社会の毒 ―少年漫画症候群(ジャンプシンドローム)―

読んだらもう1回作品を見返したくなる、そういうレビューを私は書きたい

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高木さんはどこまで可愛らしくなるというのか… 『からかい上手の高木さん』第4巻

からかい上手の高木さん4巻

からかい上手の高木さん 第4巻

見てるだけでほっこりできるからかい系コメディの第4巻です

4巻になっても作劇の基本は全然変わることなく、付き合ってるようで付き合ってない高木さんと西片くんの甘々な日常が描かれます

3巻を読んだ時には何となく物足りなさを感じていましたが、
この4巻ではむしろ高木さんの可愛らしさのほうが勝っていた気がしました

基本的に足踏み状態なのは変わりませんが、しかし今巻はまるで進展したかのように見えるシーンもありました

とうとうケータイを買ってもらった西片くんが、葛藤の末に高木さんとメアドを交換したり
西片くんの部屋に高木さんがやって来たり
高木さんが笑顔でピースしてる写真が西片くんのケータイに保存されていたり

もちろん付き合うとか付き合わないとかそうした「明確なもの」が存在することはありませんが、
それでも普通のラブコメなら明らかに恋人っぽい感じのする出来事が重ねられているんですね

メアドを聞くくらいは大したことではないでしょうが、部屋にお呼ばれしたり、笑顔の写真が保存されていたりすることは
作中でもすっかりそういう関係として見られている2人の間柄を一層確定させる要素となるものでした

もちろん実際の関係はまだまだ高木さんからの小悪魔的片想い状態なのですが、西片くんも西片くんで高木さんを意識しまくってることは明白
2人の関係が本当に次の段階に進むのは時間の問題なのだろうと思いつつ、その時間がなかなか進まないのが日常系作品の特徴なのだと感じております

作中でもしっかり時間が進んでいくとなると、遅くとも進路の話題が本格化する辺りでは2人の関係も変化せざるを得なくなっていくのでしょうけども
実際にはそういうことはないんでしょうね


それと今巻の特徴として挙げなければならないことがもう1つあります

何かね
高木さんがやたら可愛く描かれていた気がするんですよ

いやこれは俺の気のせいとかではないはずです

今までに比べて高木さんがやたらと可愛く描かれているというかそう見えるというか



これとかね

高木さん4-1





これとかね

高木さん4-2





何だろう
なんかすごく妙に可愛らしいのである

色気があるというか
大人っぽさまで感じるような


特にやべえと思ったのはこれでした

高木さん4-3



これ超可愛くね?


何というか、水道の涼しさと高木さんのすらっとしたスタイルともあいまって、ものすごく抱きしめたい衝動に駆られるのです

上手く説明できる気がしないんですが、すごく可愛い女の子らしさにあふれているんですよ、このカットは
見てるだけでキューンと来てしまうような…

今までは基本的に高木さんの言動が可愛いというところで話が進んできたように思います
好きな人をからかうというまるで小学生男子みたいな行動を取りつつ、
それによって好きな人と一緒にいる時間を増やしたい、好きな人に自分を意識させたいという乙女心が垣間見えるのがとっても可愛く感じられたんですね

しかしこの4巻では、そうした行動と内面が窺えることにくわえて、高木さんの見た目や表情と言った部分にもかなりの破壊力が伴っていました

俺が一番やられたのがさっきの3枚目です
同じ場面を別の角度から描いてる表紙の高木さんも捨て難いですが、俺はこっちのが好きですわ


こんな高木さんの姿を描けるようになったのは、単に山本先生の画力が上がったとかそういうことなんでしょうか

これは次巻の高木さんにも期待したいのである…




[タグ] ラブコメ




世界はどこまでも小野寺さんに残酷だった… 『ニセコイ』第25巻完結巻

ニセコイ25巻

ニセコイ 第25巻


古味直志先生の描くジャンプ連載最長となった学園ラブコメ

最終巻です
完結です


超長い関連記事
『ニセコイ』を超本気で振り返ってみた




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『ニセコイ』を超本気で振り返ってみた

ニセコイ_約束の女の子


ジャンプラブコメ史上最長記録を更新した『ニセコイ』がとうとう完結を迎えました

これまでいろんな形で当ブログを賑わしてくれた作品である『ニセコイ』
その完結にあたっては、総括記事を書きたいなあというのは前から漠然と思っていました

なので、書いてみましたよ


※結末まで含めた壮大なネタバレがありますので、コミックス派の人は要注意



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主役の2人に訪れた急展開とその運命を超えられる可能性… 『実は私は』第15巻

