社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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最近のジャンプマンガにおけるラブコメの限界と可能性に関する若干の考察

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今、ジャンプでラブコメが熱いのである


迷走している感すらあったべるぜバブが
クリスマスにかこつけたカップル限定イベント開催で
男鹿・ヒルダ・邦枝の奇妙な三角関係が俄に動き始めた
東条・静も加わって、何やらおかしな戦いが始まろうとしている

アルコバレーノの呪いも解決でき、最終話が近いと思われるリボーンも
原点回帰と言わんばかりにツナと京子・ハルの関係に決着を付けようとしている

最近のシリーズではなりを潜めているが、エロゲー属性てんこ盛りのサーヤが登場して以来
スケットダンスでもボッスン・ヒメコ・サーヤというウブな三角関係が生じている

新顔のクロスマネジでさえも、桜井をめぐる昔の部活のマネージャー早見先輩と
現在の部活で部長を務める豊口さんとの間で何やら恋愛が絡んできそうな予感がする


中でもべるぜバブは今の展開に入ってから俄然面白くなっている

ラブコメ展開とはそれほどに面白く感じるものなのだ


しかし、ここでよく見てみると、上に上げた作品はどれも
「ラブコメ」というジャンルに属するマンガではないのである

「ラブコメ」というジャンルにあてはまる作品と言えば
ニセコイ、恋染紅葉あたりであろう

しかし、この2作品はどうもラブコメとしては面白さに何かが足りないのである

今では終了してしまった「パジャマな彼女」とともに
かつては「ラブコメ戦国時代」などと呼ばれるほど
同時期に連載された作品たち

1つはすでに終了し
1つは終了の気配に満ち
1つは終わる様子だけはないものの、展開に対して明らかに違和感が生じている


同じラブコメという要素を持つマンガでありながら
そのジャンルに当てはまる作品とそうでない作品とで
なぜラブコメを面白く感じる作品と感じない作品があるのか


思うのは、「ラブコメ」というジャンルの限界が関わっているのではないだろうかということだ

男女の色恋沙汰は、世代や立場に関係なくどんな人でも興味を持つものである

だからこそマンガにもなるのだが、そこで話を創ろうとした時
ラブコメという要素を作品の中心に据えるのか
それとも、単なる一要素として加えるのか
2つの選択肢が存在する

ここで後者を選んだ作品が、べるぜバブであったりスケットダンスであったりするわけだ

極悪不良と魔界王子が巻き起こす大騒動
人助けのための部活「スケット団」への依頼をめぐって発生する大騒ぎ

こんな感じで、作品を成立させる重要要素がラブコメ以外にも存在しているのである

ラブコメは、色恋沙汰という単純な話であるだけに
男女のキャラクターがいればそれだけで物語を創っていけるという点に特徴がある

それはつまり、ファンタジーであっても現代であっても近未来であっても
どんな世界観にもそれなりにマッチして取り入れやすい要素と言えるのだ

ラブコメという要素の持つ可能性がここに存在する
大抵の作品で、その幅を広げるのに一役買ってくれるのである


しかし、前者を選んだ作品となるニセコイや恋染紅葉はどうか
どちらも現代日本の学園を舞台にしたマンガである
その点に関してはスケットダンスも変わらない

違うのは、ラブコメを中心に据えているか否かである

ここに、ラブコメというジャンルの持つ限界が存在すると思うのだ

つまり、どんな世界観にも馴染みやすく、登場する男女のキャラの
恋愛に関するドタバタという単純な内容であるが故に
読者に最も身近な現代日本という世界でなければ
「ラブコメ」自体が中心になれないと言うことだ

ファンタジーや近未来や古代であってもラブコメを描くことは出来るのだが
そうした場合世界観の構築と説明に手を取られることになり
結果、ラブコメ作品という印象は薄くなってしまうのである


前者を選びつつ、ファンタジー世界を舞台にした最近の作品に
岩本直輝先生の「magico」がある

架空世界を舞台に、魔法という要素も取り入れて
純情な主人公と純粋なヒロインが結婚するところから物語が始まる
新婚生活ラブコメであった

新婚生活ラブコメをもう一つ挙げると、福島鉄平先生の「サムライうさぎ」がある
男尊女卑の江戸時代を舞台に、新米武士と出来の悪い武家の娘との結婚から
話が始まったマンガだ

2作ともに、途中からバトル展開に入ったことや、それによってコメり具合が足りなくなったことで
打ち切りのような形で突然に終了してしまうこととなった

あるいは成功したと言える作品としては、矢吹健太朗先生の「To LOVEる」や
叶恭弘先生の「エムゼロ」が挙げられるだろう

それよりもさらに純粋なラブコメといえば
河下水希先生の「いちご100%」や、桂正和先生の「I's」が挙げられるだろう

いずれも、美麗な絵と適度なエロさ、ヒロインたちのデレ具合の見せ方が
人気を博した作品である

だが真中は氏ね


これらの作品が実在することからすれば
ラブコメを中心に据えたマンガでも成功できないことはなく
結局は、それぞれそのマンガの内容によって決まるとも言えるだろう

しかし、ラブコメ以外にウリとなる要素を持っているマンガでラブコメ展開になった時の方が
何か知らないが、より面白く感じるのである



[タグ] ラブコメ




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