社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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『ニセコイ』を超本気で振り返ってみた

ニセコイ_約束の女の子


ジャンプラブコメ史上最長記録を更新した『ニセコイ』がとうとう完結を迎えました

これまでいろんな形で当ブログを賑わしてくれた作品である『ニセコイ』
その完結にあたっては、総括記事を書きたいなあというのは前から漠然と思っていました

なので、書いてみましたよ


※結末まで含めた壮大なネタバレがありますので、コミックス派の人は要注意
















…と、当たり障りない導入で始めたのは、最初に書いてた冒頭文がコミックス派の人にとってはそれだけでネタバレじゃないか?ということを気にしたからです

こんなん書いてました



ジャンプラブコメ史上最長記録を更新した『ニセコイ』がとうとう完結を迎えました

約5年という長丁場を終えての完結ですからさぞ大団円なんだろうと思いきや
しかし、その内容には割りと賛否両論…もとい批判する意見が多数あったように思えます

かくいう俺も、この展開には何だかなあと思っている1人なのですが
それが単に自分の推しヒロインとのエンドじゃなかったからというわけではないことを自分の中ではっきりさせたいと思って
総括記事を書きたいと思いました

1話から物語を振り返って、総括的に『ニセコイ』という作品を論じてみることで
この展開と結末に対して俺は何が不満だったのか

それを明らかにしたいと考えます


…ということで本論を見ていきましょう

超長くなったので、時々挿入している画像にて、リラックスしてください





連載開始当初、当時の誌面はジャンプラブコメ戦国時代と言われる状況でした
『ニセコイ』のほかに『恋染紅葉』『パジャマな彼女。』という2作品が同時に連載されており、
学園を舞台にしたラブコメ作品が3つも存在していたためです

結果としてはその中で『ニセコイ』だけが生き残り、『いちご100%』を超えてジャンプでのラブコメにおける最長連載期間を
更新するに至りました

では、そうしたことが可能になった原因として、『ニセコイ』にはどんな特徴的な要素があったのか
まずはそこから考えてみましょう


ニセコイにおける4つの特徴的要素


セーラー服な小野寺さん


『ニセコイ』には、全部で4つの特徴的な要素があると考えます

もちろん、それらが絡みあうことで物語が構成されているものになるわけですが


ニセの恋人関係


1つ目に、タイトルを象徴するものですね

主人公楽と、転校生としてやってきたヒロイン千棘が、両家の事情によって「恋人のふり」をすることになったこと
タイトルにもなっているように、これが何よりも本作品を特徴づけている要素でした

第一印象最悪で出会った2人がやがて惹かれ合っていく…というのはラブコメの王道のように思えますが
ここではそれを少しズラして、「恋人のふり」をしなければならないという条件を入れることで
2人に有無を言わさず恋人っぽいことをさせることを可能にしたのです

それは、ただイベントを重ねて次第に惹かれ合っていく様を描くよりも、はるかに効率的にフラグを立てていくことができるもので
ラブコメにおける設定としては割りと会心の出来だったと言えるでしょう

読み切り時には、2人が正反対の好みを持つ幼馴染という設定も付与されており、
兄妹でも友達でもない「幼馴染」という特別な関係を元にしたラブコメっぷりも見事なものでした

連載が始まり、その設定が消えてしまったのは残念だったと感じたことを覚えています

関連記事
ニセコイの孕む「ラブコメマンガ」としての限界


約束の女の子


もう1つ、これも忘れてはならないですね
連載第1話のカラーページで描かれた女の子です

主人公の楽と10年前に「結婚の約束」を交わしたという少女
楽本人はそれが誰だったのかうろ覚えになってしまっていましたが、約束を交わしたこと自体は明確に覚えていました

千棘との「ニセの恋人関係」が、この約束の正体へとつながっていく…というのが第1話ラストで示された今後の展開
で、結末を見る限りでは確かにその通りになっていたと言うことができるでしょう

つながっただけで、約束自体は破られたわけですが


鍵と錠


3つ目に「約束の女の子」に付随する特徴として、楽は錠を持っていること、女の子は鍵を持っていること、というのがありました

約束の相手は覚えていなくとも約束の存在自体は覚えていた楽は、約束を象徴するアイテムとしてペンダントの錠を大事に持っていたわけですね
楽にとってはその錠を開けられる鍵を持っている女の子が「結婚の約束をした相手」であることになり、
それが誰であるのかというのが、ニセの恋人関係の展開以外に読者に続きを気にさせたもう1つの事柄でした

ニセの恋人、鍵と錠
この2つを柱として物語は進んでいくのだというのが示されたわけですね


約束の詳細をほとんど忘れている事実


しかし、4つ目として「約束の女の子」に付随するもう1つの条件があったことも忘れてはならないでしょう

主人公楽をはじめとして、千棘、小野寺さん、という主要ヒロインがことごとくその詳細を覚えていないことです

約束の存在自体は覚えていたが、相手の顔も名前もわからない楽

誰か男の子と何かの約束をしたことだけを覚えていて、その象徴である鍵を大事に持っていながら、
相手の顔や名前はもちろん約束の内容もわからなくなっていた小野寺さん

そもそも約束をしたことも覚えておらず、鍵の存在さえ昔の日記帳を見つけるまで思い出さなかった千棘

若干の程度の差はありつつも、かつての約束の詳細について3人ともがほとんどの記憶をなくしている状態でした


それらの特徴が構成した物語展開


正妻な小野寺さん


これらの特徴的要素がラブコメとしての本作のメインテーマである「楽をめぐる恋愛模様」と結びつくと、
必然的に「誰がそうなのか」という問題が浮かび上がってくることになります

ニセの恋人関係を演じることになった千棘なのか
それとも鍵を持っていることが最初から明かされていた小野寺さんなのか


まるで某名探偵な少年マンガの「ボスは誰か?」みたいな感じでね

ずっとその話ばっかりするのではなく、時々そこに関係するシリーズを入れてやるだけでも
充分に読者の興味は引きつけられる、みたいなことでね

マリーや羽なんていう「覚えているっぽいヒロイン」が登場することで、さらにそれが強化されたりもして

連載初期は、スタートダッシュの意味もあって鍵と錠の話は出ずっぱりでした
楽が覚えている約束の内容とともに、小野寺さんが鍵を持っていることも同時に明かされて、
「小野寺さんがそうなのか?」と匂わせる展開が連続していたのです

それは、特徴的要素のうち「ニセの恋人関係」が千棘に属するものであるとすれば
残りの「約束の女の子」「鍵と錠」というのは小野寺さんに属するものであるとの形になっていたと解することができるでしょう

すなわち、千棘は「ニセの恋人」であり、小野寺さんは「本物の結ばれる相手」であるといった対照的なヒロイン像が設定されたわけです


それに畳み掛けるように描かれたのが、小野寺さんと楽が両片思いである事実でした

この事実は、初期には「小野寺さんがそうである」かもしれないことをもっともらしく感じさせる効果を生んでいました

10年前に出会って、仲良くなって、好き合って、約束を交わした
その事実を互いに覚えていないままに再会し、気づかないままにもう1度好きになり、
そして約束の詳細は覚えていないのに、鍵と錠というアイテムだけは肌身離さず持っている

これで本当に2人が結ばれていれば、「愛を永遠に」との合言葉も見事に現実のものとなり
それはそれはマンガらしい運命の相手の描写としてド直球だったことでしょう


では実際の物語展開はどうだったか


そうしたド直球なラブコメになる可能性も持っていた『ニセコイ』が、実際にはどのような形で展開していったのか
先述してきた複数の特徴的要素を前提として、ここからは、実際の物語展開をいくつかの時期に区切って見ていきましょう


連載開始~最初の文化祭


シャフ寺さん1


時期を区分する方式で見ていくとすると、最初の区分はこうなりますかね

連載開始の第1話から、1周年となる最初の文化祭のエピソード
千棘ットと劇を演じた「ホンバン」と、ジュリ寺さんと2人きりで放課後のジュリエットを演じた「シュヤク」
ここが物語上における1つの区切りであるでしょう

文化祭エピソードの主題としては、千棘が楽に惹かれている自分の気持ちをとうとう自覚することによる
「ニセコイの中のマジコイ」を演出することにあったと思われますが

そのことがまずここで時期が区分できる根拠の1つですね

ニセの恋人としてずっと接してきた楽に対して、千棘がガチの恋愛感情を抱いたこと
抱いたこと自体はもう少し前からだったでしょうが、それを本人が自分の本心として認めたこと

「ニセコイの中にマジコイが生まれた」という意味で、1つの到達点とも言えるエピソードでした

もっとも、ラブコメマンガとして「ニセの恋人関係」という要素を持ってきた時点で
「それがいつしか本物になっていく」ことは物語の展開として普通に想定できることであり、
すったもんだの末に文化祭で千棘がそれを自覚したことは、「ようやくここまで来たか」という話の節目を感じさせるものでもありました


さらに、この後の展開に対する区切りとしてもこの文化祭編は大きな意味を持っています

ここを境にして、物語描写が変化しているからです


小野寺さんのターンと思った?残念千棘ちゃんでした!」がこれ以降ぱったりとなくなるんですよ



連載が始まった当初からちょっと「ええー…」と思っていた部分だった「小野寺さんを噛ませにしての千棘メイン」という展開
連載1周年を迎えるこの時まで何度も繰り返されてきたこの描写は、作品における限界あるいは矛盾のようなものを表出させていたものでした

関連記事
ニセコイの孕む「ラブコメマンガ」としての限界

詳しいことは、上でも載せましたこの考察記事に論じていますが

結末まで読み終えた今でも、結構この内容当たってんじゃね?と思うところがあります

要約すると
小野寺さんと千棘という対照的な二大ヒロインを配置しながら、しかし千棘からは読み切り時の幼馴染設定が消えてしまったこと
「2号」として用意された小野寺さんには「両片思い」との設定が付与されたこと

これらによって、ラブコメとして読者に感じさせる部分がどうしても弱くなってしまっているということなんですが

連載1周年に至るまで続いた小野寺さん噛ませ展開は、その度に「またか!」と小野寺派を訓練することになっていました
しかし千棘がマジコイを自覚して以降は、その展開がなくなってしまいます

物語の構成上の意味として解釈するならば、小野寺さんをダシにした千棘メイン展開は
「千棘が楽を好きになるため」にどうしても必要なものだったということになるでしょうか

第一印象最悪の状態で恋人のふりをすることになった2人ですから、ほっといたらケンカしかしません
たまの真剣なやり取りで、「そんなに悪いやつじゃないっぽい」とは互いに感じたりもしていましたが、
それでも「ラブコメ」を展開させるには千棘も楽を好きになることが必要でした

それを急ピッチで進めるための小野寺さん噛ませという展開だったのではないか

それによって、千棘とは通常のラブコメよろしくフラグを立てられる
小野寺さんに対しては、千棘への楽の気持ちがニセの恋人以上のものなのではないかと疑問に思わせることができる

上記考察記事で書いたような面もありますが、別の視点では2人のヒロインの立場を
一気に三角関係的に持っていける手法だったと言うこともできるんじゃないかとも思われます

ただしそれは作者が意図してやっていたこととは思えません
もともとラブコメは苦手なジャンルだと思っていた古味先生
担当さんの勧めがあって描き始めたものの、どうしても違和感が拭えずに初期のニセコイはしんどいと思いながら描いていたそうです
(『月刊CUT』2015年6月号掲載インタビュー)

それが、1周年を迎えたあたりでようやく「ラブコメを描く」ことにそれなりの自信が持てるようになって
楽しんで描くことができるようになったそうな

だとすれば、ちょうどその時期にあたる文化祭編を境にして小野寺さん噛ませ展開がなくなっていることは
古味先生の意識変化とも関係があるかもしれないと考えられるでしょう

それまでは必死になって「ラブコメ」を描こうとしていたのが、少し余裕も出てきたことで
いろんな描写を試せるようになってきたということですね

しかし、本稿の趣旨として重要な先述した特徴的要素を踏まえて述べるならば、
小野寺さん噛ませ展開は、特にそれらを前提としていないという意味で異質なものでした

この期間において明確な小野寺さん噛ませ展開となったのは、楽が風邪を引いたお見舞い時や
林間学校での肝試し、それに恋結びのお守りを買った時と、文化祭でのロミジュリ、の合計4回が該当するでしょうか