実は私は15巻

実は私は 第15巻


チャンピオンの秘密系ラブコメです

実は前巻14巻のレビューしてなかったんですけど、忘れてたわけじゃあないんですよ

14巻のね
収録されてた中身がね

ちょっとどうしようかって思っちゃったからね

それでレビュー書けなかったんです

13巻の時も次の展開への仕込みというか繋ぎの内容なんだろうって思ってましたけど、
14巻も繋ぎだったんですね

正確には繋ぎというより、ちゃんと事態が進展してはいたんですけど
その進展の仕方が何だかどうしようもないなって感じでレビューできなかったんですよ

特に、あの最後の引きと言ったらね

このカップリングに伏線張るなんて今後どうしていくんだよ…とちょっと頭抱えてしまったんですよね

で、15巻を読んでみたらね


14巻で心配になった件のカップリングは、何か上手いこと伏線回収と言うか、片付けたなって印象で
そのこと自体はまあいいんですけど、それでも片付け方があまりにも綺麗すぎたことで
「本当にこの2人のカップリングが公式なのか」と思わされてしまって、「それはどうなのよ」と思ってしまいました

要するにこの娘とこいつくっつけてどうすんの、と

今まであんだけギャグキャラ扱いして、あんだけ頭が残念な人扱いしてたこいつと
メインヒロインのサポートを地味にしっかりこなしてきたこの娘を本当にくっつけんの?と

彼女が惹かれるような要素今まで1回でも出てきたことあったっけ?
と思えて、どうにも気分が乗りません

おそらくは増田先生もそれを想定していたのか、それが反論にならないような展開でもって
2人が接近していくことになる様子を描いてはいるんですけども

それでも違和感は拭えないよねやっぱり

14巻終盤の回、彼の逆無双っぷりがあまりにも凄まじくて
その回の女性キャラ達の黒目っぷりに全身全力で同意できてた身としては
この展開にはどうしてもモヤッと感が半端ない

まあこだわっても仕方ない部分なのかもしれませんけどねえ



で、15巻では「まあ色々思うことはあるかもしれないけど、そんなことよりもメインはこっちだよな」ってくらいに
主役2人の話が急展開を見せることになりました


とうとう一線を越えた朝陽と葉子

しかしそれによって起こったのは、吸血鬼という種族の持つ宿命に関わる問題でした
源二郎が危惧していたのはこのことだったんですね

いつか写真で見た若かりし頃の葉子の両親
現在の父親の姿とは明らかに異なっていたそれは、この先その変化が彼女にも起こり得ることを示していました

而して、起こるべくして起こったその変化
時を同じくして現れた「ヴァンパイア・ハンター」を名乗る男

「吸血鬼」とともに歩む朝陽の覚悟が問われる…!

というところで16巻へ続く、となっている15巻


14巻の時とはテンションが大違いですね


とは言っても、実はそんなに心配しないでも良いのかなというのが今の印象だたりします

葉子自身に起こる変化と、ヴァンパイアハンターの存在
不穏な予感をいだかせるものが複数ありますが、でもそれは増田先生が巧妙にごまかそうとしているものなのかなって


だって、同じ運命を乗り越えてきたであろう葉子の両親は、今幸せそうにしていますからね


すでに前例があるのです
それを乗り越えた先人がいるのです

むしろそのおかげで、今葉子という女性が存在しているのです

このことに気づかない朝陽ではないでしょう


ならば、自分たちもまた乗り越えられるはず

葉子の両親が超えられた宿命を自分たちが超えられないなんてことは
自分たちの絆が葉子の両親に劣るものとの印象すら生み出すものであり
そんなことで「お嬢さんを僕にください」なんて言えるわけがない

葉子の両親という先人の存在が、朝陽の男のプライドを刺激する展開さえ予想できますね


…とまあ脳天気にばかり構えているのもアレなので、期待半分心配半分ということで次巻を待つことにしましょうか









[タグ] ラブコメ




ヒロインの男らしさと主人公の女らしさが絶妙に交錯する…!『水玉ハニーボーイ』池ジュン子

水玉ハニーボーイ

水玉ハニーボーイ 池ジュン子


買っちゃいましたよっと

コメントにて勧められた作品をまたひとつ買ってしまいました
しかも今回は少女漫画です

少女漫画らしく(?)ラブコメなんですけど、ラブとコメディの割合がなかなかに絶妙で
結構気に入ってしまいました

一言で説明するなら、剣道部主将な侍系女子と家庭科部員なおネエ系男子のラブコメ

言葉だけでそう聞くと、何だかぶっ飛び系の作品のように思えるんですが、読んでみたらこれが全くそんなことないんですね


この作品で描かれようとしていることを大げさに表現するならば、男らしさや女らしさのぼかし、あるいは超越とでもなるでしょうか

女らしい男の子が見せる男らしさと、男らしい女の子が見せる女らしさ
それらが絶妙に混ざり合うことで、2人の不思議な男女関係が作られているんですね


3人の姉とともにすくすくと育ち、相当な女子力を備えた男子へと成長した主人公藤くん
裁縫も上手けりゃ料理も上手くてお菓子作りも得意な彼は、女子よりも女子力のある男子

女子力




対して、ヒロインとなる仙石さんは女子剣道部の主将
厳しさも凛々しさも持ち合わせていて、街で人助けすることもしばしば
校内では荷物運びの手伝いなんかザラにあり、女子力ではなく武士力を持った男よりも侍な女子

