社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ようやくというか今さらですが2015年週刊少年ジャンプ50号感想その2

2015年週刊少年ジャンプ50号感想

お待たせしましたその2です

激しく今さらですが…


こんなにも更新できないなんて思ってなかったよ…orz


・食戟のソーマ
・ニセコイ

先週の簡易版と同じく、その他はもう無理です





 




食戟のソーマ

創真のメモ書きが食戟管理局に置かれていたと最初思ってしまいました
よく見たら極星寮の看板のコマが間にあったわ

なんでこんな紛らわしい構成にしたのかな
別に演出的な意味は無いように思うんですけども


3人娘が揃った扉絵
吉野さんと田所さんと一緒に洗濯機を前にして「えりな、洗濯の時」って
そんなほのぼのな扉でいいのかw
本編は全然そういう呑気な場合じゃないんですけど

あるいは、「えりな、選択の時」と引っ掛けた裏の意味があるアオリだったり…?


本編は早速食戟が始まろうとしていました

八百長試合であることを隠そうともしない叡山に挑んだ創真
何か勝算があるのかどうかというのはまだ判然としませんが、食材のチェックをしてる様は何かわざとらしいのである
叡山も叡山でテーマ食材は普通に決めてますし

そこに竜胆先輩がやってくるのは予想してませんでしたね
彼女からすれば叡山よりも創真のほうが「面白い奴」だったりするんじゃないかと思いますが
だからといってこの勝負に助け舟を出してくれるかというとそんな優しくもないのでしょう

久我との勝負の時も出てきた竜胆先輩
創真が十傑2年生と勝負するところには何気に絡んでるんですね
そこには何か意味があるんでしょうか

あるいは彼女が割と本当に薊の理想に共感しているのだとしたら、叡山のやり方が正しいかどうかを見極めに来た…とか
そういうのもありえますかね


そしてすぐに始まる勝負本番
買収されている審査員がやって来ました
前回の勝負と同じ審査員てそれはいいのか

で、サブタイ発動
叡山は食戟の調理時間に合わせて寮の強制退去執行を始めました

3時間の調理の間は創真は全く動くことができないからということでの見せしめ第二弾のつもりなんですかね
しかしそういうのには頭は回るのに、相手があえて挑んできたことへの疑念は少しもないんですかねこいつは

いや、読んでるこっちもまだ創真に勝算があるのかどうかはわかりませんけど
でも、「こんなところで主人公が負けることはない」というメタ的な認識はあるわけです

そうすると、叡山の方としてはあの見せしめにもかかわらず、あえて挑んできた創真に対して
わずかでも勝算があってのことなのかと疑ってもいいと思うんですけどね

その可能性を全く考えてないのが小物らしいというか、わかりやすい悪役として描かれているというか
そんな感じがします


叡山の言葉にいちいち静かな対応を見せながらも、目はひたすら冷たいままの創真
どんな考えがあっての行動なんでしょうかね


ニセコイ

今回も1つ伏線の回収がなされました

かつて御影が本田さんに伝えたお願い
その中身は、明かされてみれば至極当たり前の、普通のことでした

意外性があるとすれば、そのお願いへの本田さんの回答でしょうか
「最初からそのつもりだ」と明確に答えた本田さん

使える主君への裏切りとなる言葉をこうもあっさり口にしたというのは意外でしたね
御影が相手だからなのか、隠す素振りも何もなく、はっきりと答えたことは
逆に御影にとってはそのまま信じていいものかどうか迷わせた部分もあったことでしょう

だから、本当にその言葉通りに動いてくれた本田さんの姿を見て笑顔を浮かべる

本田さんの中にあった感情は、楽への恋心に対してどこまでも真剣に向き合おうとしてきたマリーへの大いなる敬意でした
自分の忠誠心は千花ではなくマリーにあること

何に恥じることもなく堂々と語りつつ、少しだけ笑みを見せてくれたその表情は優しさすら含んでいて

あるいはそれは、マリーが間もなく橘家当主となることがすでに決定していることさえも意味しているのかもしれませんが
しかし、本田さんの忠誠心はそうした「役目」だけに収まるものではないことはしっかり示されていますね

