社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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ゆらぎ荘の幽奈さんが開き直りつつも巧妙だった2017年週刊少年ジャンプ6号感想その2

2017年週刊少年ジャンプ6号感想その2

2回連続の合併号明けが土曜発売って、何かわけがわからんな


今週のアンケ順
鬼滅の刃
背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~
オレゴラッソ


その他
・食戟のソーマ
・ゆらぎ荘の幽奈さん


背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~

センターカラーで大会編終了

長かったなー

いや、マジで長かっただろこのシリーズは

必殺技だとか、練習の成果だとか、カップル解消問題だとか、ひらりちゃんの初舞台だとか
王者を倒す意地だとか覚悟だとか決意だとか

とにかく青春のいろんなものが凝縮されていたシリーズでした

半年以上もやってたこのシリーズ

もたらしたものは決して小さくはないでしょう

それぞれのカップルたちにおける絆の深化はもとより、縦や横の関係もまた強くなったように感じられます

苦手意識のあった後輩から精一杯の憧れを伝えられたリオ先輩
後輩たちの成長を感じ取って、自分が卒業した後の部活に安堵した土井垣部長
それはまた、金龍院先輩も咲本さんも同じでしょう
1年生ライングループに入れてもらったひらりちゃんも、世界が広がったと言っていいんでしょうね

ただしやっぱり重要なのは、それぞれのカップル間における意識と気持ちの変化です

チャンピオンとしての咲本さんと沙羅さんは特に変わりありませんが、それ以外の選手たちは軒並み意識を変えてきています

シリーズの後半は全然出番がなかった主人公カップルは、姉弟のような仲の良さをさらに深めました
いずれそれは男女間の感情に変わっていくことでしょう

その1つ上の先輩に当たる八巻パイセンと秋子先輩は、ダンスにおける互いの接し方をようやく見つけました
お互い気に食わないのは承知しながら、しかし勝つためにはともに相手が必要であることを認識
同じ目標を持てた2人なら、ケンカの仕方も変わってくることでしょう

彼らをまとめる部長カップルは言わずもがなですね
解消問題発生からのリスタートになったわけですから、今までよりもさらに強い気持ちで練習に打ち込むのでしょう

そして彼らのライバルにあたる選手たちもまた

最も変化の幅が小さいのが宮大工くんでしょうか
宮大工くんが「楽しむ」ということを見つけて以来、柏さん側の描写がちょっと少ないですからね

御木くんとターニャちゃんは、登場しているカップルたちの中で最も恋愛に近いポジションと言えるでしょうか
2人だけで言葉を交わせるロシア語の存在は大きいでしょうね

畔田・ナオミ組は、ダメ男を上手いこと持ち上げたり落としたりする内助の功が光っていましたね
そのおかげで本当の本気になれたからこその2位という結果だったのでしょう
前回あんだけジャイブを盛り上げた八巻パイセンと秋子先輩を抑えてこの2人が2位に来るとは予想外でしたし

金龍院先輩とみのり嬢は、恋愛というよりもはや婚約してるくらいの関係っぽいんですかね
ダンスよりも勝敗よりも「貴方が大事」と言い切ったみのり嬢の温かさには、非情にグッと来るものがありました

そしてひらりちゃんには八巻パイセンへのフラグが立っているような気がしないこともないような気がする


主人公たちが途中から全然出てこなくなるシリーズではありましたが、それでも大いに盛り上がった内容でした

こっからの新展開は何が待っているんでしょう
「向こう側」がクローズアップされていましたが、部長たちの進路問題を皮切りとして、本格的にそういうところにも踏み込んでいくんでしょうか


オレゴラッソ

何かちょっと悪くないと思ったので3位です

理由はきっとはっきりしてまして

できないことを何度も試行錯誤して試しつつ、でもその過程が面白いという感覚
ふとしたことから始めたサッカーのおかげで出会えた人たちへの感慨

そんな気持ちを抱く主人公に好感を持てたからでしょう

最初は上手くいかずに何度もやってみる
少しずつわかってくる
テコンドーで繰り返してきた上達へのプロセスを、サッカーでもう1度味わって興奮する主人公

試行錯誤の中での楽しさはよくわかることなんですよね


それでいて何よりもよかったのが、「サッカーのおかげで出会えた人たち」への感慨でした

サッカー自体の面白さや競技性を描くのではなく、そこにいる人達との関わりで面白く魅せようとする演出
自分でもよくわかっていない理由や経緯でサッカーを始めた主人公でしたが、そこにいる人達への感情によってのめり込むことになる

