社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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これが「主人公に彼女がいる」ラブコメか…! 『実は私は』第12巻

実は私は12巻

実は私は 第12巻

チャンピオンで連載中の秘密系ちょいアホヒロインラブコメの第12巻

主人公がヒロインに告白してカップルが成立したというラブコメの到達点まで辿り着いたというのに
まだまだ勢いが衰えないという少年誌ラブコメの王道を覆す作品です

いや、むしろ今巻ではラブコメの究極系を見せつけられた気さえします


今までのどのエピソードよりもラブに満ちててコメディがあふれてて、それでいて初々しくもあり微笑ましくもあるという
恋愛ものとしてすさまじい程の破壊力を持った回でした



八頭身_頭抱え

何だよあの弁当回はよ…

あんなの見せつけられた日にはもうどうしようもねえよ…


独身だった学生時代がフラッシュバックして胸に突き刺さる圧倒的絶望感

これはひどい


こんなラブラブで
こんなイチャイチャで
こんなドキドキなひとときが起こり得るのか?!


満ち満ちる微笑ましさの前に緩みそうになる頬と
襲い来る取り返しの付かない絶望感に苛まれる頭とが反目して、どうにもできない感情が渦巻いておりました


こんな、こんなにも「恋愛な一瞬」って今まで見たことがありませんでした

なぜなら、ジャンプ専門だった俺が知っているラブコメなんてのは
大体が付き合うまでの過程を時に真剣に時に面白おかしく描くものであり
主人公がカップルになってからの展開がこれほどまでにガチで描かれることなんかなかったからです


しかし、この12巻ではそれをまざまざと見せつけられました


「付き合っているからこそ描くことのできるイチャイチャ」がそこにはありました


もうね、はっきり言って盲点でしたよ


付き合うまでの過程で、どんなに両想いだと確信したとしても
どんなイベントで接近することになったとしても
実際に付き合ってる中でのイチャコラには全く及びもつかないこと


その原因が、あの弁当回は付き合う前の段階でエピソードとすることはまず不可能なこと

それは、ごはんの上に「大好きやで―」なんて海苔文字があることもそうですが、
2人の雰囲気の中に「好き合っている」オーラが出まくっていることなんですよ


好きな人が自分のことを好きで付き合うことが出来て、それだけでも嬉しいのに
さらに初めてまともにデートに行こうとしたら、弁当なんか作ってきてくれた

それだけでも嬉しいのに、ワクワクしながらフタを開けたら「大好きやで―」とか書いてある
こんなにグッと来る瞬間はそうはないでしょう



好きな人が自分のことを好きで付き合うことが出来て、それだけでも嬉しいのに
デートに行こうと誘ってくれて、よく見たら今日のために練りに練ったらしいメモまで握りしめていた

それだけでも嬉しいのに、ドキドキしながらお弁当を取り出して食べてもらったら
「世界一おいしい」なんて言ってくれた

こんなにもキュンキュンくる瞬間はそうはないでしょう


付き合っているからこそ描くことのできるラブラブさ
付き合うまでのラブコメでは敵うはずのないものを見せつけられたように思います


そもそもここまでの流れも非常に秀逸なものがあったんですよね

はじめてのまともなデートに意気込んでいる2人
お互いの距離をもっと近づけたくて、自然に手をつなげるタイミングをそわそわしながら探っているというラブな場面
それを、母親と校長がモニターで実況しているというコメディ

これは、実況という周囲の視点を取り入れることによって主役の2人に読者が入り込みすぎるのを抑制し、
この次にあった弁当回への仕込みとして機能していたのですね

ラブな場面をコメディよりに演出することでラブコメを成立させつつも、次の場面では
ドタバタの結果、一気に周囲の目がない状況が出来上がることになり
朝陽と葉子にとっても、また読者にとっても「2人きり」という状態が印象づけられることになっているのです

そこで繰り広げられるラブ全開のシーン
見事に演出が決まっていました


サブキャラ同士の恋愛模様とかも動かされ始めて、世界観がさらに深まったような気がするとか
18歳になったら何かあるらしい伏線とか
チャンピオン本誌掲載時巻頭カラーだったっぽい92話の扉の中に、今巻最後に登場してきた新キャラもいるっぽいとか
見どころはたくさんありましたが、一番見逃せなかったのはやはりあの凄まじいラブさでしたね




…で、このタイミングでまた新キャラとは何がどうなっていくことになるんでしょうか











[タグ] ラブコメ




COMMENT▼

No Subject

そうか、慣れてない人間にはそこまでの衝撃が走るものなのか…

これくらいのイチャイチャならもう微笑ましいで済んでしまうのは慣れの成せる技だった様でw
デート回の前後半でコメとラブの比率を変えたのは上手いやりかたでしたね。

ネタバレしない範囲で先のことを話すと、人間模様がもっと複雑になっていきます。
つまり、まだまだ衰えないということですw

漫画の読み方を広げるために私と特訓でもしますか?wwwwww

イチャイチャ回の見方

こういうイチャイチャ回の正しい見方を教えます

①イチャイチャ回を一通り読みます

②読み終えた後、一旦漫画を閉じその場に置きます

③身近にある手ごろな壁、テーブル、ベッドを探し、見つけたら寄りかかる、うつ伏せになる、寝そべるなどします

④手がいたくならない程度に③に拳を悶え苦しむように、もしくは憎悪に近い感情で叩きつけます、心の中の何かが発散され、ストレスなく漫画が読めます

※拳を痛めたり、叩きすぎで物を壊したり近所迷惑にならないように気を付けましょう

以上!