この中で、千棘が「恋人」であるために小野寺さんよりも優先しなければならなかったという事態は1つもありません
すべて作劇の面での都合によって楽と千棘が一緒になってしまったものでした

あえて言うなら、ロミジュリの時に千棘が今まで恋人を演じてきた仲であったことから
ぶっつけの劇本番も多少何とかなるだろうと楽が考えたことは、「ニセの恋人関係」を元にした展開であったと
考えることもできるでしょう

特徴的要素のうち千棘に属するものとなる「ニセの恋人関係」を根拠とせずに「小野寺さんではなく千棘」との展開が連続することは
小野寺派を大いに訓練すると同時に、展開への若干の違和感を醸成することになりました

本作に対する批判の仕方の1つとして、「作者が千棘好きだから云々」というものがあるのは
ここに理由があると考えられるわけです

これが「ニセの恋人関係」を根拠とした小野寺さん残念展開であれば、まだ作劇として必然性があったように思えますが…

もう1つ
小野寺さんが告白しようとした同じ時に、千棘が「ザクシャインラブ」の言葉を思い出していたことにも触れなければならないでしょう

それは、小野寺さんに属しているはずの「約束の女の子」の要素が実は千棘ではないかと思わせるものであり
しかし一方では小野寺さんがまさに告白しようとしているという意味で、この場面は、「ニセの恋人」と「約束女の子」という
2つの対照的な要素が絶妙に交錯した瞬間でした

この後、実は2人ともと子供の頃一緒だった事実が明かされて、いよいよ「約束の女の子」の要素が
小野寺さんだけのものではないという状況になっていきます

それは、最初は小野寺さんのみに存在していた「約束の女の子の可能性」を千棘にも
そしてその後登場してくるマリーにも分散させるものであり、初期からの小野寺さんの特質を1つ失わせるものでもありました


そうした状態のまま、物語は次の区分へと移っていきます


文化祭後~修学旅行


2013年ジャンプ50号_1


コミックスで言えば6巻から17巻までとなる期間です
時期を区分して考えるとか言う割にこんな長期間が入ってくるのはおかしいっちゃおかしいんですけども

しかし、やはりこうなるだろうと思っております

古味先生が得意とする「生きたキャラの描写」に加えて、「ラブコメに対する自信」「複数ヒロインたちが織りなすそれぞれのフラグ」
それらが見事に絡み合って確かな面白さに繋がっていた時期がここだからです

「楽をめぐる恋模様」に参戦しているヒロインとしては、二大ヒロイン小野寺さんと千棘に加えて鶫とマリーがいました
この2人を合わせて「4大ヒロイン」と呼んだりもしましたが、彼女たちが毎週入れ替わり立ち代りメイン回を務めることで
各回に何かメリハリができていたんですね

「当番ヒロイン制」とも喩えられたこの手法は、それぞれのヒロインたちに対するファンを喜ばせる展開として
十分な機能を果たしました

そのうちに自分の推しヒロインがメインの展開が描かれるだろうと思うことは、「今週は誰がメインだ」との疑問が
必ず作品を読ませる訴求力に繋がっており、残念ながら推しヒロインの回じゃなかったとしても結局読んでしまうという
ファン心理を突いたものとなっていたからです

またこの期間においては、鍵と錠の話が登場する頻度はそれほど多くはありません
楽が記憶喪失になった時や、羽が登場した時など、時々急に思い出した様に挿入されてくるだけで
普段はそれぞれのヒロインたちと楽がなんだかんだ騒ぎになるor起こすという回が繰り返されました

それを称して当番ヒロイン制と言われたわけですが

そのことで生まれてきたのが「応援キャラ」という仕組みです

先に上げた特徴的要素に並ぶほどのものではありませんが、本作における構成の1つとして
楽を好きなヒロインとその娘を応援するキャラ、という枠組みが存在していました

当番となるヒロインと楽との間に何かを起こすのに、応援キャラがちょっと動いて場所や状況を設定してやる…
そんな回が何度もあったんですね

それは各ヒロイン個人のメイン回だけでなく、ヒロインズがみんな登場してくるドタバタ回でも
ちょっとした場面で何か仕向けてやる、といった形でも実行されていました


「応援キャラ」を定義をするとしたらこうなるでしょうか

・対象ヒロインと本音で話ができる
・または、対象ヒロインと楽とのイベントを積極的に発生させようとする


この定義でいくと

小野寺さんにはるりちゃんと春ちゃん

鶫にはポーラ

羽には夜

春ちゃんには風ちゃん

こんな感じになります

小野寺さんへの応援キャラとしてのるりちゃんは物語が始まった初期から存在していましたが、
それは「ニセの恋人関係」のために楽との距離が圧倒的に近くなる千棘に対して「小野寺さん側」の場面を描くためとの意味合いも強く
最初の文化祭までの期間においては、「応援キャラ」という仕組みが本作においてこれほど一般化するとは予想していませんでした

意識的にか無意識的にか、当番のローテーというパターンが始まったことで
色々なシチュや場面を描くのに、ヒロイン寄りの第三者を介在させることで状況設定の幅を増やそうとしたんですね


しかしそこにおいて微妙な感じになるのがマリーです
マリーにはこれっていう応援キャラがいないんですよね

関係性だけで言えば、監視役として常に侍っている本田さんが適当ではあるんですが
しかし、本田さんが積極的にマリーと楽の間を取り持とうとすることはありません
「病気」のことを踏まえた本音について話すことはあっても、それは「どうやって楽を射止めるか」ではなく
その病状が如何程のものであるか、限界を見極める必要があってのやりとりでした

あえて挙げるとすれば御影がいるでしょうか
転校してくる前の親友として「事情」のことも把握している御影は、凡矢理にやって来た時
マリーと楽の仲をやたらと煽ってくっつかせようとしていました

その意味では応援キャラの定義に当てはまっているわけですが、登場したのが1エピソードだけという短さでは
どうにもならないですね


さらに千棘も、実は応援キャラと呼べる人がいないのです
この期間に限っては、ですが

千棘にとってそれに該当するのは鶫で、以前それを踏まえた考察を書いたこともありましたが

ニセコイ 鶫誠士郎にある3つの特殊な立ち位置を考える


当番ヒロイン制が機能しまくっていたこの期間においては、応援キャラを上記のように定義する限り
鶫は千棘の応援キャラになれないんですね

ニセコイ関係を知らない鶫は、千棘にとって本音を話せる相手ではありません
それ以外のことなら何でも話せるとしても、肝心の楽との関係において最も重要な点となる「ニセの恋人関係」については話ができないのです

そのため、鶫が積極的に千棘と楽の仲を進めようとすることもありません
なぜなら2人は既に「付き合っている」わけで、あえて仲を深めようと仕向ける必要はなかったからです

この意味において、この当番ローテー期間には鶫が千棘の応援キャラとして機能することは
ほとんどなかったと言えるでしょう



さらに、もう1つこの当番ローテー期間における特徴的な描写がありますね

それは古味先生が自分本来の描き方を取り入れてきたこと

ヒロイン視点です

実は女の子視点での話作りが得意という古味先生
ラブコメで、ヒロイン視点からの話を描いてみれば、それはそれは結構な破壊力の回として仕上がっていました

「キヅイテ」「ツメタイ」「オハヨウ」「テジョウ」などなど
毎回毎回というわけではありませんでしたが、時々そうした形での当番回が描かれることで
それぞれのヒロインの可愛らしさを十二分に演出してくれるものとなっていました

応援キャラが介在した回においてはヒロイン視点で進むメイン回は展開されていません
つまりこの期間は、応援キャラとヒロイン視点という2つの要素をプラスすることで面白く仕上がっていたということができるでしょう


それを最も象徴しているのが春ちゃんじゃないかと思うんですよね

思い込みが激しい&楽について勘違いする
この2つの要素を同時に持った彼女は、楽が小野寺さんに近づこうとするのをとにかく妨害しようとしたり
あるいは自分の気持ちをひたすら否定しようとしたりして、視点描写が繰り返されるヒロインでした

しかし同時に、ニセコイ関係の事実を知り、自分の楽への気持ちを自覚した後には
積極的に小野寺さんと楽をくっつけようと画策する小野寺さんへの応援キャラでもありました

自身も楽を好きという気持ちから、ヒロインの一角として視点回を描いたりできることにくわえて
応援キャラとして小野寺さんと楽のイベントを設定したりもする

この期間における2つの要素を同時に併せ持っているんですね、春ちゃんは
しかしそれは同時に次のことを意味するものでもありました

「最初から負けが確定しているヒロイン」であるということです

どんなに楽を好きになったところで、ずっと前から同じく楽を好きな姉を裏切れるはずもなく
また楽本人も小野寺さんをずっと好きでいるという事実も彼女は知ってしまいました

春ちゃんが登場してきた最初から、「春ちゃんが楽に惚れる展開はやめろ」と俺がずっと言っていたのはこれが理由です

初めから泣くことが決まっているからです

春ちゃん視点の描写による勘違いや思い込み、そして応援キャラとして状況設定をしたりなんとかして諦めようとしたりする展開が
作品に面白さを与えていたのは事実でしょう

しかしそれを認めても、初めから泣くことが決まっているそんなヒロインを登場させないでくれと思うのも正直な気持ちでした

春ちゃんに対してそう感じるようになった最大の理由は、もちろん小野寺さんにありました

最初は小野寺さんに属していたのに、鍵が複数登場してきたことで分散して薄くなった「約束の女の子」の可能性
しかしその代わりに強調されるようになったのが、「楽が今現在片思いしている相手である」という厳然たる事実です

幼い頃会っていて、鍵も持った女の子たちが3人も現れたことで「約束の女の子」が誰なのかはわからなくなった
でも今自分は小野寺さんが好きである
たとえ「約束の女の子」が3人の誰であったとしても、それは間違いのないことである

ということですね

当番ローテーや全員登場回といった日常のドタバタばかり描いたこの期間において、
小野寺さんに対する楽の様子は他のヒロインたちへのそれとは明らかに異なっており
第1話から明かされていた楽の小野寺さんに対する片思いが一切変わっていないことを示し続けました

すなわち、この期間において、小野寺さんは「楽から好かれている女の子」としての絶対性を
作品構造上における特質として持つことになったのです


修学旅行~マリーキリバス編まで


2015年WJ20_1 最高の笑顔で約束を交わした小野寺さん


当番回をローテーションすることで、一応作中での季節はめぐっていながらも
永遠の日常回を繰り返すことも不可能ではなかった本作が、完結に向けて静かに舵を切ったのが修学旅行編でした

もちろんそれは、シリーズの最後に「ニセコイ関係の終了指令」が出たことを評してのものですが
もう1つ、各ヒロインズの「競い合い」が描かれたことも見逃せない部分と言えるでしょう

お寺でご利益のある矢を楽に当てることをめぐって、相当必死になった4大ヒロインたち
これまで、当番回という形で各ヒロインたちと楽とのフラグが全く別個に重ねられてきたことを踏まえると
お寺でのこの競い合いは珍しいシーンでした

「ミコサン」でみんなして楽の除霊に必死になってみたり、全員登場回で密かに鎬を削ってみたり
楽をめぐってヒロインたちが争う瞬間はこれ以前にもなかったわけではありませんが

ニセの恋人としての千棘や楽が好きだと公言して憚らないマリー以外は、
「楽に片思いしている」ことさえ知られていない状態にありました

それが、想い人に当てると恋が実る、なんていう縁起物の矢を使って4人が4人ともみんな弓を持って楽を追いかけるという、
楽への片思いを他ヒロインに知られかねない状況に自ら身を置いたわけです

最も明確に争っていたのは千棘やマリーですが、この2人は楽への恋心を隠さなくてもいい状態にあります
千棘は仮にも「恋人」ですし、マリーは最初から楽が好きだと明言していたからですね

この場面において最も難しい立場にあったのは小野寺さんでした
意中の相手がいること自体は千棘も知っていましたが、それが楽であることを知るのはあの場ではるりちゃんのみ

