社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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アニメにも次巻にも期待したい最高のハートフルコメディ… 『亜人ちゃんは語りたい』第4巻

亜人ちゃんは語りたい4巻

亜人ちゃんは語りたい 第4巻


この冬からアニメも放送されることになったハイスクール亜人コメディの第4巻です

まだ4巻までしか出ていないのにアニメってすごい早いですよね
原作ストック大丈夫か?って心配になるレベルです

某駄菓子アニメのように上手いこと原作を拡張・補完しながら描いてくれるのなら安心ですけども



で、まあそれはそれとしてね

この4巻を読んで思ったことがあるんですよ









最高ってのはこのマンガのことだったんですね






いや失礼しました

唐突に本音を叫びたくなりまして

でも自重はしません

ブログなんて本来そのためにあるもんですから、遠慮なんか露ほどもすることなく声を大にして強く断言したい


この作品、そしてこの4巻は至高の出来であると


中身についてあんまり言うとアニメのネタバレになってしまう可能性があるのでやめておきますけど、
この4巻はもう抜群の出来でした


ラストの前後編ももちろん素晴らしい展開でしたけれども、それよりも好きだったのはやっぱりデュラハンちゃんの話ですよ

架空の存在としてのデュラハンが亜人という形で実在しているって世界で、その最大の特徴である頭と胴体の分離状態を
あんな形で分析・考察してくれるとはね

高橋先生の友達っていう新キャラが、またいい感じの雰囲気を出してくれているんだこれが


京子とやり取りしながら独自の仮説を組み立てていく展開は、さながら世界の知られざる真実が解き明かされていくかのような高揚感を醸し出していました

彼女の身体を直接調べたわけでもなく、具体的・客観的な証拠などは一切ない状態でありながら、
「本当にそうだったら面白すぎる」と思えるような仮説が導き出されていく流れの興味深さと言ったらないですよ

実際にはデュラハンという存在はフィクションであるわけですが、それが実在する作中世界における科学的考証を
あんなにもロマンに満ち満ちた形で描いてくれるとは思いもしませんでした

おかげで、その話を読者と同じような気持ちで聞いていたのだろう京子の心情がさらに期待を煽るのです

デュラハンという存在の持つ果てしない可能性
その話を聞き終えて、自分の将来を漠然と思い描いた彼女がふとつぶやいた言葉

もうね
あのつぶやきはたまりませんでしたね

希望があふれているじゃないですか
ワクテカが迸っているじゃないですか
ロマンが無限大じゃないですか


ていうか俺ああいう話大好きなんです

フィクションを科学するというかね

『特命リサーチ』とか大好きだった、と言えば伝わりやすいでしょうか
ああいう考察は大好物なんです

いやもちろん、ラストの前後編みたいな話も大好物なんですけどもね

高橋先生が教師冥利に尽きるって話ですからね
読んでたら勝手に目が赤くなってくるくらい大好物です

アニメのラストに持ってくるにはきっとこの話がちょうどいいいですよね

ただそうするとコミックス数にして4巻分を1クールでやらなきゃいけなくなるんで
内容としては結構な補完が必要になるんだろうという気がしますけども

まあ、きっと大丈夫なんでしょう
次の5巻ともども、アニメも楽しみにしていきましょう





 




4人目の嫁登場で強まるハーレム感…! 『結婚指輪物語』第4巻

結婚指輪物語4巻

結婚指輪物語 第4巻

ダークハーレムファンタジー…じゃなくてライトなノリのハーレムファンタジー第4巻ですね

1巻につき1人の姫が登場する形で展開してきた物語も4巻までやって来て、お約束どおり4人目の姫も登場してきました
その全員が主人公サトウの嫁となるというハーレムなファンタジー

3人の嫁が普通にサトウと連れ立って旅をしていることで、ようやく作中におけるハーレム感が出てきたように思います

いや、今までもそれがなかったとは言いませんけども、俺の個人的な感覚として
ハーレム感は3人以上からというのが何となくありましてね

嫁が2人いるというのもハーレムっちゃハーレムなんでしょうけど、俺の中での感覚ではどちらかと言うと違う…というか不十分なのです
ハーレム感の最低人数は3人だと何故か思っております
理由は自分でもよくわからないんですが

