社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ニセコイ第224話感想 2016年週刊少年ジャンプ31号

2016年週刊少年ジャンプ31号感想その1

ニセコイ単独感想です
SQも読んでたら感想書く時間がごっそりなくなってましたorz


ニセコイ

千棘を見つけたマリーは、まずはフラットに話しかけつつも
羽の時と似たような説教じみた物言いから始まりました

そこで言ってる内容はまじ正論過ぎてぐうの音も出ないのである
ただそれを実行するというのは相当に辛いものなんですけども…

終始マリーのペースで進むと思われたこのお説教
マリーの見込みが若干外れていたのがちょっと気になりましたね

るりちゃんと同じ経緯を察していたのはさすがというところなんですが、
「楽が2人を同時に好きになっている」との認識を持っているマリーが千棘の失踪にこんな形で疑問を持つのが
ちょっと変かなと思ったというか

小野寺さんの気持ちを知るか楽の気持ちを知る
そのどちらか、あるいは両方によって千棘は逃げ出してしまう

その予想自体は実際の展開通りですからそれでいいんですけど、問題は「楽の気持ちを知る」って部分ですよ

ここで言う「楽の気持ち」って、「小野寺さんを好きなこと」だけに限定されているんですよね
マリーの認識では「小野寺さんと千棘の2人を好きになっている」はずの楽の気持ちを知ることが、
何故か小野寺さんを好きなことだけに限定されているように感じました

これが何か変だなって

小野寺さんの気持ちを知っただけ、ということならわかります

しかし楽の気持ちを知った、という時に、マリーの認識している事実では、その気持ちとは「2人を同時に好きになっている」
ということであったはずなのです

ならば、それを知った時に千棘が逃げ出す事態はどのように生まれると想定していたのか

「小野寺さんとあともう1人を同時に好きになっている」との形で知ったとして
「もう1人」が自分である可能性を全く思わずに千棘は逃げ出すかもしれない、と予想していたということなんでしょうか

それは何か変…

読んでいてこの辺りがちょっと違和感でしたね

千棘と話した感じで、小野寺さんの気持ちも楽の気持ちも知ってしまったようだと気づいたのはいいんですが
そこでの「楽の気持ち」がなぜ「2人を同時に好きになっている」というものではなかったのか

話の中で千棘がその事実を知らないでいることに驚いていますから、驚く場面の前は当然その認識でいたと思うんですけども



…ん
あ、ひょっとして

書きながらもっかい読んでて、ふと思いました

「小野寺さんが楽を好きという気持ち」も、楽が「自分と小野寺さんを好き」という気持ちも
どっちも知った上で、その上で「楽と小野寺さんがくっつけばいい」と思って逃げてきた

と解釈していたってことか

楽が千棘のことをしっかり想っていることを知った上で、それでも自分が楽とくっついた時に
小野寺さんに合わせる顔がないとかってことで逃げてきたのだと

そういうことか

だから「ひょっとしてもう1人が自分ってことを知らないまま落ち込んでんの?」と
なったのか

そうか
あぶねえあぶねえ


マリーにとっては、人生を懸けた勝負のつもりで挑んでいた楽の本心
あれだけ積極的だったのに自分は友達までだった

でも千棘は、「もう1つの好き」と言われるところまで来ていて
もしかしたらそのまま楽が千棘を選ぶ可能性だって残っている

あの時楽が選んだ小野寺さんではなく、違う人を選んでくれるかもしれない
それこそはマリーが望んだ僅かな可能性だったわけですね

今まさにその可能性の最も近くにいて、その実現がありえるかもしれない千棘が
こんなところで1人いじけて下を向いている

何より手に入れたかったものに届かなかった自分に対して
それを手に入れられそうな立場にある千棘

それに気づいた途端マリーの感情は爆発してしまいました


当然ですね

でもそこで、その感情が千棘への攻撃的な姿勢にならないのが
九州編の時に描かれた彼女たちの友情なのでしょう

まるで自分の望みを千棘に仮託したかのごとく、「今すぐ戻れ」とまくしたてたマリー

自分がどれだけ望んでも変えられなかった楽の本心を、ひょっとしたら変えられたかもしれないところに来ているのに
こんなところで1人落ち込んでる場合じゃない、と

千棘に対して叫びたてるこのマリーの表情
何やらすごく繊細に描かれていますね

特に瞳の力がとてつもなく強く感じられるように描かれている気がします

涙目の顔がアップになっている3コマ
どれも非常に繊細に美しく描かれています

中でも一番美しかったのは、もちろん最後の3コマ目


マリーのセリフを読んでいて久々に聞こえてきました阿澄佳奈さんの声が

「そいを無かった事にするんやなか…!!」

語感の良さも相まって、とても力強い一言です


マリーと千棘が出くわした先週の引きから、一体どんな言葉でマリーは千棘の気持ちを盛り返させるだろうと
思っていました

その回答にあたるこのセリフ
とってもいいと思います

「2つの好き」のことなんか思いもよらない千棘は、マリーの途中の言葉にはさっぱり理解が及んでいませんでしたが
それでも、「無かったことにするんじゃない」には強く反応しました

