社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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気づき、話して、隠されたそれぞれの本音が見えるもの… 今週のつぐみんズベストショット集!

2016年WJ12_3

今週のつぐみんズベストショット集!

えー…と、ですね

今週もね
いつもの通りベストショット集ということで見ていこうと思うんですけどね

今週はまた今までにないパターンとなってしまいました

今週のベストショット集は、鶫オンリーでお送りしたいと思います


自分でもまさかの展開になったなと思うんですけどもね
ニセコイ以外の作品を何回見返してみても、今週は鶫以外にエントリーに値するヒロインが見当たりませんでした

おかげでタイトルも、語呂と響きを重視した結果「つぐみんズ」とか今まで使ったことのない呼び方になってしまって
いまだに自分でも違和感を拭えずにおります

しかしそれでも今週は鶫オンリーであることは変わりません

エントリーしてくれたカットは全部で4枚

その全てが、彼女の胸の内を絶妙に表現する表情となっておりました


それでは見ていきましょう
今週の1枚目はこちらです











































2016年WJ12_4

千棘の部屋を訪ねた鶫、その最初の表情です

きっとこの時から、鶫の中には数分後の自分の状態が見えていたんじゃないかという気もするんですよねえ…


自分自身に対する認識とともに、ある実感を持って千棘の部屋を訪れた鶫
そこには、下校時に見た光景から推察された1つの確信がありました

千棘の部屋を訪れたのはそれを確認するため
おそらくは9割以上の確率で気づいてしまった事実に対して、本人の言葉でもってその残りを埋めようとしたのでしょう

しかし同時に、それを聞くことが何を意味するかも鶫は知っていました

だからこの表情なんですよね

僅かに下を向いて、その疑問を口にする前には微笑みすら浮かべつつ、気持ちを落ち着かせようとしている

それは、聞いてしまったらどうなるか、返ってくる答えがどんなものであるのか、ほとんど想定できていたからでしょう
分かっていて聞こうとしている自分を自分で嘲笑ったのか、確かめずに居られなかった衝動を滑稽だと思ったのか、
あるいは、聞けば答えてくれると信じている千棘への親しみのためか

いずれであったのかは本人のみが知っていることですが、とにかく鶫は聞きました

それによって自分の初恋が終わるであろう1つの質問を、千棘にぶつけました









2016年WJ12_3

聞くまでは色々な感情が去来していても、口に出してしまえばその後はこんな顔

真顔というより無表情に近いかもしれないこれは、覚悟と確信に裏打ちされた顔であるということができるでしょう

決して、気まぐれや好奇心で聞いているわけではないこと
単なる雑談や戯れの言葉ではないことを、この顔は語っていました





2016年WJ12_2

それでも最初は照れてごまかそうとした千棘に、少しだけ柔らかくなったような顔で応じた鶫

真っ直ぐ千棘を見据えていたような表情から、何か少しきょとんとしたかのような、隙のある表情に変わったように見えますね
目が少し大きく開かれていて、口元の線も僅かに短くなっていることがそう感じさせるのでしょう

ではこの表情の変化は何を意味するのかといえば

ごまかそうとした千棘の返事を「本当ですか」と声なき声で再確認しているのが1つ
ごまかそうとした千棘の返事を「そうなのですね」と信じようとしたというのがもう1つ

つまりは、千棘の返事に対する2種類の反応が同居しているのがこの表情なのではないでしょうか
ただし、その答えに半分だけ疑問があったことで次の言葉は鶫からは出てこなかった
千棘の次の言葉を待って、それがあくまでごまかそうとするものであれば、鶫はそれで納得したのでしょう

そしてきっと、楽への気持ちもそのまま仕舞いこむことにするのでしょう


ここがね
一番鶫の切ないところなんじゃないかと思うんですけどもね

今回、結果としては千棘はしっかり本音を鶫に告げてくれたわけですけども
ここでもしも千棘が恥ずかしがって本当のことを口にしないままだったとして、果たして鶫はそれを喜んで、
翌日から楽にアプローチするようになるかといったらそんなことはないと思うんですよ

もちろんニセコイ関係があるわけですから、大っぴらにすることは無いとしても
例えば何かで2人きりになった時があったとしても、別に変わらない態度で接したんじゃないかと思うのです

なぜなら、鶫には見えたからですね
楽といる時に千棘が見せた自然な笑顔を

ニセコイ関係を見抜けなかった自分の見る目のなさをふがいないと思っていた鶫でしたが
それでも、自分の恋心を自覚した状態で千棘を見れば、その表情はとてもどうでもいいと思っている相手に対するそれではない