なので、最初の嫁と2人目の嫁が登場した2巻までと、3人目を娶ることになった3巻までは、
この作品のハーレム感というのは俺の中では実はちょっと薄かったんですよね

3人目が嫁となった後の部分である3巻の最後の方は割と感じたりもしていましたけども

で、そこへ来て4巻ですよ

嫁が3人いるという俺の中でのハーレム感とも合致する状況で次の嫁に会うための旅路が描かれているわけですよ

展開の都合で最初からもう次の姫がいる水の国に到着してしまっていたのはちょっともったいなかったですが、
そこで早速水の姫が自らサトウの前に現れて、いきなり何の話もすることなく指輪と口づけを交わしたのは意外な展開でした

作者いわく、今までの姫たちはみんなサトウを好きで積極的なので、ここらで1人くらいそうじゃない姫がいてもいいんじゃないかと思ったそうな
出会って5分も経たない内に指輪と口づけを交わしたことだけ見ると積極的なように思えますが、実は水の姫サフィールの思惑は全く別のところにあった…
ということで話が進んでいきます

指輪の姫としての責務は自覚していながらも、指輪王自体にはさほど興味が無いような彼女
襲い来る魔物と戦う援軍という形で帝国からの兵が国中にあふれる現状を「帝国の侵略」と認識しているために、それへの対抗勢力として
指輪王を使おうと考えたのでした

おかげで、サフィールは指輪の力に興味はあってもサトウ自身に対しては然程の関心を示しません
グラナートが「早く子作りをしようじゃないか」と持ちかけて、ヒメがそこに割り込んで、ネフリティスが「私は何番目でもいいですからね」と余裕なのを見て
「何だこいつら」と呆れている始末

嫁にあるまじき言動ですねw

しかし、こうして一歩引いた形でサトウたちの様子を見るサフィールのお陰で、サトウがいかにうらやまけしからん状況にあるかを再認識することができるようになっています
嫁に両側から抱きつかれつつ眠り、朝になれば水の国の習慣としてみんなで水浴び≒プールではしゃいでみたりする

水着になった嫁たちがキャッキャウフフしながら、3人ともが大きな胸を揺らしている様子の何と眼福なことでしょうか

彼女たちと正反対にサトウへの興味を見せないサフィール姫は、体つきも逆でした
すなわち小柄で微乳

しかもそれを全く意に介することなく、「お前に愛されようとは思っておらぬから好都合」と言い切ってしまう無関心ぶり

微乳キャラといえば、その事実自体よりもそれを気にして悩んでいるのが可愛いとはよく言われることですが、
それを完全になくしたキャラ描写です

まあそれはそれで、いずれサトウに惹かれるようになった後に体つきを気にするようになっていくのもアリな展開だろうとは思いますが

ともかくこの4巻では、サトウに大した興味を見せないサフィール姫の一歩引いた視点から、3人の嫁に絡まれるサトウの様子を描写することで
ハーレム感を演出することに大いに成功していたと言うことができるでしょう


ただし、サフィール姫の思惑が指輪王の力を利用して帝国の支配から水の国を守ると同時に
双子の妹であるサフィラの恋路を応援するものであったのだろうことも忘れてはならないでしょう

3巻であからさまに意味深な場面を見せていたマルスの様子は、ここに繋がってくるものだったわけですね

ヒメを追ってサトウがやって来たことで引き裂かれてしまった2人の恋路が、再び結ばれるようにとの意図があったことは
明確に描かれてはいませんがおそらく間違いないでしょう

妹のために自らの婚姻を賭すことができるくらいに情の厚いサフィールなら、いずれサトウに惹かれることもあるんじゃないかと期待させてくれますね


そういえば今巻のラスト部分は結構重要な場面だったように思えますね

マルスの父にあたる帝国皇帝の悪役的な描写は、この物語が指輪王対深淵王という単純な対立構図ではないことを示しています

RPG的に言えば、勇者となる指輪王サトウとその一行が大魔王的な存在である深淵王を討つべく旅をしているという構図なのですが
そこに、指輪王も深淵王も「邪魔者は全て駆逐する」と断言する帝国皇帝を合わせると、魔王から勇者が世界を救うというシンプルな図式でないことがわかります

