社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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小野寺さん不足を解消しながらもテンポに難があったニセコイ:第6話

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ニセコイ: 第6話


深刻な小野寺さん不足という状況は脱したようですが、それでもまだ圧倒的に足りない現状











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さてさてバレンタイン回ですよ

ラブコメにとってはクリスマスに並ぶ屈指のこのイベント、ヒロインたちみんなのターンがそれぞれ描かれたのは
必然的というものでしょう

そんな中でも再注目の我らが小野寺さん


1万分の1の確率で完成したガトーショコラを手に、決死の思いで登校してきました


もちろん、こんなところで渡してしまってはラブがコメってくれませんから一言だけで会話終了という悲惨な状況に…

「今日はいい天気だね」ってそれだけで終わっちゃうって、何その他人同然な会話は

とても両想いとは思えない会話である






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と、いうところで次はマリーに注目してみましょうか

いや、小野寺派である当ブログでは、アニメは基本的に小野寺さんオンリーで追いかけて行くことにしているのですが
それを曲げてマリーのターンも見ておきたいほどのインパクトがここにはありました

なぜって



チョコでか過ぎだろ常識的に考えてwwww




原作よりもさらに半端無くとてつもないことになっております
これはスタッフ絶対悪ノリしただろw

天井ぶっ壊しながら迫ってくるチョコ像ってどんだけの恐怖シーンなんだよ…

これは逃げた楽を責められませんね


ゲスな深読みとしては、腰布の下がどんなふうに作られているのかが少しだけ、ほんの少しだけ気になるのである…




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そんなマリーを見て、ああも堂々と積極的に気持ちを表現できることを素直に尊敬してしまう小野寺さん

普段ならここで終わっていたのでしょうが、しかし今日は1万分の1が手の中にありました

これを諦めるなんてできるわけがない


この辺から思い始めたのですが、この6話は結構作画に力が入っていたように感じました
小野寺さんの微妙な表情の移り変わりが、何枚もセル画を使って丁寧な変化を見せているように思えたのです







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この引きの構図もそう

今までならこれだけ距離が離れた構図となると、結構崩れていた部分もあったような印象なんですけど
今回だけ?はそんなことはなくて


小野寺さんが転んでしまう様子がちゃんと作画されていたことで、その後の表情もしっかり真に迫るものとなっていました




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お腹の下敷きにしてしまった1万分の1
あっ…!!と思った瞬間の目と、その後顔を起こした後のうっすら何かがにじんだ瞳

この流れは若干原作から変更されているんですよね

原作では、「あっ…!!」の後起き上がった時に、渡そうとしていた袋をすぐ背中に隠していたんですけど
アニメではそんな仕草は特に描かれませんでした

代わりに、やってしまった事実へのショックと信じたくないショックと
せっかく振り絞った勇気の結果へのショックとが入り混じった非常に複雑で、
それでいてわかりやすい表情となっていました

消え入るような声で「だいじょうぶだから…」とつぶやく花澤さんの演技もお見事



…なんですけど、テンポが早すぎたことが不満です

たぶん原作3話分を1回に詰め込んだことで、尺的な事情がどうしてもあったのでしょう
春ちゃんに電話で聞きながらチョコ作りを頑張っていた前日のシーンもカットでしたし


本当に必要な部分のみで構成されていたのはわかりますが、その代わりにテンポが犠牲になっていました


小野寺さん勇気出す→小野寺さん転ぶ→小野寺さん走り去る→小野寺さん嘆く
の流れがあまりにも早い


特に、転ぶ→走り去るの間が短すぎました

4大ヒロイン全員に見せ場があったとはいえ、ラブコメ的にはトリを飾った小野寺さんが一番のメインだったはずの今回

ラストを持ち上げるためには、ここを短くしてはいけなかったはずなのです


原作と同じテンポだったんですよ
動いてしゃべるアニメでは、マンガのシーンは多少引き伸ばして演出したほうがちょうどいいような感じを今まで見てきた中で思っていますが
原作とほとんど同じテンポでやられると、余計に早く感じてしまいました


作画がよかっただけになおさらね

Aパートラストのところなんか結構なことになっていましたよ

壊れちゃったケーキのひとかけらを口にして、やっぱり美味しく出来上がってることに同しようもない切なさがこみ上げた小野寺さんの表情

潤んでにじんだ瞳がいびつな波紋のようになっていて、ほんとにこっちまで悲しくなってしまう表情でした






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…で、Aパートを終わって、マリーですよ

小野寺さんを追いかけていくのが当ブログの方針ですが、先程に引き続きここでもマリーを見ておきましょう


台車の操作を誤ったか、カーブを曲がりきれなかったか、壁にぶつかって大破してしまった楽のチョコ像


冷静になって考えれば、これを完成させるのにどれほどの労力が必要か、
そしてそれを実際に成し遂げてしまったマリーの気持ちを思えば
それが大破してしまったことはしばらく落ち込んだりしても仕方ないほどのショックだったはずです

あるいは、不注意でせっかく出来上がったチョコをダメにしてしまったという意味では小野寺さんと同じなのかもしれません


しかし、マリーは穏やかに答えました

「作り直してまた持ってきますから、その時は受け取ってくださいますか?」


…健気なのである

この状態でこんなことが言えるなんてどれほど健気なのでしょう


思わず逃げてしまったことを恥じ入って、詫び代わりにチョコに食らいつく楽の男気

それでも、「お腹を壊してしまいますからやめてください」なんて言えるマリーはマジいい娘
やめさせるためにあえて交換条件を持ちかけるとか、相手の心情を実によく考えた対応です