それに加えて、改めて問いかけた時に慌てふためくような千棘の態度を見れば
それが単なる強がりとごまかしであることはすぐに察しがついたんじゃないかと思うのです

だから、この時千棘の返事が楽への気持ちを否定するものであったとしても
その態度から「いやそんなことは…」と思ったならば、やはり鶫はそのまま身を退く決意を下したのではないでしょうか

自分が楽を好きで、おそらくは千棘も楽を好きであることと
その本音を自分に言えない、言ってもらえないこととは別の問題である

きっとそんなふうに考えるんじゃないかと

もとより鶫にとって千棘は至上の存在です
そこで本心を教えてもらえないからといって幻滅するようなこともなければ、失望するようなこともないでしょう

言ってもらえなかったことをもって、千棘が自分を重んじてくれていないとは考えないはずと思うんですね

ありとあらゆるものを分け与えてくれた千棘という存在
組織の薬で一時的にか弱くなってしまった時には、それでも自分が居ないと寂しいと断言してくれて
父親にもクロードにも秘密の策を自分にだけは打ち明けて協力を求められるくらいの信頼がある

千棘にとって、自分の存在意義はそれだけのものはある
ならば、ここで本音と本心を教えてもらえるかどうかというのは、実はさほど重要なことではない

もし言ってくれなかったとしたら、ただ千棘が「自分には言えない」とそう判断したことを受け入れるのみで、
しかし千棘の本心を慮った言動をとるように留意する

それは、ニセコイ関係を知らされなかった今までとあまり変わらない関係なのかもしれません
が、以前よりももう少し千棘のために行動できるだろうことは間違いないと言えるでしょう


しかし、実際には千棘は鶫に話してくれました
一度は照れて取り繕おうとしましたが、鶫の目を見つめて、少しずつ視線を落としたら
思い切って本音を話してくれました


きっと鶫は嬉しかったでしょうね

どっちだったとしても、きっとその後の彼女の行動は変わらなかっただろうとはいえ
話してもらえないよりも話してもらえたほうが大きく違うことはあまりにも明らかです

だから、「今のウソ」という千棘の言葉に鶫の瞳の色が変わる

まるでときめいているかのような顔の描き方
透き通ったトーン、大きく開かれた瞳

恋した相手のバッティングが判明した瞬間であるのに、鶫の心には嬉しさのほうが強く込み上げていたのかもしれません

だから、迷いなく自分の決意を下すことができた
初めから決めていた自分の決断に自信を持つことができた

だからこの表情なのでしょう










2016年WJ12_1

言葉の代わりに笑顔で返事をした鶫

これが今週のベストショットです

鶫オンリーのベストショット集をやることに決めた時、じゃあベストは何になるかと考えたら
これしか出てきませんでした

今週の鶫といえば、もちろん楽への「言うけど伝えない告白」の時に見せたいくつもの表情がありましたが
それよりもこっちです

ていうか今回のエントリーは全て千棘とのやり取りにおけるカットばかりだったわけですが
その理由は、こっちのほうがより鶫の強い感情が現れていたと思うからなんですよね

楽といる時ももちろんではありますが、やはり鶫にとっては千棘と一緒にいる時のほうが
その心の機微が一番動きやすい

感情が最も深く最も強く最も大きく揺れやすい


こうしてみると、鶫は楽よりも千棘と一緒の時のほうが収まりがいい感じさえしてきますね

楽に対する鶫の気持ちを決着させるシリーズであったはずですが、同時に鶫と千棘の間が深められたような感もあります
それはつまり、鶫が千棘の応援キャラとしての立場を確固たるものにしたという意味を持つものであるでしょう

鶫ルートの決着はすなわち千棘の応援キャラとしての立場の確立である

ならば、小野寺さんの応援キャラとして初期からその立場を確立しているるりちゃんはどう動くか
そんなあたりから、次回の展開を妄想してみるのもいいかもしれません


ああ、そうそう
今回のベストショット集は、こちらのサイトの感想記事を読むともっと理解できるんじゃないかと思われます
俺の記事とは若干考え方を異にしている部分もありますが、それでも大いに示唆に富む内容ですのでどうぞ

『ニセコイ』第206話「イツカハ」感想 - 現実逃避



それでは今回はここまで!

COMMENT▼

!?

今週はつぐみんベストショットかぁ
確かに今週はつぐみの感情の起伏がバッチリと現れてましたし、まぁ妥当なのかな
個人的には背すじの肘たてする
みちるちゃん先生を推したかったですけど、
まぁ妥当ですかな(・_・)

最高でした...

No Subject

なるほど。

おk、異議無し。

Re: !?

皆様コメントありがとうございます。

つぐみんズ、なんていう初パターンにどんな反応があるかなと思っていたら、普通だったみたいですね。ちょっと予想できてたりしたでしょうか。

妄想屋さんの静かな「異議なし」がやけに力強い気がするのである…

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