指輪王と深淵王に対する第三勢力としての皇帝

その動きと目的によっては、どちらの勢力も軌道修正せざるを得なくなる可能性があるとすれば、物語はまた少し深さを増したということができるでしょうか

サトウの指輪から聞こえてくる何者かの声とともに、伏線の回収を待つことにしましょうか




 




高木さんはどこまで可愛らしくなるというのか… 『からかい上手の高木さん』第4巻

からかい上手の高木さん4巻

からかい上手の高木さん 第4巻

見てるだけでほっこりできるからかい系コメディの第4巻です

4巻になっても作劇の基本は全然変わることなく、付き合ってるようで付き合ってない高木さんと西片くんの甘々な日常が描かれます

3巻を読んだ時には何となく物足りなさを感じていましたが、
この4巻ではむしろ高木さんの可愛らしさのほうが勝っていた気がしました

基本的に足踏み状態なのは変わりませんが、しかし今巻はまるで進展したかのように見えるシーンもありました

とうとうケータイを買ってもらった西片くんが、葛藤の末に高木さんとメアドを交換したり
西片くんの部屋に高木さんがやって来たり
高木さんが笑顔でピースしてる写真が西片くんのケータイに保存されていたり

もちろん付き合うとか付き合わないとかそうした「明確なもの」が存在することはありませんが、
それでも普通のラブコメなら明らかに恋人っぽい感じのする出来事が重ねられているんですね

メアドを聞くくらいは大したことではないでしょうが、部屋にお呼ばれしたり、笑顔の写真が保存されていたりすることは
作中でもすっかりそういう関係として見られている2人の間柄を一層確定させる要素となるものでした

もちろん実際の関係はまだまだ高木さんからの小悪魔的片想い状態なのですが、西片くんも西片くんで高木さんを意識しまくってることは明白
2人の関係が本当に次の段階に進むのは時間の問題なのだろうと思いつつ、その時間がなかなか進まないのが日常系作品の特徴なのだと感じております

作中でもしっかり時間が進んでいくとなると、遅くとも進路の話題が本格化する辺りでは2人の関係も変化せざるを得なくなっていくのでしょうけども
実際にはそういうことはないんでしょうね


それと今巻の特徴として挙げなければならないことがもう1つあります

何かね
高木さんがやたら可愛く描かれていた気がするんですよ

いやこれは俺の気のせいとかではないはずです

今までに比べて高木さんがやたらと可愛く描かれているというかそう見えるというか



これとかね

高木さん4-1





これとかね

高木さん4-2





何だろう
なんかすごく妙に可愛らしいのである

色気があるというか
大人っぽさまで感じるような


特にやべえと思ったのはこれでした

高木さん4-3



これ超可愛くね?


何というか、水道の涼しさと高木さんのすらっとしたスタイルともあいまって、ものすごく抱きしめたい衝動に駆られるのです

上手く説明できる気がしないんですが、すごく可愛い女の子らしさにあふれているんですよ、このカットは
見てるだけでキューンと来てしまうような…

今までは基本的に高木さんの言動が可愛いというところで話が進んできたように思います
好きな人をからかうというまるで小学生男子みたいな行動を取りつつ、
それによって好きな人と一緒にいる時間を増やしたい、好きな人に自分を意識させたいという乙女心が垣間見えるのがとっても可愛く感じられたんですね