出会いとともに始まったニセコイ関係と、その中で少しずつ積み重ねてきた思い出

それこそはまさに自分が楽を好きになっていく過程でもありました
その時間を、この気持ちを、無かったことにすることなんかできるのか

知ってしまった2人の気持ちの重さに逃げ出そうとしていた千棘が、ようやくそれが何を意味するかを
理解した瞬間ですね

身を引いて逃げ出すというのは、思い出も気持ちも全て無かったことにしようとすることなのだと

実際に身を引いたヒロインとしては、風ちゃんにしがみついて号泣した春ちゃんがいて
また、楽の耳をふさいで「言うけど伝えない告白」をした鶫がいるわけですが

しかし彼女たちの場合は逃げ出したわけではないというのが千棘との違いですね
ちゃんと自分の心に向き合った上で、それでももっと大切なもののために、
あえて本音を封印するという決断を下したのです

だから、その後には晴れやかな顔で楽にも小野寺さんにも千棘にも接することができる

1度逃げ出したことで、余計に合わせる顔がなくなった千棘との違いはここですね

ならばこそ、千棘が前に進むには春ちゃんや鶫と同じように向き合わなければならない
自分の本心と
恋心と
大切なものと

それに対して答えを示すのは楽の役目

まだ明かされていない楽の決断は果たしてどちらであって、そしてもう一方には何を伝えるのか


走る千棘を見送って、その場に座り込むマリー
急に興奮したことがちょっと体調に影響した面もあったりするんでしょうか

「髪の長い女は手のかかる」とは、以前にも説教した羽のことも踏まえているんでしょうか
羽に続いて千棘にまで発破をかけてやらないといけないとは、何と損な役回りでしょう

結ばれたいと思う気持ちは誰にも負けないはずなのに、人の後押しばっかりして

あるいは、体調をおして攻勢に出まくった結果強制送還の事態まで引き起こした自分のことも含まれているかもしれません
自分も周囲の手を煩わせてきたことを自覚していることで、自嘲的な意味も込めていたとも考えられそうです



ともあれ、ようやく千棘は楽の元へ向かいました

そんで楽の前に小野寺さんと再会するのかと思ったら…

楽と小野寺さんの合流が先ですか
これは意外

全てを思い出した小野寺さんと、すでに結論が出ている楽
結論が出ているのはこの高原に来る前からのことでしたけど、小野寺さんが記憶を取り戻したことと合わせて考えると
また意味が変わってきますね

かつての出来事に関する話題が出てきて当然の状況において、結論の出ている楽はどう応じるのかとの問題があるからですね

もちろん、どんな風にその話題を切り出したものか、ちょっと迷った小野寺さんがなかなか言えないでいるということも
予想できますが…

だからそれよりも気になるのは、ラストページの構図なんですよ
訓練された小野寺派はもちろん一瞬で気づいたことと思います

もみの木の下で再会したあの瞬間と同じ構図ですよねこれ

1.5ページの見開きと、残りのスペース上半分に楽で下半分に小野寺さん
あの時と違って予想外の再会ではないので、2人の表情はもちろん普通なんですけども

なぜ構図が同じなのかな?
偶然…ではないですよねきっと

ここまで同じにするのには多分意味がある

たとえば、2人の気持ちは実は通じていたんだよ、ということをあの時と同様に暗示するためとかね


昔の約束か今の約束か、の選択を迫られて今の約束をともに選んだことで再会したあの時
記憶を取り戻したことによって、あの選択が実は相反する性質のものではなかったことを小野寺さんは知っています

ならば同じ要素をまだ記憶のないままの楽の中に求めるとしたら
それは当然「結論の相手」に関わることではないかと推測できるでしょう

そしてそれはつまり…
という

…ちょっと強引か?


いずれにしてもこの丘の頂上で3人が揃うことになるのでしょう
見届け役として集とるりちゃんもやってくるでしょうか

残る要素はいくつですかね

マリーのおかげでようやく気持ちと向き合った千棘の告白
楽の結論の相手
楽の記憶復活
3人の記憶消滅の原因
楽に選ばれなかったヒロインのその後の楽との関係性
千棘の将来の道

この辺かな?


[タグ] ニセコイ




COMMENT▼

No Subject

あれ、危惧通りに向き直っちゃったよ…と思ったら、なるほど楽と小咲を先にマッチメイクときたか!
この流れなら向き直っても問題ないや。

これは過去の再現が来ますかね?楽と小咲のザクシャインラブを千棘が見てしまうあの過去が。
でもあの時と違うのは千棘が前を向いている事。千棘、是非とも聞かせてくれ!
「ちょ、ちょっと待ってっ!!」

No Subject

はてさてどうなりますかねぇ。
そして後何話なのかw

取り敢えず楽の株が上がる事を祈っております(←

No Subject

正直次の話は読むのが辛そうです。
25巻完結なのか26巻完結なのかわかりませんが

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。
返信遅くなったせいで、次の内容を知ってる状態でのお返事となってしまいました。

あさるとさんの予感が何やら的中した感じになってしまっておりますな。

さーて…

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Author:rexel
ジャンプ歴20年。ジャンプ最新号を読んでる時は、ゾーンに入ってると思う。

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中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。そして邑楽派。



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