社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

01<< 12345678910111213141516171819202122232425262728 >>03

沼駿先生の優しさにぐっと来た2017年週刊少年ジャンプ12号感想その2

2017年週刊少年ジャンプ12号感想その2

鬼滅の刃感想で結構力尽きたので、今回はここまでです
できれば打ち切り作品の感想まで書きたかったですけど…


今週のアンケ順
鬼滅の刃
左門くんはサモナー
U19



・新連載 ポロの留学記
・食戟のソーマ
・僕たちは勉強ができない
・ゆらぎ荘の幽奈さん


左門くんはサモナー

女子会回ってことで、左門くんたちの出番は最小限に女性キャラばかり登場した今回

何か久々にてっしーのてっしーらしさを感じたというか、見事なツッコミ力を再認識した回でした
あと、沼先生のネーム力と斜め上の語彙力をね


しかしサタナキア半端ねえな…

アンリを説教する時のテンションの変わりようが恐ろしすぎるのである

女子ってこんな急に態度変えられるもんなの?
デフォルトで二重人格なの?


人の話にすぐツッコんじゃう聞き上手じゃない奴は残念女子なんていう話を聞いたてっしーが
人知れず悩みを深めるところから始まった内容でしたが、何か最後には宗教ばりに洗脳されて変なものを買わされるという事態に

まさか今の某宗教法人関係騒動を遠回しにネタにしてるわけではないでしょうが…


いや、でも別にそんなことはどうでもよくてですね

今回このマンガをアンケ2位にまで入れた理由は、実は本編の中にはないんですよ

沼先生の目次コメントなんです


「ツッコミは人の話をよく聞く人じゃないとできないと思います」


どうですかこれ

本編であんだけツッコミ女子は残念なんていう前提で正ヒロインを悩ませる話を描いておいて、
巻末コメントではそれを全否定して彼女を肯定してあげているんですよ

本編ではその場の雰囲気にすっかり呑まれた結果要らない買い物をしてしまった上に
カスとクズに軽く馬鹿にされるという悲しい結末になってしまったてっしーでしたが、
作者がこんなところで彼女を肯定してあげているわけですよ

この沼先生の優しさにね

かなりぐっと来ました

だからアンケ2位です


1位は何の躊躇も迷いもなく鬼滅の刃でしたが、今週それに続く作品は、作者が自キャラへの愛を見せてくれたこのマンガかなと

ひょっとしたら、ツッコミ女子は残念なんてのは本当にどっかの雑誌に書いてあったりすることなんですかね

たまたまそれを見た沼先生が、そんなわけはねーよ、みたいな感じで描いた話だったとすると
さらに印象的ですね

今後てっしーのツッコミに一層キレが増したというのは、てっしーが今まで以上に人の話を聞くようになったとも受け取れます

菩薩系ヒロインのツッコミ力増加は、読者としても大歓迎です


マイサーモンはアラワーしかないでしょう


U19

応援票的な3位です

能力発現から発動、転校騒ぎの破約まで今回で終わるかと思っていたら
まさかの能力発現まででした

1話の引きで発現しかけてたところから2話目で発現するところまでって、ペースとしてはかなりのスローです

試みとしては評価しますし、担当編集も今までのジャンプのやり方とは全く違うために票が取りにくいこともわかっているでしょう
それでもあえてゴーサインを出したのなら、ある程度の猶予期間があるんだと思いたいですが…

そういうのも含めての応援票です


内容は、1話に引き続き「子供のわがまま」を全面に出したものとなりました

転校の理由は「ふさわしい学校に通ってそれなりの生活ができるようにするため」だとか
親に楽をさせてやれるとか、親2人が揃ってニコニコしていたのはそういう理由もあったようです

でも、本人の気持ちはもちろん転校なんかしたくない

主人公もここで告白するのは確かにズルいですよねえ
ここがそれを言うべき最後のタイミングだったことは間違いないんですけども

結果として通じ合ったことで、余計に離れ難くなった2人を「大人」は武器まで使いながら容赦なく引き裂く

露骨なまでの悪描写ですね
子供相手に普通にそんなことができる大人ばかりで本当に社会は成り立ってんのか?っていう疑問が浮かんできますが

建前を維持するのがものすげえめんどくさいんだろうなあとか想像してしまいます
決まってる規範通りの言動をしてないと、すぐ誰かに密告されてランク落とされるんだろうなあって

その鬱憤を子供に対して発散しようってやつもいるんだろうなあとか

で、それに対して能力が発現しちゃった奴らがガレキなのかなとか

今のところそんな感じで世界観を想像しております


で、主人公に現れた能力は運命を示すかのような赤い糸が小指から出てきました
裁縫好きっていう性格と、ヒロインへの想いを具現化したかのような感じなんでしょうね


さあこれで何をどうすることができるんでしょう
突然発現した自分の特殊能力をどのように認識して受け入れて扱おうとするのか
能力ものではその描写が結構重要なところだったりしますので、次回はそこを見せてもらいましょう


新連載 ポロの留学記 権平ひつじ

トレジャー出身で、そういえば金未来杯で優勝もしてた権平先生の連載デビュー作です

またものすごくテンプレ的に低年齢向けの内容を持ってきたなと思ったんですが…
まとめサイトの感想レス見てて気付かされました

これ青春兵器ナンバーワンとかぶってる…?

