社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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『トクレポ』感想 古味直志先生ロングインタビューから窺える作劇と作品の核心

トクレポインタビュー


はい、ということでね
ニセコイファンブック『トクレポ』感想の第2弾です


いやー…、まあ、何というかね





遅くなってスミマセンでした

orz



色々ありました(;^ω^)


…というわけでね、古味先生のインタビュー記事を見て行きましょう

古味直志先生のいちファンとして、このインタビューを通して、古味先生と古味作品の核心に迫っていきたいなと思います


[タグ] 古味直志







デビューまで


結構赤裸々に語られている今回のインタビュー
デビューに至る経緯もなかなか具体的に載っていました

高校の文化祭でいきなり40ページの作品を描こうとして、全然間に合わなかったこと
学校にマンガ専門学校の人が来たことで進路を決意したこと

こういうの、なかなかの行動力ですよね
専門学校への進路は結構反対されたということですが、それでも押し切ったというのですから
文化祭の失敗でもめげていない古味先生の気概が窺えます

で、その専門学校で実施されていた「持ち込みツアー」
これに乗っかることでジャンプを含む複数の編集部に持ち込みをかけることができたんだとか

実力を一発で知らしめられるだけに誰もが躊躇いがちになる「持ち込み」をツアー形式で実施しちゃうとは
この専門学校はなかなかの策士ですね

何とか描き上げた作品を1つ持って、みんなで編集部をはしごするなんて、何かすごく青春くさい感じがあるw

そのツアーで古味先生が持ち込みをした編集部は全部で7つ
「そのほぼ全てからお声掛けされた」という表現からすると、6つか、あるいは5つのところから認められたんでしょうか

あ、7つって数までは今回のインタビュー中には書かれてませんけど、ソースはこれです

漫画界に「驚愕の才能」 津野町の古味直志さん


『island』がジャンプで入賞したことを報じる古味先生の地元の新聞記事です
2007年の記事がいまだに見られるってのもすごいですね


インタビュー中に2人の兄に相談した、って下りがありましたけど、この記事によれば
古味先生には4人の兄弟がいるんだとか…

インタビューの中身と、記事の内容とを合わせてみると、兄が2人いて姉が1人いて、弟が1人で「4人の兄や姉、弟たちも」ということですかね
5人兄弟って結構すごいな…

そうして、「新作まだ?」って最初に連絡をくれたのがサイトウさんということでしょうか
連絡の早さは期待の高さを意味するとすれば、最も連絡が早かったところにお世話になりたいと思うのは当然の心境ですね

サイトウさんのこの連絡がなければ、『island』も生まれなかったかもしれない
あるいは『ダブルアーツ』も、『ニセコイ』も生まれてこなかったかもしれないとすると、これは重大な事実ですね

それはつまり、当ブログが生まれなかった可能性さえひょっとしたらあるかもしれない…ということです

それくらい古味先生の作品には俺は影響を受けてます

だって、1万字も書いて語っちゃうような作品なんてそうそう出会えるもんじゃない


今まで1万字書いた記事にどんなものがあるかといえば

『ダブルアーツ』を超本気で語ろうじゃないか

小野寺さんの声が、笑顔が、涙がほとばしる!ニセコイ: 第11話


ダブルアーツと小野寺さんでした
訂正しましょう

1万字も書いて語っちゃうような作品もヒロインもそうそう出会えるもんじゃない

そのどちらもが古味先生から生まれているという事実

間違いなく俺のマンガ人生は古味先生なくしては語れないでしょう



『ダブルアーツ』について


そんな古味先生のジャンプ連載デビュー作である『ダブルアーツ』

中身については上の記事で散々語り倒しましたが、初連載作としてインタビューの中にも当然登場します

古味先生が以前からずっと構想を持っていた物語である『ダブルアーツ』
当然、状況が許すならそれは長編となることが予想されるものでした

構想は7年、シリーズは全500話とは相当な規模ですよ
最初に思いついて以来、ひたすら練りに練ってきた話であったのでしょうね

第1話だけからでも感じ取れる壮大さは、確かにそれだけの深さと広さを持ったものであり
そのくらいの話数を必要とするくらいの物語だったでしょう

ほんとに500話もやってくれたなら、それこそ名作と呼ぶことに何の躊躇も要らないくらいの作品になったはずです…


しかしインタビューによれば、2話目は編集部から不安視されていたのだとか
今となってはわからない話ではないですよね

キリの両親とエルーが会って、事情の説明をしていたあの第2話は
「常時手を繋ぎっぱなし」という制約によって生まれる期待の1つである「お風呂」が描かれつつ、
エルーが自身の境遇と現実を語り、叫ぶ回でした

