五色魂さん
まず、拍手コメントを頂いた当時に返信をしていなかったことをお詫びいたします。
で、件の『31 HEROES』ですけども。
今回改めてお返事するにあたって、読切りと、当時書いた自分の感想を読み返してみましたが、今でもやはり同じ印象を抱きました。
練りが足りない。
先生が発注を間違えて怪物がやってきたとか、主人公がひたすらドヤってる冒頭はページ使いすぎな感じとか、構成の不足を感じたんですよね。
しかしそれは、最も前提となる部分が不明確なことによる「作品への没入の不足」から生じているものではないかと思います。
当時の感想でも指摘していた「作中におけるヒーローというものの位置づけ」です。
クラス全員が変身ブレスレットを喜んで身に付けるほどの「ヒーロー」という存在。作中ではどういう位置づけになっているのかわからないことで、彼らが目指そうとするヒーローがどんなものなのかさっぱり掴めないままに読んでいくことになるんですよね。
「連載されたら明かされるのだろう」と考えるにしては、ここは世界観を構成する前提となる部分として説明が必要なところだと思うのです。
先生がブレスレットの個数を間違って発注していたというのがそれに拍車をかけています。
31人もヒーロー候補とするつもりではなかった、でも31人ともヒーロー候補となることを喜んで受け入れた。
このことも作中における「ヒーロー」を曖昧にしていると思うのです。
似た作品であるヒロアカはそれがしっかりできています。だから世界観にハマっていけています。
…という感じで、五色魂さんのコメントを受けて自分の感想を再考してみた結果を述べてみましたが、お返事になっておりますでしょうか。
お返事をサボったのに、こうしてリクをいただいてありがとうございました。
これからも当ブログをよろしくお願いします。
ベストブルーが連載されたのをきっかけにふと拍手コメントのことを思い出したのでリクさせて頂きました。
ヒーローの定義についてですが、確かに宇宙のヒーロー組織と一言でいってもウ○トラ一族やラッ○ーマンのヒーロー協会みたいな宇宙の平和を守る治安維持組織だったり、ヒロアカやワンパンマンみたいにヒーローという名の職業や民間企業みたいなものとかいろいろありますが(「発注」という言葉から後者のイメージかもしれませんが)、この漫画のヒーローの存在や組織の定義については今読み返してみてもやはり連載されればいずれ明かされる設定とそこまで気になりませんでした。
が、「六郎以外のみんながヒーローになるのをなぜ受け入れたか」という点に関しては同感です。
六郎がヒーローに喜んでなったのは「ダメな自分がみんなよりスゴい特別な存在になれるから」という強い理由があるから分かるのですが、他のみんながヒーローになることを承諾した理由は宙ぶらりんなんですよね。
まあ中学生くらいの年頃なら「スーパーパワーを持つ特別な存在(ヒーロー)になれる」というだけでも受け入れるに値する魅力なのかもしれませんが。
それに最初になんらかの理由があって六郎がヒーロー候補として選ばれたような描写なのに、発注ミスなんて理由でそんなポンポンと増やしちゃっていいのか
だったら最初からクラス全員がヒーロー候補で六郎はあくまでその中の1人だった、の方がまだしっくりくると思います。
改めて読んでいて思ったのですが、仮にそういったことヒーローの定義についての説明を入れたとして、タイトルに反して31人分を全員出し切れなかったり、出番があってもその能力や活躍が描かれなかったり(特に女性陣)、そもそも山場であるはずの戦闘シーンが短かったり、かといって六郎のドヤっている冒頭は六郎の人となりや能力の伏線になっているので省くわけに行きませんしで、平方先生の意気込みは伝わってくるのですが、読み切りというたった一回の機会に描きたかったものをあれこれ詰め込みすぎて逆にとっ散らかってしまった印象です。(そもそも読み切りにしてはページ数が少な目でしたし)
私はアンケートで「もう一回読みきりで見たい」で送ったのですが、「連載で読みたい」に踏み切れなかったのはやはり設定や情報量の少なさがどこか引っかかったからかもしれません…。
ベストブルーが連載になったという事はこの作品のアンケが取れなかったのかもしれないですが、せめてもう一回描かせて欲しかった読み切りです。
……ところで余談なのですが、rexelさんは31HEROESで気になったキャラや好みのキャラはいますか?(やっと聞けた…!!)
私は水泳部のギャル娘とトビラ絵の白黒の鬼です。
特に鬼の方はデザイン的に作中の双子が合体して一つのヒーローになる特殊なキャラだったみたいなので一番活躍シーンを見てみたかったキャラです。
あ、水泳のギャル娘はシンプルにカワイイ&なかなかのわがままボディだったのでw
今ではヒロアカが大好評連載中ですが、ベストブルーの現状を思うとそれでも構わずに連載して彼らの活躍を見せて欲しかったです…