社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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描かれた3人目のオリジンと、原点にかける作者の心意気…!『僕のヒーローアカデミア』第7巻

僕のヒーローアカデミア7巻

僕のヒーローアカデミア 第7巻

人気沸騰中の王道熱血ヒーロー漫画
アニメもいよいよ4月から始まるそうで、今大注目な作品の第7巻です

6巻と5巻では轟が主役のような雰囲気に満ちていましたが、今巻では表紙にかっちゃんが単独登場
サブタイも「爆豪勝己:オリジン」と題されて、本作での3人目の主人公のような扱いになっていますね

作品として厳密な意味での主人公とはもちろん出久ということになるのでしょうが、
しかし、登場するキャラクターたちはそれぞれ英雄を志す野望を抱いて学園に集った面々
1人1人がヒーローすなわち主人公になれるようなポテンシャルを秘めていると考えられるのでしょう


…ただ、今巻の実際のところがどうだったかというと
どっちかというとかっちゃんはそんなに主人公してるわけじゃなかったなーというのが正直なところ

「オリジン」と題される回は今巻収録の最終話であり、そのエピソードも収録話後半から始まる期末の演習試験でした
5巻で訪れた轟の時のように、贅沢に見開きを使ったり、「オリジン」のサブタイをラストに持ってきたり
そうした演出はなされなかったんですよね

だからどうしても、読んでいての印象値は低くなるというか
轟の時ほど盛り上がった気持ちにはならなかったんです
せっかくのオリジンだったのに、それはそれでもったいないなあと思っております

だから逆に今巻の「主人公」は全く別の人を思ったんですよね

誰って、作者堀越先生その人ですよ

今巻では、堀越先生がどんな気持ちを持ってこの作品を描いているかが先生本人から語られていたのです
もうその内容が超グッと来るわけですよ

まずは表紙をめくった作者コメントで、堀越先生こんなことを語ってくれていました


僕のヒーローアカデミア7巻作者コメント


個人的な感想ですが、
ヒーローものの映画やコミックって
”ヒーローになるまでの過程”が最も
ワクワクします。「面白い」とはまた別カテゴリで
「ワクワク」。期待感というか。
そのワクワクをじっくり描いて、
自分自身がずっとワクワクできるよう
”最高のヒーローになるまでの物語”としました。
思ってたより早く舞台が整いつつありますが、
まだまだたくさん描かなきゃならんことがあるので
フルスロットルで頑張ります。




本作の随所からアメコミ的な雰囲気が感じられ、そういう「ヒーロー像」というものを
堀越先生は持っているんだろうなというのは何となく窺えるところではありました

しかし自身のそんな気持ちを踏まえて、自分自身がずっとワクワクできる物語を描こうとしていること
そこにもうグッと来てしまいますよね

もちろんどの作家さんであっても、自分が最高に面白いと思う作品を生み出しているんだろうと思います
しかしこうしてその人なりの言葉で、作品を紡ぐにあたっての信念を語られると、途端に応援したくなるんですから不思議です



僕のヒーローアカデミア7巻空きページ


THE・別に埋めなきゃいけないなんてルールはない しかしまだ少年だった頃単行本を買ってこのページが白いと少し残念だったので少年の僕が買って寂しくない単行本にする為ムリヤリでも僕はこの空きページを埋め続けるのコーナー




堀越先生まじ頭下がる…

かつての自分が買って読んで寂しくない内容にするために、無理にでもどうにかして空きページを埋める
こういう気持ちで仕事ができる人ってとっても希少だと思います
もうマジで応援したい気持ちが膨らむ一方ですよ

少年マンガを描くのに、少年だった頃の自分へ向けて物語を紡ぐ、作品を創る
マンガ家として、理想的な姿の1つではないでしょうか

2度の打ち切りを経て、崖っぷちからの原点回帰によって見事に人気を獲得してみせた堀越先生の苦難の道

本作の元になっているのは、デビューしたばかりの頃に1度描いた読み切りですから
自身の原点として大いに思い入れのある作品と言っていいものでしょう

そしてその作品でマンガ家人生に光が灯ったとなれば、強く深い愛着が生まれて当然ですね
そんな大切な作品を、もっと良いものにするために、もっと読んでもらうために、
採る手段がかつての自分に向けた人気取り