2話目としてはありえないほどに「悲劇性」が演出されていた回だったんですよね
編集部が不安に思っていたのはおそらくこの部分なのでしょう

しかし蓋を開けてみればなかなかに好評だった
あるいはこのことが、その後の方向性に少なからず影響を与えているのかもしれません

上記記事で語りまくったように、この後、物語はシスターたちの悲劇性をさらに強く描いていくことになるからです
それにより期待感の減退が生じてしまったことが、連載の行方を決定づけた要因であろうと思っているのですが

とは言え、この方針が古味先生が構想していた通りだったかといえばそうとも限らないようです

気になったのはインタビューのこの部分

「あまり考えすぎると、自分が当初考えていたストーリーから脱線していくのが辛いし、前に描いたことに縛られてしまうので。」




『ニセコイ』では、3話まで描いたらそこから先はあまり考えないようにしたそうです
それは、『ダブルアーツ』で先まで考えすぎたことを反省してのことなのだとか

それに続けて「当初の構想からズレていくのが辛い」「前に描いたことが枷になってしまう」と話す古味先生の言葉からは
ひょっとして『ダブルアーツ』の連載中にそんなことがあったのか、ということを思わせるんですね

当初の構想からズレていく、とはどんどん悲劇性を強めていくことになった物語のことでしょうか
あるいは、「双戦舞」の登場があまりにも遅くなってしまったことでしょうか

「前に描いたことに縛られてしまう」とは、髪の毛でもどこでも触れるとトロイに感染してしまうことでしょうか
あるいは、シスターの悲劇性を強めまくってしまったことでしょうか

いずれにしても、この部分がダブルアーツに関係しているとすれば
あの打ち切りは古味先生にとって俺たちが思っている以上に無念なことだったと考えられるでしょう



「面白いとは何か」に悩んだスランプ


もう1つ、ダブルアーツに関して知らなかった事実がここで出てきました

読切り『恋の神様』が自分が思った以上に好評だったことで、「面白いって何だ」ということに悩んでしまうことになり
その迷いを引きずったまま『ダブルアーツ』の連載に臨むことになったんだそうです

それはつまり、先に触れた「無念」がその迷いとも関係している可能性を示唆すると言っていいのでしょう

「面白いとは」に悩んでしまったことで、7年も構想してきた物語も本当に面白いのかわずかでも疑問を持ってしまったとしたら
編集部も不安視したところが意外に好評で、それがますます迷いに拍車をかけることになったとしたら
悩んだまま毎週の順位にあれこれと対処しようとして、その結果、内容が当初の構想からズレていったのだとしたら

その行き着いた先が23話での打ち切りだったとするなら、あまりにも無常な結果と言わざるを得ないでしょう

直接的か間接的か、そうした事態の原因になったかもしれない作品『恋の神様』
読んだ当時は俺も何がどう面白かったか、なんてことを言語化することはできなかったと思いますが
今ならこの作品の何が良かったのか、はっきり言葉にすることができます

ていうかすでに記事にも書きました

溢れ出る圧倒的な世界観とワクワク感…古味直志先生短編集『恋の神様』が見所ありすぎる!

昨年4月に発売された古味先生の短篇集
そのレビューの中で書きましたね

きっと今の古味先生なら、『恋の神様』が何故好評だったのかは理解していらっしゃることでしょう
それを踏まえて『ニセコイ』を描かれているはずだからですね


そんな『恋の神様』は、もとは中華風ファンタジーだったのだとか
『ニセコイ』も、最初は魔法学校を舞台としたファンタジー作品として構想されたそうです

しかし、どちらの作品でもファンタジーとラブコメの相性が悪かったことで、ファンタジー部分を削ることになった、と


ファンタジー部分がラブコメを侵食して話が窮屈になったんです




これは、以前記事に書いた通りのことですね

最近のジャンプマンガにおけるラブコメの限界と可能性に関する若干の考察


もう3年近く前の記事ですが、ここで古味先生が語っていたことはまさにこの通りのことでした

上記記事を要約すると、「ラブコメはどんな読者にも興味を持たれ、かつどんなジャンルの作品でも取り入れることができるものだが、
ラブコメをメインにした作品を描こうとする時は、読者に最も身近な世界観でなければラブコメが中心になれない」というもことです