主人公がこれからもサッカーを続けることになる理由として充分なように感じられました


でもバイシクルはやりすぎだと思うの

昔『シュート!』を読んでた程の俺のサッカー知識によれば、バイシクルシュートってペレが1度だけ見せたキングオブシュートだとか
そんなのをこんなところでやっちゃったらもったいないと思うの

それでもまあそれなりの熱さは感じ取れたので、期待値で3位に入れてみました


食戟のソーマ

時間は少し飛んで、堂島先輩と城一郎が3年になった秋となりました

薊も1年にして第三席に座し、選抜でも優勝したとか

…ん?
十傑が仕切る選抜には1年生十傑は参加しなかったのでは
それでえりな様は不参加だったような気が

三席に就任したのは選抜の後なのかな


で、堂島先輩は第一席に、城一郎は二席に就いていました
つまり、二席の理由はすでに描かれた自由っぷりにあったということで確定のようですね

というか、思い返せば最初に十傑に選ばれるかもって時にもそれをすっぽかしてコンテスト行ってた城一郎は
別に十傑にそんな思い入れはなさそうですね

頂点を取る、トップに立つってことに対する野心を窺わせる瞬間はあまりなかったような…

二席という席次にも特段の感情はないのでしょう

あるのはただひたすらに、自分の料理を極めようとすることだけ
しかしそれさえも、ただ天才と持て囃されることで周囲の景色が見えなくなっていく…

まさに、これまで描写されてきたことがそのまま描かれています

「料理とは、果てなき荒野そのものである」とは第1話で言われていたことですが、
ならば料理人はその荒野をひたすら進む冒険者、あるいは開拓者という存在

かつて堂島先輩はこんなことを言っていました

料理人として生きるということは、嵐舞う荒野を一人きりで彷徨うに等しい
究めれば究める程に、足は縺れ目的地は霞む
気づいた時には頂に行き止まり、帰り道すら失う者もあるかもしれん



この時の城一郎がまさしくこの状態だったのでしょう

全身を傷つけて、足を引きずりながらも前に進もうとしている中
どこが頂なのか、あるいは自分はどっちから来てどっちに進もうとしているのか
帰り道も目的地もわからなくなってきた有様では、何のために料理に打ち込んでいるのかわからなくなって


たった一人で、誰のための皿かも分からないまま…か?



堂島先輩が葉山に対して言ったこの言葉は、この時の城一郎にも当てはまるものであるでしょう

一人でただひたすらに荒野を突き進もうとしても、限界は早く訪れる
ならばどうすればいいか

堂島先輩は続けてこう言っていましたね


だが、忘れないでいて欲しい
この遠月という場所で同じ荒野に足跡を刻む仲間と共に在ったことを
その事実こそが、やがて一人征く君を励ますだろう




たった一人ではなく、仲間と共に進んでいたこと歩んでいたこと
それを支えにすることで前進できるのだと

これは、城一郎が堂島先輩や薊との料理勝負で少し救われていたことを指すものと言えるでしょう
「次こそは」と悔しがって、負けを当然としない彼らとの勝負は、
天才と軽々しく呼ばれてどんな皿を出しても当然としか評価されない状況の城一郎にとっては嬉しいものだったのです

だから城一郎は言うんですね

料理人は出会うことでしか前に進めない





続けてこうも言っていましたね

たった一人で皿に向き合っても、それまでと変わらぬ自分が映るだけ――




まさに、今回ただズタボロの姿を皿に映していた城一郎を捉えた表現です


こうしてみると、この漫画で今まで描かれてきた場面や言葉は、実にしっかりと練られていることがわかります
特に堂島先輩は、城一郎を支えきれなかったことを今でも悔やんでいるんじゃないかと思えるほど、その言葉が重いです

選抜で優勝した葉山に「大きすぎる才は自らにも爪を突き立てる」と心配したのもそうですし、
まさにそれが発露してしまっていた四宮先輩に救いをもたらしたこともそうです

地獄の合宿において、田所さんの退学を賭けた食戟で四宮先輩をも救ったあの言葉

田所くんは勝負の場であっても、料理を食べてくれる相手の事をしっかり見ようとした…
お前が頂の先へ道を拓くのに、必要な事のように思うが?




