社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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食戟のソーマ えりな様がお父様に戦慄している理由を妄想する

愛しい僕の娘よ

昨日に引き続きまして、ソーマ記事

昨日は田所さんでしたが、今日はえりな様です


本日のテーマは、お父様と邂逅したことで過剰なまでの動揺を見せるえりな様の胸のうち

なぜえりな様は、父親の登場にあれほど衝撃に満ちた表情を見せたのか

考えようにも手がかりは全く無いも同然なんですが、裏テーマ的な視点からちょっとくら妄想してみようかと思いました


[タグ] 食戟のソーマ






父に対するえりな様の感情


まずは前提として確認しておきましょう

学園祭に出店した模擬店に突然やってきた父に対して、えりな様が見せた表情の意味

描かれている顔を見れば明らかなように、それは「大好きなお父さんが本当に学祭に来てくれた」というようなものではありませんでした
むしろ、「来ることを望んでいなかった」のにやって来たことへのショックと言ったほうが自然ですね

そこには、通常考えられる親子関係はなく、父娘間の確執といったものの存在が窺えます

しかし父親の方は、わざわざ時間を割いて模擬店に足を運んだ上に、「愛しい僕の娘よ」と言葉をかけている
そこからは、どういった種類のものかはわかりませんが、父親の方には娘のえりな様に対する一定の情があることが感じられます

それに対して、父親の姿を見て動揺した顔を見せたえりな様
表情から察すると、動揺でなければ戦慄、あるいは恐怖といった類の感情であるでしょう

「久し振りだね」と父親が言っていることを合わせて考えると、えりな様は「可能な限り父親には会いたくなかった」
との気持ちを持っているのではないかと想像されます

果たしてそれは、えりな様の一方的な感情なのか、それとも一定程度存在する父親からの情が歪んでいるからなのか


ここで勘定に入れなければならないと思われるのが、薙切の家という特殊な家系の特徴です

えりな様は持って生まれた「神の舌」を駆使したフードコンサルティングにより美食の重鎮たちを顧客とし
従姉妹のアリス嬢は分子美食学の申し子と呼ばれるほどの天才で
その母は遠月学園研究部門の長を務める才媛
そしてえりな様とアリス嬢の祖父にあたる仙左衛門は学園の総帥という
まさに料理界に深く強く関わる一族

ならば、えりな様の父親というこの男も料理界に身を置く者であることは間違いないことでしょう
引きとなっていた田所さんのナレーションでも「一生忘れることのできない料理人」と語られていましたが
それがえりな様の父親であることは確実だと思われます

だとすれば、えりな様が父親相手にここまでの表情を見せなければならなかった理由とは
「料理に関する何か」であることもまた確実だと考えられます



えりな様の料理観


では、それは何なのか

それを探るためには、えりな様が「料理」というものにどんな考え方を持っているか、それを知る必要があるでしょう

えりな様がその価値観を自ら語ったことはありませんが、ただ1度だけその一端が漏れ出たことがありました
地獄の合宿編の終了時のことですよ


卓には常に完璧な品だけが求められる

ビュッフェ形式の課題で盛大にしくじって崖っぷちに追い込まれた創真が、「失敗したっていう経験を得た!」と
あっけなく言い切ったことに多少の憤慨とともに告げた真実の1つ

客の前に出す皿には常に完璧な品であることが求められるのであり、その完璧の先にこそ
究極が存在する、のだと



あの人の料理のように

あの人の料理のように


「料理」に対する価値観を多く語らないえりな様ですが、その胸中には理想として憧れる1人の料理人がいました
その料理人が作る品こそ、えりな様にとって究極に最も近い「完璧な品」であるのでしょう

それは、神の舌を持って生まれてしまったために背負うこととなった運命とも大きく関わります
すなわち、料理に関してえりな様の下す評価に何一つ間違いはなく、指摘のとおりにやれば確実に成果が出るという
盲信にも似た周囲からの期待を超えた依存

最初は口にした品に対して、ただ思ったことばかりを言っていたのが
歳を重ねるに従ってしがらみのようなものも感じるようになり、それはそのまま重圧にもなり得たはずで

失敗してはならない
間違えてはならない
敗北してはならない


常に張り詰めた緊張感の中で過ごすことが当たり前となったえりな様にとって、失敗したことをへらへらと口にできる創真は
許せない存在と映って仕方ないものでした

選抜本戦の場で創真に負けて泣きじゃくるアリス嬢に、「いいわねあなたは」と羨望に近いかのような印象を抱いていたことも
常に完璧であることと常に勝利することを義務付けられたえりな様の価値観を傍証するものと言えるでしょう


そうしたものがえりな様の本心であるとすれば、父親に対するあの表情の理由もここに関係すると言えないでしょうか



ではお父様はどんな料理人か


娘が思いがけず神の如き味覚を持って生まれてきたからと、その舌を我欲のままに利用して欲望を果たそうとした、
なんて単純な話ではないとすれば、やはり彼の料理人としての価値観やスタンスにその理由があるものと思われます

たとえばもし、

完璧と勝利を強制されるえりな様に対して、そんなに気負わなくていいんだよと伝え続けるも
しかしその生き方しか出来ないし知らないえりな様は、むしろそういう父を「自分を脅かすもの」として認識した…とか