No Subject

コミックスの記事はアニメに対するネタバレの嵐ですね分かりますw

取り敢えずアニメを楽しみにしておこう。。。(ヽ´ω)

No Subject

水族館回で寸止め…と思わせてのラウンド2、弁当回は破壊力抜群ですよね。このラブとコメの緩急が堪りません♪
そして、ただイチャイチャするだけでなくストーリーの方も着実に進行するという…(^^)

新キャラは鳴ちゃんの出番増に繋がるのが嬉しい…w
妹のツッコミも好きなんですよね~(^^)

アニメの方も期待以上のクオリティで大変喜ばしいです♪

Re: No Subject

皆様コメントありがとうございます。

そういえば『i・ショウジョ』はジャンプの中でも付き合ってからのラブコメでもあるのかな…

ぱいなっぷるさん直伝の読み方は、やってみても色々なものが収まりませんでした
特訓は…自分のペースでやっていきます(;^ω^)


それでもここまでのラブさはあまりにも衝撃的でした…。もうほんとに見せつけられましたよ。

これが付き合ってない2人だったら「もうお前らいい加減早く付き合えよ」と思ってしまうんですけど、朝陽と葉子は付き合ってますからね。ラブラブで当たり前。変な疑問もツッコミも出てきません。ぐうの音も出ませんわ。


しかし言われてみれば、始まったばっかのアニメを考えると主人公が誰と付き合ってるなんてのはネタバレなのか…。これはどうしようかな…w

ネタバレについて

僕自身は別に気にしないですよw
そもそも止まっている絵が動いてる事で印象が変わりますからw
ジョジョとかニセコイとかそうでしたし。
じつわたは今まで見て無かった漫画ですから、僕の場合、記事に書いた処でwikiと同じくあらすじくらいにしか思えないんで。
アニメはアニメで見れるんで構いませんよw

Re: ネタバレについて

お気遣いありがとうございます。
全然思ってなかったところだったので、ちょっと気になってしまいました。

No Subject

主人公とヒロインが相思相愛で恋人となって以降も話が進んでいく漫画と言えば少し古い作品ですが藍より青しが思い出されますね。

藍より青しでは後半は主人公に思いを寄せるヒロインの一人が主人公たちとの関係の変化に思い悩む展開がありましたが、
実は私はでも委員長が同じような役割を担っていて、主人公とヒロインのいちゃラブだけではないラブコメの魅力が感じられて今後の展開が気になりました。

Re: No Subject

こちらにもコメントありがとうございます。そそさん

藍より青し、ですか。名前だけは聞いたことのある作品ですね。

主人公が誰かと付き合うようになってからも話が続くことは、後に別れて違う人とくっつく真のエンディングの存在を示唆してしまうものだと思うんですが、それとともに敗れたヒロインがさらに思い悩む場面もあるということでしょうか。

このマンガのガチなときの心理描写はなかなかなものがありますから、それは大変なことになりそうですね。

No Subject

藍より青の終盤ではヒロインの一人であるティナがアメリカに帰るという問題と共に主人公への気持ちに決着をつけるという展開があります。

その際にティナはヒロインよりも先に主人公に告白できる状態にありながら何故しなかったという答えとして今までの気楽な友達としての関係を壊すのが怖かったからという事を吐露しますが、校長とのやりとりでの委員長はこの場面のティナを彷彿とさせました。

この後ティナは改めて主人公に告白・自分から諦めるという形で自分の気持ちに踏ん切りをつけ、以降は主人公たちの最大の理解者として主人公の恋路を支えていくことになります。

これが修羅場のような展開にならなかったのはまさしく以前のレビューでも言っていた様にヒロイン同士がお互いに敬意をもっているからであり、それが結果として恋愛物語として丁寧かつきれいな結末に繋がっていきました。

実は私はでもそういった心情描写が丁寧になされているため、主人公たちだけでなく各ヒロインがどういった未来を歩むのかも含めて非常に気になります。

Re: No Subject

返信ありがとうございます。そそさん

なるほど。確かに構図が似ている感じがしますね。

恋が叶わなかったヒロインの心理描写とはなかなかに難しいものであるはずですが、それができた作品は間違いなく完成度の高い作品ということになるのでしょう。

実わたもそうした境地に至るのかどうか…。
今までの展開を見る限り期待して良さそうですが、どうでしょうかね。

124話(14巻最終収録話)

うっ!ウワアアアアアアアァァァァァァあはははははははははは!!!!!!!!!!!

Re: 124話(14巻最終収録話)

OKもちつけ。

何か大変なことがあったとはわかっても、俺がそれを知れるのはまだだいぶ先だ!(;^ω^)

今日の実わたの作者コメント

30歳になりました

…………えっ!?もう半ばくらいだと思ってたからビックリ!

Re: 今日の実わたの作者コメント

まじっすか!(AAry

てことは、同期の古味先生も…
と思って調べたら86年3月生まれだそうな。

 マ ジ か 

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