社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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その表情は目の前の君のために… 今週のジャンプヒロインズベストショット集!

2016年WJ10_3

今週のジャンプヒロインズベストショット集!

さて

体調不良のためいつもよりだいぶ遅くなってしまいましたが
今週も忘れずに見ていくことにしましょう

前回まで何度かベストショットのみというのが続いていましたが、今週は
全部で4枚のエントリーを確保することができております

いいですね、いいことですね


テーマは、「それぞれの相方へ向けられた表情」とでも言えるでしょうか

4枚すべてのカットにおいて、それぞれの相手役に対する感情が発露した表情となっていました


では早速見ていきましょう

今週の1枚目はこちらです!


 









































2016年WJ10_4

合コンを楽しみながらも一抹の寂しさを抱いている照橋さんです

この照橋さんは、あまり迷うことなくエントリーを決めることができたカットでした

描かれ方というか、描かれた状態だけ見るとそれほど美しく仕上がっているわけではないんですが
それでも、照橋さんの本心が全くぶれていないことを示すカットとしては秀逸なものでしたね

この時照橋さんが合コンを楽しむ素振りを見せていたことで、テレパシーを使ってその場をコントロールしていた斉木は
「ほら心なんて簡単に変えられるんだ」とほくそ笑んでいましたが

しかし、実は照橋さんはその一方で斉木がこの場にいたら、なんてことまで考えていたという

斉木の企みが全く功を奏していないことを示す充分な描写でした

しかもそれをページのめくりで持ってきたんですから、インパクトは倍増ですね
これにはさすがの斉木も黙り込むしかないと確かに思えます

ここで1つ深読み的に注目してみたいのが、斉木のテレパシー能力なんですよ

常時発動状態で勝手に回りのモノローグが流れ込んできて、自分からも送ろうと思えば送れるというこの力
今回の話の中ではそれを使って照橋さんが合コンを楽しいを思うように仕向けていた斉木でしたが
「この場に斉木がいたら」と思っていた照橋さんの本心に気づかなかったのはどうしてなのでしょうか

普通に考えると、照橋さんの中にそういう心の声が浮かんでいなかった、というのが一番の理由だろうと思われるのですが
それはすなわち、テレパシー能力の不完全性を示すものであると言える気がするのです

心の声が聞こえるんだから、相手の本音も本心も手に取るように分かる
それは確かにその通りなんでしょうが、別の見方をすれば、心の声に現れてこない限りは
把握することができないと言えるわけですね

例えば確かにその性質や感情を持っていながら、本人が自覚していない事柄は
心にも現れようがないことからテレパシー能力で気がつくことはできないのでしょう

あるいは、その気持ちが本当であるからこそ生まれてくるような感情や行動があれば
それが実際に出てくるまではテレパシー能力でも察知しようがないということになるはずです

今回の照橋さんで言えば、斉木のことが確かに好きだったからこそ、楽しいと思った合コンのこの場に
斉木もいて欲しかったと思った

斉木がいれば楽しいこの合コンがもっと楽しかったのではないかと思った

斉木への気持ちが本物であるからこそ生まれたこの本音に、当の斉木は驚いてしまいました
つまり、「自分を好きである」ことと「だから楽しい場に一緒にいたいと思う」ことが
斉木の中では想定される事実として結びつかなかったんですね

それは、超能力を持ったがゆえにあらゆる危険を避けてきたことが惹起する「心の機微への鈍感」とでも言えるでしょうか
予知能力がなくとも読心能力がなくとも、人との交流経験が豊富な一部の人にはすぐに予感できるような感情の行き先
能力を疎ましく思いながら、しかし能力に頼りまくって生きている斉木には到底想像のつかないものだろうと思われます