楽と両片思いであるがゆえに他ヒロインたちと決して交わることのなかった小野寺さんのターンが、ここで交錯することになったのです

それでも、植え込みの陰で矢を当てようとした小野寺さんのところに先に来たのはマリーであり
最も気づかれてはならない相手である千棘は、慌てた小野寺さんがその場を離れようとしていることに気づいていなかったようですが…


こうしてヒロインたちの競い合いが描かれたところで、最後にぶっ込まれた「ニセコイ関係終了のお知らせ」

それは、先述した特徴的要素のうちの1つを無効とする意味で重大なものでした
この知らせを最後に示すことが修学旅行編の目的だったとしたら、修学旅行編の始まり自体が完結へと向かい始めた契機だったと言えるでしょうか

そしてここからは怒涛の形で物語が完結へ向かっていることを感じさせる展開が続きます

ニセコイ関係終了の知らせに始まる千棘転校編
それが解決した直後、作中時期が急に12月であることが示され、春ちゃんの仕込みによって始まった小野寺さんイブデート編
さらにそれを受けて危機感を持ったマリーが今まで以上に大胆な攻めを見せようとしたマリーキリバス編

各ヒロインたちと楽とのフラグの行き先がどうなっていこうとするのか
その最終像に向けた布石と仕込みがなされたのがこれらのシリーズでした

応援キャラもしっかりその役割を果たしつつ、またヒロイン視点の場面も描きながら盛り上げられていた展開は
これまでの日常回にはなかった緊張感を醸し出すことになっていました

特に、お寺での矢当ての際や転校編における鶫は、千棘の応援キャラと言うにふさわしい行動に終止しており
先の定義を踏まえても鶫は千棘の応援キャラであることがハッキリ示されたと言うことができるでしょう

ニセの恋人関係は結局継続することになり、特徴的要素の1つが消えなかったことは
物語の構造においては拍子抜けではありましたが、それでも楽が千棘に対する感情として
「親友」との1つの答えにたどり着いたことは意味があったでしょう


そして春ちゃんがセッティングしたイブデート
これこそは本作において超重大な意義を持っているシリーズと言っても過言ではありません

「約束」を象徴するアイテムである鍵と錠
それらを失ってでも「今好きな相手」を選ぶという決断が、小野寺さんと楽双方でなされたわけです

鍵が複数存在することで分散された「約束の女の子」という要素の代わりに生まれた「小野寺さんは楽が好きな女の子である」

それは、約束の女の子が誰であったとしても/自分じゃなかったとしても
それでも自分が選ぶのは今現実に好きな相手である、という決断でした

かつての約束は約束として大事には思いつつ、しかし今抱いている気持ちに勝るものではないこと
楽の方にそうした気持ちがあったことは以前にも描かれていましたが、楽と同じ思考を辿った上で
小野寺さんも同じ気持ちだったと描かれたことにこそ大きな意味があるといえるでしょう

かつての約束に対比される形で交わされた「8時にもみの木の前で」との約束
2つの約束を天秤にかけ、期せずして同じものを選んだ2人は「通じ合った」感覚を覚えました

そして、鍵と錠が見つかったとの連絡に手を繋いで一緒に向かうことになった2人

イブのこの日この時この瞬間を忘れない、この先何があっても忘れられないと楽が強く思ったことは、
かつての約束の詳細を忘れてしまったこととの対比でした
おそらく小野寺さんも同じ気持ちだったことでしょう

鍵と錠よりも優先されたこと
忘れないという強い気持ち

約束の女の子に付随する2つの要素を否定する形で、このイブデート編は成立したのです

実際には鍵も錠も戻ってきてしまったので、約束の女の子という要素の強さはそれほど変わったわけではありませんでしたが…

しかし、この時の選択によって「小野寺さんは楽が好きな女の子である」との小野寺さんの特質がさらに強化されたことは間違いないでしょう
それだけでなく、小野寺さんもまた同じ選択したことで、楽にとっての小野寺さんと同等に小野寺さんも楽を想っていることが示されたのです

それはラブコメにおいて相思相愛と言うにふさわしい見事な「カップル」の姿でした


だからこそ、危機感を抱いたマリーがこれまでにない大胆な作戦を実行したのがキリバス編でした
もちろんそれに加えて、自身の限界が近いことを感じていたことも理由としてあったでしょう

それゆえ、キリバス編では楽がマリーに対する自分の態度を真剣に考え直すきっかけを作るものとなりました

応援キャラではない本田さんからさえ警告と思しき言葉をかけられ、実際にぶっ倒れたマリーを目の前にしては
楽もさすがに真剣に考えざるを得なかったからです

あまりにもあけすけに迫ってくることでどこか真剣味を感じないでいたマリーに対して、
曖昧な態度を取り続けている自分の態度を楽が見つめ直すようになったのがキリバス編だったのです


こうして、ヒロインたちそれぞれに対してルートの決着に関わる布石が用意されたこと
結末の準備とも言うべき期間にあたると言えるでしょう


各ヒロインのルート決着~るりちゃん恋自覚まで


2015年WJ53_1


そうして、中休み的に全員登場の初詣回を挟んで描かれたのが羽ルートの決着でした

ここからは、とうとう楽をめぐる恋模様に対して、それぞれのヒロインたちに最終的な決断が突きつけられることになります
その最初となったのは羽でした

楽がまだ「2つの好き」を自覚する前の段階で、最も遅く登場してきたヒロインである羽が
最も早くその恋にケリを着けることになってしまったのです

ただしそれは、読者的な感覚で言えばある意味で当然のことではありました

なぜなら羽は、春ちゃんと同様に初めから負けが確定しているヒロインでもあったからです

最後の4人目の鍵持ちとして登場してきながら、当番ローテー期間にあってもメイン回が全然描かれず、
それどころか何かやろうとすると他のヒロインたちが登場してくる展開が続いた羽

それを舞台装置として見立てることができるといった考察を書いたこともありましたが、
そこにおける本質は、「読者の中に羽エンドの絵が全く見えない」ことにあっただろうと思われます

関連
ニセコイ 羽の持つ通常営業回強化の役割について考える


鍵を持ってるほどの主要ヒロインの1人なのに、「シンコン」も描かれそうな気配はなく、実際に描かれることもなかった羽
メイン回も全然描かれることがなく、個人的には作者が意図的に羽の掘り下げを回避しているかのような印象さえ抱いていました

その感覚の根っこにあるのは、羽エンドの可能性が全くゼロだったことです
4人目の鍵持ちとして登場してくる意味はあったのかと疑問が拭えないのです

これが同じように負けが確定しているヒロインである春ちゃんだと違います
彼女にはちゃんと意味がありました

むしろその意味こそが、『ニセコイ』という作品の完結像を予感させたものだったりします
すなわち応援キャラとして果たした役割の大きさです


楽に惚れるという形で楽の良さをよくわかっていることが表現された上で、自分ではない誰かと楽をくっつけようとすること
春ちゃんにとってそれは姉だったわけですが、何度か実行しつつも空回りに終わった当番ローテー期間のそれとは違って
イブデート編は上述の通り、至高の仕上がりとなったシリーズでした

両思い同士がそうとは知らずに織りなすデートのドタバタ
最初こそ気遣い合いながらぎこちなかったのが、いつの間にか時間を忘れてすっかり楽しんでしまうほどに幸せにあふれて

途中でアクシデントが発生するも、かつての約束よりも今の約束を選ぶことで2人は通じ合う

千棘転校編で示された「千棘は親友」という表現と合わせて考えれば、小野寺さんエンドを予感させるのに実に見事な展開だったのです

もとよりここまで来ても第1話から始まる楽の小野寺さんに対する片思いは全く変わっていませんでした
それを踏まえると、なおさら小野寺さんとのエンディングが予想されたのです



そして、羽の次に決着するヒロインとなったのはマリー
最初から負けが確定していると感じられた羽と違って、マリーの場合はここまで来ても楽の気持ちが変わっていないことで
その想いが叶わないことがはっきりしていましたが

それでも4大ヒロインの一角として物語を盛り上げてきたヒロインの1人であることを考えれば
その決着という展開は読者にも大きな感慨深さを与えるものとなるはずでした

シリーズ全体の出来がアレだったことで思ったほどではなかった人もいるかもしれませんけども…

最終話を除けば本作の中で最も酷い出来だった九州編については、こちらの記事でその詳しい原因を考察しています

ニセコイ22巻 マリー九州編があんな感じになった理由

ものすごく平たく言えば、とっても雑でしたというのが原因だと考えているわけなんですが
その雑さは何もマリー九州編に限ったことではなく、この後の展開にも共通していました

特に鶫ルートの決着におけるニセコイバレの流れはひどかったですね

あんなことでバレるのなら、なぜ今までが大丈夫だったのか激しく疑問です

何より、もう結構な期間楽を思い続けてきたことになるヒロインの恋の結末を描こうとするのに
鶫も春ちゃんもたかだか3週程度で済まされてしまうというのはあまりにも気軽すぎる展開でした

そのせいで、まとめサイトとかでヒロインの在庫処分などと揶揄する人まで現れる始末

そこまで極端に酷評することはないにしても、とうとう本格的に完結に向けて展開し始めた本作が
何やら面白さが減ってきたことを感じていたのはおそらく俺だけではないでしょう

修学旅行からキリバス編までの間でせっかく布石を張り巡らせて、それなりに重厚に決着を描いていくのだろうと思わせたはずが
実際には割りとあっさりだし雑だし、と思わせてしまったことで期待感の減退が起こったのがこの期間でした



流星群~ラスト


2016年WJ17_1


そしてるりちゃんと集のエピソードを挟んで描かれる流星群のお話
この前までの部分で読者に雑さを感じさせてしまった本作ですが、いよいよ二大ヒロインにケリが着くということで
さすがに今度は雑なことにはならないだろうと期待されるところでした

しかしふたを開けてみればそんなことはなく…

少し前に小野寺さんが告白する日を決めたということだけ明かされていましたが、その日がそうだったことは
またしても雑さを感じさせる一因となってしまったのです

これまで何度も登場してきた恋の縁起物アイテム
それにかこつけるのでは告白が実行されることはおそらくないだろうということがあまりにも予想出来てしまったからです

あまつさえ、千棘も同じことを考えているとなればなおさらで

あと個人的には二大ヒロインの誕生日をすっ飛ばしたことも納得行かないところでした
小野寺さんの誕生日回を見たかったんだよ俺は…

こうした小さな不満感も展開が雑さを感じる気持ちを増幅させることに繋がっていたと言えるでしょう

そしてここからもまた、雑というか、意図がよくわからない描写や演出が繰り返されていきました


小野寺さんのつぶやきを聞いてしまったことで1人悩みを深めた千棘が、今度は集と話す楽の言葉まで聞いてしまったこと
鶫にニセコイバレとなった時と同じく、今までよくそれが起こらなかったな、といえるレベルの出来事です

楽ママの顔が隠されていたこともそうです
鉄鋼王の顔を隠していたことはまだ理解できますけど、主人公の母親の顔を隠す意味は何だと
絶対何かあるんだろと勘ぐっていたら結局何もありませんでした

トクレポで名前が伏せられていた理由や、楽の誕生日が「???」だったことも意味不明なまま

さらには、かつての約束に関する記憶をすっかり忘れていた理由についても全くのスルーでした

ただの自然忘却だったで済ませるつもりでしょうか
そんなわけないだろ…

もちろん最大の雑さと呼べる部分は、楽が千棘を選択した理由であることは言うまでもありません

ここに納得がいかないからこそこんな記事を書く羽目になっている訳ですから


なぜそこに雑さを感じるかといえば、それを納得出来るだけの描写がなかったからですね
今までの描写の積み重ねから言えば楽の選択は小野寺さん以外にありえないはずでした

それは、単に俺が小野寺派だからというわけではありません

これまで当番ローテー期間も含めて描かれてきた小野寺さんのターンで重ねられてきた描写を見る限り
楽が明確に恋心を抱いていたのは小野寺さんしかいなかったからです

ここについては長々説明する必要はおそらくないでしょう
「ツウジタ」のあの場面から千棘エンドを予想できる人は皆無だったはずですよ

こうして、伏線ばかりたくさん用意されておきながら
それを実際に回収するべき場面ではどうしても違和感を残す展開のまま、『ニセコイ』は完結していきました


エンディングと物語の「完成」


2015年WJ20_0 ベストカップルの2人


ここからは、俺が予想し、思い描いていたエンディングの形と、どうしてそれが「理想的」だったかという話です

それは俺が小野寺さん推しだからというわけではなく、『ニセコイ』という物語の完成形と関わるからというのが大きな理由でした


幼心に永遠の愛を誓って、結婚の約束をした10年前
その詳細を忘れてしまっていながらも、約束の存在をそれを象徴するアイテムは常に持ち歩いていて
お互いにその時の相手とは気づかないままに再会して、思い出さないままにもう1度相手を好きになった

