社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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『ニセコイ』第19巻 それぞれの本音が決断させるそれぞれの「センタク」

ニセコイ19巻小野寺さん

ニセコイ 19巻


ジャンプのラブコメ連載記録を更新中の『ニセコイ』19巻です

とっても神々しい表紙となっておりますね

背景にしてはやけに描き込まれた気がするものが見えますけども、この小野寺さんだけで
表紙としては充分成り立っていますね


さて、この小野寺さんオンリーの表紙が示すように
今巻には俺たち小野寺派が最高に盛り上がることのできた「小野寺クリスマスイブ編」(公式呼称)が収録されております

おかげでこの頃のベストショット集は小野寺さんばっかりになっておりました

その表情に期待と願望を抱く乙女心が表れる…! 今週の小野寺さんズベストショット集!

その魅力と可愛さは新たなる段階へ… 今週の小野寺さんズベストショット集!

その瞳の先に映る大いなる真実は… 今週の小野寺さんズベストショット集!



このシリーズで、「そこまでフラグ立っといて何で付き合ってないの?」という今まで生殺し状態だった楽と小野寺さんに訪れた転機

相変わらず「付き合う」という段階に至ることはありませんでしたが、それでも1つの到達点まで辿り着いたことが示されました


小野寺さんと目と目でツウジタこと
かつての約束よりも小野寺さんとの約束を選んだこと
小野寺さんと手と手を繋ぎ合ったこと

今回のシリーズでは特に、「手と手を繋ぎ合った」という事実が非常に重要であるでしょう

ラブコメにおいて「手を繋ぐ」という事実は非常に大きな意味を持つものですが、古味先生の作品となるとさらにもう1つ意味が加わります

前作『ダブルアーツ』で主人公とヒロインの関係を特徴づけた最大の要素「24時間手を繋ぎっぱなし」という事実

手を繋ぐという行為に対する夢全開の設定と、さらに付加される「フレア」の能力

主人公とヒロインが手を繋ぐという1つの事実に、大きな大きな意味が込められていたのです

その大きさは、そのまま古味先生の中での「手を繋ぐ」ことに対する重要性の大きさであろうと推測できるのですが
それが今回楽と小野寺さんの間で果たされたこと

お互いにそれを望んで、顔を真っ赤にしながら互いの手に「触れ合った」こと


「フレア」の名前の由来は、きっとここにあったんでしょうね

「触れ合う」から「フレア」

触れ合うことによって、お互いの気持ちが、ドキドキが、幸福感が、倍になること

いや、倍とは言わず3倍でも4倍でもいいでしょう
2人それぞれの感じるものが倍になるなら、2人で4倍になるわけですからね

そんな姿のこの光景

ニセコイ19巻スペシャルショット1

ニセコイ19巻スペシャルショット2



当時のベストショット集では上手く取り上げることのできなかったカットですが、ここで改めてエントリーとしておきましょう
19巻におけるスペシャルなショットです



…本当にもう、ここまでの関係になっておいてどうしてこの2人は付き合ってないんでしょうね


今までの2人のフラグを振り返ってみると

秘密の場所を共有した
風邪引いたらお互いにお見舞いに行った
3年越しで番号とメアドを交換した
バレンタインには「特別な義理チョコ」
誕生日プレゼントをもらった

…まあ、この辺くらいまでは普通というか、「過程」として分かるものであるでしょう
ただ、これだけじゃないのがこの2人


親に紹介した
その後、自宅の自分の部屋で2人きりになった
一緒に温泉に入った
その温泉宿では同じ部屋に泊まった(親公認)


なんでこれで付き合ってないんだ…


ラブコメの宿命を踏まえても、実に不思議ですね(;^ω^)




…と、小野寺さんばっかりの話で終わってもいいんですけど、
今巻のサブタイにもちょっと言及しておきましょうか

「センタク」というサブタイとなっている今巻

普通に考えれば、もちろんイブの日の中でかつての約束ともみの木の約束を秤にかけた2人の「選択」を示すものであるんですけども

しかし同じく今巻に終わりが収録されている千棘転校編でも、「選択」が描かれていたなあと思ったんですよ
それを思わせてくれたのが、表紙をめくったら現れる「2つ目の表紙」とも言えそうなこのイラスト



ニセコイ19巻2つ目の表紙


前巻の引きで対峙した楽とクロードを真ん中に、その端に千棘と鶫を配したこのカット
ここには、描かれている彼らの「選択」が込められているなあと思ったんですね


楽と離ればなれになる転校を嫌がって、最終手段として家出を選んだ千棘
組織の方針とは矛盾すると知りつつも、どこまでも千棘に仕えることを選んだ鶫
対して、組織の方針とともに自身の理想を千棘に体現させるべく軟禁という手段を採ったクロード
そして、そんな千棘を見捨てておけないと、ギャングのアジトに乗り込む決断を下した楽

それぞれ選んだものがあるゆえに対立し、対峙することとなった構図

今巻のサブタイが「センタク」となっているのは、そういう意味もあるのかなと思ったのです

もちろん、楽と小野寺さんそれぞれがかつての約束よりも2人の約束を優先したという「選択」も
作品としては重大なことであり、それを強調するために小野寺クリスマスイブ編の完結である「ツウジタ」が
サブタイにはならなかったのでしょうけども

今までのコミックスでもこのページにはいつも収録話のどれかに関係するイラストが描き下ろされていましたけれども
深読みすると今巻についてはそういうことだったりするのかなあと思いました


そして今巻の引きとなっているマリーキリバス編も、楽と小野寺さんの間の空気が変化していることを察知したマリーが
1つの「選択」を実行するものでもあり

さらに、今巻最後にはエピソード人気投票という読者の「選択」の結果が載っていました
まあここまでの構成は偶然なんでしょうけども


「選択」というものがそれだけ人生において重大なものであることを意味しているわけですね









COMMENT▼

No Subject

「選択」

このサブタイがここまで相応しい巻はこれまでなかったですね。
思えば前巻までは様々な理由で「選択時期を逸する」事が続いていました。
掌返しでなんなんですがwそれが功を成して急展開振りに拍車が掛かっています。
急展開といっても焦燥感は無く、これまで溜めに溜めたものが一気に噴出した感覚です。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No Subject

肝心なところで選択がなされないのはラブコメの宿命でもあるとはいえ、この作品は特にそんなことを感じてしまいましたね。それだけに、今回明確な選択が色んな所で行われていたのは非常に印象的でした。

修学旅行から始まる物語の完結へ向けた流れをさらに決定づけたと言いましょうか。楽と小野寺さんの関係も含めて、もう後戻りすることはないんだなと思わされるに充分な内容でしたね。

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