少年の頃の自分に対して、自信を持って読ませられる作品であること、物語であること、単行本であること
きっとそれが、堀越先生の中での譲れない信念としてあるのではないでしょうか


堀越先生…

マジ応援してますわ…





 




もう1人の主人公の熱意と裏表紙のこだわり… 『僕のヒーローアカデミア』第6巻

僕のヒーローアカデミア6巻

僕のヒーローアカデミア 第6巻

アニメ化も決まった熱血王道ヒーロー漫画
その第6巻です

「オリジン」を迎えて、これまで以上の成長が期待されている主人公轟の活躍が今巻でも描かれております

それは、表紙にも登場している「ヒーロー殺し」との対峙においてもそうですし
私怨に囚われた飯田くんを、余計なお世話とおそらくわかった上で救おうとするおせっかいさも


誰かを救おうとしている、助けようとしている、守ろうとしている

きっとそれが、ステインに自身を認めさせるために必要な資質の1つなのでしょう

だから出久も轟も認められた
戦闘力はまだまだながら、「可能性」を感じ取るには十分だった




轟表情

どうですかこの顔

療養中の母と会って、きっとたくさんの話をして、赦されて
おかげで見えるようになったもの

だからこそ、同じクラスの友人を気にかけることもできるようになったのでしょう

そんな彼の心境の一端が、こんなところにも表れていました



6巻あらすじ


コミックス裏表紙の「今巻のあらすじ」にあたる部分
何とこれが轟視点で語られているんですね

ほほう…とか思って今までのコミックスを見返してみたら、案の定でした



5巻では飯田くん

5巻あらすじ




4巻ではお茶子ちゃん

4巻あらすじ




3巻ではかっちゃんが

3巻あらすじ




それぞれ、あらすじを語ってくれていたのです

堀越先生こんなところにも凝ってくれていたんですねえ

じゃあ次に気になるのは、この人選はどんな基準で来てるのかってことなんですけどね
簡単でした





背表紙

背表紙ですね

背表紙に登場するキャラがあらすじを語ってくれる
そういう法則になっていたんですね

ならば引き続き2巻ではオールマイトがどんなあらすじを喋ってくれてるかなと思ったら…




2巻あらすじ

ありゃ
これは語り主は出久ですね

いえ、別に法則を見出すのを間違ったわけではない…と思うんですけどもね

だって1巻ではこうだったんです





1巻あらすじ

オールマイトが喋ってる

そうなんです
なぜか1巻と2巻は背表紙のキャラとあらすじの語り主が入れ替わってるんですね
果たしてそれは、堀越先生の単純なミスなのか
あるいは、出久がオールマイトの力を引き継いだことを示す演出の一環なのか
それとも「こういう法則にしよう」と思ったのが3巻からだったのか

よく見ると、背表紙にある「Vol」の吹き出しの位置も1巻2巻と3巻以降では違ってますな
とするとやはり意図的なものなんでしょうか


わかりませんが、こうなると次は誰が来るのかが俄然気になってきますね

八百万ちゃんは先日のあの展開に合わせてもうちょっと後かな?
梅雨ちゃんはありえそうかな?
芦戸ちゃんは出久との距離が遠いかな?


あるいは大穴で峰田とか

(;^ω^)






 




主人公同然のサブキャラが見せる主役級の熱意と熱量…! 『僕のヒーローアカデミア』第5巻

僕のヒーローアカデミア5巻

僕のヒーローアカデミア 5巻

実に素晴らしい一冊だった…

少年たちがヒーローを目指す超王道熱血少年漫画の第5巻
もうとんでもなく熱くて熱くて滾って泣ける、そんな出来になっていました

収録されているのは雄英体育祭編のクライマックス
本誌で読んでる時も相当に盛り上がってたところですが、コミックスでまとめて読むと
その熱量は段違いでしたよ


こんなにもどっぷりと浸って読んでいけるなんてね…

背負って生まれてしまった運命と、それに反抗しようとする自意識と愛情

それが正しいと思ってきたものを、対戦相手から発破をかけられてぶち壊してしまった本能


もう驚くほどの内容になっておりました

さすが、主人公轟の覚醒を描いただけありますね
え、違う?