アクシデントでその約束と、ついさっき交わした些細な約束とを天秤にかけることになった時には
互いに連絡が取れないままに明確な意志で今の約束を選んだ

旅館で一緒に料理を作ろうとしてみればどう見ても夫婦だったり
外国の姫でさえも、2人の様子を傍から見てるだけで好き合ってることが丸分かりだったり

物語全体を通して楽の小野寺さんに対する気持ちは一貫しており、物語の構造上も「小野寺さんは楽が好きな女の子である」との特質が減じられることがなかった状態でした

そして、思い出すことができてみれば「約束の女の子」は小野寺さんだった

これで2人が本当に結ばれていれば、この上なく見事な「運命」の演出でした
それこそはザクシャインラブが確かに果たされたことを意味するものであり、ラブコメとしては素晴らしい展開だったことでしょう


ただし、そこで昇華されたのは先述した特徴的要素のうち「約束の女の子」のみであり、
「ニセの恋人関係」のほうは宙ぶらりんとなっています

可能性が分散していた「約束の女の子」は結局小野寺さんであり、楽が好きな女の子も最初から変わらず小野寺さんである
そうなると、「ニセの恋人関係」との要素をずっと担ってきた千棘の方には何もないことになってしまうわけです

それは千棘だけでなく、敗れていくことになるヒロインたちにとっても同様でした
すなわち選ばれなかったヒロインたちが、その後どう在ろうとするのかということですね

フラれた途端に転校とか転勤などと言って話からフェードアウトしてしまうのはあんまりです
だとすれば、その後も楽と接していくことになる
そうしてただ微妙な関係になるヒロインが増えていくばかりでは作劇上面白くありません

それを踏まえて古味先生が用意したのが、各ヒロインたちと楽の「もう1つの絆」でした

最初に敗れた羽は、「姉」として
マリーは「友達」として
春ちゃんは「和菓子繋がり」として
鶫は「千棘を通した間柄」として

それぞれこんな形で、恋愛ではない別の形の関係が楽と築かれたわけです

さあそれでは、選ばれなかった小野寺さんには何があったかといえば

…何にもないですね

別に何もありません
ただフラれただけです

それもそのはずですね
だって小野寺さんには「楽が好きな女の子である」との特質しか残されていなかったわけですから

最後の最後に楽が千棘を選ぶまで、小野寺さんは「楽が好きな女の子」の特質を維持していました
記憶が回復したことで「約束の女の子」だったとの属性も取り戻すことになりましたが、
それはラストに実行された千棘との約束上書きによって意味を失ってしまいました

すなわち、小野寺さんには敗れた他のヒロインたちにはあった「もう1つの絆」が存在しないままになってしまったんですね

これがもし千棘が敗れることになっていたら、千棘には「もう1つの絆」がありました
それこそが「ニセの恋人関係」です

いや、小野寺さんと付き合いつつ千棘とのニセコイも続けるとかではなくてね

演じる、役目をこなす時の相棒というかパートナーというかね
千棘がデザイナーを目指していたのなら、その秘書というか補佐でもよかったはずなのです
そこにはもちろん鶫もいて、肩書は護衛でも何でもいいですよ

こうすると、「ニセコイ関係を通じて培われた2人の呼吸」のようなものを活かした「もう1つの絆」が描けたはずなのです

そしてそれは、「ニセの恋」を通じて出来上がったものが「本物の絆」に変わっていくという描写にもなります

「ニセの恋人関係」という要素が設定された時点で、それがいつしか本当に変わっていくことになるのが予想できることは先にも述べましたが
千棘にとってはそれが「本当の恋心」であり、楽の場合は「仕事仲間としての絆」だったという形ですね

もちろん、「本物の恋人関係」になることが最も理想的であることは言うまでもありませんが
そうすると今度は「約束の女の子」と「楽が好きな女の子」としての小野寺さんが宙ぶらりんになってしまうのです

それを防ぎつつ楽と千棘が「ニセの恋人」から「本物の恋人」になっていく様を描こうとするならば
小野寺さんに対して「約束の女の子」の要素や「楽が好きな女の子である」との特質を付与しないことが必要でした

複数鍵の登場によって「約束の女の子」の要素を分散させることはできていたのに、
当番ローテー期間とその後を通して「楽が好きな女の子」との特質がこの上なく強められてしまったこと
それが、千棘エンドに違和感を持たせる大きな大きな原因です

平たく言えば、楽の「小野寺さん好き描写」が多すぎたこと、強すぎたこと、長すぎたこと

だからこそ、急に「2人を同時に好きになっている」と言われても何かピンと来ない
好きな人がいるという千棘の言葉に動揺しまくってみたり、小野寺さんの名前と一緒に千棘の顔が浮かんできたりしても
何か変な感じしかしてこない

「頑張って結末をミスリードしようとしているな」とか思っていたのです俺は


「ニセの恋人関係」が「本物の恋人関係」へ、という物語を描こうとするならば
ニセの恋人ではない小野寺さんに対する楽の片想い描写は必要最小限とするか、あるいは最初から描かないことが必要でした

せいぜい「約束の女の子」かもしれないという伏線にとどめておけば、また違っていたでしょう


他ヒロインたちにおいては、「ニセモノの恋」と「本物の恋」という対比は一応うまくいっています
どういうことかといえばこの記事

ニセコイ それぞれのヒロインの「ニセコイ」と「マジコイ」を考える

「ニセモノの恋」というのは、実は「恋人のふり」をする千棘だけに存在する要素ではなく、
他のヒロインたちもそれぞれ異なる形で「ニセモノの恋」と言える要素を持っていたという考察です


これが千棘においては、最もわかりやすい要素だっただけに逆に扱いが難しかったのか、
「ニセモノの恋人」から「本物の恋人」へと変わる展開にはなったものの、その過程において違和感が残りまくる結末となってしまいました


なのでたとえばこんな結末だったとしたら、割と綺麗だったんじゃないかと思うんですよ


楽が「決めた」のは小野寺さんで、千棘とは仕事上の相棒という形になる

デザイナーの修行のため再度アメリカに行くのに、楽がついていくことになる

遠恋状態となる小野寺さんと、数年後のどっちかの誕生日かあるいは告白が通じたこの時と同じ日に再会することを約束する

すなわち再び「ザクシャインラブ」をこの地で交わす

そして数年後のその日、もみの木の約束に遅れなかったように、2人はしっかり約束の地で再会して

錠の中から指輪を取り出し、交わす



…てな感じですよ
細部は全然詰めてませんけど、こんな感じなら、約束はやはり守られる、ザクシャインラブはやはり果たされる、ということで
非常に美しい結末となったのではないでしょうか


ただし、これはあくまでも実際の結末よりも俺が納得できる次善の展開というだけです

それよりも美しく仕上がるのは、「ニセの恋人関係」が「本物の恋人関係」へと変わっていくという描写と結末だったことは間違いないでしょう
しかしそれをやるには、「そうじゃない描写が濃すぎた」ことや「約束の女の子」が小野寺さんだったことが邪魔していました

その意味では自ら結末に向けての過程を曖昧なものとしていったということができるでしょう
まるでマリー九州編と同じですけどもね

連載期間が長くなりすぎたことが逆に結末を違和感あるものにしてしまった、とは逆説的ですが…



…と、いうことでね
『ニセコイ』をがっつりと振り返ってみました

この作品の本質を本当に理解できたかどうかは自分でもよくわかりませんが、少なくとも全体像は掴めたのではないかと思います

なーんて全部嘘っぱちなんだけどさーーーとか言えたらね
面白かったかもしれませんけどね



まあ…とにかく古味先生は連載お疲れ様でした

少なくとも俺はまだ嫌いにはなっていないようなので、GIGAの新作を楽しみにしております

COMMENT▼

>>平たく言えば、楽の「小野寺さん好き描写」が多すぎたこと、強すぎたこと、長すぎたこと

本当、その通り!としか言いようがありません。小野寺さんターンの時の二人のほんわかした雰囲気とか、両想い感満載の展開とかにキュンとしてた私としては、「あの時感じていた幸せとは何だったのか?」と疑問しか残りませんでしたよ。マリーの失恋にあれだけ手を掛けたのだから、小野寺さんの心理描写ももっと丁寧に描いてほしかった…

本気度が伝わる

関連記事も絡めた素晴らしい記事流石です
全て目に焼き付けさせていただ……rexelさんの愛から想定してましたが案の定全部は見切れて読めませんでした(・_・)

Re: 本気度が伝わる

>ぱいなっぷるさん
あ…やっぱりそうでしたか。
字数にして2万字近くなってるので、ひょっとしたらと思ってました。

どっから切れてましたでしょう?
お知らせ跡地にでも続きを貼り付けますよ。

こうして纏めて貰うと良く分かる

全体的な構成は素晴らしく纏まっているのですが、要所要所でそれを台無しにしてしまっています。
前にも言いましたが、千棘EDを目指すなら小咲と一度恋人関係を失敗させておけば良かったんです。
そうでなければ約束の女の子を千棘にして小咲と結ばれていれば良質な最終回となっていたハズ。

結論:純愛系ラブコメはともかくハーレム系は古味先生には向いていなかった。

ダブルアーツや読切を鑑みても、純愛な関係の昇華は見事なんです。しかしハーレム系ではその才能が裏目に出た。
だから小咲とのラブイベントばかりが偏って描かれてしまい、結果がこれです。
中盤でもその才能が出ています。楽⇔担当ヒロインばかりでヒロイン同士の繋がりが薄い。
全体像が「パズル」ではなく「グラフ」に見えてしまう。それはまるでマルチEDのギャルゲー。

正直、この結末であるなら海外で重婚EDの方が決まりが良かったと思います。
で、全快マリーが3番目を虎視眈々と狙う(と見せかけて応援する)流れも加えると。

古味先生にはニセコイ完結における読者の反応を真摯に受け止めて次に繋げて欲しいと思ってます。
きっと向いてない題材をチョイスしてしまっただけだと思いますから。

毎度すみません

それぞれこんな形で、恋愛ではない別の形で楽との関係が築かれたわけです

うんぬん辺りまでですね
流星群~ラストの途中までです

よく言われる通り作者は連載開始から
一年の強引すぎる話見れば(特に文化祭)
千棘大好きなので最後は千棘エンドと
思ってましたがそれ込みでも最後は
意味不明としか思わなかった
特に話の後半にでた昔の約束より今の気持ち
今の気持ちを決めたのは小野寺との
クリスマスだったのに何言ってんだと
昔の約束より今千棘好きってしたいなら
最初から楽は小野寺好き設定消すか
クリスマス編描くなって思う

Re: 毎度すみません

「エンディングと物語の完成」のところを全部貼り付けてみました。
「もう1つの絆」のあたりまで読めているのなら、これで全部のはず…

http://sclpsn.blog.fc2.com/blog-entry-868.html

跡地確認しました!

楽しく読ませていただきましたo(^-^)o
僕からの感想もラグエルさんと大体同じで、古味先生は調理の途中に手順や素材を間違えてしまったかなぁと言う印象です(ん?若干違うかな?)
まぁ僕もニセコイという作品は最後まできっちり読ませてもらいましたし、rexelさん同様にのんびりと次回作を待ちたいと思います(・_・)

No Subject

約束の子より中学から好きだった子より超高校級スペックの千棘ちゃんの方がすごい!