マリーに対してこれまで明かしたことのなかった本心を語っているその場面
その前のページで御影に対して返事をしている様子とほぼ同じ構成になっているんです

コマ割りと本田さんの顔の角度、それを聞いた御影・マリーそれぞれの表情

特に本田さんの顔の構図は明らかにわざとですよね

後ろの御影をに振り向きつつ、「最初からそのつもりである」と答えた真顔
背後にかばったマリーに振り返りつつ、「そりゃ応援くらいしたくなる」と語りかけた笑顔


本田さんのその真意がどれほど予想外だったかは、驚きのあまり目を丸くしているマリーと
怒りのあまり目を細めている千花の表情からも一目瞭然ですね

特に千花の顔は、ページを追うごとにダーク面に落ちていってる感じです
本田さんが自分を裏切ることなど全く想定外だったのでしょう

そこで描かれるモノローグからすると、娘マリーに対する嫉妬心が大きく出ているような感じですが
これは、かつて同じように抗った自分にはここまでしてくれる友人も側近もいなかったと思ってのことでしょうか

マリーを引き止める理由は他にもあるとしても、本田さんの寝返りによって形成がひっくり返されたのを見て
一番に浮かんできた感情は、自分も欲しかった現実と諦めた過去から発生する嫉妬と羨望…とか

隠衛たちも驚く大声を千花が張り上げたのは、それだけ生の感情が表に出てきたことを示しているんですかね
同時に、クライマックスの到来を示すサインにもなっています

ヘリを用意した御影の次なる作戦は、はしごで待つ楽のもとまでマリーを飛び立たせることでした

壁に穴を開けてもらって、ダッシュからのダイブ
病弱な感じは全然してきませんが、これはこのシリーズの序盤で窓からマリーが脱出を試みた時のリフレインですね

クラウチングスタートからのダッシュとダイブ

あの時、窓を割って飛び出そうとしたマリーを捕まえたのは本田さんでした
今回は、その本田さんが壁を壊して道を作ってくれました

この窓と壁というのも対比になっていますかね

自分だけでもぶち抜ける窓からの脱出はすぐに捕まったけれども
自分では壊せない壁を誰かに壊してもらえたら今度は逃げられる

この「壁を壊す」というのが家の古いしきたりからをぶち壊すことをも暗示しているとすれば
最初にマリーが窓を割って逃走しようとしたことは、千花との約束の放棄を象徴したものであるのでしょう

壁に付けられた窓とは、自らの力で開けることもできるものであり
それは、壁が象徴する「家のしきたり」に対して、「楽への恋をめぐる千花との約束」という形で
マリーがこじ開けた逃げ道だったと解釈できます

本田さんの限界判断によってその約束を果たすことが出来ずに戻ってきたマリーが、窓を破って逃げ出そうとしたことは
その約束を無視しての逃走だったと言えるわけですね

対して、今回ぶち壊されたのは窓ではなく壁でした
マリーを囲い込み、閉じ込めようとする牢獄を象徴する家のような屋敷の壁

窓を破って逃げようとしたマリーを捕らえた本田さんがその壁を壊してくれたことは
マリーにとって光射す出口のように映ったことでしょう


そしてその光の先には、楽がいた

だからマリーは迷わない
戦塵の舞う周囲も、今いる場所の高さも、何らも意に介することなく
ただその先に向かう以外に選択肢はなかった

だからこの表情なんですね







2015年WJ50_1

最も明るい笑顔で答えたマリー

これが今週のベストショットです

先日は扉絵で最もナチュラルな笑顔を見せてくれていましたが
今回のこれは、ナチュラルというよりも最も積極的な笑顔といえるでしょうか

本田さんが初めて見せた笑顔も捨てがたいところはありましたが、壁と窓という対比を使って
古味先生が強調しようとした演出の行き先はマリーのこの顔だったんだろうなと思うと、これですね

千棘もしっかりフォローに入ることで、「友達」というつながりが楽との間だけではないところにもつながっています


そうして見事に檻から脱出し、楽を抱きしめ、抱きしめられたマリー
もちろん、2人の関係はすでに示されたように恋人ではないわけですが…

いよいよこのシリーズも終りが近づいてきているようです

残る伏線は、マリーもう1つの事情、千花の真意にマリーパパの登場でしょうか


それでは今週はここまで!






