社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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リアル系劇画で魅せられるドラマティックな日常… 『2学期のミラージュ』 木下敬次

第62回 JUMPトレジャー新人漫画賞佳作 その2

2学期のミラージュ 木下敬次

こちらから読めます


2つ出たという佳作作品の2つめです

1つめはこちら


別に悪い意味でも何でもないんですが
絵がジャンプっぽくないですね

妙にリアルちっくというか劇画調というか

森田まさのり先生とか古屋兎丸先生とかリアル系の人のアシスタントやると
すごいことになるかもしれない

ストーリーとしては2作品のうちこっちのほうが好きだったりします

こっちは客観性がないとかそんなことはなく
小学生の日常のドラマを展開しているだけあってわかりやすいものでした

しかし、その「小学生」の描き方がすこぶる問題です

主人公となる少年は友達と秘密基地を作ってみたり
トレーディングカードにハマったり
ヒロインとなる少女は一貫して冷静で
男子達の様子を冷ややかに見ていて時に先生にちくったり

「日常」の一部として描かれる彼らの言動はしっかり「小学生」なのですが
モノローグになると途端に小学生っぽさはなくなります

特に子供というわけではない他作品の主人公が
普通に考え事をしているようなそんな雰囲気

モノローグにおける言葉の調子からは低年齢さを感じられないのです

大人っぽいとは言いませんが、間違いなく子供でもないのです

一番それを感じたのが、序盤の主人公とヒロイン2人の言い争いの場面

恐らく作者としては
「典型的な小学生男子」の主人公と
「典型的な小学生女子」のヒロインとが繰り広げる
子供同士のケンカのつもりで描いたものと思いますが

ここでお互いをけなし合う様子が何だか妙にリアルでした

けなしてるって言うかもはや罵ってるとさえ言えそうなレベル

こうした印象が働いてしまうことで
ドラマの中核となる「少女の転校に伴う少年の葛藤」に対する
説得力が薄くなってしまっています

まあ薄くなっているだけで劇的な感じは確かにあるので
それはそれでいいのかもしれませんが…


何はともあれこうしたドラマを描ける作家さんというのは
日常系の作品で力を発揮できるんじゃないかと思います


次の作品を読める時を楽しみにしています

 




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