修羅となった城一郎にも、まさにこれが足りていなかったと言えるでしょう

食戟の場であっても、コンテストの場であっても、食べてくれる相手のことを考えた料理を作る
それこそが、果てなき荒野に目的地を照らす指針となるものだったのです

「誰のための皿かもわからないまま」でいることは、要するにただの自己満足にしかなっていないのだと

だからこそ、その誰かを見つけた時の光が強くなる

だから、いい料理人になるコツというのは、自分の料理の全てを捧げたいと思えるような、そんな女と出会うことなんですね


ボロボロのまま荒野に倒れ込んだ城一郎は、誰もが待ち望んでいた有名コンテストを欠席するという事態になったようです
何もかも嫌になってとにかく逃げ出したのか、あるいは後にその誰かと判明する人と出会っていたりしたのか

この欠場が大きな問題になっただろうことは想像に難くありません

学園を卒業することなく自ら中退したという城一郎
時間軸が高3の秋までやってきた以上、全てが明らかになるのは近そうですね


ゆらぎ荘の幽奈さん

扉は呑子さんがメイン
正月にかこつけていつもより酒飲んでる感じか?

プラスでカラー版やってますって告知を電子版で見るのは不思議な体験だったのである
いや知ってるけど…みたいなw

カラー版の扉にも普通にそれ残ってるし
そこは残しとかなくてもいいだろ…w

そして今年の目標はアニメ化とか、そんなの誌面で言い切る作品も珍しい
何かメタ的に過ぎるというか

かと思ったら、作者名の横にはVR化が目標とか書いてあってワロタ
ミウラ先生VRにハマりすぎw


次号予告を見たらヘディスとか書いてある件についてw
嘘予告なんだよな?な?
担当編集ふざけすぎだろww

いや、マジだったら面白すぎるんですけどwww



本編は、おもしろ双六でした
嫌な予感しかないぜっていう柱が完全に読者の気持ちを代弁しておりますな

正月だから双六とかベタな発想で、その上マスに書いてある指示がちょっと卑猥とかさらにベタを上乗せしてくるミウラ先生の開き直り
参加メンツも仲居さんとか呑子さんとか夜々はいないという露骨な人気キャラの優先

幽奈がいないのは、前回恋心に対する複雑な気持ちを感情的に描いたのを踏まえて、その次の回であっさりエロイベントをこなすのは
前回の描写が軽くなってしまうことを懸念したのでしょうか

いつものように密着したり触られたりしたら、幽奈が恋愛ごとを意識しないわけにはいかなくなるからですね
寝起き幽奈のポルターガイストに吹っ飛ばされるコガラシくん、っていうこのマンガ定番の始まり方がなかったのも同じ理由でしょう

開き直りの中にもしっかり先々を考えた計算を入れてくるのは流石ですね


で、その変態双六で女子たちが卑猥なことになるのは当然として、
コガラシくんに対してはどうするのかと思ったら、女子と同じマスに止まって一緒にお風呂でした

これミウラ先生が巧妙なのが、先にこゆずを風呂に入れたことなんですよ

風呂シーンなんてこのマンガじゃ描かれて当たり前のものであって、今さらそれを双六のイベントで描かれても驚きはないんですよね
それもこゆずだし

しかし、そうやって読者を油断させたところに後から朧が入ってくるとか…
普通の風呂で実現しようとするとシチュを考えるのがめんどくさそうな展開を双六のイベントとして上手に処理しているのは
とってもお見事です

単純接触をお互い全裸でやっちゃったら、それはもうどう見てもアレでしかないですね

そこに狭霧まで入ってきちゃってさあ大変

コガラシくんに全裸で正面から抱きつきつつ、真っ赤な顔が物凄いことになっている狭霧
ただ恥ずかしそうな顔というだけでなく、内心がどんなことになっているのかとても良く想像できる素晴らしい表情です

