社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

07<< 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 >>09

作劇の変化と軸の移動が意味するものは… 『だがしかし』第4巻

だがしかし4巻

だがしかし 第4巻

駄菓子をネタにして高校生の男女が遊び倒す新感覚コメディ
第4巻です

前巻では、何か唐突に完結フラグを醸し出してくれたことにビビってしまいましたが
そんな心配をよそに相変わらずなノリでわいわい騒いでくれていました

ただ、ノリは今までと変わっていないんですが
変わっていたものが2つありました


1つは、各話の繋がりです

毎回8ページずつの短い話が極端な中毒性を招いている効果は今までのレビューでも触れましたが
その効果を生み出しているものにはもう1つ、各回には時間的な繋がりがなく、どの話からでも読むことができるという
「1話毎の断絶性」がありました

しかし今巻収録の話では、前回の話を受けた状況からの展開となったりして
明らかに話の連続性が存在している回があったのです

3巻終盤の収録となった夏祭りのエピソードがそうした連続した回の最初でしたが
それは、「夏祭り」という大イベントを描くことによる特別展開だとばかり思っていたんですね

しかし4巻最初の話は、ほたるからの「私のところに来なさい」発言に悩みを深めるココノツから始まっており
夏祭りのエピソードがただそれだけで終わっていないことを示していました

その後も、橋の下と上で男女それぞれの話を繰り広げたりだとか、バスを降りたほたるだとか
「その前の話で生まれた状況を踏まえた回」が描かれ、今までほとんど存在していなかった1話毎の連続性
にわかに感じられるようになっていました

これは作劇の上での明らかな変化といえるものであるでしょう

そして今までの話と比べて変わっていたもう1つは、恋愛色の強化

そもそもサヤちゃんがココノツくんに片想いしていたり、
ココノツくんはココノツくんでほたるちゃんのことが気になって仕方なかったり、
そんな時点でラブコメの雰囲気は最初から存在していたんですけれども

それだけならコメディの中で、たまにそれっぽいことを描くだけでも充分だったのが
夏祭りで何となく2人のことを意識したようなココノツくんだとか
ココノツくんがマンガ家になるんだとしたらこの街を出て行くのか?と気がついたサヤちゃんだとか
ココノツくんがポ飲料を膝で見事にかち割ったのを見て、真剣にカッコいいーー!!とか思ってしまったほたるちゃんだとか
かと思えば、道に迷って苦肉の策でフエラムネを吹いたら見事に現れたココノツくんに本気で安心したほたるちゃんだとか
何か、真剣な恋愛色が表面に出始めてきてるんですね

そこに前述の「1話毎の連続性」が絡むと、ますます彼らの日常が少しずつ進展しているような雰囲気を感じ取ってしまいます

それは、ネタにする駄菓子の種類があるかぎり延々と続けられる物語が、明確に終わりを意識しているものと解釈することもできるでしょう

変わらず話の中心は駄菓子ではありますが、しかし主役はココノツくんであり、ほたるちゃんであり、サヤちゃんである
そんな「キャラたちへの軸の移動」を今巻では感じました


いよいよもうすぐアニメも始まる本作

次巻ではどんな感じになっているんでしょうか






 




COMMENT▼

作劇の変化と軸の移動が意味するもの

連載の長期化が決まったからだと思っています。記事内にある
「ネタにする駄菓子の種類があるかぎり延々と続けられる物語」
の一文は、裏を返せば種類が尽きたら話も尽きることを意味します。
さして長くない連載であれば永遠の夏休みのまま投げっ放しで終わってもまだ許されますが、
長期化する以上「読者が納得と満足を得られる結末」を用意するのが作者魂ってものでしょう。
この変化はその下地作りだと思います。
駄菓子界にとってはキャッチーなこの漫画ですからメーカーも取材等の協力は惜しまないかと。
その裏付けはコミックス巻末のスペシャルサンクスが担ってくれています。
しかしそれでも毎週一品出していれば遠からず紹介できるものが尽きるのは目に見えています。
そこで一度出した駄菓子を別角度から再紹介とかもできるでしょうが、それでも限界はあります。

いつ尽きても対応できる様に、いつでも終わらせられる下地を作った。
恐らくコレだと思います。とはいえ、紹介してない駄菓子なんてまだまだある気がしますけどw

蛇足:ガリガリくんって駄菓子だと思う人手を挙げて。ハ~イ!

No Subject

ハーイ!

Re: 作劇の変化と軸の移動が意味するもの

やっぱりそういうことなんでしょうかね。

物語としての完結や完成像を意識して、そのための土台を作ろうとした。だから作劇方法に少し変化が起きた。
そういうことならわかります。

何か最近のサンデーがラブコメ推しなんて噂を聞きますが、それとはあんまり関係ないと思いたい…。

ガリガリ君は…
作中で取り上げられるのを待ちたいなw

No Subject

ガリガリ君は、作品中で「ゴリゴリ君」とされてしまっているので出番はないのでは…?

Re: No Subject

あれ、そうでしたっけ。
ガリガリ君だけわざわざ名前変える必要がないように思ってたんですけどね。
メーカーから許可取れなかったのかな?

ブタメン実食!

食べてみました。

なにこれ…普通にウマイんだけど…

ピリ辛なので辛いの苦手なrexelさんはもしやがあるかもですが、まあ多分大丈夫な辛さですw
さあみんな!コンビニ行こうぜっ!(仕入れてない可能性もあるけれどwww)

Re: ブタメン実食!

スーパーのお菓子売り場には…さすがにないかなw

とりあえず、カップヌードルで勘弁して下さい(;^ω^)

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK▼

http://sclpsn.blog.fc2.com/tb.php/1156-76eff23e

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | ホーム | 

カレンダー+最終更新日

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

新着記事+関連エントリー

人気&オススメ記事1

タグクラウドとサーチ

プロフィール

rexel

Author:rexel
ジャンプ歴21年。ジャンプ最新号を読んでる時は、ゾーンに入ってると思う。

今一番の推しは鬼滅の刃。次いでワートリ。

ジャンプヒロインズは俺の心のオアシスです。
中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。



ついったー。

RSS リーダー

月別記事アーカイブ

マンガ・アニメ系サイトリンク集

以下のリンクから他にもマンガやアニメについて記事のあるサイトをご覧頂けます。

○ブログランキング集

FC2Blog Ranking

にほんブログ村 漫画ブログ 週刊少年ジャンプへ

○姉妹サイト
ジャンプマンガの描き方教えます
○アンテナサイト
ジャンプ感想サイト更新チェック

○マンガが読めるサイト
ジャンプトレジャー新人漫画賞受賞作品一覧
絶版マンガ図書館

○マンガ・アニメ感想考察系サイト
(更新停止)
たらさいと
アスまんが
アニメな日々、漫画な月日
ゆめかたつの曲解的漫画考
つながりこそがせかいをつくる
現実逃避
 ┗サイト紹介
あまぐりころころ
働いて飯を食いジャンプを読む、ついでに漫画やアニメも見る

○毎週ジャンプ感想を読ませてもらっているサイト
決闘王F.Kのブログ
君と僕の歌う詩
楽しければよかろうのブログ
北区の帰宅部
 ┗サイト紹介

○マンガ作者サイト
内水庵
おさむ日誌(休止中)

最新画像一覧

カウンター