結局この漫画でやりたかったのはこれなんですよね。
この結論ありきだから複線とか過程を考えたってしょうがなかったんです。

No Subject

前も書いた記憶がありますが、ニセコイとザクシャインラブは切り離す素材だったのでは?
ニセコイ関係メインにするのならば小野寺さんはいなくてもマリーや大人な魅力な羽姉でライバルは出来ましたし。
短編でも記憶思い出して小野寺さんと結ばれて…って話ならば傑作になれたのでは?
結局、小野寺さんの悲劇的な姿が印象に残ってしまう時点で着地点は失敗だと思います。

最終巻でどんな後書き(言い訳)書くのやら

No Subject

rexelさん本当にお疲れ様でした
記事の合間に挿入される小野寺さんの可愛さに癒されながらも胸に抉られる様な痛みが走るのは仕方のないこと(と思いたい)

私も全くrexelさんと同意見です
これまでの流れから小野寺ENDだったらどんなに美しく素晴らしいENDだったか・・・
いまだに無念でなりません

やはり突き詰めると小野寺さん関連に終始してしまうと思うんですよね
楽と小野寺さんの両片想いの期間が長すぎ、描写が強すぎ
楽だけでなく小野寺さん視点が強すぎたために余計にそう思ってしまうのです
特にオハヨウは全229話の中でも最高レベルに属するエピソードだと今でも思っています
あんな風に本編開始前の時間であんなニヤニヤ展開見せられれば・・・
小野寺さん視点で進められた為に彼女の一途さや健気さ
などをダイレクトで感じてしまう結果に
例えるなら少女漫画の主人公のような
更に止めとなったのがクリスマス編
あれはもう駄目でした
本誌掲載当時のハイテンションさは今でも覚えています
最終回を迎えた今それらの話が全部無駄だったのかと言う虚無感を感じています

No Subject

rexelさんお疲れ様です。

最終話まで読んで振り返ってみると、多分最後までの大筋は決まっていて、マリーの九州編以降は最低限の描写で進めていったんでしょうね。本来は千棘との描写などをもっと濃厚に描く予定であった。つまりある意味打ち切りだったんでしょうね。読者を納得させる描写ができなかったのは、特に小野寺さんから千棘への心変わりをうまく描けなかったのは、作者側の敗北といえるでしょう。

また、読者を納得させることを考えていたのなら、rexelさんのおっしゃられている次善策を描くのも手ではあったわけです。そうしなかった要因として、作者側に柔軟性がなかった、というのが挙げられるでしょうね。

ぱいなっぷるさんへ

少し違いますねぇ(^_^;
フランス料理人が慣れないイタリアン料理を作ろうとした。
が私です。
ラブコメジャンルは同じなので中華や和食、ベトナム料理程の違いは無いですが…

可もなし不可もなし

ニセコイ遂に終わりましたね。終盤は駆け足ダイジェストで終了したのが、残念だけど、じっくり描写してたら人気低下で打ち切りの恐れがあったのかなぁ。これ単行本で読むと、物語のテンポに、かなり違和感を感じそう。某ブログでの意見だけど、脱落したヒロイン、小野寺・鶫・マリーが最終回時点で代わりの男を、あてがっていないことが良かった、と書かれていました。私も同意見です^^
古味先生の次回作(またラブコメような気がする)に期待してます。

繁盛しているw

そうですねぇ・・・まぁ春ちゃんの失恋は邪魔だったと思います。


同じ中華でも上海や四川とかでは若干違うらしいですが
え、そんな話じゃない?
まぁでも慣れない料理を作ろうとした感じは納得。。。

中華料理の多様性

若干どころじゃないですよ。基本的な技巧として「油通し」というものがあるのが共通点。

No Subject

基本的にニセコイは失敗したと考えています。
その原因は以下の二点でしょう。

・作者の千棘への偏愛
・物語を構成する力の低さ(無いと言っても良いでしょう)

前者は、千棘以外のヒロインは作者が自分の欲望の為に利用していた舞台装置に過ぎなかった点。
後者は千棘と楽の恋愛が全く描けていないというご指摘通りです、ラブコメは人を好きになる過程であるにも関わらず、そこをすっ飛ばして唐突に結果だけ持ってこられても違和感しか無いのは当然ですね。

最後に、応援していた作者だけに残念です。
次からは作画に徹して、優秀な原作を付けるなりして欲しいですね。
じゃないとただの地雷作者ですよ。

平々凡々さんへ

結局、意見はそこに集約されるのですよねぇ。
一番最初に出てきた女の子(小野寺さん)と
普通はくっつくのが自然だと思いますし。

でも、あくまで決着を描こうとした点に対しては
評価ができると思います(納得は別)。
お茶濁して先送りエンドとかに逃げませんでしたし。

着地点に対しては納得なんて出来ませんけど
クリスマス話までは本当に楽しめた作品でした。
キャラクターの絵とか本当に好みです。
だからこそ勿体なさが付きまとうんですよねぇ

No Subject

>中華の種類
おっと失礼。そう言えばそうでした。

しかしいずれにしてもこの内容は・・・うん・・・。
皆さんの言う通り、千棘の絡みをもっと増やして欲しかったかなぁ。

更新お疲れ様です。

更新お疲れ様です。
最終話の感想があっさりとしたものでしたので総括記事を楽しみにしていました。
超本気とまではいきませんが、rexelさんの記事を参考に自分なりに振り返ってみました。

最初に最終回を読んだ時は、「九州編と最終回の小野寺さんの扱いは酷かったけどそれ以外は良かった」というのが自分の総括でした。
ですが、rexelさんの総括記事を読んで改めて振り返ると、「何編がどうとか誰の扱いがどうとかではなく、最初から最後まで話や設定がとにかく雑だった」というのが自分の結論です。
九州編や最終編だけが特別酷いわけではなく、1話完結や短編ではキャラクターの魅力で話や設定の粗さをカバーできていただけであり、長編では雑さの上に雑さが積み上がっていくのをキャラクターの魅力でカバーしきれなかったのだと感じました。
ニセコイの雑な箇所は大きなものから小さなものまで枚挙に暇がありませんが、特に、
「神の意志による小野寺さんへの妨害」
「楽と小野寺さんの記憶喪失」
の2点について何のフォローも説明もなかった事については、この作品の完成度に対して致命的な欠陥だと思います。

rexelさんの結末案は、正史の最終回に比べはるかに綺麗で素晴らしいと思います。
ただ正史の、「ケーキは作れ。顔は描かない。約束の場所に鍵と錠は埋めた。上書きザクシャインラブ!」という最終回を読んだ後だと、rexelさん案で古味先生が描いたとしても、「小野寺さんかわいそう……」が「小野寺さん良かったね!」になるのではなく、結局「今度は千棘がかわいそう……」にしかならないのではないかと思えてしまいます。

ここまで不満点しか書いていませんが、「ニセコイ関係とザクシャインラブの約束の初期設定」「小野寺さんをはじめとする魅力的なキャラクター」の2点に関してはジャンプ最長ラブコメの名に相応しい非常に素晴らしいものだったと思います。
「魅力的な初期設定とキャラクター」を作る能力に関して言えば、ニセコイだけでなく前作や短編を見ても、古味先生はまさに天才だと思います。
古味先生の次回作では、長所を活かせる「短編」や「完全1話完結物」を描くか、短所である話の雑さを克服した作品を期待したいと思います。

ニセコイには文句もありますが、この5年間毎週楽しませてくれた本当に素晴らしい作品です。
そしてrexelさんの考察はニセコイの魅力をさらに増幅してくれました。
本当にありがとうございました。

以上長文失礼しました。

No Subject

>あさるとさん
本当にクリスマスまでは綺麗だったと思います
千棘とはニセコイを通した親友
で小野寺さんとマリーでの最終決戦の流れなら良かった気がします。まあ個人的な妄想ですが

No Subject

>高田隆史さん
千棘はもし失恋したとして可哀そうってはならないかと。
ニセコイは実らなかったけどこの想いは本物だった。この
思いを糧に成長して行こうって締めに出来た訳で。
小野寺さんが失ったものとは比べ物になりませんし

>平々凡々さん
短編でもいいからザクシャインラブのみのいちゃラブが
見たかったなぁって今は思います。
マリーファンの方には悪いですがマリーが病に倒れて
今際に「楽様をお願いします…」って妄想しました。
マリーや羽って千棘のライバルキャラとしてはぴったりな
性格ですよね

あさるとさんへ

展開うんぬんではなく古味先生の技量的な話をされてますよ。
雑さが重なって、やっぱり納得いく感じには持っていけないのでは?
そこを懸念されている様子です。

あくまで想像ですが

描写と結果がかみ合っていないから不満が出るんですよね。
正直、ラスト数話まではこれは絶対小咲ENDで千棘は楽か小咲を説得するのかなぁとか思ってました。

この不和はやりたい展開、描きたいエピソードに全力を注いで、それらをどう繋げば説得力があるか、という点を気にしていないから起こるのではないかと考えています。

ですので長期のつじつま合わせを考える必要がない読み切りの評価は高く、連載になるとストーリーが破綻する、ということになっているのではないでしょうか。

前々回のコメントでも書きましたが、まさに「げ」なんですよ。
特に日本の実写作品に顕著なのですが、監督のやりたいこととスポンサー(今回の場合は集英社か?)の要望のみを優先して、「こんな展開にすればウケるんでしょ」と言わんばかりのご都合主義かつ前後関係無視の顧客置いてけぼり作品。
ニセコイの問題点はこれと根が同じなのではないかと思っています。

だいぶ酷評しましたが、前述したとおり、キャラクター作成能力、魅力的な初期設定、表情描写の秀逸具合、演出の美しさと光る部分は多大にあるので、古味先生は集英社が育て損なったという印象です。

もしrexelさんかayumieさんかmickさんがこの作品のブレインとしてついていたら倍は売れたと思いますね。

ザクシャインラブの上書きだけは理解できへん
あれって、失恋フラグでしょ

コメントありがとうございます

> あさるとさん、ラグエルさん

私の書き込みに対しコメントありがとうございます。

おっしゃる通り、千棘にしろ小野寺さんにしろ、振られること自体はかわいそうだとは思いません。
物語の特性上一人のヒロイン以外は全員振られてしまいますし、
楽が誰を選ぶかは作者である古味先生の自由だと考えています。
個人的には推しヒロインの小野寺さんが選ばれなかったのはとても残念ですが(笑)

かわいそうに思うのは、結果ではなく「上書きザクシャインラブ」をはじめとする冷酷な扱いです。
本編での小野寺さんの処遇を考えると、もし小野寺ENDになった場合、千棘に対し、
・顔を描かない。
・ウェディングドレスを作らせる。
・3人で決めて千棘のリボンを燃やす。
・ニセコイ関係の完全否定。
くらい残酷なことを古味先生ならするのではないかと思います。

仮にあの流れで小咲END

・屋上で告白するのは千棘。小咲は楽の気持ちまで聞いて二人となんとなく避ける。
・それに気付いた千棘が華に相談。もしかしたら…と楽母の連絡先を教える。
(もしかしたら…は思い出してしまったのかという事)
・二人が華に会う前に小咲が偶然会って、先に名指しで十年前のと声を掛けられる。
・絵本の詳細を聞く。小咲はその足で約束の地へ。二人も会って後を追う。
・二人が過去を思い出す。
約束の女の子は千棘。小咲は言い出した千棘を止められなかった形に変更。(性格的に)
・マリー登場。貴女が諦めるなら…と話すマリーに本心濁してどもる小咲。マリー発破。
・千棘が気付いて楽に告白、発破。
・泣く千棘のところに鶫とルリ達到着。鶫と「ルリ」の二人で千棘を抱き締める。
(立場上鶫が出ないのは変&ルリも交えて千棘との友情を演出)
・小咲の告白に「イブの時点で過去より今を選んでいた」と返し、晴れて恋人同士へ。
・小咲の帰る場所を守るため表と裏から平和を維持する。
・千棘はウェディングドレスを作る。ほぼ完成、後は仕上げだけと電話で会話。
(ケーキと違い2~3日で仕上げるのは難しいため変更)

で…ここからが問題のあのシーンなんですが……
上書きザクシャはどう運んでも酷い印象にしかならないので省略でw
この二人なら奥手なのでキス初めてでもまあおかしくない気はします。