でもこのコマね
狭霧にばっかり目が行きがちなんですけど、実は朧もとんでもないことになってるんですよね

コガラシくんに背中から抱きついてる姿勢の関係上、脚を広げてるんですよね
コガラシくんの体に合わせて大きく広げた左足がコマの手前に描かれてるんですけど、
この脚が何やらそこはかとなくエロいです

何故なんでしょう…
おっぴろげ状態にあることを如実に示すものだからでしょうか

このコマ…
狭霧にばかり注目してしまうと事の本質を見失ってしまう可能性さえある恐ろしいコマですよ


女将さんコレクション
開き直ったアイテムを登場させるためには実に都合のいい設定ですね

とりあえず全力で期待することにしましょうか


 




重大な読み違いをしてしまった鬼滅の刃44話 2017年週刊少年ジャンプ6号感想その1

2017年週刊少年ジャンプ6号感想その1

またしてもアンケ1位の感想が長くなりました…


鬼滅の刃

来週表紙&巻頭カラーって何その高待遇は
ついにこのマンガもそこまで来ましたか

第1話以来の表紙巻頭
話数は45話と、他の作品と比べると少し遅めではありますが、それでももうすぐ1周年でもあるのに
それを待たずに実施されることは期待の表れと言っていいのでしょう
特別サイトもできていますし、これはいい感じですねえ

やってる内容は必ずしも新しいものではありませんが、吾峠先生の味のある絵柄と時々挟まれるちょうどいい塩梅のシュールギャグ、それに演出のウエットさと炭治郎の真っ直ぐさが
かなりの読ませる力を持っているんですかね

扉絵で本編の内容を暗示・暗喩したりする手法も独特ですし

今週の扉は善逸
いや、今週のは扉っていうか吹き出しも普通にあってむしろ普通に本編の冒頭みたいな感じもありましたけども


サイコで毒に詳しいしのぶちゃんと出会ったことで、蜘蛛鬼の毒から助けてもらえているんだろうか、でも何か変な実験されてからだったりしてないだろうかとか
この数週の間読者を心配させていた善逸でしたが、普通に治療してもらえていたようです

包帯でぐるぐる巻きの上に「治療済み」って貼ってあるところからすると、既に解毒も終わっていて、あとは折れた骨や出血箇所の治癒くらいなんでしょうか
よく見ると善逸よりも先に蜘蛛になっていた人たちも包帯にくるまれています

まさかそれも解毒できんのか?

しのぶちゃんすげえ

というか、善逸だけでなく蜘蛛に変化しちゃってる人たちまで普通に助けようとするのはちょっと意外でした
「まだ変化直前の善逸はともかく、もう変化しちゃった人たちは無理なんだろう」と勝手に思ってたことと、彼女のサイコなイメージからすると、
せめて楽にしてあげるために殺してあげるって感じになるのかと思っていましたからね

でもよく考えると、鬼に対して殺人の罪を贖わせることにこだわっていた彼女が、救いのためとは言え、あるいは本人が望んでいることだとしても
手を汚すのはちょっと違うのかな、とも思ったり

「普通に助けてあげる」というのは一周回ってとってもスマートな回答でした


で、ですね
実はここから最初書いてた感想を書き直したんですよ

なぜなら、今回の本編にはすっかり騙されたからです


たぶん吾峠先生の演出意図とは全く関係ないところだと思うんですが、完全に騙されたんです


後処理部隊と一緒に現れた女の子は、しのぶちゃんだとばかり思ってました
「付近の鬼は私がやるから安心して作業して」ってすごく可愛い顔で言ってるのを見て、
「しのぶちゃんいい顔するなー」とか思って萌えてました

次のページ行ったら普通に義勇としのぶちゃんが対峙してる場面だったのは、単純に時系列の問題で
場面切り替えの1コマを挟んだりするのがなかっただけなんだろうと

なので、冒頭で後処理部隊と一緒に現れた少女は、義勇と対峙する少し前のしのぶちゃんなんだろうと解釈して読んでました

そんでこの感想もその体で書いてました



でもよく見たら違うんですね


義勇と対峙してるしのぶちゃんと、後処理部隊と一緒の少女は髪飾りの位置が違ってる
そんでよく見たら髪型も違ってる

あっぶねえ
アホみたいに読み違えた感想を更新するところでした…



俺たちをぐるぐる巻きにした女の人ってのは、もちろんしのぶちゃんですね
その後で、後処理部隊と一緒に彼女がやって来たってことですね
髪飾りが似てるのは姉妹とかなんでしょうね