しかしこの4巻では、そうした行動と内面が窺えることにくわえて、高木さんの見た目や表情と言った部分にもかなりの破壊力が伴っていました

俺が一番やられたのがさっきの3枚目です
同じ場面を別の角度から描いてる表紙の高木さんも捨て難いですが、俺はこっちのが好きですわ


こんな高木さんの姿を描けるようになったのは、単に山本先生の画力が上がったとかそういうことなんでしょうか

これは次巻の高木さんにも期待したいのである…




[タグ] ラブコメ




駄菓子にもラブコメにも新展開に期待 『だがしかし』第6巻

だがしかし6巻


だがしかし 第6巻

前巻から少し作劇の雰囲気が変わってきた新感覚の駄菓子コメディマンガ

何か発売前後から悲報だの何だのと一部で騒がれていたので、家に届くのが発売日から少し遅れた俺としては
なんとなくの不安感を持って読んでいくことになったんですけども

なるほどこういう意味ですか

夏休み期間中から時間が進まずに、作中では永遠の夏が続くという感じかと思っておりましたが
今巻ではまさかの時間が進む展開が訪れていました

おそらくはこれを称して悲報だの終了のお知らせだのと一部の奴らが煽っていたんですね

「夏が終わり、そして冬が来る」との引きで締められた今巻
具体的にどんな新展開となるのかは次巻を待たなければなりませんが、
駄菓子をネタにして遊んだり喋ったりするというコンセプトは変わらないんでしょうか

そこを変えてしまっては作品の本質まで変わってしまうような感じになりますので、おそらくは大丈夫だろうと思いますけども


じゃあラブのコメのほうはどうなるのでしょうか

主人公宅へのヒロイン2人お泊まりというラブコメ必至のイベントが発生した前巻
ヒロインが2人いるのに、前巻で主人公ココノツくんとの新たなフラグを立てたのは、ほたるちゃんだけでした

もう1人のヒロインサヤ師は寝相が悪いネタを描かれただけだったことで、そちらのフラグはどうなるのかと心配していたんですけども…


巻をまたいでお泊りイベントが続いていたのはいいとして、しかしサヤ師とのイベントは単に寝ぼけて抱きつかれただけ、というものでした

これは何と残念な…


いや、寝ぼけて抱きつくっていうそれ自体はイベントとして悪くないんですよ
作中でココノツくんに対する気持ちがはっきり描かれているサヤ師ですから、素面でそんなことができるはずもなく
寝ぼけるという状態を借りることで普通ならできない行動をヒロインにさせる

それ自体はラブコメとして鉄板の方法です

しかしこの方法の問題点は、普通ならできないことをやってのけられるくらいに理性や判断力が落ちている状態であるために
それをやってしまった本人にその記憶が残りにくいことにあります

ですので、この方法を実行する場合、うっすらでも記憶が残っていたためにしっかり目覚めて正気になった後には
意識しまくって顔を合わせられないという「イベントのその後」まで描かなければ新たなフラグが成立しないのです

然るに、今巻では収録話の最初に寝ぼけてココノツくんに抱きついたまま二度寝したサヤ師が描かれた後、
起きてからそれを思い出して赤面するサヤ師も、抱きつかれた事実を思い返してサヤ師を意識するココノツくんの様子も、
一切描かれることはありませんでした

これは非常にもったいないです

せっかく描かれたイベントが完結してないかのような物足りなさがあります

寝ぼけて抱きつくサヤ師自体が可愛かったことは認めますが、それでもお泊りという重要イベントの中における1つのシーンとして見るには
オチというか締めがない感じで、非常に物足りなかったですね


おそらく新展開では、今よりもさらにラブコメが意識されている展開となるのでしょう
その戦線に変化が生じないのであれば、わざわざ時間軸を進める必要もなかったはずですからね

駄菓子とラブコメ
基本的には駄菓子メインであることは認めつつ、しかしそれを彩るもう1つの要素としてラブコメがあったことで
ここまでの人気に繋がっていることは間違いないはずです

ならば、時間軸を進めるという一大変化が作中における駄菓子の登場のさせ方だけでなく、ラブコメにも影響しないはずがありません

ほたるちゃんがやってきたことで物語が始まり、そして彼女が姿を消すことで夏が過ぎ去っていく
もともとは主人公の親父をスカウトするためにやってきた彼女でしたけれども、花火大会ではココノツくん自身に対する興味も窺わせました

新キャラも登場するらしい新展開はどんなことになっているのでしょう

次巻を静かに待つことにしましょうか




 