それでも、交換条件に応じながら食うのを止めない楽がその上を行きました
「だって美味えんだもん」とか言って食い続ける楽は確かにズルかった

そんなことを言われたら、ヒロインはもう何も言えなくなってしまうからですね


ここでもマリーの表情に相当力が入ってるように思えるのは、間違いなくマリー派のスタッフの仕業なのでしょう






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小野寺さんの方に戻りましょう

千棘と出くわして、事情を話して、二大ヒロインがそれぞれ「好きな人がいる」と伝え合う重要な節目のシーン
ここは少しもカットすることはできませんでした

削られていたのは千棘の好きな人というのを鶫が知っているかどうかという1コマと、千棘がチョコの材料を大量に持ってるという1コマのみ


小野寺さんと千棘が交わす会話はもうほぼ原作そのままで、二大ヒロインの「友情」がしっかり描かれていました




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それでいて作画もしっかりしている…

小野寺さんが描かれる1つ1つのシーンがきちんと仕上がっていて、この辺の掲載画像は大変なことになるんじゃないかと思ったりしてました




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この辺も同じですね

これは同志スタッフ仕事したな…!







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そして再度奮闘を始める小野寺さん

自分のチョコ作りに必死な時に、それでも「千棘がチョコを渡すこと」を忘れなかったあたりが実に小野寺さんらしいのである

千棘を励ますときの表情が、またしても絶妙な加減の変化を見せていますね








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でも本番はこっち

1万分の1をダメにしちゃった小野寺さん

でも千棘に励まされてもう1回頑張ったら、100万分の1が出来上がってしまいました


嬉しくて嬉しくて、それを誰かに伝えたいと思った時、浮かんでくる相手はもちろん1人だけ
もとより頑張っていたのはそのためなのですから、迷うはずもなかったでしょう








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おかげで、渡すのが恥ずかしいとか躊躇するとかいう感覚は全くなくなって
ただ「信じられないくらい美味しいから食べてみて」という気持ちだけが小野寺さんにはあったんですね

美味しいものを知った時、好きな人にそれを教えたくなる心理
100万分の1と自分で言えるほどのそれならばなおさらだったでしょう

その気持ちと、とにかく渡すんだという決意が重なった時、恥ずかしさよりも「伝える」ことへ心が振れたんですね


だから、100万分の1という事実を自ら口にして、「そんなにまでして頑張ったってことは」という墓穴を掘った小野寺さん

いっそもう言ってしまえ、というのが見ているこちらの感覚なんですが、まあそうはいかないのがラブコメの宿命

そこまで頑張ったのに義理って言っちゃった小野寺さん

義理チョコで100万回も作り直す勢いでチョコ作れるってさすが女神だなあ(棒読み









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からの、ちょっとだけ特別な義理


今回の作画はこのシーンのためにあったと言っていいくらいのクオリティでした

原作では正面からだったアングルを、小野寺さんの左斜め上から見下ろす構図とすることで、表情とともに仕草もよく見えるようになっています


そして、顔の左側といえば、感情がより表れやすい方とか何とか聞いたことがあります
見事に気持ちが外に出まくっていた表情でした

それを背景で彩るシャフト演出のキラキラ


うむ
これぞシャフ寺さんですね






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緊張したのか興奮していたのか、夕べはあまり眠れなかったらしい小野寺さん

「もっと可愛い顔で渡したかったな…」とは何ともいじらしいじゃないですか



別に徹夜明けでも小野寺さんは超絶に可愛いと思いますけど、もっともっと、って思っちゃうのは
恋する乙女らしい心理ですね




小野寺さん不足に喘いでいた第2期でしたが、ここに来てようやく持ち直してくれました

しかし、次回は春ちゃん登場となると、小野寺さんの出番も必然的には増えながらその実春ちゃんに食われていくという状態に陥ることになります


やはり噂のオハヨウを待つしかないのか…!!

COMMENT▼

やっと小野寺さんが少し復活

ようやくアニメで小野寺分が補充されましたね
スタッフもバランスを考えたのでしょうか
今回は話数的にどの辺の話で終わるのかなぁ

No Subject

顔の左側は感情を司る右脳に繋がっているので表情に出やすいと聞いた事が有ります
まぁそんな話は置いといて



同 士 ス タ ッ フ よ く や っ た

因みにキラキラは小野寺さんの女神的本領発揮をスタッフが再現しただけだと思われます(勝手な解釈

No Subject

はじめまして。いつも読んでます。
来週のアニメはマジパテらしいです。個人的にはとても楽しみです。

Re: やっと小野寺さんが少し復活

皆様コメントありがとうございます。

1期では折り返し時点で「ここまでのシャフ寺さんズベストショット集」をやったんですが、2期ではこれまでがあまりにも小野寺さん不足だったために無理なようです。全部終わってからだな…

テンポの件を除けば、作画は結構なレベルで安定していてなかなかの良回だったと思います。同志スタッフが頑張ってくれたのでしょうね。うむ…


そして、どうもお初です。名も無き廃人さん。
いつもご覧頂きありがとうございます。

マジパティをアニメでやるんですか。まじですか。

マジカルな小野寺さんにはそれほど萌えてない身からすると、それよりも別の小野寺さん回をやってほしい…

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中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。



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