……え、感想記事じゃなかったのかって?
いや、もちろん感想を書いてたはずだったんですけど
いつのまにかベストショットのキャプションとしても行ける感じの中身になってきたことに気がついて
急遽入れ込みました

もともとこの感想を書き終えたらベストショット集も同時更新するつもりだったので
ちょうどいいや、という感じで(;^ω^)

COMMENT▼

No Subject

・ソーマ
キーポイントは恐らく「香り」ではないかな?と思っています。
強烈な香りで審査員を惹きつけ「食べたくて我慢出来なくさせる」企みかなと。
で「味」で仕留めて、審査員が迷っているところに創真に叡山以上の価値を見出した竜胆先輩が
誘惑買収すると。
どうでしょうか?

No Subject

>ラグエルさん
匂いは抗えないですからね。
というか五感の中で最も遮れないのは嗅覚ですし。
という訳で僕もそれは予想してたんですが、果たしてどうなるか・・・。

>ニセコイ
多分、今号で一番記事が厚いんじゃw
どさくさにベストショット書きやがってw
異論は有りませんがね。

No Subject

叡山はむしろ竜胆先輩とのやりとりから考えて「勝利は確定的に見えるが創真にはまだ策があるかもしれない」と考えているからこそ退去日を早めたのでは?

ニセコイの愚痴に近いですが

今回の九州編は話はちゃんと進んで、展開とキャラクターの感情にもそれなりに筋が通っていて、対比や比喩や表情の感情表現とかもしっかり効いていて、充分にも面白いといえる要素があるはずだと思うんです。
ですが、なんで冗長とか不義理とかそういった感じにもなるんでしょうねぇ。

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。

>ソーマ
香りがポイントになるかもしれないことは、葉山を連想させる意味でも大事なことですね。選抜での優勝とその理由の部分で創真よりも1歩先にいる立場の葉山ですが、それゆえに今回の「改革」では最も怒りを抱く面々の1人でもあります。

葉山の香りを駆使した技法によって八百長審査員にも食欲を起こさせる展開があるかと当初は思っていたんですが、創真がやっても違和感はないのかもしれませんね。


名無しさんの指摘はなるほどと思いました。逆に考えるとそういう可能性もあるのか…。


>ニセコイ
ベストショット集と偽った感想記事、という指摘をいつぞやラグエルさんから頂きましたが、今回はまさにその極みでしたw
自分でも気づかないうちに話がマリー中心の内容になっていて、よく見たらベストショット集でいつも書いてるような雰囲気の中身に…
なんということでしょう(;^ω^)

xitongさんの愚痴につきましては、現実逃避さんのところで関係する考察がされていましたね。

『ニセコイ』 なぜ読者と製作者の意識が乖離したのか 【九州編】 - 現実逃避
http://blog.goo.ne.jp/ayumie2006/e/017085cbd5672fd0891390a30dadff85

今回のマリー九州編は、よほど意識的に読まないと面白さを感じられないという意味で、大きな欠点のあるシリーズだったとは俺も思います。従来までの1話完結が好きだった人達からすれば、とってもわかりにくい構成だと受け止めてしまうでしょう。

今までと明らかに描き方が変わっていることも踏まえれば、古味先生があえてそういう風に描いているとも考えられますが、このシリーズが物語中でどんな意味を持つことになるのかは、本シリーズかまたは物語自体が完結を迎えないと判断できないのかもしれませんね。

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