社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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あの人気作家もアシだった爽やか青春卓球マンガ! P2!

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P2! -let's Play Pingpong!- 江尻立真


全7巻


ジャンプで読切り「World 4 U」を不定期掲載されていた
江尻先生の連載作品です


テーマは卓球

運動音痴ながらも、何か運動部に入りたいと思って
高校生活をスタートさせた主人公藍川ヒロムが
「最速の球技」卓球と出会うことから物語が始まります

このマンガの魅力は何と言っても
主人公ヒロムの直向きさにあるでしょう

運動音痴
卓球なんて未経験
全くの初心者

そんなダメダメ主人公なのに
自分の弱さが悔しくて悔しくて
少しでも強くなりたくて何にも諦めきれない

この素直で純粋で真っ直ぐなヒロムの気持ちが清々しくて眩しくて

だからこそあまりにもあっけなく作品に入りこんで
ヒロムの過ごす高校生活を追体験できて
爽やかな気持ちになれる

そんな下手くそな主人公を中心にちゃんと話が動いているのが
何より素晴らしいのです


強化合宿で怪我人が発生したことによりコーチに合宿の強制終了を
言い渡されそうになった時
誰もが疲労困憊で「これ以上はもう無理だ」という空気が蔓延する中

その雰囲気を変えたのはあまりにも前向きなヒロムの一言でした

p2_2.jpg

だったら僕もやります

この痛みが
自分が強くなってる証だとしたら
僕はいくらでも頑張れます


合宿で疲れ切った身体をおしてこっそり練習していたヒロム
それを見つけて「練習のし過ぎで怪我して引退した元キャプテンのようになりたいのか」
と咎めるコーチにヒロムが答えた「はい」という言葉の意味

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なりたいです
強くなりたいです
岩熊さんみたいに



とにかくとにかく真っ直ぐな主人公ヒロムの成長物語であるこの作品


それゆえに、ヒロムが初めての公式戦で初めての勝利を掴む場面は
それはもうこれでもかというほどに印象的に情緒的に描かれました

それは作者独特のセンスで、サナギの羽化に喩えられた
「卓球選手藍川ヒロム」の飛び立ち

相手は小学校時代よくいじめられていた苦手な奴でした
初めての試合の相手として再会し
かつての経緯から「こりゃ楽勝だ」とヘラヘラ笑う相手と
一方的に萎縮するヒロム

ヒロムの表情がよく見えるからと、あえて相手側の応援席にいた幼馴染

試合が始まっても相手の迫力に気圧されるヒロム
「何に対してもまずビビって心が初めから逃げてるような奴に何ができる」と

しかしそこにあった小さな変化
言い返すことはできなくてもただ怯えるだけでもなかった「うん」の一言

それでもがむしゃらに試合を続けようとして気がつく事実


今でもあの時のまま?

何も変わっていない?

人は変わらない?









変われる気がした


p2_4.jpg


笑っ…た?


うしめたくて

みじめで
自分が嫌いで


でも今なら
少しだけ自分を好きになれるかも知れない

p2_5.jpg



強くなったって胸をはりたい

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ためてためて
最後のページで
「マッチトゥ藍川!!」の声とともに大きく突き上げられたその手は
確かな勝利の雄叫びでした

これを皮切りにヒロム少年のサクセスストーリーが始まる…

と思っていたら何と打ち切りに

原因はおそらく、こうした印象的な描写故の展開の遅さと地味さでしょうか
どうしても派手なバトル展開が受ける傾向にあるジャンプで
やはり異質な作品であることには違いなかったのです


しかしそれでもこのマンガは打ち切って欲しくなかった

それだけの可能性を秘めた作品でした
その魅力は今まで述べてきたような爽やかな青春ものというだけでなく

やはり可愛い女の子たちの存在を抜きにしては語ることができないでしょう

このマンガの人気に(恐らく)火を付ける切っ掛けとなったこのシーン

p2_7.jpg


シャワー室でなぜか一緒になってしまって鉢合わせた2人
相手を男の子だと思っていたヒロムが先に上がろうとするのを追いかけた先で目撃した
衝撃の光景

「実は女の子ではないか?」と希望を抱いていた大きなお友達の望みが
現実となった瞬間でした

p2_8.jpg

君は何に対して謝ってる?

「見た」ことに対してなのか


p2_9.jpg

「見た」のに
女の子だと気付かなかったことなのか
あれは流石にショックだった



アキラたん可愛いよアキラたん

そしてこのシーンの人気を自覚した江尻先生
しばらくして別の女の子キャラで同じシーンをセルフパロディするという暴挙(褒め言葉)に出ます

p2_10.jpg


極度の近眼のため男シャワー室に入ったことに気づいていなかった彼女と
ヒロムがまたしても衝撃の光景を目撃する場面ですw


こんなにも可愛い女の子たちが登場するのに打ち切られてしまったことが
残念でなりません

ジャンプ恒例のキャラ人気投票
その結果発表の前に終了してしまい、コミックスの描き下ろしでの発表となってしまったことは
切ないにも程があります

こういう丁寧な描写のできる作品がどうしてジャンプで長く続けられないのか…
その辺り何とかならないんでしょうかねえ



おまけ

アシさんリストを見てビックリ


p2_11.jpg



切法師の中島諭宇樹先生!?

DOI × SOLの村瀬克俊先生!?

黒子のバスケの藤巻忠俊先生!?


意外な発見でした

 




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