半分持とう




そんな2人のラブコメは、藤くんが仙石さんに告白することから始まります

その男らしさ故に、女子から告白されることも度々あるという仙石さん
今回の手紙もその手合かと思っていたら、現れたのは女子な男子でした


これは初めてのパターンだ



驚いた仙石さんがまず思ったのは


こいつどっちだろう



ここでの「どっちだろう」には2つの意味がありますね

見た目には男子の服装をしていながらも、口調や仕草は完全に女子な藤くんを見て
「中身の性別はどっちだろう」というのがまず1つ

その上で、女子から告白されることもあるような男勝りな自分に告白しているというのは
「恋愛の対象は女子なのか男子なのかどっちだろう」ということです

フタを開けてみれば、藤くんの中身は男子であり恋愛の対象は女子であるという
至って普通だったわけですが…

その普通が、普段は高い女子力によって覆われていてなかなか見えない
しかし、いざとなると彼の中の「男子」がしっかり顔を出して、カッコよく決めてくれます



剣道部主将として、戦うだけの実力は持っている彼女をそれでも庇って守って
抱き抱えたらこのセリフ


心配しなくても


腕っ節は間違いなく自分よりも強い女子に、それでも守ってあげるわよと姫抱っこしつつ言える男の気概がそこにありました


…ああもう
こんな断片的に説明しても、伝わってる気がちっともしてこないから
少しでも気になった人はとにかく試し読み見ればいいと思うよ

「水玉ハニーボーイ」池ジュン子 | 白泉社


公式から1話丸々の試し読みを見れるようになってるので、とりあえず読んで見るんだぜ


2人がそれぞれ持ってる男らしさと女らしさの絶妙な配合をきっと気に入ってしまうから


物語は、2人がそれぞれ持っている色々な場面での男らしさと女らしさを
上手に見せていく展開が主になります

そのために、色々と事件やハプニングが起こる流れになっているのは
ひょっとしたら気になる人もいるでしょう

第1話から仙石さんはストーカーまがいの変態に盗聴器入りぬいぐるみを送りつけられていますし
2話目には、女子の私物が盗まれるという事件が学校で連続発生して
さらに、裏山に肝試しに行けば道を踏み外して2人きりで洞窟に遭難したり
番外編っつって普段の掲載誌とは違うところに載ってみたらデパートで強盗に遭遇してみたり

割と非日常を取り入れた感じにもなっております

しかしそれが単なるご都合的展開として終わっているわけではないから許せるんですね
どの場合でも、2人それぞれの男らしさと女らしさを窺うことのできる場面があり
作品の持ち味をしっかりと描けているのです

さらに、ジャンルが少女漫画なゆえに、基本的な作劇はヒロインとなる仙石さんの視点で紡がれていくわけですが
これがなかなかの効果を生んでいますね

性別と逆の「らしさ」が描かれる場面は、コメディとして上手いこと常識とのギャップの効いたシーンとなっています
しかしヤマ場になって、性別通りの「らしさ」が描かれると一気に引き込まれてしまう

藤くんの男らしさに触れて、心を揺らす仙石さんの「女」が垣間見える
藤くんのふとした言動に動揺して、思いっきり顔を赤くしてしまう仙石さんの「乙女っぷり」を堪能できる

少女漫画と言っても、これは男読者にも勧められる作品だと言えるでしょう


そんな2人

1話の最初から藤くんが告白して話が始まりますが、仙石さんはその告白を一度は断りました
しかしそれでも諦めることなく猛烈にプッシュしてくる藤くん
ここにも彼の男らしさが表れていると考えることができるでしょうが、実はもう1つのテーマがありそうです

「恋愛なんてよくわからない」という仙石さんが、「友人と恋人では何がどう違うのか」を知りたいと思うようになったこと

先日ジャンプのラブコメマンガである『ニセコイ』にて、こんな考察記事を書きましたが
ニセコイが描こうとするラブコメの本質

ここで本作に描かれている疑問もまた、それに関わるものであると言えるでしょう

友人と恋人の違いとは
好きになる、とは
恋人である、とは


「らしさ」が交錯する性質を持っている2人の関係は、3巻に至って仙石さんと藤くんとの勝負という様相を呈することになりました

いつか自分が猛アタックに負けて藤くんを好きになるのか
それともその前に藤くんが諦めてしまうのか

仙石さんが抱くようになった上記の疑問の答えは、きっとこの「勝負」の果てにあるのでしょう


用がなければ会わないのが知り合い
用がなくても会えるのが友人
用事を作って会いに行きたいのが好きな人


…なんてシンプルな考え方をどっかのつぶやきで見たことがありますけども
さあ本作ではそれらの違いをどんな風にして描いてくれるでしょうか


楽しみにしてよさそうです

公式再掲
試し読みあるから行ってみるんだぜ
「水玉ハニーボーイ」池ジュン子 | 白泉社






[タグ] ラブコメ




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中でも小野寺さん照橋さんを応援しています。



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