夏休みに入ったハイテンションギャグマンガはラブがコメりまくる…!『ディーふらぐ!』第11巻

ディーふらぐ!11巻

予告通り、業務繁忙のため今週のジャンプ感想は休みます
代わりに週末書いたコミックス記事です


ディーふらぐ! 第11巻

やーっと出ましたよ最新巻
マジで年1刊行ですね

週刊でも月刊でもなく年刊とか長すぎるだろ常識的に考えて…


主人公の髪の毛復活騒動が終わって、期末試験があるというところから始まった今巻

期末試験とかそういう学校っぽいイベント入れてくるんですね
いや、レギュラーキャラに生徒会長がいたり、文化祭もやってたり、よく考えたら学園ものっぽいことはしてはいたんですけども

それよりも、放課後の袋争奪大会とか橋本島とか、全然学校関係ないようなシリーズのほうが印象強いせいで
期末試験なんていう「学校色が強い話」になったことにはむしろ若干の違和感さえ覚えてしまいました

つっても、ハイテンションギャグ漫画である本作がまっとうに試験勉強してるところなんか描くはずもなく…

試験当日のシーンすらないまま、試験に向けての決意表明回を挟んだらさくっと学年順位が公表されているという展開

学年上位陣というくくりで30人近いモブを生産しつつ、唯一赤点を取ってしまった高尾部長をいじる形で話は進んでいきました


ていうかね
今巻は今までに比べて異常なテンションでしたよね

元がハイテンションギャグマンガですからテンションがおかしなことは当たり前なんですけども、
そのおかしなテンションでこんなにもラブがコメりまくってるのは異常というしかないでしょう

ハイなテンションでコメリまくる展開がこんなにもページをめくる手の動きを加速させるとは…

前巻でもラブがコメりまくっているとは思いましたが、今巻ではそれをさらに超えてきました

夏休み始まったら家に隕石が衝突したヒロインが居候に来て、さらにそれを知ったもう1人のヒロインも押しかけてくるとかどこのラノベだよ

ある意味異世界転生オラオラハーレムよりも都合が良すぎるかもしれない


それにしても高尾部長のラブコメ力がとどまるところを知らないですね

もちろん芦花の方も今巻におけるラブコメの一翼を担ってはいるのですが、いかんせん勘違いと思い込みを深めるモノローグや恥じらいの描写が少ないことで
ペロペロしたいヒロインとしては高尾部長に大きく遅れを取っていると言えます


この夏休みお泊り編がどこまでラブをコメらせてくれるのか、ハイテンションギャグとラブコメはどこまで親和するのか
これは次巻も必見です


そして春の先生の芸が細かいのが、二大ヒロインが盛り上げまくっていた本編に対して、
もう1人のヒロインを番外編で単独登場させるという抜け目のなさなんですよ

前巻において王道の形で主人公にそのピンチを救われたヒロインである船堀さん
彼女もまた、モノローグは少ないながらもその表情や言動から風間に特別な感情があるように描かれていますが
風間宅へのお泊り編には登場することなく、その意味ではラブコメヒロインとして出遅れた形となりました

しかしそれを番外編で補完する春野先生の作戦配慮

秘めた願望を表に出さないようにしつつ、なるべく自然な形で風間と一緒の時間を作ろうとする健気さとともに
妄想が若干フライングしたことで会話が噛み合わなくなるという高等テクニックを見せてくれた彼女

その瞬間のラブコメ力は高尾部長にも引けを取らないものを持っていたといえるでしょう                                                         


ハイテンションを売りにしたギャグ漫画でありつつも、ラブのコメを前面に出してきた今巻
作中が夏休みとなればまだまだたくさんのイベントを描けることでしょう

来年に期待ですね








…ところで、この記事を書くのに前巻を読み返していたら、このマンガが時代を先取りしていたことに気がつきました
春野先生凄まじい先見の明である…

何って?

こちらをご覧ください


 




急転直下ラブコメはどんどんヤバさを増していく… 『渡くんのxxが崩壊寸前』第2巻

渡くんのxxが崩壊寸前2巻

渡くんのxxが崩壊寸前 第2巻


鳴見なる先生の描く日常崩壊系急転直下ラブコメ第2巻です
自分で書いといてなんですけどすげえ表現だな


ていうか1巻から随分間があきましたなー
見てみたら1巻出たのは去年の2月らしいですよ

ちなみに1巻の記事はこちら
危うさをも孕んだ急転直下型ラブコメ… 『渡くんの××が崩壊寸前』 鳴見なる

1年以上もあいてるとかマジか

何か掲載誌が変わってるようで、ゴタゴタがあったんですかね
その関係で1巻が改めて出版された上で2巻がその続きとして発売されているみたいですし

詳しいことはよくわかりませんが、作品づくりを続けられて2巻も無事に発売されたのは何よりです


そんな待ちに待ってた2巻
表紙見てまずビックリでした


い、石原さん…?