最終選別の時にいたっていうのも善逸間違ってないですね



最終選別にいた子

最終選別にいた子2


きっとこの娘のことなんでしょう

蝶屋敷ってのが彼女の家なら、しのぶちゃんの自宅でもあるんでしょうか
何それ蝶行きたい

伊之助も一緒に連れてかれるのかな…


それにしても、彼女はすごく堂々としてますねえ
善逸や炭治郎と同期ならまだ階級は癸でもおかしくないですが、「付近の鬼は自分がやるから」とかめっちゃ自信満々ですよ

ひょっとして階級はいくつか上がってるのかな?

炭治郎を含めて5人が受かっていた最終選別

炭治郎が嗅覚で善逸が聴覚、伊之助が触覚なら、あとの2人が視覚と味覚に優れているんだろうと思われます
彼女がその1人であるなら、どっちでしょうね

鬼と戦うのに味覚っていうのがよくわからないので、彼女は視覚かな?
目が蝶いいのかな?

周囲を見渡してれば、多少暗くても鬼に気づけるから「付近の鬼は私がやる」って自信満々なんでしょうか


で、義勇と対峙するしのぶちゃんの方はと言うと

義勇さん頑な過ぎるwww

主人公を導いてくれた人なのに、器小せえなwwww
嫌われてることを認めたくないのかwww

そりゃあね
基本無愛想な人なんだろうからね
周りからはとっつきづらいとか思われてそうだよね

その上あえて非情に振る舞おうとしてるのなら、そりゃ好かれませんって

なのにそれを認めないとか義勇さんひょっとして寂しがり屋ですかwwww

その後、どう説明しようかと変な顔で困ってるのも笑えるんですけどwwwww

やべえ
今週だけで義勇のキャラ深まりすぎだろwwww


炭治郎を完全に思い出してることで、逃げろと言ってくれた義勇
「この兄妹は何かが違うかもしれない」という予感があるからこその言葉ですね

炭治郎もまた、自分を助けてくれた相手が誰であるかをわかっているから、冨岡さんありがとうございますと礼を言える

連戦のために体力はとっくに尽きていて、体中を怪我している炭治郎ですが
禰豆子ちゃんを守るために我慢して走り出す

こういう時こその長男の我慢強さですね
しっかり箱も抱えて走りましたが、途中で追いつかれる

追いついてきたのは同期の彼女ですね

ここもね
間違えてたんですよ

最初読んだ時はここで現れたのもしのぶちゃんだと思ってました

義勇を振り切ってやってきたんだろうと
義勇に動きを拘束されてるその後の場面は、また時系列が逆になってるんだろうと

今度はぶつ切りになったコマが挟んであって、時間軸の移動を示してるような感じもあったからですね
実際には全然違っていたわけですが

「付近の鬼」に気づいた少女が、その鬼を斬るためにやってきた
炭治郎のことはとりあえず置いといて、鬼を斬るためにひたすら行動する

「考える必要はない」「言われたとおりに鬼を斬るだけ」とは、新人らしい戦い方ですね
「考えよう!」と伊之助に発破をかけてた炭治郎とは正反対です

考えなくていいと言ったのはしのぶちゃんですかね


そのしのぶちゃんは、義勇に抱きしめられていました(違

首根っこを掴まれて、刀は服でぐるぐる巻か?

鬼殺の妨害は隊律違反
隊員同士での戦闘が違反であることは前にも出てきましたが、しのぶちゃんの言い方からすると鬼を斬るために鬼を庇う隊員と戦うのはありっぽいですね

鬼を斬るための行動だと認められたら基本的に許されるということでしょうか

とすると、確かに義勇は隊律に違反しています

斬るどころか禰豆子ちゃん見逃してますからね

今回のサブタイって、炭治郎と禰豆子ちゃんを庇ってしのぶちゃんを妨害したことを違反と言ってるのじゃなくて
第1話の義勇の判断を指しているんじゃないかと思います

もちろんしのぶちゃんを妨害したことも違反なんでしょうけど、一番大きく含まれているのは第1話のあれなのでしょう

「こいつらは何が違うかもしれない」と予感して、鬼を1人見逃したこと


その違反を追及することになったから、柱が全員(?)集合したラストページに義勇がいないんですね
最高戦力である柱の1人が、あろうことか意図して鬼を見逃したとは重大な隊律違反であるからです

