創真とアリス嬢の勝負が終わり、田所さんと黒木場というカードで次の試合が始まりましたが
それを含む対戦カードと結果の予想をちょっくらやってみようかと思いました
本戦に進んだのは8人
現在行われている2試合目までに、すでに面子としては4人が登場しておりますので
残る4人の対戦カードとその結果がどうなりそうなのか
今までの伏線だったりとか、物語上の必然性とかももちろん関わっては来るんでしょうけど
ここで一番勝敗を左右するものとして大きいのは、実は作者の都合ではないかと思ったりしております
その前提のもとで、1つ1つ見て行きましょう
まず、残ってるのは4人ですね
秘書子ちゃんこと新戸緋沙子
タクミ・アルディーニ
葉山アキラ
そんで、第九席叡山の配下らしいような謎の男
で、作者の都合を考えるとこの中で勝ち上がってくる2人って
葉山と謎の男しか無いと思うんですよ
まず葉山ですが
選抜の予選開始前から主人公と因縁を作り上げたライバル関係となっており
予選では、創真の上をいく点数で本戦出場を決めていました
審査員の点数を微妙に違わせることで本当に葉山の実力が上だったのかどうか、
実感させづらくする展開が取られていましたが、主人公創真本人としては
自分の点数が葉山より下だったことで、負けたと理解していました
そのリベンジという展開があるはずと考えると、葉山が勝ち上がってくる展開は9割方確定と言えるでしょう
さらに、謎の91点男
素性も顔も明かされず、いきなり登場して点数だけを見せられて予選突破となったことは
本戦の試合で正体が明かされる展開の布石と理解できます
そんなことをした上で負けてしまうというのは、布石自体が無意味となってしまいますので
やはりこいつも勝ち残ることになるでしょう
こいつの登場時に叡山がニヤッとしていたので、おそらくは彼の息がかかっていると思われます
とすれば、こいつも主人公創真と多少の因縁があると言えますね
地獄の合宿編後の唐揚げ戦争で生まれた第九席との因縁
学生のみでコンサルティング業を営む叡山からの誘いを創真があっさり断ったことで
逆に目の敵にされることとなったわけですね
「秋の選抜で、お前のキャリアはおしまいだ」という宣言があったからには
創真と叡山の絡みもこの本戦の舞台であると考えられます
それが91点男の存在から始まってくるとしたら、こいつもまた、勝ち上がって本戦準決勝に現れることは
想像に難くないでしょう
で
じゃあ、彼ら2人が勝つのだとしたら負ける2人はどうなんだというところですよね
えりな様がその実力を認め、秘書として側に置く秘書子ちゃん
薬膳料理のエキスパートというスキルが明らかになりましたが
彼女が負ける展開は果たしてどんな感じになるのか
それは、えりな様のメンツにも関わるものとなりそうな気配もしますね
だからといって彼女が勝つ展開は、先の2人の持つ主人公がらみの事情を踏まえると考えにくかったり
えりな様が十傑の1人として運営に関わるこの選抜という舞台で
たとえばえりな様に緊急の予定が入ったから勝負放ったらかしてそっちに同行する…
なんて不戦敗展開もたぶんないでしょう
そうすると、普通に試合に挑んで普通に負けることになる
秘書子ちゃんが負けたとして、気になるのは果たしてえりな様が彼女を見限るかどうかなんですよね
ちょうど創真との食戟に負けた肉魅をあっさり切ったように
それはそれでアリス嬢との対比も生まれていいのかもしれませんが、
でも、それ以降えりな様が1人で登場することになるのはちょっと何か…という感じですよね
それならば、秘書子ちゃんの敗北には何も言わず、次の予定に向けて再び自分の補佐を頼んだりするほうが
彼女たちの絆を感じられていいんじゃないでしょうか
そしてタクミ・アルディーニ
地獄の合宿編から登場した創真のライバルの1人ですが、この選抜まではちょっと不憫な扱いでしたね
選抜の舞台でようやくその実力を再度見せてくれたわけですが
しかし彼も負けてしまうのではないかというのがここでの予想です
創真のライバルというところからすると、タクミもまた創真との因縁があるように思えますが
今回の選抜に限っては葉山と91点男ほどにはないと考えられるのです
いや、むしろその創真とのライバル関係故に負けてしまうのではないかという予想が成り立ってしまうんですよね
すなわち、「噛ませ」です
負ける相手は91点男
彼の正体と実力を描く上でのちょうどいい実力者であり、また主人公も認めているタクミが負けることで
創真の心情にも働きかけができるという作者にとって都合のいいキャラ