ファンタジー世界でラブコメ作品を描こうとすると、そのファンタジーな世界観の説明が必要となり、その結果「ラブコメ」の印象が
薄くなってしまうわけですね

初期の『恋の神様』・初期の『ニセコイ』を構想した時の古味先生がまさにこの状態に直面していたんですね
だから、ファンタジー部分を切り離して描き直したらどちらも好評を博する結果になった

もちろん、ファンタジー作品のラブコメで成功してない作品がないわけではないんでしょうが…



キャラやストーリーの作りこみ方


これは、ブログを初めて以来特に感じるようになった古味先生の魅力というか、好きな部分の1つなんですけども

キャラクターを作りこむタチなので、他のキャラとの掛け合いまであらかじめ想定するんです。




作りこむから、あれだけ縦横無尽に動き回れるキャラたちが生まれているのでしょうね
「キャラが活き活きしていること」が古味作品の魅力の1つであることは、かつて書いた記事でも語りましたが

関連
夢を描けるマンガ家 その名は古味直志


別のインタビュー記事を見てみると、古味先生としてはどちらかと言うと理屈っぽく作っていくタイプなんだそうです


作画や技術、ドラマを作る上での基本とか、そういうものをメインに考えて話を作っていくので。



月刊インタビューマガジン『CUT』2015年6月号のインタビューにて、古味先生はこう話していました

いや、この雑誌ね
ジャンプとは全然関係ないんですけど、話題の人へのインタビュー記事ばっかり載せてくれる雑誌っていう中に
古味先生が載ってるぞ、って『現実逃避』さんのところで知ってビビりましてね

即効で注文したんですよ

レビュー記事書きたいなと思いつつ今になってしまったんですけど、せっかくなのでここで引用とかしてみたりして


そしてもう1つ
これはジャンプ内でのインタビューですが、古味先生はキャラの描き方についてこんな風にも語っていました


トレジャー古味先生インタビュー


キャラが喋ってるセリフ以外に、その時どんな事を考えていて、思っていて、感じているか。それをなるべく正確に捉えた上で表情や仕草を描くよう努めてます。



2013年4・5合併号に掲載された古味先生のインタビュー記事です
『ニセコイ』の連載が1周年を迎えて、恒例のトレジャー新人漫画賞審査員を務めることになった中で掲載されたものですね


こうしたところから察すると、古味先生って割と頭で感じつつ作品作りをしている作家さんなんだなあ、と
頭で考える、ではなく頭で感じてる

完全に理詰めというわけでもなく、しかし完全に直感ばっかりというわけでもなく

そうした作品作りによって何が生まれているかというと、「考えればしっかり理解できるようになっている」ということだと思うんですよ

つまり、ニセコイに限らず古味先生の作品は、読者がしっかり内容を読んで考えることでその奥深くまで理解できる作品なのではないかと

俺が『ニセコイ』の考察をたくさん書けているのはそのおかげでもあると思うんですね
作者の主観ばっかりによって話やキャラが形成されているのではなく、ある程度セオリーや基本設計があって作られていることで
しっかり考えればそこにたどり着くことができる

その時々のキャラの感情についても、ただ感覚に任せてセリフを言ってる場面を描くのではなく
その裏にある気持ちや思惑まで踏まえようとすることで、「そういう表情や仕草になっているのは何故か」を考えることで
よりそのシーンを理解できるようになっているわけです

だから余計ハマっちゃうんですね

考えれば考えるほどに、「ほほう…」とか「なるほど…」とか「ひょっとして?」と思うことが多くあるから
それが作品としての深みにも繋がっている

理屈の部分と直感的な部分のバランスがちょうどいい稀有な作家さんなんじゃないかと思いますね



ラブコメとファンタジー


さっき割と触れた内容ですけど、実はここからが今回一番俺が驚いた部分というか、新鮮に感じた部分です

古味先生はもともとファンタジーを描きたいという気持ちの強かった作家さんでした
それが、思いがけずラブコメという普通の現代が舞台な作品を描くことになり、結果としてそれがヒットしたわけですが

