないか?と読み進めたら言うしw

期待できる感じですね。恐らくですがレギュラーはブチ抜きコマラッシュに描かれている娘。
ハーピー 九尾 フェアリー ナーガ
の4人かなと。後継としては申し分ないスタートだと思います。

単独っすか

まぁ鍵と錠のアレは、うんw


とりあえずまだ様子見で。

なんか・・・

ラグエルさんの候補見るともんむすみたい(^^;


って思いました(コナミ

もふもふは正義。

 どうもです。
 個人的にハーレム系ラブコメに対してはかなり見る目が厳しいと思っている私ですが・・・。
 これは第一印象◎!!d(^^)
 メインヒロインふたりはもとより、主人公のレイジも誠実さや一本筋が通った姿勢が感じられ、確かな好感が抱けました。
 特にココロが私の好みにヒット!
 内外共にとっても可愛くて魅力溢れるヒロインだと思いました。
 特に評価したいのが、レイジを翼で包んだ時のオノマトペ。
 「もっふ! もっふ!」の「!」の部分がちゃんと羽の形になってるんですよね~!
 こういう細やかな部分にまで気が配られている作品は個人的に凄く評価が高いので、この作品には期待したいところです。

 これは久し振りに、ちょっとがっつり語ってみたいラブコメ作品に出会えたかも・・・!



 あ、ちなみにお付きのクピコの件ですが、ひょっとしたらレイジの特殊遺伝子は同年代の女子にしか作用しないとかいう設定の可能性があるのでは。
 さすがに老いも若きも関係なしとあっては色々と大変でしょうからね・・・。(^^;A)

判断は…

1話だけじゃ判断はちょっと…です。
モテる遺伝子…ってのは前にもあった設定ですし。
楽と比較しても初期はそれなりに誠実だった訳で比べるのは…。

ゆらぎとダダ被りってのがちょっと苦しいのでは?

Re: 掴みとしては悪くはないが……

皆様コメントありがとうございます。

ラグエルさんが挙げたラインナップについては、俺も「あれ、ジャンプ漫画の話だよな?」と思いました。

まあ、第1話だけ見て色々判断しようとするのはまだ早いっちゃ早いので2話以降も見ていく必要がありますよね。ただ1話としての掴みはきっと上手くいっているのでしょう。

もっふのオノマトペは、記事中で書こうと思ったのに忘れてましたよ…。くそう(;^ω^)
あれはいい仕込みでしたね。ソーマに続いてラブラ(仮略)まで栗うさぎさんが語ってくれそうというのは楽しみにしたい…。

しかし問題はゆらぎ荘とのかぶりですよね。ジャンプは時々そういうことをするから読めないところもあるんですけど、今回はどうなっていくでしょうか…。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK▼

http://sclpsn.blog.fc2.com/tb.php/1263-b35aa830

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | ホーム | 

カレンダー+最終更新日

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

新着記事+関連エントリー

人気&オススメ記事1

タグクラウドとサーチ

プロフィール

rexel

Author:rexel
ジャンプ歴20年。ジャンプ最新号を読んでる時は、ゾーンに入ってると思う。

ジャンプヒロインズは俺の心のオアシスです。
中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。そして邑楽派。



コメント返信の方針を考え直し中。



ついったー。

RSS リーダー

月別記事アーカイブ

マンガ・アニメ系サイトリンク集

以下のリンクから他にもマンガやアニメについて記事のあるサイトをご覧頂けます。

○ブログランキング集

FC2Blog Ranking

にほんブログ村 漫画ブログ 週刊少年ジャンプへ

○姉妹サイト
ジャンプマンガの描き方教えます
○アンテナサイト
ジャンプ感想サイト更新チェック

○マンガが読めるサイト
ジャンプトレジャー新人漫画賞受賞作品一覧
絶版マンガ図書館

○マンガ・アニメ感想考察系サイト
(更新停止)
たらさいと
アスまんが
アニメな日々、漫画な月日
台風ゆめかたつ
つながりこそがせかいをつくる
現実逃避
 ┗サイト紹介
あまぐりころころ
働いて飯を食いジャンプを読む、ついでに漫画やアニメも見る

○毎週ジャンプ感想を読ませてもらっているサイト
決闘王F.Kのブログ
君と僕の歌う詩
楽しければよかろうのブログ
北区の帰宅部
 ┗サイト紹介

○マンガ作者サイト
内水庵
おさむ日誌(休止中)

最新画像一覧

カウンター