集合している中にいないのは被告人であるからで、炭治郎と同じように義勇もまた拘束されている可能性さえあります

炭治郎は義勇の処分を検討するための参考人であると同時に、自らも鬼殺隊士でありながら鬼と連れ立っていることの是非を問われるのでしょう
参考人兼被告人だから拘束されている

禰豆子ちゃんは鬼であるから拘束されている

問われる中身は基本的に2人とも一緒ですから、同時に裁くほうが効率的ってことなんでしょうね

ポイントはもちろん禰豆子ちゃんがいまだ1人も喰っていないことをどうやって分かってもらうか、にあるのでしょう
これはやっぱり鱗滝さんも出てきそうですねえ

新人が「妹はまだ1人も喰ってない」って言っても信じてくれないでしょうし、
義勇が「こいつらは何か違うと思った」って言うのも抽象的すぎて実感を持ってもらえないでしょう

柱の中には鬼=完全滅殺みたいな過激派的スタンスの人もいるかもわかりませんし

禰豆子ちゃんが血鬼術使ったのも分が悪いですよねえ
何人も喰って力を増した鬼が使う異能の術ですから、1人も喰ってないのにどうして使えるんだって疑問が出てくることでしょう

とすると、やっぱり鱗滝さんあたりが出てきてくれないと丸く収まらないでしょうねえ

育手というのがどのくらい鬼殺隊に影響力を持っているのかは未知数ですが、善逸の師と同じように鱗滝さんも元柱だったなら
それなりに発言力があるはずですから

ずっと顔が隠されている鬼殺隊のトップも次回登場してくるでしょうか

新展開では、階級の中にない柱ってシステムとともに鬼殺隊の詳細が判明する感じになっていきますかね

事後処理部隊隠の説明はなさそうかなー
炭治郎のアゴが折れてるのを見て、さらにこの上拘束することをかわいそうだなとか言ってたのが何か好きだったんですけど

いや、大体こういう後始末的特殊部隊の人たちって黙々と作業を終わらせていくようなイメージがあったからですね
普通に喋りながら手を動かしてて、拘束しろって命令の対象にも普通の気遣いを見せてる様子が何かとってもホワホワでした

こういう普通の感覚を持ってる彼らが、包帯でぐるぐるな蜘蛛に変わっちゃった隊士たちを普通に抱えて運んでるんですよ
きっと気持ち悪さとかはあんまりないのでしょう

こういうところが優しいんですよねえこのマンガは


新展開で鬼殺隊の詳細が判明していくとなると、同時に炭治郎の異端も明らかになっていく展開が待っているでしょう
鬼を単純に化け物扱いせずに「不本意ながら鬼になってしまった誰かの成れの果て」として扱うのは、おそらく鬼殺隊の中では特殊な意識

さらに、鬼舞辻を見つけられる嗅覚も特殊なはずなんですよね
前情報も何もない状態で、「家に残っていた匂い」を嗅ぎ分けて鬼舞辻を見つけられる炭治郎は、
鬼殺隊にとっては結構貴重な戦力にもなるはずで

鬼に家族を殺された隊員は多くいるでしょうが、それが鬼舞辻だった人はどれくらいいるでしょうか
その辺も鬼殺隊における炭治郎の特殊性に関わってくることになりそうです

ともかく、柱の中で炭治郎に共感してくれる人がいるのかどうかが分かれ目ですかね
個人的にはしのぶちゃんに期待をしているんですが、右から2番目の闇が深そうな、じゃなかった、谷が深そうな女子にも期待をしてみたい…


 




2017年冬アニメ この冬の栄養はこれでいこう!

