社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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作者もまたさらなる高みを目指して羽ばたく… 『はねバド!』第4巻

はねバド!4巻

はねバド! 第4巻

当ブログで大注目している作家である濱田浩輔先生の描くスポ根バドミントンマンガ

その美麗な絵で描かれる女子バドミントンのプレイは、繊細かつ端正な印象に仕上がっていて…って


何じゃこの表紙は!?


今までの細く、緻密なタッチの絵柄が一転、荒々しく骨太なことになっています


表紙の意外な印象に驚きながら中身を読んでみると、こちらも驚き

本編においても繊細さや緻密さが激減し、代わりにダイナミックな迫力を全面に押し出すタッチに変貌しているのです


それでいて物語の方も急展開

綾乃の母親が登場し、綾乃を世界の舞台に誘おうとする人物までも現れてきます


そうした急展開のためなのか、物語に対する理解も前巻までと比べてちょっと落ちるような気がしたのが正直なところでした


ただそれは、物語が新たな段階に入ったのだろうと考えれば心配する必要のないものだとわかります

「噛めば噛むほど味の出るマンガ」を目指している濱田先生
前巻までの要素に対して、またさらに新しい要素が足され始めたことで
噛み心地に変化が生じているものと考えられるからです

つまりは最初に1巻を読んで、よくわからなかった状態と似ているんですね

ある意味でリスタートというか、仕切りなおしというか
これまでの経緯を踏まえて、物語がさらに次のステージへと進み始めたことを意味しているのが
今巻を読んでの釈然としない感覚なのではないでしょうか


もちろん、そうした印象を醸成するのに絵柄の変化も一役買っていることは間違いないでしょう

今までのタッチでほとんど完成していたかのように思えた濱田先生の絵柄
しかし先生自身はさらなる高みを目指して、再度タッチの変化を求めているようなのです

1度目の変化…といいますか、最初の劇的な向上はこちらの記事で見たようにジャンプ作家時代のことでした

濱田浩輔先生の描く女の子っていいよね!



ラブコメを描こうとしたことに合わせてか、細く、か弱い女の子を見事に描いてくれた濱田先生
今度は、スポーツを描く本作に合わせて荒々しさも追求しているということなのでしょうか

今巻でのタッチの変化については、こんなレビューもありました

「はねバド!」 カッコイー絵と忘れて欲しくないギャップ - アニメな日々、漫画な月日



絵柄の変化も物語の展開もまだまだ発展途中らしい今巻

ならば、5巻ではどんなことになっているのか、楽しみですね











[タグ] 濱田浩輔




新刊が出るたびに最初から読み返したくなる味わい… 『はねバド!』第3巻

はねバド3巻

はねバド! 第3巻


濱田浩輔先生の描くバドミントンをテーマにしたスポ根マンガ第3巻です

スポ根と言いつつ、競技が女子バドミントンなので絵柄は非常に綺麗で繊細なカットが続くわけですが
一方で迫力と怖さも同時に醸し出すという荒業も濱田先生はやってのけています

女の子を描く力が格段に上がったと思ってたら、それ以外の表現部分でも
一層上手くなってらっしゃるようです


ジャンプを離れた濱田先生が描くこの作品については、「噛めば噛むほど味の出るマンガを描きたい」とする
濱田先生の言葉のあったインタビューを紹介したことがありました

『はねバド!』 濱田浩輔先生インタビューに見るマンガの描き方とジャンプシステム


前巻のレビューでも触れていましたが、3巻まで読んでますますその言葉を実感するようになっております

1話目から何人ものキャラが登場してきてちょっとわかりにくかった関係性や
視点キャラがほとんど不在のままに主人公の特異性が強調されて若干の取っ付きにくさすら感じていたこと
ジャンプ同様にさっさと練習試合を始めながらも、さらに敵チームのキャラが増えてしまったことで
ますます誰が誰やらわからなくなってしまった混乱とそこで生まれた因縁

序盤のうちは確かにあったいくつかのわかりにくさが、話が進んでいくについれてだんだんと氷解していくのを感じるのです

2巻のラストで、綾乃となぎさがようやく打ち解けたというかスキンシップという強制的手段で仲良くなりましたが
おそらくはここまでがプロローグだったといえるのではないでしょうか


今巻では、主人公綾乃の母親にまつわるエピソードが明かされました
それだけでも結構本章のような感じがしますけども

その事情を部のみんなが知った上で、それでも彼女を気遣いつつ
ともに勝利を目指そうとしていく姿は、青臭い青春を丸出しにしているようで
スポ根を象徴しているような、高校生の特権をフル活用しているような、清々しいものでした


その世界観の深さなどから、誌上よりもコミックスで続けて読んだほうが面白さをより感じられる作品があったりしますが
このマンガの場合は、最新巻が出るたびにコミックス1巻から続けて読んでいくのが、より面白く感じられるように思えます