「畑荒らし」の紗月がヤンデレ的笑顔だった前巻と同じ感じで今度は石原さんが笑顔の表紙なんて
ものすごく不穏なんですけど


あれ…
いろんな伏線とともにヤバさのある紗月と、正統派美少女ヒロインの石原さん、っていうヒロイン体制じゃなかったのか…?
まさか石原さんにも紗月と似たようなヤバイ要素があるのか?


そんなことが心配になりながら読んでいってみたら…


確かにありました


紗月ほどではないにしても、石原さんにも主人公渡くんを困らせることになる特殊な性質が確かに付随していました

ただし、それはどうやら読者の想像もつかないような突飛なものという感じではなさそう、というのが救いですかね

紗月と違って、「そういう性質があること」だけが描かれるのではなく、
そんな性質が生まれた背景が伏線的に少しだけ描かれたことで、読者がその原因を想像することができるようになっています

いや、ひょっとしたらそれはミスリードで実際は全然違うかもしれなんですけども

今のところ俺が思っているのは、「正統派美少女」ゆえの出来事があったんだろうってことですよね
クラスの男子とかあるいは通りすがりからか、エロマンガ寸前の暴力的行為があったか
あるいは逆に、出る杭として打たれまくっていたのか

いずれにしても石原さん本人が生来の気質として持っていたのではなく、やむを得ない事情によって
生まれてしまった性質っぽい感じかな、と思っております


対して、いまだに全くわからないのが紗月ですよね

仮にも女子高生が1人暮らししているとは到底信じられないような木造?のオンボロアパート
玄関に鍵はかかるのか、ていうか戸締まりに意味があるのかさえ心配になるレベルのボロいアパートに
1人で住んでいるという紗月

普段は無邪気な顔をして渡くんに接していながら、「畑荒らし」の件の核心を鈴から聞かれた時には
ものっそい冷たい目をしてごまかした紗月

伏線ばかりが増えていって、未だに真意が見えてこないのが正直なところです

そんな伏線ばかりが積み重ねられてからのクラス旅行イベント

パーッと遊んで細かいことは水に流そうと親友が思い立ってくれてのイベントですが
引きによればこの旅行で3人の関係は劇的に変わってしまうようです

いい方向に変わる予感がさっぱりしてこないのは今までが今までだからでしょうね

それでいて次巻の表紙は、妹の鈴が同じようなヤバイ笑顔で映っていたりするのでしょう
渡くんがどんどん追いつめられていく…

ひょっとしてこのマンガ、ヒロインたちからなされる主人公への9割のムチと1割のアメで成り立っていると言えるんでしょうか…

次巻はどんなヤバイことになっているのでしょう






 




非ジャンプマンガ4作品 ちょこっとレビュー

チャンピオンロゴ


記事にしてない非ジャンプマンガが今4つありましてね

いつもなら作品ごとのレビューとしてそれなりの分量の記事を書くところですが
何となくまとまらないことで後回しにしておりました

そんなら、とりあえず簡単に紹介するだけの記事を4つ分まとめて書いてしまえばいいじゃないということで
今回書いてみました

1つ目はこの作品です






AIの遺電子(1)(少年チャンピオン・コミックス)