ジャンプは時々こういうもろかぶりな作品を同時に載せることがありますけど、今回もそのパターンでしょうか
ナンバーワンほどバカになりきれずに中途半端ないい話を繰り返すだけなら単なる下位互換にしかなりませんが、どうなんでしょう

…と思ったら、北区先輩の感想を見ると他にもかぶってるっぽい作品はあるみたいですね
じゃあ別にそれほど気にするところじゃないのかな




よほどかわいいヒロインでも出てこない限りはアンケ入れることはないだろうな、というところまで思ってしまいました…


食戟のソーマ

センターカラーで両チームの料理お披露目
これはいいカラーの使い方ですね

料理の感じがよくわかります

これを描き切ったtosh先生も流石ですわ


審査を仙左衛門がやるのかと思ったら、自分らで食って決めてみろと来ました
最初からそのつもりだったのなら別にナイフとフォーク持つ必要なかったんじゃ…w

しかしこの時点で、こちらにも仙左衛門の意図が伝わるのがよかったですね

創真たちは何がなんだかわかっていないようでしたが、読者には仙左衛門が何をしようとしているのかすぐにわかるようになっています


互いの品を食べ合って、自分たちの作った品と比べてどちらが優れていると思うか自分たちで判定させる
案の定お互いに相手チームの勝ちだと判定しました

下から突き上げられる何かによって、感じているようなリアクションのえりな様と田所さん
創真とタクミの男2人は正面からぶち当たってきた何かの衝撃によって服が破れる

くそう
分割された結果どっちも中途半端な感じになってるじゃないか…

感じてるのも服が破れるのも、どっちもえりな様と田所さんでよかったのに…
もしくは全員にどっちも使っちゃってよかったのに…


しかし、えりな様でさえも自分の負けを認めるという事態は、よく考えたらものすごいことですね
チームとチームの勝負だったとは言え、あのえりな様が自ら負けを認めるとか

神の舌を持つえりな様までも、というところにはモブも驚いております

ときに、「神の舌」に「ゴットタン」ってルビ振るのってカッコ悪くないですか?
言葉の響きとして何かすごくダサい気がするんですけど…俺だけ?

これに限ってはあえて横文字にしなくてもいいんじゃないかと思っているのですが


相手の勝ちだと言って譲らない両チーム
基本的に負けず嫌いなはずの彼らがこうまで自分の負けを譲らないのは、全員が戸惑った「会話禁止」との縛りの中で
どちらもそれだけの品を作り上げたことを評価しているからでしょう

極上のジャズバンドのセッションとか、えりな様にしてはものすごくわかりやすい喩えでしたよ

タクミもタクミで、城一郎が主導した突飛な品を前衛芸術として評するのは上手いと思いました

こうして4人それぞれがお互いの実力を肌で感じ取ること
極端な縛りと自分たちでの判定というのはそのためのものでした

それによって生まれるのは十傑たちにはない連携なのでしょう

負けず嫌いな面が膨れ上がって、顔を合わせればすぐに言い合いを始めたり
一度負けた叡山をことごとく軽んじたり

それぞれの実力に対しては一定の理解があるんでしょうが、連携して1つの品を作ろうとしてる様子は想像がつかないですね
中学時代からの付き合いである司先輩と竜胆先輩なら、何かうまいこと協力してそうな感じはありますが


続いて話の焦点が当たったのはえりな様

今回彼女が型にはまらない調理を行動に移せたのは、間違いなく創真と城一郎に当てられたからでした
実力差をものともせず正面からぶつかっていく創真の姿に、それを嘲るでも軽蔑するでもなくさらには容赦もすることなく受けて立つ城一郎の姿に、
当てられたというか、ある意味憧れたからなのでしょう

自分の親子関係を振り返れば、父親の前ではいつも緊張して震えて、本音なんか口にすることもできずに
父親もまた、自分の話を聞こうとする姿勢は見せずにいつも一方的に自分の言いたいことばかり喋って終わってしまう

そんな関係だったから、ぶつかり合うなんて想像もしなかったわけですね

しかし、それを仙左衛門が否定しました

親子なのだから我儘を言うことくらい覚えなさいと

これはえりな様とともに、仙左衛門にも訪れた意識の変化を示しているセリフです


幼少のえりな様に対する洗脳行為を知り、薊を追放した仙左衛門
それは言い換えれば、えりな様が実の父親と向かい合う時間を奪うものでもありました

もちろん、あのまま洗脳行為を放っておくべきなどとは露ほども思いませんが、
それでも、薊を追放し、その存在に関して緘口令まで敷いた仙左衛門は、薊をえりな様の父親とは認めずにここまで過ごしてきたわけです

そんな仙左衛門が、えりな様の迷いを見抜いて「親子なのだから」と声をかける

えりな様に何をしたかはともかく、薊が父親である事実を認め、えりな様が自らの意志でその呪縛から逃れることを願った言葉と言えるでしょう


えりな様の「父」にあたるのは自分であると周囲に認識させ、薊の存在については抹消しようとしたかつての仙左衛門からすれば
大きな意識の変化ですね

総帥の座を追われ、忙しい毎日から解放されたことでゆっくりと物思いに耽ることができたゆえでしょうか

ただし、そう言ってる時の顔が目をつぶってるところからすると、必ずしも100%そう思ってるわけでもなさそうですね
仙左衛門の本心としては、えりな様を自分に都合よく利用しようとした薊を許すことなど到底できるわけもなく、
今すぐにでも学園と薙切家から永久に追放したいと考えていることでしょう

しかし、こうなってしまった今を考えれば、えりな様が自らの意志をはっきりと示すことこそが最善であるのだと自分に言い聞かせているかのよう

だからえりな様も、自分のよく知っているお爺様の言葉としては意外すぎて驚いた顔をしているのです


そして時間は進み翌日へ

連隊食戟のための特訓第一段階を終えて、仲間の力を身をもって知った創真たちと、ここに来て今までの自分を打ち破る契機をようやく得たえりな様の前に
薊と十傑が再登場しました

決戦の詳細ルールを決めるための合流ですが、派手に行こうっつってた中身が説明されるわけですね
実際の双方のメンツもここで明かされるのでしょう

どんな感じになっているやら…




あ、あと人気投票結果についても触れておきましょうか

えりな様が1位っていうのは確かに意外でしたけど、2位に緋沙子ちゃんが来てるのもさらに意外でした
マジかw

そんで3位にアリス嬢って…
女子ばっか上位に来てるのはどうなんだよw

あと気になったのは、城一郎なんです
いや11位って順位は別にどうでもいいんですけど、幸平城一郎って書いてあるんですよ

これが何かすごい新鮮だなーってw

いつもは才波城一郎って表記されてたり呼ばれてたりしてますから、幸平姓で書いてあるのが何か見慣れませんでした
いや本名は幸平なんだからこっちで合ってるんですけどねw


