
今週のジャンプヒロインズベストショット!
はい
2日連続ではありますが、ベストショット記事です
しかも、今週の、と銘打ってはいますが正確には先々週のです
昨日の記事が今週17号のだったんですが、今回の記事は15号の分となります
だって肺炎でぶっ倒れてたせいで書けなかったからね
すっかり時期は逸してしまっているので、書かない選択肢も考えたんですけど
でもそれをやると年末恒例の「今年のベストショット集まとめ」が変なことになりそうな気がしたんで
書いておくことにします
とはいえ、エントリーは1枚だけなんですけどもね
これがベストショット1枚のみなんですよ
昨日の記事でもそうでしたし、このところは1枚だけか、もしくはエントリー自体なしか、っていう
非常に寂しいことになっております
しかも、今回のエントリーは自分でもちょっと意外ながら、しかしこれしかないだろうと思ったものという
いつもの感じとも少し違う感じになりました
それでは前置きはこのくらいにして、早速見てみましょう
今週の(15号の)ベストショットはこちらです!

かんざしの交換を提案してくれた看板娘ちゃんです
うむ
15号はね
これしかないんですよね
この看板娘ちゃんは、何というかもう超輝いてる
内容としては季節ネタとしてのホワイトデー回ですね
江戸時代が舞台であるはずの本作において、バレンタインデーとホワイトデーなんて現代ネタを構わずやるというギャグとともに
磯兵衛が看板娘ちゃんからチョコを貰ったと勘違いしたという鉄板ネタをかぶせることによるギャグを成立させているわけなんですが
そのギャグ内にあって、この看板娘ちゃんはちょっと天使過ぎております
忘れ物だと思って渡したものを、自分からの贈り物と勘違いされて
1か月経ったらまさかのお返しの品なんてものを渡されてしまった彼女
実際にはあげたものではないのでそんなのもらえません、というのは常識的な対応です
加えて、そもそも磯兵衛からそんなお返しとかもらっても…という本音も読者は想像することになります
だって看板娘ちゃんはいまだに磯兵衛の名前を知りませんからね
常連さん、と呼ぶばかりで、磯部磯兵衛なんて名前は全然知らないのです
そのくらいアウトオブ眼中なんですから、勘違いでのお返しなんて迷惑なだけに決まってる…と
読者は普通に考えるわけです
このマンガは根性無しで見栄っ張りな磯兵衛のぐだぐだっぷりを楽しむ作品だからですね
しかし、そんなふうに想像してしまったことがこのカットの破壊力を引き上げることになります
まさか今自分が使ってるかんざしと交換なら、なんて言い出すとはね…
そこにあるのは、本作の中で最高レベルの「純真さ」でした
ギャグ漫画らしく変人ばかりのこのマンガにあって、「純粋であること」をそのキャラ性とする看板娘ちゃん
それが読者の想像と予想を見事に裏切る形で発露してきたのがこのカットなのです
あげてもいいない贈り物のお返しをもらう訳にはいかない
しかし、せっかくの常連客の気持ちを無下にするわけにもいかない
だから、「交換」という形でそれを受け取ることにした
対立する2つの要素を同時に解決する策として、見事な案でした
こんな綺麗な笑顔で私物を差し出されたら、そりゃあますます惚れるに決まってる
とりあえず匂いをかいでみるという磯兵衛のファーストリアクションにも大いに納得がいきます
つまり五感の全てで堪能したくなるんですよね
手にした時点で触覚は味わえてますし、目の前にあるんですから視覚的にも満たされています
音がなるようなものではありませんから聴覚的にはどうにもできないとして、味覚的に試してみようとするには人の目がある
ならば、特に何もしなくとも味わえる触覚と視覚以外にもう1つ堪能しようとすれば
嗅覚しかないわけです
まじまじと見るふりをして顔を近づけつつ、実は鼻を接近させてみたりしてね
磯兵衛の場合はそんなごまかしすらもありませんでしたがw
きっと嬉しさのあまりそんな取り繕うことも忘れてしまったんでしょうね
勘違いだったことが判明したのと、どうせ自分からもらっても嬉しくないんだろうな、なんていう自己否定が
次々沸き起こってきてもうどうでもよくなってしまったところに、まさかの提案ですからね
完全なる予想外でありつつも、看板娘ちゃんならありえそうだと思えるこの提案
てっしーより天使かもしれない…
いやマジでマジで
浮世絵調の絵柄なために他作品に比べてどうしても見た目の美麗さに欠けて、今まではエントリーカットとなることはあっても
ベストショットとして登場してくることはなかった看板娘ちゃん
それが、他にエントリーカットがなかった号とはいえ
一気に迷いなくベストと決断できるほどの大躍進を見せてくれました
完全に予想外だった提案と、その際の笑顔のおかげです
今後の看板娘ちゃんから目が離せなくなりそうですわ
それでは今回はここまで!