AIの遺電子 山田胡瓜

遺伝子ではありませんよ
遺電子です

チャンピオンで連載中の医療漫画
ですが、医者である主人公が治療の対象としているのは人間ではありません

厳密には人間も対象としますが、メインはヒューマノイド

すなわち機械、ロボット、あるいは人工知能と言われる存在たちです

技術が進歩しまくった近未来
国民の1割がヒューマノイドであるという世界で、人間同然に生きている彼らを「治療」する医者須堂

彼を主人公として、人間と同じように恋愛や結婚まで普通におこなうヒューマノイドたちが罹る「病気」を通して
人とヒューマノイドが共存している世界を描きます

本作の魅力は何と言っても、その世界観の深さであるでしょう
試し読みの第1話だけで理解できた作品の深さに、一発でこのマンガを気に入ってしまいました

人と機械が共に生きている世界、という発想は多くの作者が考えることだと思いますが
それをこんな形で表現してきたのは見事という他ありません

デジタルであるヒューマノイドたちの「知能データ」をバックアップすることの倫理的な問題だとか
人間とヒューマノイドの恋愛だとか
学校で同じ競技に打ち込もうとする人間とヒューマノイドだとか

そうした世界における人間たちとヒューマノイドたちのあり方が実に生々しく描かれていて
その世界が確かに存在するように感じられる

ジャンプでもそうですが、こうした深さこそは、作品にとって最も重要なものであるといえるでしょう


そんな世界で作者が描こうとしているのは、ヒューマノイドが普通に存在するようになった世界における彼らの生き方
あるいはテーマとなっているのは「心の存在」とでも言うことができるでしょうか

ヒューマノイドに心はあるのか

人に心があるのなら、それはどんなものか
それはどうしてヒューマノイドには「無い」と言えるのか

ロボットや人工知能と呼ばれる彼らの生き様とそこに発生する問題や悩みがあまりにもリアルで
その世界の今後に、そしてひょっとしたら現実に訪れるかもしれないこの世界の未来に、緊張感すら覚えてしまう

そんな作品です


第1話まるまるの試し読みはこちらで
AIの遺電子|秋田書店







続いてはこれ





スピーシーズドメイン 1 (少年チャンピオン・コミックス)

スピーシーズドメイン 野呂俊介

これもチャンピオン系ですね
上記『AIの遺電子』と同時に買ってしまったハイテンションラブコメです

やー
これはね
試し読みの第1話読んだだけじゃ「ふーむ…?」って感じだったんですけどね

何となくいいかもしれないと思って買ってみて読んでみたら普通にハマりました

舞台は現代
人間の赤ちゃんがどこかの異世界に連れ去られ、代わりに他種族の赤ちゃんが置かれていることがあるという世界で、
代わりに置いて行かれたエルフの女の子を主人公として物語が進みます

「取り替え子」と呼ばれるその現象は、稀に起こることでありながら世間の認識も普通に定着しているようで
エルフの取り替え子となる主人公風森さん以外にも、翼人やドワーフといった多彩なキャラたちが登場します

ただし「取り替え子」という事実は作中ではそれほど主要な意味を持つものではありません
「だから本当の親を探しに行こう」とか、「自分と取り替えられた人間の赤ちゃんを取り返しに行こう」とか
そんなのではないのです

ハイテンションラブコメと最初に書いた通り、取り替えられた事実はそれとして受け入れつつ
普通に人生を送っていこうとする彼らの姿が描かれているんですね

ギャグ多めでね


いや、これがほんとにそうなんですよ

印象としては『ディーふらぐ!』を少しマイルドにした感じでしょうか
あそこまでぶっ飛びまくったハイテンションではありませんが、代わりに、学園ものとしてのラブ成分やストーリー成分が実に輝いているというか

2巻のラストまで読んで、「あ、このマンガ好きだわ」と確信させられました

下ネタも余裕で取り入れたハイテンションギャグをぶっ込んでくるこんなマンガで、
しかも主人公じゃなくてその親友っていう脇キャラがメインのエピソードで、
あんっなにも泣かされるなんて思いもしなかったよ!

もうね、あそこまで読んでこのマンガを完全に気に入ってしまいました

いやマジで気になった人はとりあえず2巻まで読んでみて!
マジでマジで

既刊は4巻ですが、2巻まで読むことをとにかくお願いしたい
あ、でも3巻の「しんちんたいしゃ」も捨て難いな…


ともかく、試し読みはこちらから
スピーシーズドメイン 第1巻 | 秋田書店






さらに3つ目はこれ






女王陛下の補給線(1) (講談社コミックス)