ならば、それを教えることができるというのは斉木に対する照橋さんのアプローチ材料にならないでしょうか

実際には、斉木の能力のことを知らない照橋さんがそんなことを意識して斉木に近づくことはありえませんが
しかし勝手に斉木が照橋さんの恋心から生まれる意外な感情と行動に驚かされながら、一方で彼女を見直していくというのは
読んでいく側としても実に温かく見守ることのできる流れなのではないかと思います

何か照橋さんの乙女度が上がるというかね

自分の美少女ぶりを鼻にかけつつ、でも斉木に無視されてがっかりする展開とかではなく
斉木が能力とシチュエーションを利用して照橋さんから嫌われようと仕向けても、なぜかいいように受け取ってしまうのを見て
今まで抱いたことのなかった感情が斉木の中に浮かび上がってくる、とかね

「超能力があっても全く思い通りにならない」ことを「災難」として描こうとするこのマンガにおいて
とっても温かく感じることのできる災難ではないでしょうか


…何か1枚目から長くなりましたが、続いて2枚目はこちらです




































2016年WJ10_3

4位の結果に肩を落とす御木くんを励ますターニャちゃんです

いやー見事に嫁ですね、このターニャちゃん

頑張ったけど上手くいかなった亭主に対して、全然気にする素振りを見せずに
正面から「大丈夫」なんて真顔で言える芯の強さ

こんな顔でこんなことを言われちゃあね
「絶対彼女を嘘つきにはしない」なんて思いたくなりますよね

大丈夫と言ってくれた君を
大丈夫と言ってくれた君と
大丈夫と言ってくれた君に

導く最高の舞台


ここでうまいなーって思ったのがね
ターニャちゃんを最初は苦しめていた言語の壁がね
御木くんも少しは理解できるようになった今は、「2人の世界」を形成する要因になってることなんですよ

はじめは御木くんも全然わからなかったロシア語
だけど、勉強して少しずつ理解できるようになったら彼女との意思疎通ができるようになって
励ましの言葉もわかるようになった

それは周りから見ると、何やら聞き慣れない言葉で2人だけの会話が繰り広げられているような状態で
話の内容がわからないことで「2人だけの世界」が作られているかのように見える

息の合った「カップル」ほどいい演技を見せられるとするならば、ロシア語でやり取りすることで
2人の世界に浸ることのできる彼らは、他のダンサーとは全く違った舞台を見せることができるのではないでしょうか

とっても期待したいですね


それではお次が3枚目

こちらです!





































2016年WJ10_2

怒りのオサレ変化弾でトドメを刺した那須隊長です


この那須隊長は美しいね

射手で隊長でエースの那須隊長を、攻撃手の熊谷ちゃんが専守防衛しつつ敵の体勢を崩して
その隙を那須隊長が狙うというのが那須隊の基本戦型のようですけども

未知のトリガーを持つ近界民相手でもそれは変わりませんでした

おかげで、未知の能力の矢面に立つことになった熊谷ちゃんは結構な傷を負うことになってしまったわけですが

そのことに、那須隊長が何も感じていないわけはなかったということですね


くまちゃんの受けた傷 まとめて返すわ


まあなんと冷静な怒りに満ちた言葉でしょうか

言葉だけは穏やかでも、その意志で紡がれた弾丸の軌道と威力と数は尋常ではありませんでした

上下から異なる軌道で襲い来る弾は、絶対に躱されないことを企図してのものでしょう
それでいて、直撃した時には敵の体を効率よく抉っていくための螺旋軌道

戦場のその場で軌道を引くリアルタイム変化弾使いという那須隊長
弾を放っているのに視線は敵のほうを向いていないというのも絶妙です

射手としての技量の高さとともに、その姿なんかもう視界に入れたくないという気持ちがあるかのよう

一弾一弾では意味を為さないあの軌道は、「くまちゃんの受けた傷」をすべて返してやるために
全弾に気持ちが込められていることを示すものと解釈したいですね

だってそのほうが百合の花が綺麗に咲くからね



それでは次のカットが最後です

今週のベストショットはこちら!

















