まあこれだと、彼の愛情が普通に真っ当なものということになりますが


じゃあたとえば

えりな様が理想とする料理を否定する男であるとしたら

読者にはすでに明かされているえりな様理想の料理人の正体

元十傑第二席才波城一郎

城一郎との過去の因縁により、えりな様が彼に憧れを抱くことを許そうとしない、とか
あるいは城一郎が実際にはどんな料理人であるのか知っているがゆえに、えりな様の憧憬を否定しようとしている、とか




あの人の料理

あの人の料理

えりな様の求める「完璧」とは程遠いものがある城一郎の真実を知っていて、それよりも自分を理想としろと
迫っている、とか

その姿が鬼気迫るものだったりすれば、えりな様だけでなく緋紗子ちゃんまでもあれだけ顔をひきつらせるのも分かる気がします


まあその辺の詳細は上でも述べたように現時点では一切手がかりがないので何とも言えませんが、
しかし、料理に対する価値観と関係しているのではないかというのは間違いないと思われます

実は浮気して出てったDV親父がいきなり戻ってきたんだよ…なんて展開をされても困るだけですし

とすれば、えりな様の料理に対する価値観の根底を占める城一郎への憧れと「完璧」の追求が関わってくるだろうことも
おそらく間違いないでしょう


そうすると、そこに創真が加わることの意味は重大ですね

実力に関係のないところでえりな様が認めようとしない唯一の料理人
しかし彼は城一郎の技術と実力を最も近くで見続けてきた実の息子である

その事実をえりな様は夢にも思っていません

創真とえりな様の関係を進展させようとする時、最大のジョーカーとなるこの真実
ここで暴露されることになるとは思いませんが、しかし誰かに何らかの情報が伝わることはあり得るでしょう

そうなれば、ここまで「分かる人には分かる」という形で描かれてきた裏テーマがさらに顕在化してくるという
めくるめく展開に…


期待しておきましょう

COMMENT▼

No Subject

ついに裏テーマの記事が増えそうですね(笑)
ただ現状は田所さん有利なまま。
ここからどう展開するのか非常に楽しみです。

No Subject

1.日に日に母親に似てくるエリナを娘ではなく女と…なエロゲ理由w
冗談です。本当は
城一郎の料理が「完璧」であるなら父の料理は食べる人を屈服させる「完全」な代物。
料理人が食せば矜持を粉砕され再起できなくなる現場を幾度も目にしているのでは?

No Subject

何でしょうねえ。
気になる・・・

案外、創真父が「卒業してない」て言ってたその原因だったりして(^^;
そっちも気になるんですけどね。
2席まで行ったのに卒業してないってどういう事だorz


伏線が色々。。。

あくまでイメージですが

父が娘の才能に惚れ込みすぎた可能性を予想します
それによりえりなは料理しか出来ぬ時期があったとか
そしてその心のに一度蓋をしてしまった
それが城一郎や緋沙子により少しずつ解かれていく
最終的に心の部屋に閉じこもったえりなを創真が救う
そんな王道ヒロイン展開だと予想してます

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。

城一郎の直接的な絡みは想像しなかったな…
二席までなっといて卒業してないのは、たぶん「自主退学」したんだろうなと思っております。その選択こそが「自分の料理のすべてを捧げたいと思える女と…」ってアレに繋がるんじゃないかと。


でも何かラグエルさんの妄想が一番ありそうだな…

城一郎は極星寮での勝負時、起き抜けにふさわしい品というお題で審査にあたった3人を「最大限満足」させる品を出してきました。そうした姿勢がえりな様の言う「完璧」であるとするなら、「完全」とはまさに対局にあるものと言えそうです。

何に一番根拠を感じてるって、そのスタイルって今まさに創真が戦ってる久我先輩に通じるものなんですよね。「俺の料理を食ってヒイヒイ言ってろ」という久我先輩の考え方がさらに進化していくと、食べた相手をすっかり屈服させてしまうようなスタイルになりそうです。

えりな様もかつて、エッグベネディクトで「かしずく美味さ」を表現してみせたことがありました。味と、それを作り上げた料理人に対して敬いを持って「かしずく」のではなく、「服従」させてしまうものが父親の料理とすると、えりな様も緋紗子ちゃんも怯えた表情を見せているのは不自然ではないですね。

そして、こう考えてくると創真のポジションが非常に興味深い。

城一郎の息子としてその背中を見てきた創真は、基本的には客が満足する「完璧」な料理を求めようとする立場にあると言っていいでしょう。久我先輩と売上を競っていた創真は、そういう意味でも城一郎側。それでなくとも怯えるえりな様の姿を見れば、とりあえず味方をしようとすることでしょう。

しかし同時に、今彼はありとあらゆる技術やスタイルを吸収しようとしている時でもあります。

今しがた出会ってきた現第一席・司は、皿の上からひたすら「自分」を消すことによって逆説的に自分の料理を作り上げようとする料理人でした。それは、ここで妄想している「完璧」や「完全」の対立軸とは全く別の所の話となるわけで。

そうした考え方に触れてきた創真が、自分の基本的な立ち位置とは正反対の相手に対してどうするか。
四宮の時よろしく、えりな様のために格上でも構わず喧嘩をふっかけるなんてことはないでしょうが…

やっべこれ
妄想が捗るわ

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