かと思ったら、「ゆきひらのははおや」に1票入れてる人がいるじゃないですか
顔も見えない写真の1コマでしか登場してないのに投票する心意気がいいですね

作劇上はあえて詳細を明かすのを先延ばしにしてるような雰囲気さえある超重要人物ですからね
そこに投票しようというのはかなりこのマンガを好きな人じゃないかと見た(;^ω^)


で、こういう投票では大体ふざけるやつがいて、やっぱりいましたねYさんに入れてる奴
ボーボボだの出久だの銀時だの他作品のキャラに入れてるアホもいます
磯兵衛はまだわからんでもないんですけど

それよりも、tosh先生の潔子さんに投票する気持ちのほうがよくわかったりして

でもそれよりも気になる投票がね、あるんですけどね



小野寺さんに投票した人、怒らないから手を上げなさい


僕たちは勉強ができない

第3話で早速お宅訪問イベントとなりました

主人公家族の顔見せのためなんでしょうね
読者にではなく、ヒロイン2人への顔見せですよ

当人たちの思惑とは別のところで動ける兄弟たちと早いうちに会わせておくことは
この後の展開の幅を広げることになるからですね


だから今回の内容もそれほどの中身はありません
ただひたすらにヒロイン2人を可愛らしく描いた上で、ほんの少しだけフラグが立ったように見せるだけ


2人それぞれの天才描写は、理系っ娘の方はともかく文系っ娘のほうは何か変な気もしましたが
深く考えずにそういう描写を楽しめばいいんですかね


ゆらぎ荘の幽奈さん

ガチラブコメ流れをまだまだ続ける本作
今回はいまだどっち付かず状態となっている狭霧の話でした

説明セリフを入れつつも、よくわからないモヤモヤに悩む狭霧の心情を丁寧に描いています

これがいつか恋にも転じるのだろうとは読者の期待するところなのですが、あるいはそうした明確なものがないままに
何かのパートナー的な立場にもなったりするかもしれませんね

ラブコメ戦線はすでに3人のヒロインがいて充分な戦力がありますから、狭霧をそうしたところとは違う描写ができるヒロインとして配すれば
主人公とヒロインの描写の幅が広がっていいかもしれません

どちらにも対応可能なように、まずは狭霧の中でモヤモヤをはっきりさせるための回が今週だったのでしょう


それをはっきりさせた後にはすっかり調子を取り戻した狭霧が、コガラシくんと拳を合わせて見事な相棒感

ここから恋愛関係とは違う雰囲気に持っていくことも、そのまま恋心を芽生えさせることも、どちらにも展開できる状態ですね


その後には転んだ雲雀が狭霧の服を脱がして今週のノルマ

「ごめんね2人とも」って謝ってるのはおかしいと思うんだ
明らかに謝る対象は狭霧だけだと思うんだ


 




鬼滅の刃50話感想 2017年週刊少年ジャンプ12号感想その1

2017年週刊少年ジャンプ12号感想その1

今週の鬼滅の感想は長くなって悔いなし…

長くなりすぎて出社がギリギリなので誤植は後で直します



鬼滅の刃

応援票でも何でもなく、ガチで今週一番面白かったと思えたのはこれです
一番読み返したいと思ったのも、来週まで何回でも読むわと思ったのもこれでした

いや、今週の出来は半端なかったですよ

控えめに言って最高っていうか、もはや最高を超えてるくらいの勢いです

アンケの1位から3位まで全部『鬼滅の刃』にしようかと思ったくらい

何かスパム的な扱いされたらやだなと思って踏みとどまりましたけど



まずね
センターカラーからしてもう今までと雰囲気が違いすぎてるんですよ

何ですかこの優しいセンターカラーは

炭治郎とカナヲちゃんが描かれたこの扉は、もちろん先週から続く機能回復訓練をやっている途中の1シーンなのでしょう
全身マッサージと薬湯のぶっかけ合いに続く鬼ごっこをやってるところですかね

なのに、恋人同士の語らいと触れ合いのように見えるのはどうしてでしょう

俺だけでしょうか
仲睦まじい男女がふざけてじゃれ合っているかのようなそんな一瞬に見えるのです

理由はきっと緊迫感の欠片もないような配色の演出ですかね

黄緑からエメラルドグリーンへと変わる配色が安らかさを演出し、足元の深緑はしっかりと地に足がついているイメージを示す
そして全体として淡く、ソフトに仕上がっている印象が訓練の裏にある愛情を感じさせる

カナヲちゃんの無表情は淑やかな女性の慎ましさのように見えて、まるで炭治郎に早く捕まえてほしいかのよう
炭治郎から逃げる鬼ごっこであるはずなのに炭治郎の方を向いている事実がそんなことを妄想させます

あるいは、転びそうになった炭治郎に手を差し伸べようとしているとか

足運びが炭治郎のもとへ向かおうとしているように見えることで、無表情なカナヲちゃんから炭治郎への感情を窺わせてくれるんですね

本編ではそれに応えるかのように懸命の努力を続ける炭治郎が描かれていて、
ラストには何やら「配慮」をされたことに扉と同じような無表情でリアクションをしているカナヲちゃんも描かれました

扉絵を本編の内容に対して印象的な演出として使う吾峠先生のセンス
相変わらず見事なものです

さらには、コミックス最新刊の宣伝さえカラーの色使いに馴染んでいるという神業
表紙が義勇さんとはね
楽しみじゃないですか


さあそして本編では、蝶子ちゃんズからのアドバイスを受けて早速全集中の呼吸を少しでも長く持続する練習を始めた炭治郎が描かれました
きつくても辛くてもヤバくても懸命に練習に打ち込もうとする炭治郎の様子が、先週のギャグの勢いを引き継ぎつつ、真剣な雰囲気も失わせないという絶妙なバランスを保っています