いや、しかし本当に轟が主人公かってくらいに彼がフィーチャーされていた体育祭編でした

エンデヴァーとの確執が明かされたりとか
「オリジン」のサブタイとか
出久の理解と発破とか

それまで信じてきたことをぶち壊されて惑いを生じて新たな境地へ達すること
それはまさしく成長でした


何がいいってね

今回描き下ろしがあるんですよ
空きページに番外編とかってのじゃないですよ

本編の中に、本誌掲載時にはなかったページが増えてるんです

それは、堀越先生が後から考えて「やっぱりこっちのほうがいい」と思ったものなのか
あるいは元々は描かれていたものが本誌掲載時にはページの都合でやむを得ず削られた部分だったのか

いずれにしても、本誌掲載時より圧倒的に轟の感情が鮮明に描かれた描き下ろしとなっています

もう読んでて一発でわかりましたよ
「こんなページなかったよな…?」って見た瞬間気が付きました
その回の掲載されたジャンプを引っ張り出してきて見たら案の定で

あの見開きに込められた轟の心情

「たとえ望まれてなくたって 救け出す」


まさに出久に自分がされたことと同じことをやろうとしているんですよね、これ
それはオールマイトが語っていた、「余計なお世話ってのはヒーローの本質でもある」ことの実践


さらにもう1つ、「スタートライン」の言葉によって出久との共通した演出がなされていました

出久は、自分で自分の体を傷つけながら戦う姿を見た母親が、心配とショックのあまりTVの前で気絶しまくっていたことを聞かされて
「心配をかけない戦い方が要る」ことを痛感し、それが自分のスタートラインだと感じていました

そして描き下ろしによって追加された轟が自身の「スタートライン」を感じたモノローグでは、病院で静かに日常を送る母を
救け出すことができてこそ俺の「スタートライン」だと

2人とも母との語らいの中で、それぞれの歩むべき道を見出そうとしていました

もはや主人公に最も近い男と言っても過言ではないでしょう轟の決意と、これからの成長を如実に予感させてくれる実に素晴らしいシリーズでした
体育祭終了後の振替休日を描いたエピローグも、余韻バッチリでこの上なし


アニメ化の暁には、1クール使ってここまでじっくりねっぷりどっぷりと描いてもらいたい…






 




男の子も女の子もみんなみんな頑張っていた『僕のヒーローアカデミア』第4巻

僕のヒーローアカデミア4巻

僕のヒーローアカデミア 第4巻

つい先日記事を見た覚えがあるって?
きっと気のせいですよ

堀越先生が描くアメコミ風ヒーロー漫画の最新巻


表紙はまるでクラス写真のような雰囲気のA組の面々
記事書き終わった後で発目ちゃんも混ざってることに気づきました(;^ω^)

収録されているのはみんながみんな奮闘している体育祭編真っ盛りですから、みんな表紙に登場させたいという
堀越先生の愛情が窺えるようです

そしてサブタイもね

一番下にさらっと書かれた「全てを持って生まれた男の子」

地面とともに書かれた言葉がみんなを支える土台のような感じで、何やら重たい空気を放っているようにも思えます

もちろん、このサブタイは収録話の1つのそれなんですけども、何だかここに写っている全員と
ここに写っていない全員にも当てはまるような気がしてきました

男の子という部分は…

まあ、置いといて(;^ω^)



しかしですね

そういうサブタイとは対照的?に、今巻は女の子たちの可愛らしさもまたふんだんに描かれていた巻でもありました

本編では、A組女子たちのチアガール姿が登場したり、ベストショットに選んだお茶子ちゃんのうららかな笑顔が描かれたり
描き下ろしでは、八百万ちゃんと芦戸ちゃんと葉隠ちゃんのチア姿だったり、




