
今年のジャンプヒロインズベストショット集!
お待たせしました
年末恒例今年のジャンプヒロインズベストショット集です
やっとエントリー勢の整理ができまして、結論を出すことが出来ました
いや、だいぶ迷いましたね
先日作った今年のベストショットまとめをじーっと眺めつつ
今年はどんなベストショットがあっただろうと振り返ってみていましたが
これが色々と思い入れも強いものがあったりして、なかなかまとまりませんでした
しかしどうにかこうにかまとめてみた今回のエントリーは全部で8枚
8枚のカットに、4人のヒロインが今年のベストショット集を彩ってくれることとなっております
テーマは、「その瞳の見つめる先にあるもの」
いずれのカットも、それぞれの視線の先にある気持ちといる相手を意識したシンプルなものばかりとなりました
それでは見ていきましょう
1枚目と最初のヒロインはこちらです!

目と目で通じ合ってないえりな様です
第33号のベストショットだったこのカット
やはり興味深いですね
正直なところでは、えりな様単独のこれよりも33号のスペシャルショットとしたこっちのほうが好きだったりするんですけども

あえて目線がぶつからないようになっているえりな様と創真の構図
出会った当初よりは随分親しくなったとはいえ、まだまだ離れている2人の距離感を表現したものとして
とっても興味深いものだと思います
しかし、この「視線」を使ったえりな様と創真の間をつなぐ演出は別のところでもおこなわれていました
それがこれ

創真の顔を見てわずかに元気を取り戻したかのようなえりな様です
第41号のベストショットだったこのカットですが
ここにも「視線」の演出が実はあるんですね

店に入ってきたままの勢いで正面を見据えている創真と、
開いたドアのほうを振り返った姿勢がそのまま創真を見つめる状態となったえりな様
先ほどはコマの配置によって視線がぶつからないようになっていた2人が
今度は読者を通して目が合う構図になっているのです
これはなかなか凝ってますよね
附田先生の指示かtosh先生のアレンジかわかりませんが、おそらく今後もこの演出は重ねられるでしょう
それはきっと、えりな様と創真の関係を考える上で1つの重要なピースになると思われます
では続いて2人目のヒロインに移りましょう
こちらです!

ずっと見てきて、ずっと気づいていたマリーです
第36号のベストショットだったこのカット
まさに切なさにあふれた表情でしたね
マリーの瞳には今も今までも楽が映っていて、だから気がついていた楽の本心
知っていてなお求めずにはいられなかった乙女心が発露しているのがこの表情でした
マリーのクライマックスシリーズとなった九州編の始まりを告げる告白は、切なさをこらえきれないマリーのこの表情から始まりました
ずっと見てきたからこそわかるダメ元以下の確率
それでも伝えたくて仕方なかった自分の気持ち
本人も叶うとは思っていなかったその果てが、次のカットでした

切なくも満面の笑みで目的を遂げたマリー
第52号のベストショットとしたこのカット
自分の気持ちに楽が応じてくれなかったなら、母に強制送還されて実家を継ぐための縁談を受けることになる
まさに人生を懸けた一世一代の大勝負に、予期していたとおりマリーは負けました
しかし、予想と違っていたのはそこから先
友達が、楽が、自分のためにはるばる九州までやって来て、大立ち回りまで演じてくれたこと
その甲斐あってか、母がまさかの翻意を見せて、楽と付き合うには至らずとも自由意志は保証されたこと
きっと夢にも思わなかった結末に、大きな嬉しさがあったことでしょう
しかし、そうは言っても楽に受け入れてもらえなかった事実には変わりありません
だからこその切なさと嬉しさが同居した笑顔なんですね
幼さを排して、等身大以上の大人の顔として描かれているように見えるこの表情は
自分自身の本心にどこまでも積極的だったマリーというヒロインに対する古味先生からの餞だったのではないかと思っています
では続いて3人目のヒロインを見ていきましょう
この娘です!

土屋くんに勇気をもらっているわたりちゃん
第44号のベストショットとなったカットでした
2回目の本番を前にして、フラッシュバックした記憶によって再び身体が固まってしまったわたりちゃん
それでもそれを何とかしたくてダンス部に入った彼女は、気持ちだけで自分を引きずってここまでやってきました
今度はもう大丈夫
今度は今までとは違う
だって支えてくれる君がいるから
寄り添ってくれる君がいるから
君がそばにいてくれるから
きっとこれからも、本番を迎えようとする度にわたりちゃんは過去の記憶に足を止められてしまうのでしょう
しかし、そんな時には隣で支えてくれる人がいる
安堵するように見つめる瞳の先には、誰よりも信じたいと思えるパートナーがいる
…そんな気持ちをまざまざと見せつけてくれたこの表情
今年のベストショットの中でもかなり好きな方なんですが、それでもこっちのほうがもっと好きです