ここでのポイントは、炭次郎は弱音を全く吐いていないってことなんですよ

死にそうになるとか、耳痛い胸痛いとか思ってはいますが、それを口に出してはいないのです
代わりに声にしているのは、「ふがいなし!」とか「ハイ!」とか自らを叱咤する言葉とそれに自分で返事をする言葉

こういう時に無駄に悩んだり落ち込んだりしないのが炭治郎のいいところですよね
やってみようとしてるけれどなかなかできない事実に対して、それでも不貞腐れたりすることなく
「困ったときは基本に戻れ」とちゃんと自分で自分を次の方法へ導いているのが何ともストレスのない読み心地を与えてくれています

そんな炭治郎だから、蝶子ちゃんズがよくしてくれるんですね
頑張ってる炭治郎におにぎりを作ってくれて、瓢箪を使った訓練を教えてくれる

吐息で瓢箪を破裂させる訓練とはまた途轍もない内容ですけど、それでも炭治郎は揺らがない

カナヲちゃんが今使ってる瓢箪を見せられて

でっ
か!

と、衝撃を受けつつも

頑張ろ!

と、それでも諦めていない姿を見せてくれます


そんで、ここも上手いですよねー吾峠先生

  でっか!

からの

  がんばろ!

っていうまるでしりとりのような続き方が、訓練に打ち込もうとする炭次郎の変わらない姿勢を表しているかのようで
炭治郎の真っ直ぐさにいい感じの読み心地を覚えていた読者にとっては、それを一層増幅させる効果になっていると思うのです

描かれてる表情が全然変わってないのも含めて、そういう演出のように思えます
コピーを使わなかったのは、まだそういう楽をする段階ではないと吾峠先生が自らを戒めているからでしょうか
この2コマの表情は別にコピーでも構わなかったと思いますが


で、ページをめくれば夜に1人で修行にふける炭治郎の姿
屋根の上なのは修行と言えばそこだからでしょう

屋根の上で瞑想
ぱっと見ですごく修行っぽい光景ですよね

しかし、炭次郎は真剣です
瞑想しているのは集中するために自分自身を整えようとしているから

昼間はまだ結果を出せない機能回復訓練が続いていますから、自主練をするなら夜がいいということなのでしょう

さりげに十五日後とか書いてありますけど、もう2週間以上も経ったのか…
その間ずっと善逸も伊之助もサボりなのか?それはちょっとひどくね?

全集中を維持するための集中力の強化を目指した瞑想
集中と言うには修行と無関係な雑念が次々湧いてますけど、でもそれは煩悩とかではなくて全部誰かのための感情であるのが炭治郎らしいですね

鱗滝さんとセットで思い出してしまった鋼鐵塚さんには刀を折ってしまったことが申し訳なくて、
一度鳴かないと姿が見えないはずの猫が姿を見せているのには十二鬼月の血を取れなかったことが後ろめたい
珠世さんに約束したからですね

それでも、少しずつでも前に進んでいかないことにはその申し訳無さはなくならない

だから、雑念と言うには優しすぎる感情の起伏をあえて振り払って修行に集中しようとする炭治郎が、実に気持ちのいい主人公に映ります


そんな炭治郎に、しのぶさんとの語らいのひとときというご褒美がありました

しのぶさん顔近いなw

善逸が「顔だけで食っていけるレベル」なんて評するそのお顔があんなに近くに来たら、さしもの炭次郎もちょっと照れているようです

ニコニコ顔で自分が課した機能回復訓練を逃亡した2人に対して、いまだ逃げない炭治郎を励ましに来てくれたのかなとか思ったんですけども
全然違う話でした…

自分の夢を託そうとしたという話


あっさりと言ってのける言葉の裏に、何かの匂いを感じ取った炭治郎

お、何だ?と思いつつページをめくったら、「怒ってますか?」

これにはちょっと驚かされました

炭治郎が気づいたのは、しのぶさんの話にいくらかの嘘と本当が混じっていることだったりするのだろうと漠然と想像して
ページをめくる一瞬にはその混ざり具合と混ざっている理由に少しの間想像を巡らせた上で次のページに行ったんです

すると炭治郎の口から出ていたのは「怒ってますか?」という言葉
予想していたこととは全く違うものであり、その上で、何に対して、というのを読者にものすごく気にさせることになる見事な手法です

言われたしのぶさんも、図星を当てられて意外だったのか目を丸くしてしまいました
炭治郎たち5人の同期生に与えられているらしい五感の1つの優位性

あるいはカナヲちゃんが継子として見出された理由の中に彼女の視覚的優秀さがあるとすれば
嗅覚で意識の奥底にあるものを当てた炭治郎も、継子として選ばれる可能性があったと言えるでしょうか

鱗滝さんが元柱なんですから似たようなもんかな?


しのぶさんの笑顔が隠していた怒りは、炭治郎と同じものだったようです

彼女もまた、家族を鬼に奪われた1人だったこと
しかし、その姉は今際の際にあっても鬼を哀れんでいたこと

鬼に殺された家族が、鬼を哀れんでいた

鬼となった家族が、自分を慈しんだ

炭治郎の境遇と重なるようで重なりませんが、しかし相似するものではあるでしょう


怒りを隠すのも笑顔を保つのも、鬼と仲良くできればと口にするのも、すべては姉の意思だった
それを自分が継がなければと思うのは、大好きだった姉の存在をなくしたくないから

自分がずっと忘れないことで、姉の意思と気持ちは在り続けるのだと、そうした感情からでしょうか

でも、本当は姉を殺した鬼が憎くてたまらない彼女にとって、姉の意思を体現し続けることは酷なことだったと

登場した当初、姉役の鬼に対して喜々として贖罪拷問の様子を語っていた姿からは想像もつかないものですね
サイコな性格とばかり思っていた彼女の口から「少し疲れまして」なんていう言葉が出てくるとは…