『ニセコイ』を描いている間も、初期のうちには戸惑いが拭えずにいたのだとか
しかし、千棘が恋心を自覚する連載1周年を超えた辺りで自信を持てるようになってきたのだとか

とは言え、古味先生の「ファンタジーを描きたい」という気持ちは、実は叶えられていると言えるんだという、ね


はい
説明しましょう


上でも触れた『CUT』のインタビューの中で、古味先生はこう語っていました

『ニセコイ』を始めるにあたって旧担当とずっと言ってたのが、『この学校に通うのが楽しいと思えるような世界にしたいね』っていうことでした。だから、まわりのキャラやモブの雰囲気にもこだわってるんです。



ぼんやり高校とか、おっとり女子校とか、のんび~り王国とか、それはそれは緩い名前がたくさんありますけど
雰囲気作りのために意識してそうしているんですね

ここで話に出ている旧担当というのは、もちろん持ち込みツアーを終えた古味先生に最初に連絡したサイトウさんなんですけど
そのサイトウさんはこんな風な話をしてたんですよ


齋藤 こういう学園生活、送りたいな〜と思ってもらえたら本望です。
—確かに、それがラブコメの主題ですね。
齋藤 現実ではなかなか見かけなくても、こんな可愛い女の子もいるかもしれない、いたらいいなと思ってもらえれば嬉しいですね。
—ですよね!ラブコメはファンタジーなんです。恋愛欲求とか、モテたい願望とか、そういう思春期の夢が詰まってないと。読んでて羨ましくならなきゃラブコメじゃないんです!
齋藤 アツいですね(笑)。


(強調引用者)

「ニセコイ」ジャンプ担当編集㊙トーク 推す!この一話 | ジャンプBOOKストア!

ジャンプの現役編集者が、担当作品のイチオシな部分を紹介してくれる特別インタビュー
去年の3月の内容ですがその中でこんな話があったんですね

ラブコメとは、ファンタジーである

斬新な考え方じゃないですか

こんな学校に通いたい、こんな青春を送ってみたいと読者に思わせること
それこそがラブコメの魅力である
だから雰囲気作りにこだわる

そうして作り上げられたラブコメ世界というのは、もはやファンタジーである

ある意味その通りなのかもしれません

この言葉を言ってるのがサイトウさんじゃなくて、インタビュー者だっていうのがちょっと残念ですけども
しかし、ジャンプ内のインタビューですから、これインタビューしてる側も編集部の人間なんじゃないんですかね

そう考えると、「ラブコメとはファンタジーの一種である」という解釈はジャンプ的にはあながち間違ってないということになるでしょう

だから、古味先生は実は今ファンタジーを描けているんだということ
いや、別に古味先生が今ラブコメを描いてるのことに悩んでるわけじゃないですから、
こんなことを言って励ますみたいなつもりは微塵もないですけど

そう考えてみることは、古味先生にとっても悪いことじゃないのかなあと思うんですね



古味作品はラブコメに向いている


初代担当のサイトウさんからもそういう指摘があったみたいですけども、俺もそう思います

前述のとおり、ラブコメをある意味ファンタジーだと考えるなら、ファンタジーを描きたくて漫画家になった古味先生にとっては
うってつけの適性なんじゃないかとも思うんですけども

じゃあ何故古味作品がラブコメに向いているかといえば

もちろん、ニセコイで明らかになったヒロインたちの可愛さもさることながら、
古味先生自身の作劇方法にあるんですね

すなわち、「女の子視点の話作りが上手い」こと

これは、古味先生も自覚されているというか
「女の子視点の話のほうが描きやすい」のだとか

短篇集でもそうした振り返りがありました
今回のインタビューでも同じ内容に触れた部分がありましたね

そのおかげで、『APPLE』では「女の子禁止」っていう指令が出た…という


しかし、ラブコメにおいては「女の子視点」というのは非常に重要なところだったります

ヒロインの視点で話が進んでいく時って、破壊力が違うんですよね

主人公の一挙手一投足にいちいち反応しちゃったり、何か頑張ってみようとして空回っちゃったり
神の視点で見る読者は、それでも主人公の意図や気持ちにはすぐ察しがつきますから
何となく安心して読んでいける話になるんです

