亜人ちゃんは語りたい 第3巻
第3巻です
待ち侘びておりました
家に届いた時は思いっきり体調壊してた時だったんですけど、どうしても早く読みたかったので
薬で熱が下がった隙を見計らって読んでやりました
だって我慢してるほうが体に悪いと思ったからね
おかげさまでほんわかした気分になりながら休むことができました
サキュバスな佐藤先生が表紙となった今巻
収録されている話も、基本的に佐藤先生がメインとなるものばかりで
面白さがさらに増しているように思えます
前巻の引きで登場した刑事さん
亜人と刑事なんて良い予感はしてこなかったんですが、心配したほどには暗い雰囲気となったわけではありませんでした
ていうかしっかり彼らの日常の続きでしたね
佐藤先生と知り合いの宇垣さんとは、亜人課所属という亜人が起こす事件を専門に扱う刑事でした
性質がいろいろと異なる亜人ちゃんたちですから、そういった専門部署が作られるのはよく分かる話です
そして、そこに属する刑事が管轄内の亜人ちゃんたちに対して日常的に触れ合おうとするのも道理の通ったことで
世間では特に、サキュバスの起こす催淫事件が問題化しているんだとか
わざと催淫させて自分に手を出させて、それを痴漢と騒ぐサキュバスがいるというのは
その性質に対してヤケになったサキュバスも当然いるだろうことを考えれば無理からぬ話でした
すでに描かれている佐藤先生の日常を振り返れば、サキュバスが普通に社会生活を送ろうとするのは
相当に辛いものがありましたからね
それもこれも、サキュバスには他の亜人と違って「他人に影響を与える」という性質があるから
血を求めるバンパイアや、体温の低い雪女、首と胴体が離れているデュラハンといった亜人たちは
基本的にその性質が自分に対するものとして働いています
バンパイアの血を求める性質は他者と関わるものと言えますが、五感が鋭くなると言った性質は自身で完結しているもの
しかしサキュバスについては、直接体に触れてしまった相手の性欲を喚起する、淫夢を見せる、といった具合に
その特徴と性質が他者への影響として表現されてくるという意味で他の亜人とは一線を画すと
その意味で、亜人課の刑事としては特に管轄内のサキュバスとの交流は、催淫事件が起きた時に普段の性格から
そういうことを意図的に起こすことがあるかどうかを判断することで、少しでも真実に近づこうとしているのだとか
地味ですが、他に方法が浮かんでこない辛い仕事ですね
作中で高橋先生も言っていたように、亜人ちゃんたちにとっては面倒くさい相手と言えます
いわば起きていない事件の事前取り調べなわけですから
しかし
しかしです
宇垣さんのこの地道な仕事ぶりが1つの光明をもたらしてくれていましたね
女学生な佐藤先生がくっそ可愛いんですけど
おいこれまじか
セーラー服だし
三つ編みだし
メガネだし
マフラーだし
これは触れなくても催淫されるだろ常識的に考えて
これはね
かなりの衝撃でしたね
学生の頃の佐藤先生がこれほどの破壊力を持っていたとは…
たぶんこれ、本人としては催淫を出来るだけ抑えるように地味目にしてるんですよね
それでこの威力ですか?
メガネ外してストレートヘアとかにしてオシャレな私服でも着てみた日にはどうなってしまうというのでしょうか
むしろ催淫して下さいよろしくお願いします
いや、しかし現在の佐藤先生だってちゃーんと可愛かったですね
宇垣さんに唆されて高橋先生に迫ってみたあの回はかなりの仕上がりでした
催淫を体験してみますか?なんて宇垣さんの提案通りのセリフを言いながらも、内心は超死にたくなってる羞恥心
こんな自信満々なセリフなかなか言えねーよ
そんで何をやるかって言ったら、後ろで結んでる髪をほどいて、ジャージの上着を少し脱いで見せるだけ
それだけで、高橋先生は学生の頃の性欲が戻ってきた気さえするという事態になってしまいました
これがペトス先生の絵柄だから読者は和みながら見ていられますけど、これがもしtosh先生が作画してたら…
あるいは矢吹神が描いていたら…
読者もきっと催淫を実体験することができたでしょう
このマンガにそういう作画が相応しいかどうかという問題もありますけどね
ペトス先生の多少粗いながらも、どこか優しさを感じさせる絵柄が、作品の雰囲気作りに大きく関係していることを考えれば
このくらいの感じの方が、この後の展開を見る気分が違ってきていたように思えます
すなわち、「催淫」というものに関する佐藤先生の考え方と高橋先生の捉え方
ここもねえ
普通の女性でも、服装と露出によって雰囲気はかなり変わりますよねという一般論から始めて
だからサキュバスと言っても、佐藤先生だって同じですよと
服装と露出で男が催淫されてしまうのは、それだけ貴女が魅力的であるということなんですよ、と
平たく言えばこんな感じなんでしょうかね
この説明は佐藤先生にとって大きな衝撃だったのではないでしょうか
今まで催淫というものを自分自身の魅力や個性とは切り離して認識していたであろう彼女
それを、今気になっている人からこんなふうに言われた日には、嬉しくてたまらなくなったんじゃないかと思えました
次のページに行ったら、佐藤先生嬉しそうにしながらも意外と普通に高橋先生と議論しててそこはちょっと物足りなかったんですけども
でも、上着のファスナーあげようとして、チャックボーン(違)を起こしてしまったのは非常に眼福でございました
サキュバスの巨乳が揺れたのを目の前で見ちゃったら、そりゃあ高橋先生だって顔真っ赤になるわな
これで佐藤先生が幻滅しなかったあたり、すっかり高橋先生に惚れ込んでしまっているというものなのでしょう
大人な2人のこれからがとっても楽しみになりましたね
もちろん、ひかりをはじめとした学生亜人ちゃんたちも、仲良く過ごしています
刑事が登場してきた時は少し動揺もしましたが、別に変なことが起こるわけでもなく
ほんわかな日常が描かれてくれていました
うーん
やっぱりいいですねえこういうの
さて…
某駄菓子マンガのノリで考えると、コミックスも3巻までなって、そろそろアニメ化の知らせが届いてもいい頃だと思うんですけど
どうなんでしょう
木を隠すなら森の中…佐藤先生
いっそビッチ全開な恰好すれば効果高いかもよ?