飾らない笑顔で土屋くんに挨拶するわたりちゃん
第39号のベストショットだったこのカットは、時間軸としては
先ほどの表情よりも前のものとなるわけですが
でも、土屋くんに対する主張はこっちのほうが強いんですよね
朝の校門前で土屋くんと友達が喋っているところにやってきて、わざわざ土屋くんの服を引っ張ってからの「おはよ」
服を引っ張るのは自分の存在を主張することであり、挨拶は相手の存在を認めるものであるとするならば
ここでのわたりちゃんは、土屋くんに対してお互いの距離を縮めようとしているのだと解釈できるのです
あれだけ練習して臨んだ初めての本番を、自分のせいで台無しにしてしまったこと
土屋くんがどれだけフォローしてくれても、わたりちゃんには一抹の後ろめたさが残っていたと思われます
それでも、それを乗り越えてまたこれから頑張っていこうと約束した帰り道
その一歩目として、わたりちゃん、土屋くんに対してもっと積極的になろうとしたんじゃないかって思うんです
自分が悪かったのに、フォローしてもらっても動けてなかったのに、
それを責めることもなく、これからもまた一緒に踊ってくれると言ってくれた土屋くんに対して
わたりちゃんの気持ちが明らかに変化したものと言っていいでしょう
そしてそれはもちろん、この先に控えているであろう2人のラブコメの前提でもあります
こんなにも信頼を深めて、体を密着させて踊る2人のラブコメなんて楽しみにも程がある
わたりちゃんへの俺の期待度は毎週ストップ高になっております
さあそれでは最後のヒロインへと参りましょう
今年のベストショットはこちらです!

目と目で通じ合った小野寺さんです
22・23合併号のベストショットだったこのカット
だいぶ悩んだんですが、今年はこれにしました
1枚目に「目と目で通じ合ってないえりな様」がエントリーしていましたが、こちらは目と目で通じ合っている状態ですね
なぜならイブのデートで奇跡のめぐり合わせを果たしたから
過去の約束よりも今の約束を2人とも選んだこと
その運命の巡り合わせが、小野寺さんにも楽にも言葉にならない何かを確信させるに至りました
これがラブコメの主人公とメインヒロインじゃなかったら、言葉にできる気持ちを確信させたんでしょうけども
そこはまあジャンプラブコメ史上最長記録を更新している作品ですから、そんなに察しがいいわけはないですね
それでも、本音の何処かで大事な部分が一致しているらしいことだけはわかった2人
何気なく相手の顔を見ていて、その視線に相手が気づいても別に目をそらさなくていいとまで思うようになりました
見られていることに気づいた相手が、意味もなく笑顔を返してくれる
見ていることに気づかれたからって、慌てて取り繕わなくてもいい
そんな通じ方
映画を見ながら、実は「映画を見ている君の横顔を見ていたい」状態だった2人は
デート中こそ目が合ったら慌てて顔を背けていましたが、今となってはもうそんな必要はなくなってしまったのです
瞳の先に映る相手と、視線を交わしたままでいられるくらいの間柄になれた
どうせ見られているなら笑顔を見ていて欲しいと思った
同時に、君に見られているのは別に不快でも何でもないと伝えたくて笑顔になった
瞳の先にいる相手と通じ合ったこの笑顔こそは、今年のベストショットとするに相応しいと言えるでしょう
…で、これと迷ってたのがこのカットなんですよ

至高の笑顔で最上の信頼を示してくれた小野寺さん
第3号のベストショットとしたうちの1枚ですよ
あなたと一緒ならどんなことになっても楽しい、と言ってくれたこの表情
笑顔だけで言えば、こっちのほうが好きだったんです
こんなにもにこやかで、こんなにも純粋に信頼を示してくれる笑顔が美しくないわけがない
今年選んできたベストショットの中で、小野寺さんの笑顔のカットに限定して言えば
このカットか、あとは初詣の振り袖の時の笑顔が超好きです
しかし、初詣の時のは楽視点からの小野寺さんですし
楽の学ランを着てるこの笑顔は、小野寺さんの本心を伝えたものです
ただそれでも
その本心が少しでも通じ合った笑顔のほうが、今年のベストには相応しいだろうと思いました
後はまあ、クライマックスに向けて今の本編が千棘寄りの作劇になっていることへの
俺からの釘を刺す意味もあるっちゃあるんですが
やっぱり小野寺さんと一緒になるのが一番自然だよねって思いますよね
それでは今回はここまで!
まぁせやろなw