この時はアングルがしのぶさんの後ろからの構図となっていて、どんな表情をしているのかわからないようになっています
その次にある「気持ちが楽になる」のコマも同じ構図

おそらくは両方とも同じ表情をしているのでしょう

「怒ってますか?」と炭治郎に指摘された後、しのぶさんの顔からは笑顔が消えています
そうした表情の違いを踏まえた上で、あえて表情が隠されたこの2コマ

表情そのものとしては描かれているコマとあまり変わらないのかもしれません
しかし、その顔をあえて描かないことで、一筋縄ではいかない感情が存在することを窺わせていると解せるでしょうか

「疲れた」と思うこと
「気持ちが楽になる」と思うこと

これらは、しのぶさんにとっては最愛の姉の意思を今までよりないがしろにするものであり、同時に今まで自分の行動を支えてきた軸を失わせるものでもあります
しかしそれをしないことには、彼女自身が限界を迎えることになっていた
柱としての役割・活動と、姉の意思を受け継ぐ決意と、ゆっくりと蝕まれていく自分の本心に、きっと悩みを深めていたんですね

それに悩むこともまた、余計に心をすり減らす一因となっていて


そこに、鬼という存在を大切に扱おうとする炭治郎が現れた
鬼を妹と呼んで、何が何でも守り抜こうとする強さを感じた

しのぶさんは、「彼だ」と思ったのでしょう

姉の意思を粗末にしたくない気持ちと、鬼が憎くて仕方ない本心
そのどちらも成立させることができる方法として、炭次郎に片方を任せることにしたわけですね
それは託すと言えば聞こえはいいですが、どちらかと言えば「預ける」に近いように思えます

とすれば、ひょっとしたらそこには彼女なりに幾ばくかの後ろめたさがあったかもしれません
姉に対してではなく炭治郎に対してのです

自分がこんな話をしなくても、彼は別に妹を守り抜こうとする意思を変えることはないだろう
なのにわざわざ話をしにきたのは、彼に伝えることで姉の意思にとらわれる自分を解放したいと思ったからだ
託すという体のいい表現で丸投げして、自分は本心のままに鬼を斬りたいと考えたエゴの塊なのだと

そのような色んな感情が混ざり合っていたからこその「描かれない表情」だったのかもしれません


鼻が効くくせに素直な炭治郎はしのぶさんの言葉を正面から受け止めて、決意を新たにしていました

炭治郎が考えた次なる修行は、寝てる間にも全集中の呼吸を続けられるための特訓

自分によくしてくれる3人の女の子に、自分の寝込みを襲ってくれ(違)と頼むとはなかなか豪気ですね
名前がようやく明かされました割には別に覚えなくても良さそうな彼女たちも、すんなりと受け入れてくれて、3人がかりで容赦なく襲ってくれております

これは夜にやってるわけじゃないんだよな?
まさか彼女たちに一晩中自分の寝顔を見ててくれって言ってるわけじゃないんだよな?
修行のために昼間から寝るから、それを見張っててくれってことなんだよな?

1回目はともかく2回目以降はよく寝れたなw

昼間から寝ようとするのも難しいはずなのに、無意識の呼吸次第で突然ぶっ叩かれて起こされるのにさらにもっかい寝るなんて
ある意味呼吸よりもそっちのが難しいような気がするのである


そしたらさらに時間が飛んで10日後だそうですよ
さっきの15日後と合わせたらもう1か月にもなるじゃないですか
かなり長いこと機能回復訓練をやってる感じになってますねえ

まあ普通のリハビリでも1か月や2か月かかることは珍しくはないんでしょうが…

禰豆子ちゃんの睡眠不足は流石に解消されましたかねえ


修行の成果を測る目安としての瓢箪
かなりでかいのをぶっ壊すことに成功した炭治郎ですが、これは1か月前に「でっか!」と思ったやつと比べてどうなんですかね
大きさの比較と物差しにできそうなちょうどいいコマがないんですけど、同じくらいの大きさのものですかね

とすると、呼吸の訓練では炭次郎はカナヲちゃんに追いついたということでいいのかな
この1か月の間にカナヲちゃんが次の瓢箪に挑戦してる可能性もありますが

それでも、鬼ごっこでとうとう彼女を捕まえられた事実からすると、呼吸を駆使した体術という面では彼女に追いついたと考えてもいいんじゃないかと思われます

炭治郎を突き動かした強い動機は、全集中の呼吸の持続時間が上がってきたことによって自ら感じられるくらいになってきた体の変化と成長でした
確かに強くなったことが実感できることで、この状態で刀を持てば、この状態で戦えたら、どれほどの実力を発揮できるのだろうという自身の成長度合いに震えているんですね

1か月前とは比べものならないほど強くなった自分の体
それなら、今までとは比べものにならないほど多くの人を守れるはずだし、多くの鬼を斬れるしまた救えるはずだと
そしてそれはそのまま禰豆子ちゃんを元に戻すことのできる可能性に大きく近づいたことを意味します

だから炭治郎は震えている
自分にできることが大きく増えただろう現実を前に

だから諦めなさは前よりも増している

大きく変わったこの体で新しくなった刀を持って、早く次の任務へ向かいたい
鬼に苦しめられる人に、本能の陰で悩みを深める鬼に、新たな救いをもたらしたい

そのためには目の前の訓練を終わらせなければならない

その一心で挑み続ける炭次郎は、瞑想していなくてももう集中が途切れることはありませんでした

結果、とうとうカナヲちゃんを捕まえる
どっかの善逸と違って手を掴むという普通の捕まえ方でした

見ようによっては、浜辺での追いかけっこでとうとう彼女が捕まっちゃったみたいな感じに…

…見えないですかそうですか俺だけですか


続いての反射訓練でも、接戦の末に辛くも炭治郎が勝利を収めました

湯呑みを抜き取って、ついにカナヲちゃんに顔sh…いえ薬湯をかけようとする

しかし、ジャンプ漫画の主人公が女の子にぶっかけるなんて間違いなくご法度
禁忌中の禁忌です

それを防ぐため、全集中しているはずの炭次郎にどっからか現れた理性が歯止めをかけた結果
湯呑みの中の薬湯をひっかけるのではなく湯呑みをカナヲちゃんの頭に置くということで決着となりました