どうでしょう?ほぼほぼ同じ流れで立場を入れ替えてみました。

読み返して思った

「発破」だけだと「ダイナマイト投げ付けた」ように読み取れるねw

再掲

ともすればあてつけになってしまいますが、目下私が面白いと思っているハーレム系漫画です。
「恋愛暴君」既刊9巻

http://comic-meteor.jp/lovetyrant/

>仮の小咲END

あ~・・・それもなんかなぁ~(^^;

ちょっと変な気分がする・・・w

Re: タイトルなし

皆様コメントありがとうございます。

当ブログ1記事あたりのボリュームとして最大になった総括記事でしたが、こんなにもいろんな反応をいただくことができて嬉しく思います。


皆さんが抱いている違和感は、やはり最終的には小野寺さんに集約されることになるのでしょう。楽があれだけずっと好きだ好きだと言い続けてきたはずの小野寺さんが、よくわからないままにフラれる結果になってしまったこと。最終的にこの展開にするつもりだったのなら、なぜ今まで楽の気持ちは一貫していたのかというのが最大の違和感ですよね。

こんなにも違和感を残しまくった上での結末なのですから、確かに古味先生は最初から千棘エンドとのつもりだったのだと解釈してもおかしくないと思います。しかし、それならあのイブデートは何だったのかと…

これでは、千棘偏愛だからと思われても仕方がないのでしょう。ただ、そうだと決めつけてしまうのはよろしくないだろうと思っております。それでは単なる結論ありきの議論になってしまうので、考察をしようとする時の前提としては相応しく無いだろうと思います。結末や、初期の小野寺さん噛ませ展開などから「そうとしか思えない」ということであったとしても、作者の気持ちをそんな風に決めつけてしまうのは先入観で目を曇らせてしまうだろうと。


高田さんが想像された「小野寺さんエンド後の千棘の扱い」は、ものすごく惨いですね。リボンが燃やされるとは全くそんな発想を持っていなかったのでかなりの衝撃でした。リボンが鍵とは別の楽との繋がりの象徴だったのだとするならば、そのリボンをいつまでもつけていることは吹っ切れていないことを示すことになるのかもしれません。だからといって、華さんと和解できたクリスマスにもらった新しいリボンをつけるにしても、和解自体が楽のおかげであることで、どうしてもその思い出がついてまわることになるのかもしれません。

ラグエルさん想像の小野寺さんエンドは、何か不自然な気はしますね。立場を入れ替えただけだけなので当たり前っちゃ当たり前なんでしょうけど。あるいは、一番違和感あるのは楽が千棘に決めた理由であって、結末までの流れ自体ではないからですかね。

xitongさんのブレイン評価はありがたいですけど、少なくとも俺が指摘してきたようなことは担当編集者でもできるはずなんですよね。紙面に掲載される読み切り以外にも、トレジャーやルーキーで玉石混交の作品を読みまくってる編集者のマンガ考察力が俺以下だとは思えませんから。

なのに『ニセコイ』はどうしてこうなった、というのは大いに謎ではあるんですが…。古味先生の意向を尊重してのことだったとしてももっとやりようはあったと思うんですけどねえ…。


『恋愛暴君』読んでみました。堂々とパクリネタを話の根幹に据えてますけどいいのかこれは…

No Subject

何だか色々と逆のような・・・
作者の考えなんて作品読んで想像するしかないわけで,つまりこれまでの内容を考察することで千棘偏愛という考えに至った人がいるわけで。
先入観での決め付けではないですよね。

もう一つ逆なのがrexelさんこそダブルアーツの頃から応援していただけに千棘に偏愛なんてしていない,小野寺を嫌ってなんていない,この作者が歪んだ考えを持っているわけがない,という先入観があるのでは?
大変失礼な物言いで本当に申し訳ないのですが,rexelさんはこの漫画家に対してフラットな評価をしているか疑問です。

ダブルヒロイン

どっちを選ぶかで荒れるってのは付きまとうもんですがやっぱり経緯ですよね。
ニセコイだと小野寺さんの印象が強すぎて云々ってのはまあ間違いありません。
千棘にも小さい頃からの繋がりとかそれなりにあるけどやっぱり…な話ですし。
小野寺さんの失ったもんとか悲惨過ぎる印象には勝てないですよね。

似た…と言うかラノベの俺ガイルとかも佳境ですが作者も迷ってる?な形で続巻止まってます。
やっぱり可愛くて一途な女の子が辛い目に合うってのは見てる方も辛いです

Re: No Subject

ご返信ありがとうございます。
ホスト違いますけど、16日にコメント頂いてた名無しさんと同じ人でいいですか?

俺が言いたかったのは、「古味先生が千棘偏愛だ」という認識をしてしまうことがおかしいんではないかということなのです。理由は単純で、普通の漫画家さんはそんなことしないだろうと俺が個人的に思うから。古味先生に限らず、他の大多数の作家さんは特定のヒロインに固執したり執着したりして、ただそのヒロインのための展開を描くなんてことはしないだろう、と。あまつさえ、それ以外のヒロインを「自分の欲望のための」舞台装置として利用するなんてしないだろう、と。俺の個人的な感覚です。

それともう1つ、どうして「千棘偏愛」とか「他のヒロインはただの舞台装置にすぎない」とかそういった結論になるのか、よくわからないからです。序盤の展開を見てそう感じたのだとしても、それは単なる印象であり、事実として描かれた小野寺さん噛ませ展開とそれに対する印象として生まれた「千棘偏愛」には特に論理的根拠がないように思うのです。

古味先生が本当に千棘偏愛ならば、小野寺さん噛ませ展開が描かれることは確かにおかしくないことでしょう。しかしだからといって、小野寺さん噛ませ展開が描かれたことがすなわち千棘偏愛には繋がらないはずです。そこを説明するものが俺には見当たらないので、千棘偏愛という解釈が考察によって生まれたものとは思えないのです。だから決め付けという表現を使いました。単なる印象をそのまま事実のように認識しているように感じたからです。

先入観という表現は、その「決め付けという表現を使ったこと」の上に成り立っているものです。「千棘偏愛」という印象を事実のように認識したまま、そのフィルターの上で結末まで読んで「やっぱりそうだった」と頷いてしまうこと。それに対して「先入観」という言葉を使いました。

なので、むしろ「古味先生は千棘偏愛」という解釈に至った考えの流れを教えてほしいです。俺が気づいていない根拠になりうるものがあって、それを踏まえればそういう解釈も成り立つかもしれないならば、ぜひ知りたいです。


俺から古味先生に対する先入観については、そりゃああると思います。デビュー作を一発で気に入って、それからずっと追いかけてきた人ですから思い入れもひとしおです。でも、上述のようにほとんどの作家さんは普通そうだろう、という個人的な感覚によって古味先生も特定キャラへの偏愛とかしないだろうと思っております。そこは別に古味先生と他の作家さんとで、自分の中に大きな違いがあるところではありません。

それから、千棘偏愛ならば、小野寺さんをあそこまで美しく描くことはできないだろうと思っていることも理由としてありますね。巫女服とかセーラー服とかメガネとか、あんなにも小野寺さんに似合っていた姿を描けるのに、実は千棘のみを愛しているなんてことは無いだろう、と。実際には千棘偏愛でも小野寺さんのああいう姿を描くことはできるかもしれないので、これは俺の決めつけですが。

古味先生に対するフラットな評価というのは、たぶん俺はできてないでしょう。評価や心証が甘めなことは自覚していますので。ですが、最後の段落のご質問が、「フラットな評価ができていれば偏愛という考えに至るはずだ、または、至ってもおかしくないはずだ」ということであるのなら、そこにも同意できかねるところですが…

No Subject

さっきコメントした者です。
16日のコメントというのは赤字で偏愛と書かれた人のことであれば別人ですよ。

当たり前すぎることですが,作者が本当になにを思っているかなんて誰にもわかるわけないんです。
なので偏愛と思われることをどれだけ書き出しても「根拠にならない」と突っぱねることはできるわけですね。(沢山の理由は述べられますが)
ですが同時に偏愛ではないという論理的根拠もないわけでして。
つまりフラットな評価ができているのであれば偏愛の可能性も考えられるし,その決め付けをしてる人を100%否定もできないということです。

私が言いたかったのは,決め付けは良くないと言いながら,古味先生の人物像を決め付けてるのでは?単なる印象を事実と認識してるのでは?目を曇らせてるのでは?ということです。
皮肉と受け取ってもらってかまいません。

千棘偏愛というなら

千棘のぼんやり高校に来る前の10年のどこか千棘のいい部分が表れているエピソードを切り取って1話描いたり等もっと千棘の良さをクローズアップするべきでしたね。最終話に近づいても小野寺さんが上がる一方で逆に千棘は逃げたりして下がったままで強引に逆転ゴールインでしたからね。
千棘が好きという割には千棘の良さを描くのが下手だったという矛盾があり、結果小野寺さんと楽との接近が神の手で妨害されるというネガティブな要素によってゴールインしたという印象しか残らなかったわけです。
なので作者が本当に千棘偏愛だったかは疑問ですね。小野寺さんを千棘の対抗馬として可愛く描いていく内に小野寺さんの方が好きになって困った事になったのかも。

作者の千棘への偏愛は帰納的に証明されてるとは思う
状況証拠が積み上がりすぎ

No Subject

千棘偏愛を確定するには状況証拠は寧ろ少ないと私は思います。

千棘ENDになった理由は、ここの前述コメントでmさんが仰っていた通り、
「ニセコイは千棘ENDでなければ」
から変えられなかった「柔軟性の欠如」だと思います。
仮に偏愛していたならば、千棘のイベントばかりが目立つ作品。
そうなっていたはずです。小咲に神の作為が入った直後に毎回千棘が絡むといった風に。

No Subject

千棘偏愛に関しては正直結構感じています
序盤の置き去りダッシュなんかはその典型かと
ただキムチ文化祭以降単発エピソードにシフトしてからは
アンケートの兼ね合いもあり千棘ばかり出してもいられなかっただけかなと思ったり

実際物語を畳み始めた修学旅行編から異様に千棘の出番が多くなっていて逆に小野寺さんの出番は実質クリスマス編のみになっていますし

ちなみにその千棘の魅力を引き出す為のキャラが鶫の役割だったのかなとも思ったりしてます
非力回やオジョウ回などです
ただそれで小野寺さん以上になるかというのは個人の好みの問題ですかね

平々凡々さんへ

ただキムチ文化祭以降単発エピソードにシフトしてからは
アンケートの兼ね合いもあり千棘ばかり出してもいられなかっただけかなと

偏愛していたらそれこそ無視して変わらない展開で推し進めると思いますが…
最初から千棘ENDを意識して描いていたのは確定でしょう。問題はそこからの繋げ方にあります。
「小咲と居ると幸せ」の描写に対し「千棘といると楽しい」の描写が不足しているのです。
なので平々凡々さんが感じたように「修学旅行編から異様に千棘の出番が多くなっていて」となる。
とはいえ、冒頭から千棘イチオシで進めていたら終わるのはもっと早かったと思いますが。

千棘への偏愛は物語の展開だけじゃなくて、作者のコメントやら発言からもダダ漏れで推測できるよ

まぁ、作者の中では千棘以外はアンケート稼ぎの道具だったんじゃないの
じゃないと最終話やマリー編で、ああいう仕打ちは出来んよね(笑)

No Subject

偏愛を匂わせるようなコメントとかありましたっけ?