どう見ても攻撃力を強調しているようにみえる発目ちゃんの発明作業中の作業着姿だったり

発目ちゃん作業着






18禁ヒーローミッドナイトの油断丸出しな家着姿だったり


ミッドナイト家着




それはそれはとっても非常に充実していた内容だったんですが

さらに


俺がさらに注目したいのはこの娘ですよ





一佳ちゃん

サイドテールのモブ娘ちゃん

…と、登場時は思っておりました
某金管楽器パートで目撃して以来、サイドテールっ娘に目が止まるようになっているんですが
この娘も例外ではありません

あまりの可愛らしさにベストショット集にエントリーしてもらったくらい


拳藤一佳ちゃん


これ以降もさりげに登場してくれていた彼女の詳細が地味に気になっていたら、なんと堀越先生
空きページに早速描いてくれました

まだ本編ではそれほどの活躍をしたわけではないはずなんですが、こんなに早くプロフィールを載っけてくれるのは
堀越先生が彼女の人気を感じ取ったからでしょうか

名前は拳藤一佳ちゃん
「ろくに出番も回ってきてないのに、スタッフと担当から妙に評判がよかったキャラ」だそうな

そりゃこの可愛さならね
この娘を気に入ったスタッフと担当さんは見る目があると思うよ

B組委員長で、男勝りで、情に厚い性格だとか

姉御肌か?姉御肌なのか?
なのに私服はあんなに可愛いのか?


やっべ
超ストライクかもしれない



当ブログでは一佳ちゃんの動向を追いかけて行きたいと思います


…え?私服姿の画像ですか?


買ったら見れますよ(真顔)











 




有精卵たちの未来に熱い期待を… 『僕のヒーローアカデミア』第3巻

僕のヒーローアカデミア3巻

僕のヒーローアカデミア 第3巻

4月発売の新刊です
記事にするの遅すぎとかそんなこと言わない


…という出だしも2度目となるコミックス記事は、熱血ヒーロー漫画の第3巻です
今月第4巻が出てしまうので、最新巻とは言いづらいジレンマ


敵連合の襲撃を辛くも凌ぎ切った出久たちに、次に訪れた試練は体育祭というクソ学校っぽいイベントでした

しかしこのイベントがまたとんでもない熱気を帯びているんですよねえ


本誌では今週体育祭編の終了を迎えましたが、その序盤部分が収録されている今巻では
出久をめぐるクラスメイトたちの動向と思惑が複雑に絡み合う予感を抱かせるものとなっています

中でも、やはり最注目は轟ですよね


半冷半燃という個性を持つ彼が、出久に宣戦布告したこと
「クソ親父が見てるんだから」という意味深なセリフ
No.2ヒーローのエンデヴァーの息子という事実

これらの要素がどのように結びついて、どんな熱量を見せてくれるか


2巻の感想で、かっちゃんとの対人訓練は出久が過去にケジメをつけるものだったのではないかと捉えて
その次に現れた敵連合は目指す未来において決着を付けなければならない相手であると位置づけました

ならば、この体育祭で1年生総当りで優勝争いをするというのは、未来を見据えるために「今」を認識するためのものと
考えることができるでしょう


自身の今と、周囲の今

同じ頂きを目指す競争相手であると同時に、いつか協力しなければならない時も来るだろう仲間たちの今を
知り、把握し、理解して、それでも何を感じて何を伝えるか

それこそは、ヒーローとして最も重要な素養である「人として」の根幹に関わることです
ならばこそ、クラスメイト相手に仲間に、何をどう語るかはヒーローとしての資質を問われるものであるとも言えるでしょう

それゆえの「ヒーローアカデミア」

この学園で織りなされる全てがヒーローへと通じる道であり、ヒーローたることを試される試練である
出久だけでなく、すべての生徒にとってのアカデミアであることが示されているんですね