薬湯かけるのに比べて必要動作が多すぎる気がするんですが、それは炭次郎に主人公としてのタブーを犯させないためですね


体術に続いて反射訓練でもカナヲちゃんに追いついたと思われる炭治郎ですが、
しかしよく見ると、汗だくの炭治郎に対してカナヲちゃんは1つの汗もかいてないですね

鬼ごっこの時からずっと涼しい顔をしています

それは全集中の呼吸を持続するのに割いている意識や集中力の差なのでしょう
炭治郎よりもカナヲちゃんは自然に全集中を続けており、今回の炭治郎の勝利は瞬間的に集中力がカナヲちゃんを上回ったということではないかと


ただまあね

そんな屁理屈よりも遥かに気にするべきは、カナヲちゃんの表情であることに異論のある人はいないでしょう

蝶屋敷ではまともに喋ってくれないし表情も崩れないカナヲちゃんですが、この反射訓練で負けた時には
何となくうっすらと驚いたような感じを出してくれていますね

鬼ごっこでは捕まえられてしまったことに「あっ」みたいな顔してますし


何よりも、湯呑みを頭に置かれた後の顔ですよね

頭の上で湯呑みを倒さずにいられる彼女のバランス感覚もすごいですけど、どこか呆けたようなこの表情は
ラブコメ脳的には絶対に無視できないですよね

この呆けた感じは、隠に背負われて蝶屋敷にやってきた時
カナヲちゃんを見て一瞬ぼーっとなってたことを想起させるような感じもします


いやそもそもね
カナヲちゃんが炭治郎たちの訓練に付き合ってくれてるのが不思議なんですよね

今週だけで1か月近くの風景が描かれましたけど、カナヲちゃんはその間ずっと機能回復訓練に付き合ってくれてたわけですよね

それは彼女には何かメリットがあったのだろうかというのがずっと疑問なんです

蝶屋敷が負傷した隊士の病院的な場所で、その主であるしのぶさんの元で修行するカナヲちゃんは医者か看護師かみたいな側面もあるのかもしれませんが
でも彼女もまた鬼殺の剣士なんですよね

現役の柱から直接修行をつけてもらっている期待の継子です

ならば、彼女にとって最重要なことは修行以上に鬼狩の任務であるはずであり、1か月の間にその命令があってもおかしくないはずなのです

もちろん1つや2つの任務をこなした上で機能回復訓練に付き合ってくれているとすれば、それはそれですごいことですけど
任務の合間を縫ってカナヲちゃんにそれをさせる理由というのはやっぱり何かあるんじゃないかと思えるんですよね

機能回復訓練の実施を言い出したのがしのぶんさんであるのなら、カナヲちゃんに付き合うように言ったのもしのぶさんでしょう
だとすれば、そこにはカナヲちゃんに対する訓練の一環という意味もあるのかもしれません

炭治郎たちと実は動機であるという点とは関係なく、今の彼女に足りないものを炭治郎たちから感じてほしい、みたいな
それが何かはよくわかりませんが…

1つ想像するなら、もっと考えるようになって欲しい、とかですかね

山で禰豆子ちゃんを斬ろうとしていた時、相手の様子で気になるところがあっても「考えない、言われたとおりに斬るだけ」との思考で
カナヲちゃんはとにかく斬りかかっていました

カナヲちゃんが「言われた」のはもちろんしのぶさんでしょうから、しのぶさんの教育方針として最初はそういうのがあったのかもしれません
しかしある程度実力をつけてきた割には未だに自分で動こうとする様子が見えないな、とかそういう懸念材料があったりしたなら
難しい訓練をどうやってできるようにするかと頑張る炭治郎の様子を見て、ちょっとでも影響を受けて欲しいとかそんなことを思った可能性があるかなーと

いや完全に妄想なので、多分外れてると思いますが

ただそういう観点を踏まえてみると、頭に湯呑みを載せたまま呆けちゃってるカナヲちゃんの表情に対しては
ぜひともフラグを見出したい衝動に駆られるのです

自分にないものを持ってる人がいて、その人は訓練でちょっと優しくしてくれた

ラブコメ脳的にはフラグが成立するのに充分な理由です

そうすると、センターカラーの扉絵もまた違った感じで見えてくる…


うむ
今週のこのマンガは何から何まで素晴らしい内容でした


1か月も経ってからようやく「やばい」とか思い出した善逸たちはもう知らん(;^ω^)

おまいらがサボってる間に、炭治郎は3人の女の子に兄貴のごとく慕われて、寝込みを襲わせて、おにぎり作ってくれて、
しのぶさんとは星空の下で2人きりで夢を語らって、顔と顔が超接近して、
カナヲちゃんとは鬼ごっこして手を握って、ぶっかけを我慢した結果フラグが立ってる可能性まで生まれましたからね

全集中の呼吸とかはもちろんですが、女子との接触という点においても天地ほどの間を開けられてるからね

がんがれ2人ともw


 




僕たちは勉強ができないがもったいないと思った2017年週刊少年ジャンプ11号感想その2

2017年週刊少年ジャンプ11号感想その2

その1とその2合わせてどうしても1万字オーバーになってしまうな…

・新連載 U19
・僕たちは勉強ができない
・食戟のソーマ


新連載 U19 木村勇治

木村勇治先生連載デビュー作

どんな作品かと思ったら、精神的に荒廃したような近未来が舞台なんですね

近未来と言う割には科学が進歩してる感はあんまりないんですけど、これはたぶんわざとなんでしょうね
遺伝子検査の機械はハイテクっぽかったですが、それ以外はバケツもって廊下とか、右利き矯正とか、体罰上等とか、むしろ一昔前の風景です