叡山との因縁が生まれた経緯からすると、叡山というキャラの立ち位置は作中では悪に近いんですよね
そうするとその息のかかった91点男もまた、作中悪のような傍若無人な感じかもしれません
見た目は完全にヤンキーっぽかったですし
そんな謎のヤンキー男にタクミが負けてしまえば…
さすがに汚い妨害みたいなことはないかもしれませんが、途中途中で侮辱まがいの言動があったりすれば
タクミの負けが不快感とともにやってくることとなり、次の試合で創真が勝つカタルシスが強くなる
という効果が生まれるでしょう
ますますタクミの扱いが不憫ですが、最も可能性が高いのではないかな…と思います
なので自動的に秘書子ちゃんが負ける相手は葉山ということになりますね
秘書子ちゃんと葉山の絡み方は正直読めませんが、彼らの得意分野とテーマとの相性を利用することで
1試合分の描写くらいは何とかなるんじゃないでしょうか
はい
…で、ここまでタイトル通り作者の都合を全面的に踏まえた今後の展開予想をしてみましたが
1つだけ、矛盾というかおかしなところがありましたね
葉山アキラと91点男
どちらとも主人公創真とそれなりの因縁を持った相手と考えて、この2人が勝ち上がってくると考えましたが
じゃあ実際に創真と戦うのはどっちなのよということです
あるいはどっちもなのか
彼らがそれぞれ勝ったとして、残る試合は準決勝と決勝
2試合あるわけですから2人共が創真と戦うのは物理的には可能です
そうするとどっちが先に準決勝で当たるのかというのが気になりますね
先に消化すべき因縁はどちらか
スパイスを起点に、香りという特質を使うことで遠月の頂点を取るのは俺だと宣言してみせた葉山か
作中悪のように描かれ、創真に倒されることによってカタルシスを生むことのできる91点男か
先に来るのは91点男かなー
その理由は、現在試合中の田所さんと黒木場の試合にあります
田所さんのあまりに堂々とした様子や、吉野さんのキラキラした語りが
どう見ても負けフラグになっている展開ですけども
これですね
逆に考えるんですよ
田所さんが負ける展開を読者に納得させるために、あえてわかりやすい負けフラグを重ねているのではないでしょうか
いやだってですね
本戦に残った8人の中で、最も実力的に劣るのは田所さんなんですよね
もしこの黒木場との勝負に勝ったとして、次の準決で待ってるのは葉山とか91点男なわけですよ
創真のライバルという立場にある葉山に今さら田所さんが挑んでもそんなに盛り上がらないというか
それに、91点男を創真が倒すカタルシスのために田所さんが犠牲になるのは読者心情としてちょっと…
ということを考えると、田所さんはここで負けておくのが物語上一番いいわけです
いや秘書子ちゃんやタクミが相手でもいいんですけど、それだと葉山と対戦する以上に話が作れないというか
キャラ自体は読者もちゃんと受け入れていますから読むことは出来るんでしょうが、その2人の勝負に
どんな面白さが期待できそうかというと…あんまり?
てなところからすると、やっぱり田所さんが負ける展開が見えるんですよね
ただその代わり、あれだけ成長した様子を見せてきた田所さんが負けてしまうという読者心情を緩和させるために
わざとわかりやすい負けフラグを醸し出しているのではないかと
そう思うのです
で、田所さんに勝った黒木場が準決で誰と戦うかといえば
葉山かな、と
これが、創真と準決で勝負するのが91点男である理由なんですけども
黒木場と葉山
間違いのない相当な実力者としての風格を備えているこの2人の勝負は、主人公が絡まないものであっても
割と盛り上がるんじゃないかと思うんですよ
スポーツものとかで主人公チームが絡まない試合が結構盛り上がったりするみたいにですね
黒子のバスケで例えると、桐皇対海常とか、洛山対秀徳とか
めっちゃくちゃ盛り上がったじゃないですか
あんな感じですよ
主人公以外の実力者同士の試合って割と面白いので、この2人ならそれができるかなと
で、その激闘の末黒木場を制した葉山が
満を持して決勝で創真との勝負に臨む…という
互いに頂点を取ると宣言した者同士
1年生最強を決める選抜本戦決勝は、その雌雄を決するにふさわしい舞台と言えるでしょう
…てな感じで、作者の都合をふんだんに交えた展開予想を試みてみましたが
さあどうなるでしょうね
外れるのがウリのこういう予想で、ここまで細かく考えてみたことは
逆に当たりのフラグとか…
…は、ないですかそうですか
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