女王陛下の補給線 カワグチタケシ

上記2作品はコメ欄でいつもの誰かさんに勧められての購入だったんですけどもね
これは密林のオススメの中に表示されたのが気になって買ってしまったやつです

王国と共和国の戦争が続いている世界において、前線の兵士たちに物資を届ける「補給部隊」を主役として描く異色作
戦わない部隊と揶揄されることもある彼らが、どんな気持ちで後方支援を担っているか
その姿を描きます


一番の特徴を挙げるとしたら、とっても少年漫画であることでしょうか

少年マガジンに載ってるんですから少年漫画であることは当たり前っちゃ当たり前なんですけども
それでも、非常にわかりやすく少年漫画しているところは、もはや特徴と言っていいんじゃないかと思います

というのも、もともとこの作品を読もうと思った時に期待したのは、補給部隊の深い生き様なんですよね

戦争を描く作品において、前線で戦おうとする者たちではなく後方支援を担う者たちを主役に描く
ならば、前線にはない後方支援ならではの生き様や信念があるのではないかと思ったりして、その深みに期待したのです

まだ1巻だけですが、実際に読んでみれば期待したようなシーンが描かれていることはなく
むしろ「英雄」と呼ばれていながらも実はカス野郎だった中将をやり込めてやったりとか
敵の脱走兵をわざわざ治療してやろうとしたりとか
前線の兵士たちが「誰が守ってやってると思ってんだ」と驕りまくって飲み屋で好き放題してるところに殴り込むとか

見事に少年漫画でした


ただまあ、補給部隊を描こうとする以上はその実態というか、深みも必要になってくるだろうと思うので
今後の展開に期待というところですかね

試し読みはこちらから
マガメガ MAGAMEGA | 女王陛下の補給線





最後にこれです





夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))

夏目友人帳 緑川ゆき

さあ、そんでですね
今回取り上げる作品の中で、記事化するのに一番困ってるのがこれなんですよ

今までと同じ誰かさんと誰かさんの勧めで買った作品で、大いに気に入ったマンガなんですけど
レビュー記事書こうにも全ッ然まとまんないのです

買った当時の最新巻19巻まで一気買いして、ついこの前20巻も発売されて
もちろんそれも買ってありますけれども

記事にしようとするとこれがなかなか


理由は、このマンガのいたるところからあふれまくっている温かさなんでしょうね
これをレビューとして表現して伝えようとすると、どうしてもうまくいかないんですよ

妖怪という人には見えないものが見える主人公
見えるゆえに妖怪からは襲われて、周囲からは怖がられ、疎まれ、気味悪がられてきたことで、すっかり何も信用できなくなった主人公

そんな彼が、祖母の遺品の中に見つけた「友人帳」を通して妖怪とも人とも理解を深め、優しさや温かさを覚えていく物語


正直今回取り上げる4作品の中で、最もオススメと思える作品なのです

もうこんな簡単レビュー記事じゃ全然足りないくらいの魅力と面白さがあるのに
それを実際に語ろうとするとさっぱりまとまらないジレンマ

公式の試し読みも、1話の途中で切れちゃうので面白さは全然伝わらないと思います
夏目友人帳|白泉社


それでも間違いなく面白いんだと断言できる作品です

優しい気持ちになりたい時はこのマンガを読んだらいいと思う

アニメ第5期
超楽しみにしています



あー…
誰かさん向けに付け足しておくと、この作品で俺が一番気に入ったエピソードは番外編のあれですね
4巻夏目観察帳に登場する木の上の妖怪の回
この回のアニメを見てかなり気に入りました

本編でなら、「封じられたもの」でしょうか
「見えるっていうのは出会ってしまうっていうことでもあるのね」と言ったタキのセリフ
それと「秘め事のようで重かったそれは、話そうとするとキラキラとして、うまく言葉にならなかった」
これがぐっと来ましたね

ていうかタキ可愛いよタキ


アニメの再現度が非常に高くて、原作の魅力を上手に拡張してくれていると思います
スタッフに恵まれた作品ですね





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緑川ゆき
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ジャンプ歴21年。ジャンプ最新号を読んでる時は、ゾーンに入ってると思う。

今一番の推しは鬼滅の刃。次いでワートリ。

ジャンプヒロインズは俺の心のオアシスです。
中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。



ついったー。

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