きっとそういう世界観を作ろうとしているのでしょう

大人という名のもとに子供相手にありとあらゆることを強制できるようになった社会で、子供たちはどのようにして生きていくのか
今の少年たちも多かれ少なかれ抱えているだろうフラストレーションを極端な形で描き、入り込みやすくしているんですね

理不尽にあふれた学校生活の中でそれぞれ支えにしているものがあるというのも、今の少年たちに通じるものでしょう

そこに急展開としてやって来る幼馴染ヒロインの転校

遺伝子検査でSSSなんていう特殊過ぎる診断結果が出たことが理由であることは明白ですが、連れて行かれてどうされるんでしょうね
理由が遺伝子なら子供を産ませることが一番に想像できるんですけど、そんな風に想像されることは作者もわかった上で描いているでしょう

だから、ヒロインの親が2人してニコニコしてるのが余計異様に映る

大体こういう時の親は、少しでも反対するのがパターンだと思うのですが、全力で賛成してるのが「大人」の胡散臭さを全開にしていますね

その話を聞いたショックで主人公に何やら特殊能力が発現する…というところで1話の引きとなりました

支えにしているものを失う恐怖で能力が発現する
こう表現するとマンガでは当たり前の光景ですが、この作品に限って言うと、子供らしさの表れと捉えることができるでしょう

SSSって結果に対して、何をどうするつもりでヒロインの転校が決まったのかはまだわかりませんが、
彼女と離れたくない一心でそれを覆そうとするのは、言わば子供のエゴなんですね

大人たちの「良識ある決定」に対して、そんなの知るかとばかりに反抗するのは子供らしいエゴなのです

冒頭の教室のシーンでもそうでしたが、大人の建前と子供の素直な本心という構図がすでに第1話においてしっかり描けているのは上手いと言えるでしょう

主人公がガレキのメンツに加わって、この大人社会に歯向かっていくことになるのだろうという展開は想像できますが
それまでの過程によってその展開の可否が大きく変わってくるはずです

まだプロローグが終わっていませんから、まずはヒロインの転校を止めさせる流れを見てからの判断ということにしましょうか


僕たちは勉強ができない

新連載第2話

何というか…
予想と言うか期待をすっかり外して、2人の大学志望理由が見事に明かされてしまいました

そうですか
つまりそのくらいの深度で行くということなんですね


それぞれが才能と真逆の分野を目指している理由をもっともったいぶって欲しかったのは、
彼女たちの描写の深さと関わるからだったんですよね

2話目にして早速説明されてしまったそれは、話自体は頑張って欲しくなる内容であり、そっちの分野を目指したいと思っていいものではありましたが
それを教育係が始まってまださほど経ってない主人公にあっさり話してしまうのが問題なんですよ

確かに重苦しいような内容ではありませんでしたが、だったら今までの先生たちにもそれは話さなかったのかと
顔と名前を覚えて数日程度の相手に話せる内容を教師に話すことはなかったのかと

話していたなら、それを聞いた教師は何も思わなかったのか
話していなかったなら、こんな短い期間で主人公に話す気になったのは何故なのか

学校では内緒っつってましたけど、教師にも話してないんでしょうかね
教育係を命じた校長(理事長だっけ?)は知ってんのかな

第1話での専用ノート作成と似非告白がそのきっかけだったと捉えられなくもないですが、あれは「信じてもいいかもしれない」と思わせるくらいの出来事で
自分の内面に深く関わっている部分まであっさり話していいと思えるものではないはずです

やっぱりそこがちょっと気になってしまいますねー

ヒロイン2人への読者の感情移入という点でも、多少匂わせておくだけで充分だったのではないかと
もうちょっと引っ張って彼女たち自身への興味を喚起しておかないことには、志望理由という折角のカードが「ふーん」で終わってしまうのです

タイミングとしては早すぎた気がしてなりません


何かよくわからないけど美少女2人から頼りにされて、密着したりもする
当面の展開としてはそれを違うパターンで何回か描いてるだけでよかったんじゃないかと

クラスメイトからのやっかみも雰囲気作りとしてよく機能していましたし
すごくもったいない…


ただし、彼女たちの抱いていた理由自体は悪くないと思いました

それぞれの理由が発生している根本が、それぞれの才能に由来していたというのがね

死んだ母の星を探してみたいために天文学を志向する文系姫と
ゲームに勝てない原因を追究して、辿り着いた1つの仮説を検証したいがゆえに心理学を目指す理系姫

それぞれの理由は文系的・理系的な発想なんですね

そこは上手いと思いました

だから余計に2話目であっさり明かされてしまったのがもったいないと思えてなりません
そこまで深く考えるような性質の作品ではないということですかねえ


食戟のソーマ

タクミの熱にあてられて、すっかりやる気になった創真とえりな様
自分たちもタクミや田所さんと同じように城一郎のサポートをしようと意気込みますが…

クレープ焼いてるてw
超のほほんとした顔してるw
安らかすぎるだろw


こういう展開になるとすると、お題料理は読者にもよく馴染みのあるもののほうがよかったように思えますね
アッシェ・パルマンティエなんてさっぱり聞いたことのない料理よりは、もっと想像がつく料理のほうが、いかに城一郎のやってることが不思議なのかよく伝わったのではないかと

クレープ焼いてることが変なことは、えりな様の説明でうっすら理解しましたけど、
もっと違う料理だったら今よりも分かりやすかったかもしれないかなーって


…思ったんですけど、次に動いた創真がちりめんじゃこ使い始めたところで「ファッ?」となりました
横文字全開の料理なのにちりめんじゃこて

何を目指してるのかさっぱりわかりません
知らない料理の調理なのに、使う材料に違和感を抱けるって結構凄いことなのではないでしょうかね

と思ったら、えりな様はステーキ焼き始めました
もう完全にきょとん顔です

モノローグを見るに、城一郎と創真の思惑にはある程度気づいた上でやってるみたいですけど
読んでるこっちにはさっぱりわかりません

そしたら驚いてる内に両チームの品が出来上がってしまいました

…あれ
結局創真とえりな様は勝手に何か作ってたところしか描かれてませんけど、メインシェフの手伝いと言うか、
下処理だったり調味料だったりを用意するサポート的行動はなかったんですかね

ひょっとして3人がそれぞれ作りたいものを作っただけ?