あるいはそれこそが、噛めば噛むほど味が出るということなんでしょうか


インターハイも始まって、いよいよ話はスポ根の真っ只中に向かって突入していくことになるのでしょう

次巻も楽しみでなりませんね






[タグ] 濱田浩輔




積み重ねで生まれる作品の味わい… 『はねバド!』第2巻

はねバド!2巻

はねバド! 第2巻


また綺麗な表紙だなー


こちらもレビューが遅くなってしまいました


当ブログで大注目中の濱田浩輔先生がアフタヌーンで連載する
青春バドミントンマンガ

ジャケ買いができない俺が、濱田先生のマンガだから買うという作者買いをすることに決めた作品でもあります


1巻を読んだだけでは、その面白さがはっきりとはわからなかったわけですが…

2巻になって、ようやく話が地についた感覚があります


主人公となる綾乃がようやくバドミントン部に入る決意をして
キャプテンのなぎさがスランプを克服して
チームの中心になれる綾乃となぎさが仲を深めて

部内もまた、夜の道端で円陣組んで気合入れちゃうくらい青春丸出しになって

やっと、ここまででプロローグという感じでしょうか

1話目からとにかくたくさんのキャラが登場して、誰が誰だかわからないまま展開していた物語が
2巻に至ってようやく繋がってきました

実は、最初にひと通り読んだだけではさっぱり話がわからなかったんですよね
で、1巻を読み直してみた後でもっかい2巻を読んでみると、よくわかったんです

インタビューで「噛めば噛むほど味の出る作品を描きたい」と語っていた濱田先生
なるほど、こういうわけなんですね

『はねバド!』 濱田浩輔先生インタビューに見るマンガの描き方とジャンプシステム


ここまでがプロローグとするなら、これから本章に入って行くことになる物語
きっと、さらに味が出てくるようになることでしょう


それにしても、2巻をかけて序章を描くとは、ジャンプではありえないことです
しかし、だからといってつまらないわけではないんですね

ジャンプシステムにどうしても自分の描き方が合わなかったという濱田先生

ひとつひとつを少しずつ積み重ねていくような描写が合っていたとするなら、
ジャンプでは確かに難しかったことだと言えるでしょう


だから先日記事にしたようにジャンプシステムはアレだとか言うわけではありませんが…

ジャンプでなくても面白いマンガは読めるということですね


そして、この『はねバド!』

ジャンプじゃなくても読める面白いマンガと、確かに言える作品です




[タグ] 濱田浩輔




可愛い女の子たちに飛んだり跳ねたりして欲しい… 『はねバド!』第1巻 濱田浩輔

はねバド!1巻1

はねバド! 第1巻 濱田浩輔



やっと届きました



アフタヌーンで連載が始まった濱田浩輔先生の最新作第1巻

巻末の作者挨拶欄でも触れられていますが、前作の最終巻発売からちょうど1年になりますね

どんなマンガなのか全く知らないながらも、濱田先生なのでコミックス購入を決めた作品です



ジャンプでデビューしたものの、初連載作は打ち切りの憂き目に遭い、それでもめげずに
著しい画力の向上とともに帰ってきた作品がまたしても打ち切りになって


結果、バイバイジャンプということとなりました


当ブログでは濱田浩輔先生を応援しておりますが、ぜひとも本記事と合わせて

こちらの記事もご覧頂きたいと思っております


濱田浩輔先生の描く女の子っていいよね!


濱田先生がどれほどの努力を重ねてきた人なのか、わかっていただけることでしょう

そして、その関連記事も読んでもらえればどんなマンガ家人生を歩んできた方なのかも何となくわかっていただけるでしょう




そんな濱田浩輔先生


ジャンプを離れてアフタヌーンで連載を始められた作品がこれなんですね



注目の絵の方はといえば…








はねバド!1巻2





はねバド!1巻3






少し…柔らかくなってる?


前作『パジャマな彼女』の時と比べると、全体にわたって感じられていた繊細さは薄くなり
代わりにとっつきやすいソフトな印象が大きくなっている気がします


作品の雰囲気にはこちらのほうが合っていそうですね



ラブコメとかではなくて、女の子多めのスポーツマンガ
その種目はバドミントン


素早い動きだったり練習に打ち込む姿だったりを描くなら、これくらいのほうが見るにも描くにもちょうどいいのかもしれません



それでも自身の描く女の子が可愛いことをどうやら自覚しているような濱田先生

物語の焦点が当てられる中心的なヒロインを、バドミントンの実力は凄いけど正体の分からない女の子とすることで
絵と設定の両方で物語に読者を引き込む構造を作り出しています


4話収録されている1巻を読んだだけでは、結局彼女の素性はわからずじまいでした


物語自体もまた、話の作られ方が違っていましたね
端的に言えば「ジャンプっぽくない」のです


ジャンプに載っているわけじゃないんですから当たり前なんですけど



だって1話目から次から次にキャラが登場して、誰が誰やらわかんないまま話だけが進んでいくんですよ

1回60ページもあればそりゃキャラもたくさん出てくるでしょうけど、1回19ページのジャンプに馴染んでいると
さっぱりわからない構成なんですね



でもちゃんと面白いです


バドミントンという競技の魅力はまだよくわかりませんが、とりあえずは中心的ヒロインとなる綾乃ちゃんを愛でつつ
じっくりと浸らせてもらいたいと思います




[タグ] 濱田浩輔




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ジャンプ歴20年。ジャンプ最新号を読んでる時は、ゾーンに入ってると思う。

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