千棘の愛や贔屓を一番感じる理由は客観的に
バランス取れた話を描けてないからと思う
今週のトレジャー漫画賞ページの空知先生が誰かが笑われてたら読者がそいつ可哀想と思うので他の人もひどい目あって笑われる様にバランス取りますと書かれてます
ニセコイはこのバランスが致命的に下手でした
置き去りダッシュは説明不要
文化祭も台本覚えてない代理の役で大成功
なんて過剰な褒めで怪我した人の扱いは雑
楽とヒロイン一人の短編なんかでバランス良く見えますがヒロイン全員集まる回だと
8割千棘が棚ぼたで他の女はかませ放置です
妹寺でた巻頭回の超絶美人の彼女を持ちながらきれいな女の子と〜なんて言い方も違和感が…ニセコイヒロインは設定じゃ
全員美人なのに千棘だけ超絶なんて言葉つく
主役のメインヒロインですし出番多いのは当然ですが千棘贔屓と思わるのは仕方ないと思います
クソ長い長文すいません

返信ありがとうございます

> rexelさん

私のコメントに対し返信いただきありがとうございます。

私は古味先生の千棘への偏愛はないと考えます。

理由は、rexelさんと全く同じで、古味先生がどうとかニセコイがどうとかではなく、「商業誌で連載するような漫画家の先生がそんなことをする訳がない」と感じるからです。
千棘の扱いは、あくまで「千棘が結ばれ小野寺さんが結ばれない」という古味先生が描きたい物語からこうなっているだけであり、自分が創作したキャラクターである千棘が好きだから厚遇される物語を作るとは考えづらいです。
それもあって、もし古味先生が「小野寺END」にするのであれば千棘のリボンを燃やすであろう、という発想が自然と思い浮かびました。

ただ、問題は古味先生が千棘を偏愛しているかどうかではなく、普通に読めば古味先生が千棘を偏愛しているように感じてしまう、古味先生の物語の構成や展開を考える能力の低さだと思います。
rexelさんや私や他の常連の皆さんのように作品の総括をするようなコアな読み手はともかく、本誌で1回だけさらっと読むようなメインの読者は、「初期に繰り返された小野寺さん噛ませ展開」や「最終回の上書きザクシャインラブ」を見れば「古味先生は千棘を偏愛していて小野寺さんが嫌い」と受け取るのは自然なことだと思います。
私も、99%は古味先生が千棘を偏愛していないと思いますが、最終回にショックを受けた今は1%くらい「もしかして……」と思ってしまいます(笑)

今回も長文失礼しました。

No Subject

フラット云々のコメントをした名無しです。
いくら議論してもやはり偏愛かどうかの根拠は出せないとは思いますが,確実なことを一つ。
この漫画ではとある一人のファンを明らかに他のファンとは違う扱い,贔屓をしましたよね。
これも千棘偏愛の証拠ではありません。
ですが「普通の漫画家さん」「大多数の作家さん」の枠に当てはまらないことの証拠にはなりますね。

ニセコイ以外ではめぞん一刻くらいしかまともにラブコメを読んだことがないので当てになりませんが、千棘で締めたことにそこまで違和感は覚えませんでした。

第1話から普通に「そういう話」として進めているのが見てとれますし、キャラを偏愛しているというより「楽と千棘が主人公」なのではないかと思います。

では小野寺さんは何だったのかというと、そういうパートも作者が描きたかったということ、ニセコイがマジコイへ逆転するための相手(最初から両想い設定)だった、ということではないかと。

ニセコイと、約束の女の子という二つのテーマによるストーリーでは、この結末がもっとも妥当に思えます。

約束の女の子のみなら、10年の時を経て恋が結実するお話として小野寺さんと結ばれても不自然ではないです。

でも、メインテーマはニセコイですから、ニセコイ>約束の女の子でないと話が成立しないのでは?と感じます。

同じ事になるかもしれませんが

もし作者が千棘偏愛というなら、小野寺さんをこんな魅力的なキャラにはできなかったと思います。それに終盤に来てのあのクリスマスイベントも明らかにおかしい。あのエピソードはほとんど神の手による妨害が入ってないし、楽と小野寺さんの絆をより強くするのと同時に極限まで小野寺さんを上げているエピソードでしかない。そうあのエピソードこそこの千棘エンドにより違和感を覚えさせる最大の元凶だったかと。
神の手による妨害等悲運な仕打ちは普通は最終的に落とす方のヒロインにやらないでしょう?それを何故やったかというと小野寺さんが強大すぎて千棘をポジティブに上げきる事ができなかったのかと。最後まで千棘を読者に千棘エンドを納得させる程魅力的なキャラクターにまで上げる事ができなかった。偏愛してるキャラクターをほとんど神の手による運のみで勝者にする?いやいやむしろ偏愛しているキャラだからこそ読者にもそのキャラクターの良さを知ってほしいから、丁寧にキャラクターの良さを描写し、ちゃんとした勝利を与えるはずです。しかし実際には敗者になる小野寺さんの良さの方が遥かに丁寧に描写されていました。
結論としては自分はこの物語は千棘エンドが前提であるにもかかわらず、作者はむしろ小野寺さん偏愛だったのではないかと思うのです。偏愛キャラを悲劇のヒロインにするのも作家レベルで考えればおかしくないと思います。
プロの作者がインタビューで偏愛をあからさまにする訳がない。千棘があくまでも主人公なので好きなふりをしていただけなのかも。

テイルズオブゼスティリアや俺の屍を越えてゆけ2など制作者の偏愛を受けているからこそおかしくなっている例も存在するので一概には言えないかと

ゼスティリア調べてみた

凄いなコレ……概要呼んだだけでアリーシャが可哀想で仕方ない。
「陰口されるのも意地悪されるのももうたくさん!」
この部分の画像だけで泣けそう……

>あああさん
本当にニセコイの描写はおかしかったと思います
序盤の楽への見舞いも酷いオチでしたし修学旅行も矢を当てるくだりは他のヒロインはただのかませ状態

そして3年間小野寺さんの誕生日はカット
しかも前2回はわざわざ話題に触れて期待させた上でのカット
これを意識しないで描いてるとしたらそっちの方が恐ろしい
次回作以降もこの構成が続くってことだし

No Subject

千棘偏愛に思ってるんだったら何を言っても
そういう形にしか結論付けられないんだろうなとw

改善されるかな?

さすがに、次回作はニセコイで露呈した欠陥を、多少なり改善した上で、描くんじゃないかな??

ニセコイのクライマックスは確かにひどかったが、また同じことを繰り返さないと信じたい。

やっぱ、積み重ねと伏線回収、及びキャラのバランスの重要性を再度認識できる作品になるな。

次回作、どんななるかな?スターシステムで、過去作品キャラが出たら、感動する 笑

Re: No Subject

皆様色々と議論していただいてありがとうございます。
長文云々とか全然気にしないでください。記事自体が超長いんですから、それを書いた俺も、読んでくれた皆さんも今さらですよw

>名無しさん
違う方でしたか。これは失礼しました。

古味先生の人物像を決めつけているというのは無いつもりです。決め付けが良くないと言っているのは、千棘偏愛という主張に俺がまだ説得力を見出だせていないからですね。序盤や結末の展開だけでは根拠としては薄いだろう、と。それは21日2回目の返信に書いた通りです。

先の返信では「論理的根拠」という言葉を使いましたが、マンガ表現についての話である以上「論理的」というのは不適切な単語の選択だったかもしれませんので、そこは取り消したいと思います。すみません。

で、「普通の作家さんはきっとそんなことしない」と思っているのは俺の単なる印象ですので、それを上回る根拠が欲しいと思っているのは変わりません。たとえば、千棘の顔を描く時だけいつもやたら気合い入りまくった描き込み具合になっているとか、千棘の服だけいつもすごくこだわって描かれているとか、そういうことがあれば、俺も「ひょっとしたら偏愛なのかもしれない」と考えます。展開が千棘に得する形に偏っている、というのは偏愛を疑わせる最初のきっかけや取っ掛かりにはなっても、それだけで断定はできないと思うからです。

古味先生が「普通の作家さん」と少し違っていることの理由として某有名ファンのことを挙げておられますが、これは偏愛かどうかというところの議論とは目的が違うものと思いますよ。あれは、人気投票で作者よりも上に来るほどに作品を盛り上げてくれたファンに対して、何よりヒロインの1人をあんなにも愛してくれたファンに対しての粋なお返しということだろうと思われます。この推測にはもちろんはっきりした根拠はありませんが、それ以外の可能性は少ないんじゃないかと。だとすれば、それは、「ファンへの御礼」であり、または「作品をより面白くする」ものです。

対して、古味先生が千棘偏愛だとするならば、偏った展開を描きまくったりしたというのは単なる自己満足です。作品のテーマとしては「ニセモノの絆が本物になった」という形で千棘エンドが最も美しく決まるものだが今までの展開を踏まえれば小野寺さんエンドが妥当だったというのはこの総括記事で触れたことですが、それでもなお、千棘偏愛ゆえにその違和感をおして千棘エンドを描いたとか、序盤でも小野寺さんを落として千棘が得する展開ばかりにしたとなると、それは作品のためというより自己満足と呼んだほうがいいものだと思います。その意味で、同じように「普通はそんなことしない」と言っても、御礼や作品の質のためと捉えることができる某ファンへの依怙贔屓と、自己満足の面が大きい偏愛とでは、話が違ってくるはずです。

俺が「普通の作家さんはそんなことしないだろう」と言うのは、「自己満足を優先して作品に対する大きな違和感を生じさせるなんて普通の作家さんはしないだろう」と言う意味です。

根拠を示す義務は「偏愛だ」と思っている側にあると考えますので、「偏愛ではない根拠」については考えていません。俺は何が何でも「偏愛ではない」としたいわけではなくて、ただもう少しこっちにも判断材料が欲しいと思っているのです。「偏愛かもしれない」との認識を持つ用意はできているつもりなので。

あああさんが提示してくれたいくつかの描写は、根拠になりうるものなのでしょう。「超絶美人」のところなんか、そういやそんなのあったな…言われてみれば確かに変だな…とか思ってしまいましたので、もっと欲しいですね。ダダ漏れなコメントとか見たいんですけど、どれのことなんでしょう。

千棘エンドや千棘自体に関する議論の中で、それなりにしっかり考察されたようなものを俺はまだ見たことがないんですよね。この記事にも別の名無しさんのように結論だけ言って詳細を全然教えてくれない人がいますけど、俺が見たことがあるのはそんなのばっかりなのです。だからその結論に至った詳細が知りたいのです。俺が知らないどっかのブログに書いてあるというのならそれを教えてほしいんですよね。あんなに断定的に言ってるんですから、決めつけじゃないのなら何か確実なものがあるんだろう、と。

今のところそれを明かしてもらえないままにずっと断定的な言い方ばかり続くので、こういう書き方をしたらあわよくばそういう考察記事とか教えてもらえないだろうかと思って、あえて「そうだと決め付けしまうのはよろしくないだろう~」といった文章を書きました。


高田さんや別の名無しさんが言われているように、本当に偏愛かどうかを別にした時、一番の問題点はそういう受け取り方を許してしまう古味先生の描き方にあるのでしょう。読み切りを描くのには心配しなくていい作者なので、次の連載作品がどんなことになるかというところですね。

小野寺さんの方が千棘より全然好きですが、物語的には小野寺さんエンドだと不自然すぎると感じます。

まず最初から両想い設定な時点で、小野寺さんには逆転される目しか残されていません。
千棘とのニセコイ関係で物語が始まって、まず千棘が、そして終盤に楽が恋心を自覚している流れで、
最初から好きだった小野寺さんをやっぱり選びましたって結末だと意味不明です。
実際に、小野寺さん=約束の女の子という事実も「逆転要素」としてトドメの一撃になりました。
(運命の女の子より、共に過ごして好きになった女の子を選ぶ、というテーマ)
つまり、楽の小野寺さん好き描写、両想い描写が深くなるほど、
ニセコイからマジコイへ逆転の反動がつく、ということだと思います。

小野寺さんで締めるには、物語の途中で、何らかの事情で小野寺さんにもニセコイが及ぶとか、楽と千棘がいったん完全に両想いになるとか、
ニセコイ、または両想い関係の変質がないと、小野寺さんからは逆転できない‥と見えます。

No Subject

楽が魅力的な二人を好きになることはわかりますが、好きの度合い・思い入れが本来なら違うはずだと思うんですよね。(小野寺>千棘)

その差を埋めるような展開無し(あったとは思うが、サイト主さんがおっしゃるように小野寺好き描写が多すぎて匹敵しない)に、ラストにもっていったのは少し強引な感じがして、納得がいかずモヤモヤする次第です。

議論が白熱していますね

千棘偏愛について、作者のコメントというのは人気投票結果発表時の巻末コメントのことではないですかね。千棘1位のときだけ反応していたという。まあ、1番のメインヒロインがやっと1位となったから喜んだと見えるので、偏愛の証拠といえるかは微妙ですが。