基本構造が3つあるというのはえりな様の説明に出てきていましたが、3人の作ったものがそれぞれの部分に対応しているってことでしょうか

ミートソースと、マッシュポテトと、チーズを重ねて焼き上げるもの

クレープと、じゃがいもチーズinちりめんじゃこと、ステーキ

どれがどう対応するんだよw
全然わからんw

まあこの辺の分けわからなさは今に始まったことではないですからね
料理面での協力者はいるんですから、それなりに理屈の通ったものが出てくるのでしょう


なのでこの紅白戦の結果については別に心配するようなことはないんですよね
そもそもがはっきりと勝ち負けを決めようって性質のものじゃありませんし

堂島先輩と城一郎のケンカは置いといてね(;^ω^)


それよりもこの紅白戦でのキモは、サブタイにもなっていた通りえりな様の意識の変化にあったということになるでしょう

いや、正確に言えば意識の変化は既に起こっていました

創真と出会って、極星寮に住み始めて、予想もしなかった味の世界に触れることで、それは起こっていたのです
だから今回重要なのは、その変化した意識がついに行動としてえりな様に現れてきたということ

すでに定着している通常の手順や素材を使うのではなく、思いついたままの調理をおこなうことで、従来の品とは異なる味を目指す

従来なら「ありえない」と言って全否定してそうな目の前の光景に、あろうことか自ら乗っかっていったえりな様
その脳裏にはきっと、極星寮での日々とともに、城一郎と創真がともに口にしたあの信念があったのでしょう

行き着く先がわかってたら楽しくないだろ

料理人たちが自由でありたいと願い続けてきた事実を悟り、また自らも実行したえりな様
薊は余裕で「君の言葉を聞かせてもらう時間だ」と考えていますが、その答えが今回の行動であることに異論の余地はないでしょう

というか反逆者たちの陣頭指揮を取るえりな様は、すでに薊に対して明確な反対の意志を示しています

ですから、足りないのは言葉なのでしょう

薊に歯向かう意思が明確に示されながらも、えりな様から薊に対して直接「NO」が突きつけられたことはまだありません
もちろんその原因は薊の洗脳です

向かい合うだけで全身が緊張し、手を伸ばされれば殴られると思って身構える

「教育」を通して徹底的に植え付けられた薊への恐怖心こそ、えりな様が実父に対して本音が言えない最大の理由でした

それを乗り越えること
薊への反対意志が身に宿り、それが行動として現れてきた今回
次に必要なのはその気持ちを言葉にして伝えることであるのでしょう

だから薊も「君の言葉」を待っている

えりな様が薊に伝えるべき言葉はすでに決まっているわけですが、それを実際に言えるのかどうか
その背中を押してあげるのに、創真や緋沙子ちゃんやアリス嬢の力が必要になるのでしょう


どうせなら派手に、とかどっかの鬼狩りの柱みたいなセリフを言ってましたけど
これは創真たち4人に対して十傑全員が対峙するってことなんですかね

叡山も一応頭数に入れられてるとなると、えりな様と葉山を除く8人が相手になるんでしょうか
ちょうど倍の数なので、創真たち各1人と十傑が2人が対戦する感じなのか?
十傑2人は片方がメインで片方がサポートみたいな?

あと、連隊食戟に創真たちが勝ったら薊は無条件で手を引くとかそういうのではなかったですよね
あくまで十傑の座を賭けたもので、セントラルの全面撤退を約束するものではなかったはずですが

創真たちが勝ったとしても十傑の席は4つしか埋まってないわけで、過半数にはなってないんですけど
そこはどうするんでしょうかね

気まぐれ竜胆先輩が裏切るのか?


 




 | ホーム |  »

カレンダー+最終更新日

01 | 2017/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

新着記事+関連エントリー

人気&オススメ記事1

タグクラウドとサーチ

プロフィール

rexel

Author:rexel
ジャンプ歴20年。ジャンプ最新号を読んでる時は、ゾーンに入ってると思う。

ジャンプヒロインズは俺の心のオアシスです。
中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。そして邑楽派。



コメント返信の方針を考え直し中。



ついったー。

RSS リーダー

月別記事アーカイブ

マンガ・アニメ系サイトリンク集

以下のリンクから他にもマンガやアニメについて記事のあるサイトをご覧頂けます。

○ブログランキング集

FC2Blog Ranking

にほんブログ村 漫画ブログ 週刊少年ジャンプへ

○姉妹サイト
ジャンプマンガの描き方教えます
○アンテナサイト
ジャンプ感想サイト更新チェック

○マンガが読めるサイト
ジャンプトレジャー新人漫画賞受賞作品一覧
絶版マンガ図書館

○マンガ・アニメ感想考察系サイト
(更新停止)
たらさいと
アスまんが
アニメな日々、漫画な月日
台風ゆめかたつ
つながりこそがせかいをつくる
現実逃避
 ┗サイト紹介
あまぐりころころ

○毎週ジャンプ感想を読ませてもらっているサイト
決闘王F.Kのブログ
君と僕の歌う詩
楽しければよかろうのブログ
The 男爵ディーノ
北区の帰宅部
 ┗サイト紹介

○マンガ作者サイト
内水庵
おさむ日誌(休止中)

最新画像一覧

カウンター