だけどヒロインにとってはそうじゃありませんから、本気で困ったり悩んだりして必死になっちゃう
そんな姿がたまらなく愛おしくなってしまう…

ヒロイン視点の話にはそんな破壊力を生み出す効果があるんですよね

その最たるものが、「オハヨウ」ですよ

小野寺さん視点で語られる小野寺さんのターンとしては、あの話が最高傑作


他にも、千棘の「キヅイテ」とかマリーの「ツメタイ」とか
ヒロイン視点の回はどれも相当な出来になっていますよね

とすれば、女の子の視点で話を紡ぐことのできる古味先生は、
ラブコメを描かせたら非常にグッと来る話を作り出せる作家であると言えるでしょう


漫画家を志した当初の古味先生が思っていたのとは少し違う状態かもしれません
しかしそれでも、確かに認められる1つの武器や資質として「ラブコメ」が古味先生には備わりました

『ニセコイ』物語は、完結に向けて今少しずつ前進していますが
そこで培われたものはこれからの古味作品にも間違いなく生きているのでしょう

ニセコイの連載を終えた後でも、まだまだ古味直志先生の可能性は広がり続けていくのだと思います




…というところで今回のロングインタビュー記事を終わることと致しましょう




古味先生インタビュー部分以外のところについては、こちらからどうぞ

ニセコイファンブック『トクレポ』 ニセコイを、小野寺さんを、もっと深く理解できる一冊!

COMMENT▼

No Subject

文章量が大変な事になってますな(^^;
しかしダブルアーツの時期に悩んでいたとはorz
500話・・・・・読みたかった・・・

さて、ニセコイは今後どうなるか楽しみですわ

Re: No Subject

コメントありがとうございます。帰省中の妄想屋さん

毎週の感想並みの分量になってしまいました。古味先生絡みだとやっぱりこれくらい逝っちゃいますね。

ダブルアーツを描きながらも、頭の隅には面白さに悩んでいる部分があったとは意外な情報でしたね。あるいはそれも無念の打ち切りに影響しているとすれば、俺たちにとっても無関係とは思えないことです。

その惑いがその頃よりは晴れているはずの今、改めてダブルアーツを描いてくれる時が来るとしたらどんな感じになるんでしょうねえ。マジで500話くらい読んでみたいですよ。

まあそれも、ニセコイが無事に完結してこその話となるでしょう。まずはそちらを追いかけて行きましょうかね。

キャラ同士の呼び方

この記事中でも引用されていますが、古味先生は他のキャラとの掛け合いまで想定して、キャラクターを作っておられるそうです。その基本が、お互いの呼び方ですよね。

ヒロインから楽さんを呼ぶときは
一条君
楽 ダーリン もやし
楽様 らっくん
一条楽
楽ちゃん
一条先輩 先輩
となっていて、全員集合回でも呼び方だけで誰のセリフか分かるようになっています。

また、楽さんがヒロインを呼ぶときは
小野寺
千棘 ハニー

つぐみ 鶫
羽姉 姉ちゃん
春ちゃん
です。

で、言いたいことはここからなのですが、ヒロインから楽さんを呼ぶときの呼び方で、ありそうなのに使われていないものがあります。

「楽君」です。

これが、おそらく約束の女の子が十七夜月の月夜の丘で楽さんから名前を聞いたあと、思い出の夏の間、楽さんを読んだ呼び方なのだと思っています。

そして、ヨリミチデートの時に小野寺さんが秘密の場所で一度だけ楽さんを読んだ呼び方でもあるのですが、その時、小野寺さんと重ねる形で約束の女の子の顔が描かれています。約束の女の子の顔が描かれたのは作中でこの一度だけです。

つまりは、そういうことなんだろう、と、小野寺派の私は考えています。

ちょっと訂正

十七夜の月の下で絵本を読んでいたのは、思い出の女の子の方ですね。それはやはり、羽姉さんでしょう。

そして、当時楽さんが好きだった女の子で、結婚の約束をしたのが「約束の女の子」ですね。その子が「楽君」と呼んでいた。

おそらく、そういう切り分けなのだと思います。

Re: キャラ同士の呼び方

おお…
これぞ読み込み系コメンテーターmickさんらしい考察ですね。

言われてみれば、「楽君」がないってのは不思議ですね。それでいて、小学生時分の呼び方としても最も自然なもの。

センスではなく理論的に話を作ろうとしている古味先生ならば、そうした使い分けは十分有り得そうです。これは意外で新鮮な事実だった…。

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