で、ですね
話は変わりまして


コミックス最後にスタッフの紹介ページがあったんですよね

それぞれのスタッフさんが描いたイラストとともに名前が載ってたんですけども、
この人のことが気になったんです




ヒロアカスタッフ


堀江隆さん
なぜ気になったかはもちろんアレですよアレ

この人が描いた作品を気に入った覚えがあるからです
それがこちら

【画像あり】ジャンプVS感想 『DAME GAME』 堀江隆


ジャンプVSは、2013年に特別発売された「バトル」をコンセプトとする読切りばかりを掲載した増刊号
掲載された読切りの中で、今までに4作品が本誌で連載作品となり、そして全て打ち切りになったものでした

ちなみにその4作品は

アイアンナイト
ステルス交境曲
ヨアケモノ
改造人間ロギイ (順不同)

でした


で、その掲載作品の1つとしてこの堀江先生の作品も載っていたわけです
そしてそれを俺は結構気に入っていたわけです

理由は上記記事のとおりですね
何を描こうとしているのかという方針がとってもわかりやすく、それでいて言葉選びのセンスもあり、さらに画力も追いついているという

記事では多少の難点も同時に指摘してはいますが、それが修正された作品をもう1度読んでみたいと思えるくらいには期待した作品でした

あんな作品を描ける人ですから、18禁ヒーローミッドナイトをなかなかに妖艶に描いてくれているのもさもありなんという感じですね

あれからどうしているのかと思っていたんですが、アシスタントに入られていたとは…
それも大事な修業なのでしょう

まあだからって、早くあの読切りのリメイクを描け、なんてことは思いません
自分の次の作品を描きたいとはご本人が一番思っているはずですから



ヒーローの卵たちのこれからも期待していますが、有能なアシスタントさんの今後にも期待しております









 




対比される過去と未来と揺るがない主人公… 『僕のヒーローアカデミア』第2巻

僕のヒーローアカデミア2巻

僕のヒーローアカデミア 第2巻


王道ヒーロー物語第2巻

本誌の方でも熱い展開になっておりますが、コミックスでも熱い展開が収録されています


授業での戦闘訓練と、敵の急襲


1巻で作り上げられた熱量を失うことなく、むしろさらに展開させて話が動いていっています


まず、授業での戦闘訓練
クジで2人組を決めて、それぞれヒーロー側と敵側に分かれて戦う授業でしたが
この対戦カードが出久とかっちゃんでした

言ってみれば、ここでの対戦には出久が過去の人物にケリをつけるという意味があったのかもしれません


いじめっ子といじめられっ子の関係にあった2人


しかし、その間柄はステレオタイプな嫌い・嫌われではなく
出久の方は自分をいじめるかっちゃんをむしろ尊敬している部分さえ持っていました



僕のヒーローアカデミア2巻2




だからこそ、対戦においては負けたくないという気持ちが満ちて止まらないのです



僕のヒーローアカデミア2巻3





この激情

彼に力を譲渡したオールマイトも驚いていたように、「ヒーローになる」こと以外で出久が初めて見せた昂ぶりでした

その本気には、教師として過剰な戦闘は制止しなければならないオールマイトも躊躇を覚えるほど


凄いと思った相手を超えるのは、目指す未来に必須のハードル

いずれオールマイトの名を継いで最高のヒーローとなることを目標とする出久にとっては
同年代で最も身近な「凄い奴」を超えることは成長した自分の力を何より証明するものだったのかもしれません

だからあれほどの激情を見せた





そしてもう1つ

訓練ではなく、ガチの実戦となった敵連合の急襲


これは、出久にとって来るべき未来に戦わなければならない相手です

すなわち、1つのハードルを超えたらすぐさま次の試練が現れたということ
過去の因縁にケリをつけたら、早速未来の因縁となるべき敵が登場してきたんですね


訓練が始まって間もない自分が太刀打ちできるとは思わないながら、敵の狙いがオールマイトの抹殺にあることを知って
どうにかして阻止することを決意した出久

オールマイトもまた、彼にとっては未来の象徴でした

幼い頃から憧れてきたヒーローその人こそは、ヒーローを目指す彼にとって最も大きな存在であることでしょう
その抹殺を企む奴が目の前にいるとなれば、戦わないわけにはいきません