2016年WJ10_1

大人の階段を上ったわたりちゃんです

あれ、違いますか?(;^ω^)


仕方ない
もうちょっと正確に言うなら、「カップル」の階段を一歩上ったわたりちゃんですね

はじめてちゃんと踊れた大会で、はじめて1次を通過することができた

はじめて男子に可愛いと言ってもらえたドレスで
はじめてだった競技ダンスで
はじめて大丈夫と思えたこの大会で

感じた自信の通り、踊り切ることができて
まさかの1次まで突破することができた

わたりちゃんにとっては、はじめてづくしだったんですね

だからそれが嬉しくてたまらない

競技ダンスが楽しくてたまらない

きっと、今のわたりちゃんの中には前向きな気持ちがふんだんにあふれまくっていることでしょう
だからこれからも彼女は競技ダンスに打ち込み続ける


…ですが、実はここでちょっと冷静になってみると
今回大会という場でしっかり踊り切ることができたことで、彼女が最初に競技ダンスをやろうと思った理由は
消滅してしまっているとも言えるんですよね

臆病で引っ込み思案な自分を変えたくて、部活紹介でキラキラしていた競技ダンス部に勇気を出して入ろうと思った
自分を変えたい一心で練習に打ち込んで、そして早速訪れた本番の舞台で、泣いて座り込んで動けなくなった
そのことがさらに重くのしかかってきたけれど、パートナーが支えると言ってくれた

そして、今日
その言葉に支えられて、もう一度勇気を振り絞って、今度は最後まで踊り切ることができた

もちろん、それだけで性格をすっかり変えることができたなんてことはないでしょうが
しかし、充分最初のきっかけにはなりました

ならば、それをバネにしてさらに明るくなろうとするために
ダンス以外のことに目を向けてみるという選択肢もあったはずなんですね

もちろん彼女はそんなことを思ってもいないでしょう

なぜなら、今回の成功は自分自身の勇気よりも支えてくれるといった土屋くんのおかげであり
根気よく練習に付き合ってくれたリオ先輩たちのおかげであることを
わたりちゃんは知っているはずだからです

だから、まだまだ競技ダンスをやりたいと思う

自分を変えたいという最初の目的は、それなりに達成できつつある
でもそれと別に、競技ダンスそのものが楽しく思えてもきた

それは、上手に教えてくれる先輩であるとか、優しい顧問の先生であるとか
何より尊敬し合えるパートナーであるとか、環境的理由が主であるでしょう

つまり、競技ダンスをやろうとする理由がわたりちゃんの中で少し変わってきているだろうと思うわけです

それもまた、彼女の新しい第一歩

ダンスに打ち込もうとすればするほど、ダンスが楽しいと思えば思うほど
わたりちゃんは土屋くんと「カップル」であろうとすることになるのでしょう

「カップル」であろうとすることにね






わかりやすい期待を抱きつつ今回はここまで!



COMMENT▼

今週はわたりちゃんが絶対入ってくると確信してました(笑)
他も概ね同意でありますね
ゆらぎ荘の幽奈のカットも何枚も好きでしたが、こちらはまだ始まったばかりですし

No Subject

わたりちゃん
照れるつぐみん
那須隊長

この辺りかな



殺せんせーQの渚たんハァハァ(錯乱)

No Subject

rexelさん・・・わたりちゃんに対するその表現はいろいろと妄想が捗るから自重して頂けると・・・

すいか時計ってサークルのサムライうさぎ同人みたいなのが脳内再生されるから勘弁してください・・・

Re: タイトルなし

皆様コメントありがとうございます。

わたりちゃんのカットは読まれていましたか。まあ当然ですよね。

でも、xitongさん
わたりちゃんへのあの表現が特に間違っているとは思っていないんですが、何か問題がありましたか?(真顔
妄想は捗らせるためにあると言っても過言ではないですよ。

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