ここまで不満がでるのは、やっぱり描写不足のせいでしょうね。上のコメントにもありましたが、メインテーマであるはずの千棘とのニセコイ関係、一緒に居て楽しい描写が不足していると。だから納得のいかない逆転劇になっているんですよね。恋愛感情は置いておいて、千棘と居る時に「楽しい」と普段から楽に心の中で思わせておけば、まだ印象は違ったかもですね。

個人的にrexelさんの次善策でも十分にニセコイとしてのテーマを描き切れたと思うので、この結末は残念ですね。

読み返してみると

先のコメントで「小野寺さんエンドは不自然」と書きましたが、
小野寺さんのパートだけ追って読んでみると、「たしかにこれで楽と結ばれないのはちょっと酷い」「もう少し千棘を選ぶ納得のいく理由が欲しい」と感じました。

ニセコイと約束の女の子を絡めるなら、千棘が楽ではない第三者を好きになり、ニセコイを通じてそれぞれが好きな人にアタックする‥みたいな展開だと、千棘は盟友として、
小野寺さんは運命の女の子として描けたんじゃないか、と思ってしまいます。

思うに

タイトルはニセコイですが、メインヒロイン(千棘)の成長を…って見方なら
恋に破れたとしてもそのニセコイ通じての想いはニセではなかった…って締めも出来る訳で。
通して見たら千棘が横から奪い取った風に見えてしまうのが問題かと。
日頃から暴力奮ってたのがフラれたとして、まあ…仕方ないよね?って印象ですし

追記します

そもそも設定が上手く活かされていないですよね。

例えば約束の子です。楽は物語開始時点で約束の子かどうかに関わらず小野寺さんが好きなので、最初から設定が噛み合っていません。しかも鍵と錠を、約束の子である小野寺さんと一度放棄したため、本当に関係なくなりました。むしろ約束に関わらず小野寺さんが好きであることの補強になりました。

ニセコイ関係についても、転校騒動の際に形骸化したため、形式的なものになってしまっっています。むしろ終盤はニセコイ関係を利用して楽と仲を深めていった、と印象が悪く見えてしまいます。

以上のことにより「約束の子よりもニセコイ関係による絆を選んだ」というテーマに説得力がなくなっているんですよね。個人的には、楽の初期の小野寺好き設定をなくせば、約束の子設定についてはまだ活かせたのではと思っていますが。

何度もすみませんが

最後のクリスマスイベントが本当に蛇足と言うか批判の嵐になる決定打でしたよね。千棘に逆転させるつもりなのに逆にすでに両思いの楽と小野寺さんの絆を深めてどうするんだという。どんだけ思わせ振りなんだよ!
千棘エンドにするつもりならここは千棘との絆を深めるイベントにするべきだった。
千棘エンドを隠すためのフェイクなんだろうけど、そんながっかりサプライズ要らないよ!

No Subject

仮にですがだいまおーさんの仰ることが当たってる場合(クリスマス編がただのフェイク説)古味さんはラブコメに向いてないのでは?と思ってしまいます

推理ものやオカルト系、ファンタジー物などならフェイクの展開を用意して読者の裏をかくというのは普通のことですが少なくともラブコメには全く不要な要素です

そもそもラブコメに必要なのはキャラ同士の絆の描写やその過程それに伴う読者の感情移入などです(個人的な意見ですが)
それなのに読者にミスリードをさせるためにフェイク展開を用意すると言うのは正直理解できないんです

修学旅行の縁結びをやった時点で古味さんの中で確実に千棘エンドは確定していたでしょうし
どういう理由があってクリスマス編をやったのかと言うのはぜひ聞いてみたいことではあります

ミスリードと言えば

小野寺さんをふる直前の楽が泣いた流れは明らかに意図したミスリードでしたよね?
頭の中で楽が泣いた回から小野寺さんをふった回に流して再生してみると明らかに不自然な流れで、前半はどう考えてもミスリードのための展開だとしか考えられません。
クリスマスの回に関わらず、これだけの人達に批判を浴びているのだから、絆の描写と読者の感情移入に失敗している事はこれ以上議論する余地がない程明らかです。
よって絆の描写と感情移入がラブコメの肝でミスリードは必要ないとするならば、古味先生がクリスマスの回抜きにしてもラブコメに向いていない事は決定です。その古味先生の実力から考えると、クリスマスの回も単なるミスリードのためのエピソードだったと思われても仕方がありません。

意図的なミスリードと言うより

正確に言うと印象としては意図的なミスリードというより、単に小野寺派を喜ばせるだけのエピソードで結果としてミスリード的なエピソードになったって感じですかね。
以前に自分が言いましたが、ニセコイがラブコメではなく単なるキャラ萌えオタク漫画だというのはここにも出てますよね。
古味先生は単発回かせいぜい短編で読者を萌えさせる位の実力しかないという事です。

作品としては満足

結末と大まかなストーリー、
そして批判を知った上で1巻から大人買いして読んだら不満は無かったです。なので本誌を追っていた方と感じ方は異なると思います。
素人目には7巻から急激に絵が上手くなっていて、演出は徐々に洗練されいて、ギャグは少し不安定で中期が最も面白い、という印象です。
ロミオとジュリエット前の千棘マジギレ後の「ごめん」とか、小野寺さんが告白することで逃げる千棘を呼び止めるシーンとか、凄いと感じる所もたくさんあります。

ただ、千棘と小野寺さんでパラレルワールドのごとく別パートを描いているので、楽の中でその二つがどう相対したのか想像しづらいことが惜しいとは思いました。

でも、個人的に作品としてめちゃくちゃ楽しめました。

No Subject

>だいまおーさん
小野寺さんの告白の翌週
最初の1コマ目の「俺も好きだよ小野寺」(過去形ではなく現在形)も多分ミスリードが入ってるんじゃないかと思います
普通これから振る相手に現在形を使うバカはいませんしかも開口一発目で

ニセコイの場合キムチ文化祭や九州編を始めとした長編が不評で単発回がメインの中盤が好評な事を考えたら
だいまおーさんのおっしゃることに納得しました

前コメの焼き増しですけど

部分々々を見ると、最初から千棘か小咲に相手を絞った純愛系ラブコメなら向いてるんですよ。
ミスリードに関しても、純愛系だったなら起こり得ません。
個人的には千棘との純愛路線が最も長く続いた可能性が高いと思います。
前提として「楽は小咲を好きではなく、ニセコイバレも終盤まで隠し通せる」が付きます。

・小咲は楽を好きで、楽は気付かず親友になった千棘だけが気付き罪悪感に苛まれていく。
・楽は千棘と小咲の二人に少しずつ惹かれていく。
終盤か中盤で約束の女の子=小咲と判明し、中立だった針が小咲に振れていく。
・ニセコイ関係解消となり皆に説明。小咲との関係崩壊への恐れと楽の淡い気持ちを汲んで失踪。
・居なくなった空虚感から楽が恋心を自覚。約束よりも今が大事と過去を清算する。
・小咲が先に千棘を発見。千棘だけに想いの丈を告げ、その上で千棘の背中を押す。
・大団円

古味先生の実力なら12巻くらいまでは引っ張れると思います。

・・・

>平々凡々さん
『俺も好きだよ』
うっ、記憶がっ・・・(>_<)

クリスマス回が載った当時はあれだけ心惹かれたのに、終わった今や考えれば考える程怒りが沸々と沸いてくるというw
もう忘れたいのに(^^;

No Subject

>ラグエルさん
前の方でmさんも仰っていましたが色んな設定を盛りすぎて処理しきれなかった巻はあります
各設定が足を引っ張り合って無駄だったというか

ラグエルさんの案ならばここまで批判はなかったと思います。少なくとも自分は
巻数に関してはそもそもラブコメに長期間は不要だと思うんでそれくらいが長さ的にはちょうどいいかと
12から長くて19巻くらいですかね


>だいまおーさん
私もです。ここまでムカつく主人公見たことないです
もうさっさと忘れたいのに未だに口を開けばニセコイや作者に対する愚痴ばかり出てくるのが現状・・・

No Subject

断るのなら「その想いは受け取れない…」あたり言えば良いのに。
「好きだよ」とか相手に未練持たせるような事言ったらダメですよね?
読者の意見に振り回されるのは問題だと思いますけどキャラを貶めるのもねぇ…?
ドロドロ展開を避けたツケが出たって感じかと。
千棘は最後で泣くのがみんな望んでたエンドなんでしょうか

Re: タイトルなし

皆様まだまだ議論が尽きないようで…

イブデート編が結末に対する違和感の大きな原因になっていることは間違いないでしょうね。あれがあったからこそ、小野寺さんエンドを疑わない気持ちになったわけですから。

そうした事実を踏まえた古味先生の実力云々については、どう考えたものでしょうね。長編を描かせるには向いてないとかラブコメには向いてないとか、皆さんがそう感じているのは、別の見方をすると「そう考えなければやってられない」との気持ちが強いようにも思えます。

俺としては、古味先生の実力と欠点については次の作品でも同じような傾向が見られた時に判断してみたいと思っていて、そこを断言するつもりは今のところありません。

この総括を書き終えてから、『ニセコイ』を読む気分が全く起こらなくなってしまいました。コミックス表紙で微笑っている小野寺さんの顔を見るのが何だか辛いです。

今はあんまり本作のことを考えたくないような気持ちに正直なところなってしまっています。

No Subject

原作を付けないかぎりは短編しか無理でしょう

話を作れないってのは漫画家としては致命的ですから

Re: No Subject

長期的な視点に欠けるとなれば作家としては危ういですが、まあまだ結論として言い切らなくてもいいかと思います。
次回連載でも同じような傾向が見られるとなればいよいよですが。

No Subject

ジャンプの恋愛漫画で、ここまで主人公が誰を選ぶかで騒がれたのは
いちご100%とニセコイぐらいしか記憶にありません
前者はもうこの状況ならこの選択で仕方ないと読者に思わせる話の力がありましたが
ニセコイはそこで及ばず、最後は作者の意思で押し通すしかなかったのが残念でした。
(作者の千棘偏愛ではなく、むしろ小野寺さんや他キャラに愛を注ぎ過ぎてしまった代償だと思いますが)

No Subject

最終巻を読んで、作者に千棘への偏愛があると確信しました

同時に、他のヒロインは金儲けのための駒でしかないということもね

さすがに最終巻のオマケ話は、内容としてありえないですわ・・・

Re: No Subject

反対の見解を持ったコメントが並びましたな…。
俺としては6日の名無しさんのほう寄りの考え方なんですが。

最終巻の描き下ろしがひどかったことには同意しますが、そこから直ちに千棘偏愛と他ヒロインは金儲けの駒という結論に至るところには疑問符しか浮かんでこないです。

その結論に至るまでの過程をもう少し教えてください…

No Subject

楽は小野寺の事を本当に好きだったのだろうか?
イベントを重ねた割に好感度が上がった感じもなく通常回では片思いの相手には出来ないような自然体。
楽から小野寺への気持ちを語るエピソードがほとんどなく、好きになったきっかけも不明(気付いたら好きになっていた等も無し)。
もしかしたらヤクザを継ぐのが嫌だったように「好きになるなら普通の子」と思い込もうとしていたのかも、なんて思いました。

議論が進んでいますね

個人的には楽は小野寺のことを本当に好きだったと思いますけどね。

私もヤクザと絡めて、「好きになるなら普通の子と思い込もうとしている」と考えたこともあります。ただ実際のところは本編にもあるように「幼いころから小野寺のような子が好き」というのが正解でしょうね。自然体になったのもデートなどの交流を経た結果でしょうし。

ジャンプラブコメ最長が災い

出だし~中盤までは女の子達も可愛くてよかったんですが可愛いいだけに本当にそれぞれの別れが雑に見えてしまいます
恐らく10~15巻程度で纏めることが出来ていた方がより名作になった気がします
もしくはもう少し長く丁寧に描かれていれば…しかし後半の人気や評判を見るにそれは無理だったんでしょうね
やはり漫画は設定を広げるのは比較的簡単でも広げれば広げるほど畳むのは相当才がないとだめですね

Re: ジャンプラブコメ最長が災い

あえて何かの見解を示す返信をせずに、閲覧者での議論の余地を残しておこうと思っていたんですが、ひとまずコメントありがとうございますとだけは書いておきましょう。

他にも色々思う人はいるでしょうから、どうぞ遠慮なく書き込んでもらっていいですよっと。

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