だから見せるこの表情


僕のヒーローアカデミア2巻4




震えながら、強張りながらそれでも策を絞り出して、訓練ではないリアルの敵に挑もうとする

先の訓練とは違って、紛れも無い実戦
訓練での勝負が過去との決着だったとすれば、これから目指そうとする未来は実戦の場

色々と対比的な意味があるように見える2つのシリーズでしたが、しかし主人公出久に通底していたものが変わらないのが安心感さえ醸し出していますね

憧れへのこだわりと、それを乗り越えて前へ進もうとする希望



変わらない軸を持つ主人公がこの先どんな荒波の中でどんな成長を遂げていくのか
もう素直に楽しみでなりませんね










 




熱意熱血熱量激熱!!王道ヒーロー物語 『僕のヒーローアカデミア』 堀越耕平

僕のヒーローアカデミア1巻

僕のヒーローアカデミア 堀越耕平

HAHAHAHAHA

買っちまったぜー

いやそりゃ買うだろー



ジャンプが送るど真ん中ヒーロー物語

何の能力も持たない最弱主人公が、それでも最高のヒーローを目指す成長譚です


…と書くと、何かもう手垢がつきまくって新しさのある作品なんか出てこないような感じなんですが
出てきましたよ本作が

意識してアメコミ風の雰囲気を取り入れつつ、ヒーローとしての矜持を突き詰めつつ、
そして一直線な主人公の頼もしさと危うさと強さを弱さを描く


ヒーローなんてシンプルなものをテーマにしたマンガで、まだこんな面白く仕上げることの出来る人がいたんですね


作者堀越先生にとってはジャンプでの連載3作目にあたるこの作品
過去2作はいずれも打ち切りとなった堀越先生にとっては、あるいは最後のチャンスだったかもしれません

その運命を決める作品に選んだのは、もうずっと前に読切として描いたテーマでした

練り直して、描き直して、連載までこぎつけたら

これがまさかの怒涛の熱量を誇っていたわけですよ





無能力だからと否定され続けてきた夢を、憧れのヒーローその人が断言してくれて


君はヒーローになれる






養成学校の入試が上手くいかなかったと思っていたら、隠された秘密の合格基準があったりして



きれい事!?上等さ!

ここが君のヒーローアカデミア





そのシーンだけの画像じゃなかなか伝わらないかもしれませんが、相当な熱量を帯びているんですよ

この熱さだけでも読む価値があると思えるほど


本作の上手いのは、主人公をただの無能力者にとどまらせるのではなく
かと言って、気づいていなかった資質が実はあったというわけでもなく
力の獲得の仕方と、本人の成長の必要性を絶妙なバランスで描いていることにあります

ヒーローを目指すなら無能力のままではいられない
しかし、実は隠されていた才能があったとかそんなことでは凡百の普通なマンガとさほど変わらない

そこで本作が採ったのは、「力を譲渡される」というものでした

圧倒的力を持った憧れのヒーローからその心意気を認められて、自らの後継者として見初められる
そして体を鍛えて鍛えて鍛えてやっとのことで、譲り受ける力を納められる程度の肉体を作り上げた

しかしようやく納まっただけのその力は、1度発動させるだけで腕も脚もバキバキになってしまうほどの超負荷

使えば圧倒的だけど、反動も凄まじいという諸刃の力

そんな力をどうやって体に馴染ませていくか、どうやってさらなる強靭な体を作り上げていくか
それは主人公の成長とほぼ同義的に進んでいくこととなり、精神的な成長を視覚的に肉体的能力の表れとして見ることが出来るのです

そして迫り来る力を譲渡してくれた憧れのヒーローの活動限界

主人公の成長よりもおそらく限界のほうが早く訪れるだろうと思われるその緊張感は
見ているこちらの気分も見事にハラハラさせてくれます


ヒーローになると口で言うのは簡単でも、実際やろうとすれば、やるべきことも乗り越えるべきことも山より高くあることでしょう



最高のヒーローになるまで



1人の少年が「最高のヒーロー」になるまでの物語

そこには、どれほどの苦難とどれほどの栄光が待ち受けているのでしょうか


素直に先を期待して、読んでいくこととしましょう








 




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