年の移り変わりの時期ですが、それは同時に季節の変わり目でもあるということで、
恒例のアニメ記事です

秋アニメは熱かったですねえ

一番はやっぱりハイキュー!!なんですけどもね

県大会の決勝戦をあんなにも激アツで描いてくれるとは期待通りでした

正直なところを言うと、ちょこちょこカットされていた場面やモノローグがあったのは残念ではあったんですが、
それでも全体としては充分によくまとまっていたといえるでしょう

コーチの中の人は大変に残念だったんですが、あの最後のセリフには大いにシビレさせてもらいました


さてそれでは、この1月から始まる2017年の冬アニメにおいて、どの作品を栄養源にしていこうかというのを勝手に宣言していきましょう


まずは絶対外せないのがこれですよね

もうこれを見ないなんてありえない









亜人ちゃんは語りたい

亜人ちゃんは語りたい

いやこれは絶対見るだろ常識的に考えて…

こんな温かくてこんなにも優しい物語がアニメになるというのに、それを見ないなんてのはマジでありえないことです

原作コミックスの感想ももちろん書いておりますが、試し読みの1話を見て「ほほう…」とか思って注文して、
届いて全部を読んでみたら一発で気に入ってしまい、そのテンションのまま最速で記事にしてしまったという作品でもあります

可愛らしさと温かさに満ちた語らいの物語… 『亜人ちゃんは語りたい』 ペトス


とにかく、キャラの深め方が抜群だったのです

立て方ではなく、深め方

教師である高橋先生と、生徒となる亜人ちゃんたちの触れ合いの中でこれほどまでに彼女たちがイキイキと動き、また深められていく様子は
見ていて実に気持ちがいいんですね

高橋先生の優しさと、亜人ちゃんたちの純真さ
教師と生徒という関係での交流を通して、人間とは異なる声質を持つ彼女たちがどのように生きていこうとしているか、社会は彼女たちに何をもたらそうとするのか
キャラたちの深さとともに、世界観もまた驚くほどに深く構成されている描写がどこまでも温かい

これがデビュー作という作者ペトス先生の類まれな演出力を感じられる作りになっております

そんな作品がアニメになるというんですから、これはもうぜひとも期待したい

あの温かさを、優しさを、存分にアニメとして描いてもらいたい
そう思わずにはいられないのです

アニメの絵柄がペトス先生のそれに比べて何となく丸くなっているのは、優しいイメージを醸し出す演出の一環でしょうか


とにかくもうこの冬アニメの中で一番期待しております








以上。


と、いうわけでね

2017年冬アニメの一覧を眺めてみた結果、今回の栄養源は亜人ちゃんのみということに…


いや、どう見ても少ないな

今までは4つ前後を栄養源として1週間を何とか乗り切っていたのに、いきなりそれが1つだけになっちゃうというのはあまりにもあんまりです
きっと体調に悪影響が出るだろうことは火を見るよりも明らか

体調管理も仕事のうちというのなら、充分な栄養を摂取することもまた仕事のうちということになるでしょう


ということで、再度一覧をじっくり見て、あと2つを選び出してみました







小林さんちのメイドラゴン

小林さんちのメイドラゴン

あれ、そういえばこの作品見たことある…とか思って目に止まりました

いつぞや某誰かさんから紹介されたことがあったな、と

いつの間にかアニメになるほどの作品になっていたんですね
これは見てみようじゃないかと思いました

アニメで気に入ったなら原作を買うことも吝かではないな、と


そして、製作をよく見たら…

京アニかよwww

マジでか

全く予想してなかったwwwwww

これは京アニ枠としても見なければなりませんね

ユーフォニアムで毎週のように神回を見せてくれた京アニが、メイドとドラゴンでどんな描写を見せてくれるか
楽しみにしてみましょう








政宗くんのリベンジ

政宗くんのリベンジ

で、最後にこれです

ストーリー紹介だけを読んで「見てみようじゃないか」という気になりました

豚足と呼んで自分をフッた女を見返すために自分磨きをしてイケメンになって、
その女を惚れさせた上で今度は自分がフッてやるって復讐を企む少年が主人公とか、なかなかに来ております

そんなのをラブコメでやられたら、絶対本気になって悩むパターンじゃん、とか思ったら「よし見てみよう」となりました

変化球なラブコメとしてちょっと面白そうな気がします


ということで、今季はこの3作品
中でも亜人ちゃんを一番の栄養にして頑張っていきたいと思います


 




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Author:rexel
ジャンプ歴21年。ジャンプ最新号を読んでる時は、ゾーンに入ってると思う。

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中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。



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